彼方此方のトレーニングの日

今朝は空気が割合暖かなので、セージ君を送りながら早朝散歩に出てきました。建物が風除けになっているところは、芝生も青いし、この一角はまるで晩秋のような場所も有ります。結構温度差がある今冬です。

とても面白い土地柄で、国の周囲を包んでいる深い森が、良い塩梅に皆が暮らす場所を守る様に木々が植え込まれているのです。

落葉樹と、針葉樹が天然のままを生かして、後は植林で巧い事防風林のようにもなっていますし、風の通る道も計算されて作られているのです。途中で天候その他の状況の変化に合わせて、何十年かかけて手を入れてきました。

この森を保つためにも、薪が出るので、多少の汚染は有っても、国民はストーブやサウナなど燃える炎に癒されています。

土地も堅い岩盤で巨大シェルターに適した土地でもあります。小さな国だから選べた土地なのです。
ちょっと人工的なのですが、今日はちょっとサイクルロードの下見をする目的も合って、ゆっくりの森の方にも散歩です。
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Mrs.Sugar《さっきの道があのままサイクリングロードになるの？太いロープが置いて有ったけれど、セージ達がコースを決めたのね？

セージ《うん、エルダーと回ってね。距離を測って木に印を付けて回ったんだよ。あんなにしっかりしたロープを準備してくれるとは思わなかったよ。
俺達は適当にロープ１本を張り巡らす程度しか出来ないと思っていたからね。

Mrs.Sugar《凄い太いロープが３本もあって、あれならもし倒れてしまっても、一気に下まで転がり落ちる事は無くて、かなり安全よね！

セージ《そうだね。通常時はリハビリ用に使いたいって言うからね。病院側は整地した広場も作って、車椅子の練習なども出来る場所を隣接して作ったっていってたよ。
砂の上や土の道や、草の上は歩く練習に良いらしいからね。

Mrs.Sugar《そうよ。裸足で土の上を歩いたりすると、大地のパワーがもらえるわ。私が習った外気功は、病気などを治療も出来る気功なんだけれど、パワーダウンなどした時は、太い木に抱きついて、木からのパワーを貰うのよ。結構木の幹は暖かいのよ。

本当に気持ちが良いんだから！　セージと付き合うようになってからは、まったくやらなくなったけれどね・笑

セージ《あれっ、俺邪魔しちゃった訳？　そうだよね。時間が有ればこうしてくっついているものね。今度は俺に抱き付いて欲しいよ。出来るだけパワーを送るからさ！忍者みたいにね。

Mrs.Sugar《むっふ、私はセージがくっついてくると、若いパワーがもらえるようになったんだと思っているわよ。側に近づいただけで、程よく温かいものね。若さって凄くパワーがあるのよね。

セージ《Sugarもさ、付き合うのはOKしてくれたのに、こうして近づいて軽く肩を抱く位までで、もっとしかり抱きしめたいと思っても、段々からだが緊張して硬くなっていたんだもの。

だからもうこれは気長に取り組まないとって覚悟したよ。

すっかり西欧式には慣れて居る様なのに、自分の身になると緊張するんだって、ミントから聞いていなかったら、俺だって戸惑っちゃったよね。

大分ミントのハグとKissで慣れていたようだけれど、それだけはミントに感謝したよ。

Mrs.Sugar《そうよ、偶然ミントが“私慣れてきたら、友達でも大好きな人は抱きしめて、Kissしたくなるからね”って言われて、まるでセージが現れるのを知っていたかのように、抱きしめられていたわよ。

そして、良く怒られていたわ、人が愛情表現しているのに、まるで犯罪に有った様な顔しているってね・笑

セージ《ミントはうちでは一番のKiss魔だからね。でもまぁ普通だよ。俺が嫌がるから、皆俺には大きくなってきたら、抱きしめてこなくなったけれどね。だって、本当に化粧品臭いのは嫌なんだもの。

Mrs.Sugar《ねぇ、最近寒い季節なのに、ジョギングなどする人多くなったわよね。すっかり健康志向が広まったのね。

ジムとかプールも休みの日は、１時間早くに開けるようになったそうよ。皆、張り切っているわねぇ～。

セージ《夕方も結構混んでいるよ。でもさ、良いことじゃぁないの。病気の人が少ない国っていうのはね。ついでに精神も健康になるだろうしさ。

イコールSugarも元気で長生きするだろうからね。自立して長生きでなかったら、本人も辛いだろう？

今の医学だったら、かなりの長さ生きているだけなら、生きてる事は出来るそうだからね。

Mrs.Sugar《でも、ベッドの中だけで、チューブに繋がれたり、TVとか見ても楽しくも無く、ただぼんやり見ているだけ状態で、長生きしても幸せじゃぁ無いと思うのよ。

