シャノアールの店にバニラさんが現れて...

暇をもてあましている、ライモンさんを伴って、Dr.ターナーがMme.シャノアールの店に、お茶のみにやって来ました。自由に行っても良い店ですし、何か文具とか小物が居る時は、この店で購入する人が多いのです。

ライモンさんは悪気は無くても、一般の人に此方から声をかけてと言う意識はないようです。そのような習慣も無かった環境でした。話しかけられれば、別に偉そうな訳ではないのですが....
そこで、暫くは誰かが一緒に外出してと言う事で、Dr.ターナーが一番若く年齢も近いので、同行したのです。
慣れてきたら、きっと気軽にジャンティ君なども話をするでしょうが、今ひとつライモンさんは、一般人とは雰囲気が違います。クローブセキュリティエンジニアが来ていたので、紹介して少し話し始めたら、忙しない足音で、ミントさんを頼ってパリからやってきているバニラさんがやってきました。

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バニラ《こんにちわマダム。ほら、あのぉ、えーとお肌に良いジュースを頂こうと思って！

Mme.シャノアール《あぁ～。ルナルあのイチジクのミックスジュース出しておやりよ。

ルナル《はい判ったわ。ちょっと待ってくださいね。

ジャンティ《マダムでも、まだお肌を気になさるんですか？

バニラ《女は一生肌は大事だわ。イチジクと何のミックスかは企業秘密なのでしょうけれど、あれはなかなかおなかの調子を整えてくれるし、調子が良いから、時々飲もうと思うのよ。

Mme.シャノアール《あのジュースは飲み過ぎないほうが良いのよ。カロリーが結構高いのよね。太り安いのが欠点かしらね。

ルナル《今作ってきますから、待っていてくださいね。

ジャンティ《その辺りの椅子にかけていてください。

バニラ《あっ、そうね。

バニラ《えっと、何処に座ろうかしら？

Mme.シャノアール《何処でもお好きな所にどうぞ！此処は混んで来たら相席して貰いますから、好きな所に！

ジャンティ《後から誰か来たら、一緒の席になる時はお願いしますよ。それまではお好きな所へどうぞ。

バニラ《あらっ、丁度顔見知りのドクターがいたわぁ～♪　Dr.ターナー側に座って良いですよねぇ～❤

Dr.ターナー《あっ、まぁどうぞ！　ちょっと今患者さんを案内してきているので、お相手はできませんが.....

ライモン《僕はかまいませんから、どうぞお座りください。

クローブエンジニア《愛想が宜しい事で......。新患者か、見慣れない人だと思ったよ。

バニラ《始めましてぇ♪　私Cafeの２階のブティックの経営者のミントさんの友人のバニラと言うのよ。

パリでブティックをやっているんですけれど、店の近くでテロなどがあったので、此処に非難させてもらいに来たんですぅ。女１人ですと怖いですからねぇ～。

Dr.ターナー《その後足の捻挫は良くなりましたか？まぁ軽く捻っただけのようえすからね。
変な捻り方すると、却って直りが遅い場合もあるからね。

ライモン《お怪我なさったんですか。早く治られて良かったですね・笑

バニラ《まぁ、ありがとうございます。Ohohoho、、、お陰さまで！プールで滑ってしまいまして...

クローブエンジニア《それは、危なかったですねぇ～。プールで滑って結構大怪我したりする時が有るから、気をつけないとですよ。

Dr.ターナー《まぁ、もうプール内で走らないようにしていますよね。又同じ事故があったらこまりますからね。

巻き込まれた方が大変な事になる場合もあるって、お分かりですよね。

ライモン《おや、何か事故があったんですか？それは危険だ。そうですね。本人だけと言う事はないですからね。

クローブエンジニア《おや？それじゃぁ“ちょっと前にプールで大変な事故があって、もう少しで死亡事故になるところだった”って聞いたけれど、その事故だったのかな？

プールに行った時に、暫く持ちきりの話題だったよ。

バニラ《あらっ、ここはまるで田舎みたいなのね。プールで滑った事故で、そんな皆が話題にするなんて！

私が滑って擦りむいてしまって、後足首を捻挫して暫くは大変だったんですけれどね。

プールに滑り落ちてしまったんですけれど、その時につかまった人が泳げなくて、一騒ぎになったんですよ。

でもそのお陰で、皆真剣に泳げるように練習して、泳げるようになったのよ。

クローブエンジニア《いや、その時巻き込まれて、溺れそうな人がしがみ付いてしまって、しがみつかれた人が泳げたけれど、沈んでしまって、溺れ死ぬ所だったって聞いたけれどなぁ～。

