ミントさんのブティックは、一生懸命仕事するようになりました。

昨年プールの事故で、Mrs.Sugarを巻き込んで、命の危機を招いてしまったこむぎさんと、ミントさんの友達バニラさんの２人がいるので、２階のミントさんのスタジオは、今ひとつ重苦しい雰囲気です。

しかし、結果は悪くなく事件の元のバニラさんと、こむぎさんは以前とはすっかり変わって、バニラさんは特に一生懸命に仕事するようになりました。

こむぎさんも、いままでは結構甘ったれて、仕事はきちんとしますが、皆が忙しくても自分ペースで、のんびりのんびり仕事していましたが、今は以前よりもハイペースで編み物をするようになりました。

仲良しのパセリさんはその変化を見て、パセリさんも手を早く動かすようになりました。今までは遅くてもきちんとした仕事はしてくるので、余り急がすような事は言いませんでしたが、今は自らきちんと仕事をする様になったのです。

Mrs.Sugarは運よく命も助かり、素晴らしい回復力で、元気になり仕事に戻りました。しかし、やはり重症になった後ですから、体力は少し落ちてしまったようです。こむぎさんとパセリさんには一昨年も、風邪をこじらせているのに、自分は平気だからと、わざわざどうでも良い用事なのに、CafeまでMrs.Sugarに逢いに来て、移してしまいましたから、こむぎさんなどは２回目の御迷惑です。

風邪など移されたら大騒ぎですが、人に移してしまうからという気づかいは今一つのようです。多分セージ君とMrs.Sugarがどのように暮らしているか、様子を見に来たかったのでは？と言う感じでした。

　　　　　💕～～～～～～～～～～～～～～～～～❤

マグノリア《バニラさん編み物になれてきたら、早いし綺麗に編めるじゃぁないですか！助かるわぁ～。

バニラ《もう私編み物するなんて、何年ぶりかしら！皆と一緒だから出来るのよ。こんな細かい仕事は、自分の店ではやりませんからね。営業や接待が忙しいのよ。テロなど無かったら、こんな事する事はなかったわね。

こむぎ《オーダー結構沢山入っているからね。

パセリ《皆、気長に待ってくれるからね。今年の冬は割合今の所暖かいし、雨が少ないから良かったよ。

アニー《本当に！でも出来たらどんどんお渡ししないとね。一寸古いオーダー分はいい加減渡さないとね。皆さん待ってくださるのに、甘えていてはね。
春が来るまでに、ベストに取り掛かりたいのよね。

ポプリさん達も、編み物出来るだけ手伝ってくれるし、Sugarもロングストールは編んでくれるって言うからね。ミントももう毎日、育児室と此処を出たり入ったりすると思うけれど、仕事はかなり出来るようになったから普通に営業ね。

マグノリア《マーシュも出てこられるのよね？早いわねぇ～。もう３ヶ月経ったなんてね。大きくなったでしょうね。

マーシュ《本当に！元気なんでやれやれです。男の子ですけれど、大人しい子なんですよ。

アニー《マーシュは此処に来てでの仕事でも良いのかしら？

マーシュ《はい、育児室に近いですし、何だか子供が出来たら、気分転換に此処で仕事のほうが、捗るような気がするので、良いかしら？

パセリ《仕事って感じで出来て、よいかもしれないね。家だと子供が居たりすると、ダラダラやってしまう事になるかもしれないよ。

バニラ《私はまだ、みんなほど編み物は早く出来ないけれどね。まぁ縫い物に取り掛かっても良いし、どうすれば良いか言ってよね。手縫い部分は私がやってもよいしね。

ミシンがけは、慣れた人がやったほうが、綺麗で早いと思うから、その他を手伝った方が良いかと思うんだけれど？

マグノリア《Sugarさんは新作を、出してもらわないとなりませんしね。Cafeのサンドイッチ人気が凄いから、こちらの仕事は出来上がったら届けてもらって、家でゆっくりでもストールを編んでもらうので十分だと思うのよ。