セージ《だから、リヴェール教授達は、そうでなく高齢化するには、どうする事が良いか研究しているんだろう？

Dr.マリアンヌなんて、それはもう生まれた時からの、環境や習慣も影響があるんじゃぁないかってね。隔世遺伝が強く表れやすいらしいしね。今ヨーロッパの多くで、出生率は落ちてきているそうだからね。

Mrs.Sugar《あらっ、日本だけではなかったのね？日本は結婚しない人が多いし、高齢出産が凄く多く、子供の数もグンと減っているのよ。ネットの外国メディアで、そんな日本の事を取り上げていたわ。

セージ《ふふふふ、、、Sugarもかなりニュースを読めるようになったんだね？西欧はハグしたりKissしたりする習慣があるから、まだ男女間のふれあうチャンスはあるだろうけれどね。

最近ゲイがかなり多いって言うのも、子供が少ない原因のひとつかもしれないよなぁ～。男だけでも子供が生まれるとかって出ていたよなぁ～。

Mrs.Sugar《あらっ、以前は、女性だけで子供は作れるって聞いたんだけれど、今度は男だけになったの？かえってややこしくなってきたわね。

Mrs.Sugar《やっぱり？私も外国人はゲイが多いような気がしていたのよ。私若いときに近所のナイトクラブにフランスのブルーボーイショーが来た時に、用事があって楽屋に行った時に見たんだけれど、皆凄く綺麗で、背も高くて素敵だったのよねぇ～。

凄くグラマーでね。本当に作り物なの？って触りたくなったくらいに、ボインだったのよね。

だから、私フランスに行くまでフランス人が、あんなに皆小柄な人が多いって気がつかなかったわ。

大きい人もいたけれど、体格は日本人とは違うけれどね。フランス語の先生が、考えたら凄く小柄な男の先生だったわ。たまたまかと思っていたんだけれどね。

セージ《そうだね。フランス人は小柄だよね。この国のセラピストの２人も小柄だろう？理事長や学長もちょっと小柄だものね。

Mrs.Sugar《そういえばそうね。ブリティッシュは割合大きい人が多いけれどね。セージも大きいけれど、でもDr.ローソンや、ターナーさんもセージと同じ位背が高いものね？

セージ《あぁ、俺は“大きくなった”って言われるけれど、それはまだ背が伸びる途中から知っているからだよ。俺は普通の身長だと思うよ。

Mrs.Sugar《そういう生活環境によっても、発育の仕方が違うんじゃぁないかとか、色々マリアンヌさんは調べたいみたいよ。彼女は何でも人の事は知りたいみたいね・笑

私なんて、年中聴かれるわよ。自分のことも言うけれど、女性の体の人種間の違いとかもね。

特に東洋人はこむぎさん達もいるけれど、私にするみたいに触りまくれないでしょう？だから、検診の時には、理由をあれこれ言いながら彼方此方触ったり観察するみたいよ・笑　まるで痴漢よね。

セージ《何？SugarはDr.マリアンヌにも触られる訳？メィスもSugarの事抱きしめると、気持ちが良いって言っていたからね。

もう考えたら女同士だからって“そんなに触るな！”って言わなくちゃぁな！まったくもう......だよ。

Mrs.Sugar《Ahahaha、、、なんだか話が支離滅裂になってきたわね。

セージ《今日はSugarはもう帰るだろう？又仕事とかするの？なんだかミントに頼まれていただろう？

Mrs.Sugar《えぇ、ちょっとデザインを頼まれたのを仕上げて、急ぎの仕事が入ったのよ。でももうほぼ決まっているから、ブティックに連絡してあるから、ミントがカッティングして縫う側から、仕上げたら直ぐに出来るわ。ちょっとだけ明日か明後日くらいに手伝いに行くかしらね。

セージ《じゃぁ、今日はなるべくゆっくり休んでおくようにね。結構予定にない忙しい日があるね？

Mrs.Sugar《むふふふ、今日は今読みかけの『ミスマープル』の続きを読むから、ずっとカウチかベッドに寝転がっているわよ。

セージ《『ミスマープル』はDVDも前に見たじゃぁない？

Mrs.Sugar《でもね、本は又別なのよ。古き良き時代のような気もしてね。だって本当に今でもセントメアリーミードなんて、在りそうじゃぁないの。

それが西欧の街の素晴らしさよ。沢山古いものが残っていて、まだ人が住んでいるんですもの。素敵だわぁ～❤

セージ《新しいビルとかも建つけれどね。

Mrs.Sugar《日本はまだ発展途上国みたいに、まぁ戦争の後に、やっつけ仕事でビルとか建てたんでしょうけれど、都心辺りなんてその街らしさがなくなり、なんだか地震があるって言うのに、ケバケバしい様なガラスばり超高層ビルばかりに建て替えちゃって、綺麗な街になったと言えば綺麗だけれど、魅力などなくなったわ。