もし溺れたら絶対に人にはしがみ付いたり、泳ぎが達者な人でも、素人が助けようなんてしたら自分が、溺れてしまう危険な事なんだよ。

Dr.ターナー《バニラさんは、まだ状況がどうであったか、判ってはいないのですかね？

バニラ《だって、私がつかまった人は、何でもなく直ぐに助けあげられたんですもの。

彼女が勝手に、横を泳いでいたSugarさんに抱きついたけれど、Sugarさんだって、ちゃんと浮かんできたのが、途中で勝手に沈んでしまったんでしょう？　

二次的、いえいえ、三次的事故だったんだと思うわ。

クローブエンジニア《それは君、確かに君がしがみ付いて沈んだのではないけれど、元は君が泳げない人に水の中でしがみ付いた結果、その人が溺れて、又人にしがみついて、しがみつかれた人が覚えたのなら、三次的事故ではないだろう？

バニラ《まぁ、じゃぁ滑って怪我したのに、私が悪かった訳かしら？　そりゃぁ確かに多少は責任は感じているけれど・・・・・

元はといえば、あんな小走り位で滑るような床にしてある、プールの方の管理が悪いんだわ。

その後ゴムみたいな床になったけれど、最初からそうするべきだったのよ。素人にはわからないもの。

クローブエンジニア《でも、更衣室などには走らないように書いてあるだろう?君字は読めるだろう？フランス人ですよね。

フランス語でも書かれているし。第一プールへ入る時の常識だからね。何も書かれていないところだって、沢山あるんよ。

Dr.ターナー《此処は病院のプールですから、注意事項は一応丁寧に書いてありますけれどね。床は念のために直ぐに工事しましたよ。

ライモン《Dr.ターナーSugarさんて、もしかしてあのSugarさんの事ですか？元気に来てくれたけれど、最近の事だったんですね？

バニラ《12月の事よ。健康の為にプールをって言うなら、もっと完璧にしておかなくちゃぁね。病院でしょう？

クローブエンジニア《でもそれは又、噂だけでなく大変だったんだね？Sugarさんて、Cafeのだろう？それで暫く姿が見えなくて、ランチのサンドイッチが無くなったんだね？

Dr.ターナー《あぁ、本当に何でもないような身近で起きる事故のほうが、大変な結果になる場合があるからねぇ～。

幸いセラピストの処置も良かったし、救命救急隊員がリハビリプールにいたしね。
でも思い出したくないような、怖い事故だったよ。

バニラ《まったく、ひとつ間違ったら、私だってテロを逃れてきたのに、此処でプールの事故で、打ち所が悪くて、大変なことになっていたかもしれなかったわ！

ライモン《しかしマダム、今聞いている限りは、やはりあなたの一寸した不注意が、招いた事故のように思いますけれどね。

反省はなさっていないんですか？その様子ですと、ご自分はあまり責任は無いと思われているようですが？

バニラ《まぁ、あなた！随分と分別臭い顔して、偉そうに仰るのね！まだ若そうなのに！只の病院の患者でしょう？　

そうだったら、病院側に設備の悪さを言うべきだわ！あなただって何時事故に遭うか判りませんよ。

クローブエンジニア《まぁ、普通なら上等なプール施設だけれど、念には念を入れて、工事したのは良かったじゃないか。
十分すぎる事はないからね。色々な人が使う施設だからね。

Dr.ターナー《それは確かにでしたよ。まぁ国民は、皆認識しているはずの施設ですけれど、誰が混ざってくるかは判りませんからね。

ライモン君も、何れ様子を見て、リハビリ用のプールを使うかもしれませんから、床はこれ以上は滑りようが無いものに張り替えましたが、使う時は気をつけて下さいね。

ライモン《僕は一応、どうする事が危険かの成人としての、常識は持ち合わせていますからね。第一もっと滑らない素材にしても、落ち着きのない人であったら、今度は躓いたからなんて言いかねないですからね！

マダムは若々しくてチャーミングな顔して、素敵な口からは毒をはかれるようですね。注意しなくちゃぁですね。

バニラ《まぁ、あなたこそ、若くて魅力的な顔して、女性に対して随分な辛口なのね。でも、そういう若い子は将来が楽しみね。　

デレデレと女性に擦り寄っていくよりも！見た目よりも渋くて、良い男になるかしら？
何処の国の患者さんかしら？　退院なさって、パリに来たら是非私の店にお寄りくださいな。

