ドレスはバースディプレゼントでした♪

先週、大至急作ったドレスはパルファム事務長が、奥さんのシャロットさんへのバースディプレゼントだったのです。先週末にお誕生日でしたし、今度カレッジでの集まりで、イタリーの有名デザイナーの講師も出席の会があるらしいのです。

それでお誕生日プレゼントのお祝いをするつもりでしたが、パルファム事務長仕事が急に忙しくなり、一週間遅れて取りにくるのが今日になってしまいました。お誕生日は過ぎてしまいましたが、カレッジの集まりには着ていけます。

双子の妹のバーネットさんも、まだボーイフレンドが決まって居ないので、共にプレゼントをする事になったのです。今日は仕事の合間を縫って、パルファム事務長とシャロット＆バーネットさんが、連れ立ってやってきました。一寸した手直しもしたので、箱やリボンは不要だと言う事で、早速２人は着てみました。

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アニー《ちょっと、待ってくださいね。

シャロット《どう？パルム。レースの襟のドレスが欲しかったのよ🎶

パルム事務長《丁度作ってくださるというから、良かったよ。やっと念願のレースの襟のドレスが手に入って！

バーネット《私にも作ってくださったなんて、パルム本当にありがとう。素敵だわぁ～❤

バニラ《まぁ、まるで、妻が２人居る見たいじゃぁないの？一卵性双生児って大変だって言うじゃぁないの？嗜好品も志向も同じだから、同じ人を好きになってしまったり。不必要に、もう一人の考えが解ってしまったりだと聞いたわよ。良く結婚出来たわね。

シャロット《そこはよく考えたわ。バーネットは好きな相手がいましたからね。でも、実らない相手なんですから、いい加減良い人みつから無いとね。

パルムが優しいから、２人分プレゼントしてくれたけれど、甘えすぎないでね。今までもよ！いい加減に独立して欲しいわね。

バーネット《判っているわよ。パルムみたいな人が居ればね！

アニー《バーネットさんは優しい義兄さんでよかったわね。シャロットさんも、優しいお姉さんだわ。幾ら姉妹でも、なかなかそう仲良くはいかないわよ。

パルム事務長《まぁ、きっと来年は良い人が居る事を願って、今年が最後のプレゼントですかね。いやぁ～シャロット、凄く良く似合って綺麗だよ～❤

シャロット《ありがとうパルム。今夜は２人でバースディパーティしましょうね。私もついに２４歳よぉ～。

バーネット《わぁ～２人でバースディパーティいいわねぇ～。

バニラ《一卵性だけ遭って、そっくりなのに流石夫婦は間違わないものなのね・笑

アニー《家族は見分けられると言いますものね。

ミント《素敵だわぁ～よく似合っているわ♪

マグノリア《こうして、並んでみるとそれぞれが個性的で、全然違う雰囲気なのがよく判るわね。Sugarさんどういうデザインにするかと思ったら、イメージどおりでピッタリだったわね。

アニーが試着しているドレスも新作でしょう？Sugarさんが着るつもりなのを、先に借りて、着ているって言っていたわ。

パルム事務長《本当に、２人の個性の違いを判っていらしたみたいに、ピッタリでしたよ。無理を言って、急がせてしまって！

前からレースの襟のドレスが欲しいって言ってたんですが、なかなかなくてね。ふと此方に問い合わせたんですよ。Dr.マリアンヌに“駄目もとで聞いてみたら？”と聞きましてね。まずは材料がこの時勢あるかどうかですからね。