バニラ《とにかく、出来るだけ手伝うわよ。それで良しって事にして欲しいわ。

こむぎ《バニラさんは、何時まで滞在なのかしら？

パセリ《そうそう、年末で滞在期間は終了したんじゃぁないの？

アニー《春まで延長したいのよね？まだパリも落着かないから、ミントに頼んで、伸ばしてもらったのよね。

マーシュ《私はニットで良いのかしら？縫い物の方でも良いんですけれど？

マグノリア《今月は全員編み物を出来るだけ仕上げましょう。出来方でアニーと私は縫い物をやり始めるから後は外注さんたちも、２月になれば皆普通に仕事になるでしょうからね。様子見て割り振りましょう。

バニラ《そんなにオーダーが入っているの？

こむぎ《最近は女物だけでなく、メンズの注文も増えてきたのよね。前から欲しいって言われていたけれど、メンズはやらなかったのに、ラフな物扱うようにしたら、凄くオーダーが入ってね。

パセリ《お客が居なくて困るより良いんだけれどね。ここの服を着てしまうと、大概はリピーターになってくれるし、待ってくれるんだよ。

こむぎ《とにかく、私は一生懸命やって、Sugarにもだけれど、セージ君にも許してもらわないとね。せめてこんな方法しか思いつかないわ。

此処にきた頃、声かけてくれたのはセージ君だけだったからね。
返事が巧くできないから、黙ってしまう事が多かったけれど、気を使ってくれているのは判ったわ。

パセリ《こむぎもさ、片言でも良いんだから、ちゃんと返事しなくっちゃぁね。少しは此処で暮らす気なら、皆と話して、覚えなくちゃぁだよ。だから此処では英語で話さないとね。

バニラ《皆が話していることは大体は判るのよね？なら、なるべく2人で日本語で話さないで、英語で話してよね。

こむぎ《多分聞き取る事は、此処の人の話すのは判っていると思うんだけれどね。知らない人に急に話されると、判らない事もあるのよ。
自分から話したり、声掛けられて返事するのが難しいわ。焦ってしまうし・・・

パセリ《あんた、カッコよく話そうとしすぎるんだよ。Mrs.Sugarのあの気楽さを真似したら？

バニラ《彼女は、本当にリラックスしているわよね。話しておいて後から私の言った事判りました？間違ったかしら？Ahahaha、、、ですものね。

こむぎ《でもまぁ、此処で話すくらいで、そんなに話すチャンスも無いし、本当は此処の住人になる資格もないのよね。Sugarの所に暫く仕事手伝いに滞在と言うだけで、入国したのよ。

語学も私では面接で落ちたでしょうし、海外暮らしの経験もなかったし、でも何年か前は身元引受人が居れば入国出来たのよね。

パセリ《今はもう凄く煩くなっちゃって、私が此処に来た時が、最後のチャンスだったんじゃぁないかしらね。

私はとりあえず言葉は困らないし、此処の手伝いと言うことで、入国しやすかったのよ。でも今年はこむぎも私も、調査対象の年なのよね。

バニラ《私も春まで延ばして貰ったけれどけれど、アートの学生とかに、試験受けてはいるとかしないと、猛滞在期間は終わりだわ。観光で来ても、最長３ヶ月までの許可しか下りないのよね。

アニー《バニラさんも限がないですからね。ホテル住まいで居ても不便でしょう？家はイタリーにもあるんでしょう？
パリは何となく不安かもだけれど、でももう落着いたんじゃぁないの？

マグノリア《それでこむぎさんはどうなさる事にしたのかしら？

こむぎ《資格試験があるらしいのよね。夏ごろかしら？それに落ちたら国民の資格はもらえないしね。面接試験ですし、どうなるかはわからないわ。

此処で、どうしても働いて欲しいという推薦状みたいなのを書いてくれればだけれど、まぁ無理でしょうね。

仕事はさぼりはしないけれど、今まで一生懸命やっていた訳ではないんだしね。

アニー《こむぎさんは、本気で此処で暮らして行きたいと思っているんですか？ちゃんと仕事をしてくれるなら、ミントさんに相談してみたら、どうなのかしら？

まぁSugarさんには、幾らなんでもこれからの分は、頼むのは厚かましいですものね。セージがいい顔しないと思うしね。
セージは滅多に怒る事がないかわりに、一旦怒ったら彼はシビアだと思うわよ。