建替えるしても、昔の面影が残るような風にはならないのかしらね。
好みの問題かもしれないけれど、古くても素敵な建物も在ったのよ。

だから私はもう思い出の故郷がなくなってしまったから、思い残す事無く此処に移住したのよ。

遠く離れて想像しているほうが、素敵な国なのよね。

セージ《仕方が無いよね。それぞれの国の考えもあるからね。UKだって、福祉厚生問題とか沢山問題があるんだよ。

一向に児童施設の子供は減らないし、ホームレスも場所によるけれど、増えているらしいしね。問題が無い国はないだろうけれど...

だから、リヴェール教授達は、この国を理想郷として作ったんだよ。それでも、気に入らない人は定着しないで出て行ったしね。

Mrs.Sugar《そうね。それぞれが、何が大事なのかが判っていても、ではそれをどのような方法で何とかしようか！と成ると、又考え方が大きく違ってくるのよね。

平和を願っている人は、沢山居るんですけれどねぇ～。此処みたいになるべく『過去の残せる物は残して』なんていうのは、少なくて本当にどんどん開発して、便利さを求める人の方が多いんじゃぁないのかしら。

セージ《そうだね。狙われたらここはもう数秒で消滅してしまう国だろうからね。この国の何処よりもダントツ進んでいるのは、シェルターに関してだよ。この国ほど凄いシェルターを持っている国は無いと思うよ。

携わっている人にしか、その凄さは判らないだろうけれどね。

セージ《皆力を入れて研究開発しているのは、闘う方法としては、守りに徹すると言う事なんだよ。
徹底して自然エネルギーを利用して、エコな暮らしをして、病気に強く精神も健康的で強い人に育つ次世代の人間も必要だって事もその一つなんだよ。

『Less is more.』『God is in the detail』って言うのも『お互い様精神』と同じように、よく言っている言葉だよ。

憎しみや恨みを持たないように、犠牲者は最小限出さないことなんだ。皆口ではそういっているけれど、実践したのはリヴェール教授達だけじゃぁないのかな？

Mrs.Sugar《そうなのね？じゃぁまだその為の研究は熱心にやっているのね。それでやたらに熱心に健康管理に力を入れているのね。

『Less is more.』『God is in the detail』はファン・デル・ローエが言った言葉じゃぁなかったかしら？まぁ教授も私と同世代ですから、教養として知っているわよね。

何時か誰でも死が訪れるのだけれど、出来るだけ最後まで持っているエネルギーを使いきって、寿命が尽きるのが理想ですものね。長生きするのだけが幸せではないわ！

そうだ、私も私なりのエネルギーを使って、ボケないようにあらゆる器官をフルに使わないとね。やっぱりセージの作ったゲームが、一番楽しくて、あらゆる知恵を使うわ。

旅人は知恵は使うじゃぁないの。異国で暮らすのも沢山学ぶしね。さて、私は帰ろうかな。じゃぁ気をつけていってらっしゃ～い。

セージ《Sugar、俺はSugarには長生きして欲しいよ。たとえ寝たきりでもね。でもSugarはそれは辛い事なんだよね・・・。
人の想いも巧くいかないものだよね。じゃぁ、行って来るね。
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セージ君を送って、Mrs.Sugarは又歌を歌いながら、家に帰って行きました。
本も読みますが、ゲームに勝つための情報収集もしなくてはなりませんし、これが面白くて止められません。

その国の気候や地形や、色々な条件に合わせて、西欧は有名な建築家達が建物を建てたりしていますし、でも、計算されつくした造形美に満ちた家が暮らしやすい家だとは限りません。

余り完璧な物は、結構落着かなくて、矛盾や無駄な部分が、ゆとりの気持ちになったりするのだと、思ってみたりします。

それはファッションもですね。何処か崩して一歩未完成が丁度良いような気がするのです。一部の隙も無いファッションの人を、たまに見かけますが、けしてお洒落には見えないのです。ま、好みですけれどね。

フアッションショーや雑誌に出て来るものは、目を楽しませる物であって、実際に寛いで過したり、仕事したりするのには又別物です。

セージ君などはとても上手に服を着こなしてくれますが、彼の考えは裸が一番お洒落なんだとか...“芸術品は全裸だろう？それに痩せてもいないし、一番人としては美しい姿だよ。中途半端に隠すとエロいんだよ”だそうです。

まぁそれも確かになのですがね。アダムとイヴがリンゴを食べちゃったんだから仕方がないをよねぇ～などと思いつつ、取り合えず今のMrs.Sugar は一番の文明の利器の恩恵を受けて、ＰＣでゲームの必勝法研究が一番の楽しみです🎶