ミント《本当にね。丁度２着分あるはずだってSugarが言うから、見てみたのよ。レースの襟も仕舞って有ったので......。

シャロット《流石だわ。出来れば同じデザインでは無い方が良いと思ってたのよ。

アニー《こんな感じでいかがかしら？

シャロット《最高よ！ね？バーネットも満足でしょう？

バーネット《えぇ、私は可愛い感じが好きだから、この襟が良かったわぁ～💖

バニラ《旦那様も気を使われて、大変ねぇ～。双子は微妙な関係でしょう？

バニラ《やっぱり上等なレースの襟のドレスで、ワンランク上のレディに見えるわ。

アニー《元々、素敵な方たちですもの。本当によくお似合いだわ。

シャロット《上等な服を普段着で着るのも、気分が違うわぁ～。でもエレガントな気分になるわね。動作も気をつけなくちゃぁだわ。

バーネット《そうね。ロング丈のドレスって、又気分が違うわ。私はミニが今まで多かったけれど、もう年齢的には、ファッションは変えていかないとね。

パルム事務長《いやぁ、こんな素敵なドレスとは思わなかったので、吃驚ですよ。急がしてしまって、本当はオーダーして暫く待たないとならないというのに、Sugarさんに宜しくお伝えくださいね。

何かと今までも、彼女には急ぎで無理なお願いばかりしてしまって、本当に申し訳ないです。　もう今はミントさんの店に変わったんですよね？

ミント《一応ね・笑　でも皆さんSugarのデザインの服が、お好みですから、デザインだけは彼女に頼んでいるのよ。後は時々見に来てもらって、此処のスタッフが作りますけれどね。

マグノリア《ミントさんが優秀なパタンナーなので、Sugarさんの拘る事が判っていますからね。お針子たちが、また優秀ですからね。自慢のお針子なんですよ。

バニラ《アートカレッジの舞台衣装など専攻した者が指導して縫っていますからね。

ミント《そういえば、新しい企画のお話をSugarの方に頂いたみたいですけれど？

パルム事務長《えぇ、またDr.マリアンヌが、お願い事と言うか相談しているようですね。

ミント《ただSugarはもう今手一杯で、弟もこれ以上の仕事はさせたくないと言ってましたからねぇ～。

アニー《Dr.マリアンヌも、何でもSugarさんにお願いですものね・笑

シャロット《このドレスを見たら、洋服関係なら、もう絶対だわ！
夏の私達のドレス見たときもわざわざ近寄ってきて“Sugarのところのでしょう？”って聞きに来たわ・笑　判るみたいね。

マグノリア《結構、目を引くんですよね。ごくシンプルなデザインですし、シックな色使いなんですけれどね。

ミント《彼女のこだわりがある形が多いから.....パターンを起こすの最初は大変だったわ。締める所と、緩くするところが微妙なのよね。シンプルなだけにごまかしが効かないしね。

アニー《そうなのよね。私も最近やっと判ってきたわ。服飾の人ではないから、デザイン感覚がまた別なのよ。でもね、目測が正確で、スカートのギャザーなどの入れ方など一番拘るわよ。

光が当たった時に、どんな影が入るかに凄く拘るのよ。だから同じドレスなのに、時間によって光の当たる角度が違うと、違う服みたいに見えたりするのに気がつきました？

パルム事務長《いやぁ、そうなんですか、僕は気にしないでいましたけれど。でも何だかスッキリ見える服が多いと思っていましたよ。

シャロット《そう聞くと、このドレス益々来て歩くのが楽しみだわ♪ねぇ、アニーさんが着ているのも、凄く素敵ね～❤

バーネット《本当ねぇ。ショッピングセンターとか、人が集まる所に着て行って、見せびらかしたくなるわ。

アニー《これはSugarのドレスを、私が先に借りたんですよ。同じデザインのを作りたいなぁ～って思っているんです。

バニラ《ミントの弟のセージ君が、またお洒落に着こなしているのよね。メンズ服もいけるのよね。まぁスーツは、メンズの仕立て屋さんでしょうけれど、ラフな服は彼女が縫っているそうですものね？