バニラ《そうみたいね。私も一応謝ろうかと思ったけれど、診療所で見たあの厳しい顔には、ちょっと顔を合わせたくない雰囲気だったわ。

でもミントにも申し訳ないから、此処に居る間は一生懸命仕事はするけれどね。あの子はあんなに可愛い小さな子供だったのに、あの厳しい顔は大人の顔だったわ。　ふぅ～。私も歳とったものよね。

パセリ《バニラさん、セージ君の子供の時に逢ったんだ？

バニラ《そうね、まだ寄宿舎に入る前だったから７～８歳だったかしら？私はミントとロイヤルアートカレッジで一緒になったばかりだったし、ラフなパーティではミントとは良く一緒になったのよね。

ミントもパーティ好きだったからね・笑　凄い人気者でね。美人で華やかで品も良いから、狙っている人は沢山いたんじゃぁないかしら？　あの頃は楽しかったわぁ～。

バニラ《貴方達はパーティ等には行かなかったの？日本人は余りパーティなどはしないみたいだと、うちの店の日本人マネジャーが言ってたわ。

だからつまらないんだとかで、パリ大好きで、もうパリに骨を埋めるんだっていってるわ。パリは今回みたいな事がなければ、最高に魅力的なところだわ。田舎もいいけれど.....

パセリ《日本はまぁ大きな会社関係などはパーティがあるかもしれないけれど、ほとんど一般的には無いんじゃぁないの？地味に主婦の持ち寄りパーティくらでしょうね・笑

アニー《あらっ、でもSugarは気軽なパーティには、若い頃はよく行ったっていってたわよ。

マグノリア《生活環境が違ったんじゃぁないの？海外暮らしは、本当にパーティばかり有ったらしいけれど、昼間のパーティしか出たこと無いって言っていたわ。

バニラ《そうそう、ファッションショーも結構見ているみたいよね。学生の時アルバイトで、裏方やった事あるらしいから、何時だか一寸話したら、よく知っていたわ。

こむぎ《Sugarは華やかな都心で育っているからね。子供の時からホテルやナイトクラブや、そんな場所にも出入りしているから、どんな豪華なパーティに出ても平気なのよ。

ここでも何度か、大学関係のパーティのお手伝いに出ているわ。私なんてきっともうあがっちゃって、手伝いだって満足に出来ないわ。偉い人などが居たら、ドキドキしちゃうものね。

パセリ《あんたは又特別にそうなんだよ。良い男見てドキドキするなら、判るけれどさぁ、幾ら偉い人だと言っても、一寸顔合わせただけで、ドキドキおどおどするんだからね。

アニー《私もDr.マリアンヌとか学長とか出会うと、少し緊張はするけれどね。

マーシュ《私も、あのリベール教授など見かけると、出会わないようにコースを変えてしまうわ。凄い貫禄のある人よね。

セージ君だって、イリスの幼馴染で仲良く気楽な相手のようだけれど、私は年下だと思っても一寸緊張してしまうわ。

アニー《あらっ、マーシュ、イリスの家で結婚式挙げるとき行ったでしょう？彼の家は貴族だったでしょう？

マーシュ《そうなんだけれど、何だかイリスの家は、それほど格式ばってはいなかったのよね。結構ざっくばらんでね。国民性の違いかしらね。私は平凡な家庭出身ですからね。
　　　　　　❤～～～～～～～～～～～～～～～～～～～💕

今日は皆お喋りも忙しくしていましたが、手もちゃんと忙しく動かしていました。さっさと作って冬物にットは早くお客様に渡さなくてはなりません。寒さはこれからまだ暫く続くのですからね。

ミントさんが一寸育児室などに授乳に行っている時は、アニーとマグノリアが上手に皆をまとめています。

今年は本当にこむぎさんやパセリさんは、資格試験を受けて許可が下りないと国民には慣れません。

一時的に仕事をする資格は取れますが、半年ごとに更新ですし、それも延長しても後3年間だけで、後は無効になるものです。でも彼女達はそんなもので良いのかもしれませんね。
年々加齢に向かっていきますしね。丁度帰国する頃合でしょうかね。