なかなか上等な物をお召しになっていますから、きっとお好みの物が見つかりますわよ。オペラ座の側で玄人筋のお好みのブティックを開いているのよ♪　ミラノにもね。

クローブエンジニア《へぇ～パリのブティックのオーナーですか！　これは又此処とはまったく縁がなさそうなマダムですね！

ジャンティ《Cafeの2階のブティックのミントさんの友達のマダムだそうですよ。

ライモン《Ahahaha、、、、ミントの友達？　そうかぁ、きっとパーティ仲間なんですね。それもカジュアルなパーティの遊び仲間ですか？

バニラ《あら？貴方もミントのパーティ仲間なのかしら？でも私は会った事ないわよね。まだ随分若いようだけれど？　
貴方なら目立ちそうなものだけれど？　ヨーロッパ出身よね？

ライモン《はい、僕は子供時代からパーティはよく出ていますよ。でもフォーマルなパーティにしか出ていないんですよ。

ミントの弟のセージはご存知ですか？彼とは子供時分のパーティ仲間でしたよ。
彼より僕の方が２～3歳上ですけれどね。
ミントさんは一時パーティ好きで、彼方此方に行っていたみたいですからね。

クローブエンジニア《それにしても、女性はまぁお洒落が出来るとはいえ、パーティが好きな人が多いですねぇ～。

俺から見たら、時間の無駄に見えますけれどね？あの長時間飲んだり食べたり踊ったりだけで！

バニラ《あらっ、貴方はパーティがお嫌いかしら？最も女性が美しく輝ける場所ではないですか？違います？

クローブエンジニア《俺の母親や姉妹も、そこそこパーティは好きですから、何度かは付き合いましたけれどね。

もう数回で1生パーティなど行かなくても良い気分になりましたよ。メカニックなレディ達の中で、過ごしている方がロマンチックな気分になれるんですよ。俺のコンピューターにはちゃんと名前が付けてあるんですよ・笑

バニラ《エンジニアなのね。冷たい機械の中がお好み？惜しいわねぇ～。貴方もよく見たら、なかなか渋くって魅力的で、タキシードなども似合いそうですけれどねぇ～。

バニラ《チャンスがありましたら、お誘いしますから、一緒に行きません？たまには華やかな場所も気分転換になって、宜しいんじゃぁないですか？

Dr.ターナー、此処の病院や大学などでは、まったくパーティは催さないのですか？年越しパーティでもあるかと楽しみにしていたんですけれどね。

ホテルの窓から見ていたら、皆公園には結構人が集まっていましたけれど、何だかのんびりとピクニックしているみたいな雰囲気だったわ。
花火は上がったけれど！

クローブエンジニア《まぁ、この国にそれを期待しても、無理ですよ。この国の国民になると決めた人は、まったくそのような、俗物的な事や退廃的な事は好まない人達ですからね。

Dr.ターナー《Kukkukuku、、、確かに！　家族はパーティが好きであっても、此処に居るものは、同じ時間なら他のもっと生産的な事で、時間や楽しみを見つけたい者が集っていますからね。

日が落ちたら、家で家族とゆっくり過して、日が昇ったらスポーツなどしたりして、それから仕事場に.....って言う者がほとんどではないですかね。残念でした。

ライモン《うふふふ、、、でも面白そうなマダムに会えて、又お会い致しましょう。僕は暇にしていますからね。別に移る病気でもありませんしね。

Mme.シャノアール《まったく、呆れた人だよあの人は！考えたら判りそうなもんだけれどねぇ～？ミントの学生時代の友達って言ってたから、それなりの歳だろうに！フランス人だって言うのが、迷惑だよね。

ルナル《性格は悪く無さそうですけれど、この国に居る人達と比較しちゃうとね！

ジャンティ《俺が見たって、頭の中が空っぽか、邪悪な欲しか詰まっていない感じだよ。良い女だけれどね。

ルナル《ジャン、生意気な事言ってるんじゃぁ無いのよ!お客さんなんだから。

バニラ《でも、今日皆さんと出会えてよかったわ！又この時間に此処に来たら逢えそうね♪　又一緒にお話しましょうよ！今日会えたのだって何かのご縁だわ！

クローブエンジニア《さぁて、俺は仕事に戻らなくちゃぁな。

Dr.ターナー《俺達も、もうもどりましょうか？

ライモン《そうだね。帰りましょうか。ではマダム又御逢いするのを楽しみに.....

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おやまぁ、何だか話が妙な方向に広がってきたようで！　でもまぁ、大人同士ですし、トラブルにはならずに、一寸した火花位は散るかもですが！

シャノアールの店ででしたら、まぁ彼女が見張って、用心しているでしょうからね。もうこの店でゴタゴタは起さないように十分気をつけているでしょう。

多少の賑やかな、リクリエーションは仕方が無いとして......