パルム事務長《僕も家で着ている服は此処の服ですよ。とても寛げる服なのでね。このベストとシャツは此処で頼んだものですよ。

半年位待たされましたけれどね.Ahahahaha、、、待つのは仕方ないですね。

アニー《もう少し早くお渡し出来る様に心がけますね。でも雑な仕事する訳には行きませんから３ヶ月位は掛かってしまいますね。

シャロット《でも、夫は気に入ったので、待つ気十分ですから、またお願いして置かないとですね。

シャロット《（ヒソヒソ）パルファムったら、あのブロンドのコケティッシュな方に話しかけられて、鼻の下が伸びているんじゃぁないのかしら？　

やたらニコニコ話しているわ。あの方は前から此処に居ましたっけ？

アニー《いいえ、ミントさんの友達で、パリでブティック遣っている人なのよ。テロが激しくなった時に、お店を手伝うからって、一時避難してきたんですよ。

バーネット《お店はマネジャーに任せて、来たのよね。３月いっぱいで帰国するとか.....あの人が、プールで走って、滑って事故起した人よね？

“巻き込まれたSugarさんが、大変だったんだ”って、セルフィーユが凄く心配してたのよ。本人は捻挫した位で、でも下のマダムの店に来ては、男性のお客さんと何時も話している人よ。

アニー《まぁ、一人で、ホテル暮らしで、寂しいみたいですけれどね。ミントさんは子育てがもう少し忙しいしね。

もう今月いっぱいで帰国ですから、良いんじゃぁないですか？華やかな所が好きなようですから。

シャロット《魅力的な方だから、心配に成るわ。男は女性に話しかけられると、無視出来ないみたいですからね。

夫もジェントルマンの国の人だから、一応お相手はするのよねぇ～。

バニラ《彼方は事務室の方よね？滞在許可って、３ヶ月延長してもらったんだけれど、もうそれ以上は無理なのよね？

パルム事務長《例外もありますけれどね。３ヶ月延長も特別措置ですからね。
この時期、余程必要な理由が無い限りは目いっぱいの延長ですね。

婚約者がいるとか何かない限りは、再入国も難しいでしょうね。何かこちらの店から、お願いされているのですか？

バニラ《いいえ、何もお願いされていないわよ。只、居心地良くなってきたので、聞いてみただけよ。パリもだんだん天候異変も有るし、物騒に事になってきた様なニュースみたんで、店も気になりますけれどね。

ミント《残念ねバニラ。うちの店も今は外注さんも待機待ちの人が多いですし、今ひとつお仕事で一緒は無理みたいですしね。

でも良い経験だったわ。遊び友達として仲良かった人でも、違う面で見てみると、まぁパーティ友達と言うだけのほうが良いみたいね。

マグノリア《バニラさん=プール事件は皆さん知って居ますしね。こむぎさんでさえ、ちょっと居ずらい雰囲気で！最近は在宅の仕事が多いのよ。

悪い噂は、早くに広がりますし、国外の方ですから、余計に目立つし噂になってしまいましたものね。

パルム事務長《あぁ～。Sugarさんのプールの事故の時の...？あれは、残念ですが！大変な事故でしたからね。

貴女にとっても、Sugarさんが快復されて良かったですね。それでも書類はフランスの警備会社のほうに送られましたからね。

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すっかりリ、バニラさんは悪名が売れてしまったようです。警察も無い国ですから、過失だとはいえ、危険分子は風当たりは強いようです。魅力的な女性ですから、尚更です。

男性と見れば、積極的に話しかけますし、それもまた顰蹙ものです。男性は案外その場では、鼻の下を伸ばして話しているようですから、彼女は一切その他は気にしていないようです。

性格が悪いわけでなく男性好きなのと、遊び好き、直ぐにお金儲けの話をするのが、女性達からは、敬遠されているようです。でも、男性はまんざら悪い気はしない相手のようです。

只セージ君だけは、彼女には拒否反応を示してしまいます。バニラさんも、うっかりセージ君と出会ってしまうと、どうしても目線を外して、急に気配を消してしまいます。バニラさんはかって、男性からあのような冷ややかな目で見られた事がありませんから、ショックだったようです。

まぁ“ごめんなさい”“どういたしまして”と『お互い様で！』には、なりにくい事故でしたからね。ミントさんも、それに関しては、セージ君やMrs.Sugarには気を使ってしまうときがあります。早く忘れられると良いのですが....

そんな事もあったので、セージ君は仕事も一歩ひいて、なるべくMrs.Sugarに寄り添って、暮らしたいと言う思いが強くなったようです。