ミントさんの講義と新作ドレスの試着

今日はミントさんが講師をやる日なので、Mrs.Sugarはのんびり気分の日です。ちょっとひんやりした朝でしたが、まぁまぁのお天気なので、ゆっくり散歩しながらのセージ君は出勤です。

Mrs.Sugarは帰宅後は、縫い物などしたいと思っています。今年分何枚かはお気に入りの布が残っているので、新しい服を作りたいと思っているのです。

布を使い終わったら、もう暫くは、編み物の手伝いなどするくらいにしようと思っています。

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Mrs.Sugar《わぁ～、それでは本当にローセンブルク大使館が出来ちゃうのが決定ね。

セージ《どうもそうらしいんだよ。ライモンは珍しくテキパキと交渉などやったんだろうね。あいつ生まれて始めての事じゃぁないのかなぁ～。
自分の目的の為に即効で動き回ったのはね。

Mrs.Sugar《そうなの？又セージが入れ知恵したんじゃぁないの？

セージ《ン？俺はただSugarが“大使館がこの国にないから、あったら大使とかになったりしてね”って言ってたんだよ。ってライモンに話しただけさ・笑

そうしたら、エルダーが“大使館てさぁ～”って、知っているだけの事を話したんだよ。

Mrs.Sugar《目茶目茶入れ知恵じゃぁないの。彼は早速動いたのね。よほど此処に来たかったのね。

セージ《う～ん！そうだねぇ。きっとサイクルクラブで自分で自転車作ったりが、余程楽しかったんだろうね。

俺達は今まで遊び友達だったって言っても、パーティ会場で同じ歳くらいの奴が集まって、ダンスの合間にバルコニーあたりで、たむろしていただけなんだよ。

まだデビューする歳ではなかったからね。

Mrs.Sugar《でも、そんな世界があったなんて！　私も若い時にはパーティには、何度もあるけれど、正式なダンスパーティではないのよ。

ダンスといったらディスコだったので、正式なダンスパーティは、以前セージ達にダンスを教わった時が初めてよ。

西欧ではちょくちょくあるみたいね。日本人は踊れる人は少ないでしょうね。
本当に世界に出て行くのには、遅れている国だわ。

映画で見たから、ワルツではなく、マズルカとかポルカとか踊るのかと思っていたわ。

セージ《そんなパーティは滅多にもうやらないよ。時々超高齢者の人が結構出席していると、数曲やる事があるけれどね。

Mrs.Sugar《でも、凄いわねぇ~。ライモン君って実力者だったのね？持病があるからって言うのが、良かったじゃぁないの？

ここにいられれば、やっぱりお仕事は大変かもですけれど、土曜日はサイクルクラブでストレス解消出来るでしょう？

セージ《多分ね。どうなるのかは、実際の事は判らないよ。そのうち出来るらしいって事だけだよ。早くて夏休みとかじゃぁないのかな。
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アニー《ミントさん今日の講義は、正式にパターンの起こし方とかの講義するのかしら？

ミント《ううん、まだ色々な話などしてから、立体裁断の仕方とかを教えるわ。

特にうちはSugarが適当に基本形から作った型をアレンジして服を作るから、そう言う時のやり方とか、体が変形したり、着易い服の場合の話しにそのうちなって行くわ。

マグノリア《マーシュ、今日は凄くかっこよい着方しているじゃぁない？お腹が出て来たのが判らないわ！

Mrs.マーシュ《Sugarさんがアドバイスしてくれて、ベストを重ねて着たのよ。　それだけでガラッと雰囲気が変わったのよ。

ミント《そう言うのを、今度一緒に行って、講義しても良いのよねぇ～。

でも自分の事思い出してもあまり真面目にキチンとやる授業って、聞いてないのよね。つまらないしね。きっと、もうその場で実践が良いわね。

アニー《きっとみんなそう言うのが知りたいでしょうしね。

Mrs.マーシュ《かっこよく欠点を目に付かなくすれば良いのって、何だか理屈ではないような気がするわ。理ずめになると、急に楽しくなくなるわ・笑

特にSugarさんの決め方って、本当にふと思いついたと言う感じですもの。話を聞いて置けば、自分も出来るかもと言う気になるわ。

ミント《特にSugarは、服飾は全く素人ですものねぇ～。ちょっとマーシュ立って見せてみて！

Mrs.マーシュ《はい、こうですかしら？

ミント《下のニットの服も昔此処で作ったドレスなのよね。ペァルックでね！

そうかぁ、やっぱりただベストじゃぁないのよね。ベストの丈が短くてそれが良いのよね。

アニー《それはもう、Sugarの好みよね。

ミント《そうなのよ。理屈じゃぁ無くて、彼女はひらめくのよね。やっぱり美術系の勉強しているから、バランスの感覚は良いのよね。

でも学んでも、判らない人はひらめかないしねぇ。

アニー《前回どうやって、彼女は講義したのかしらね？

マグノリア《何ですか、大うけだったようですよ。凄く楽しかったらしくて！陰影も考えてとかって話しで面白かったって聞いたわ。

Mrs.マーシュ《その場の雰囲気第一主義ですものね。

ミント《でも彼女が言いたい事は、ちゃんと伝わっているみたいだったわよ。最初にSugarはボキャブラリーが乏しいといったそうだけれど、言葉の障害なんて、なんのそのなのよね。

私も今だって、言いたい事が先にわかるから、通じあってしまうけれど、結構いい加減な英語だったりするし、フランス語が混ざったりですけれどね・笑

セージと話しているから、でも巧くなったわよ。

アニー《いいじゃぁないの！皆が楽しんで受講しているならね。Dr.マリアンヌの思った通りなのよね。

そして“”Sugarなら障害が有る人でも、気にしないで話をして、服のデザインを頼むと思うわ”っていってらしたのよね。

Mrs.マーシュ《私はSugarさんには、大きな借りがあるから言うのではなくて、本当にお話しているとほっと出来る方なのよね。

凄くあっさりした方で、それが却って私は凄く申し訳なく思ってしまって！変な話ですけれど、イリスと言っていたのよ。本人のSugarさんもだけれど、セージさんに申し訳ないって感じてしまうんです。実際は大怪我したのが、Sugarさんなんですけれど....

あの時のセージさんの顔が忘れられないわ。あっ、ごめんなさい話がそれてしまいましたけれど、Sugarさんは不思議な安心感があるのですよね。

マグノリア《Dr.マリアンヌはその雰囲気を、見込んだんではないかしらね？

ミント《まぁ、何とかなるでしょう。私はキチンと私なりのパターンの起こし方を講義するわ。私って案外几帳面なのよね。

アニー《でも、良い評判でよかったですよね。もしかしたら、通訳についていった方が良いかしら？って思っていたんですけれどね。

ミント《私もそう思ったんですけれど、不必要だと思うわ。あの楽しい雰囲気に、水をさしてしまうと思うのよね。皆、凄い次が楽しみだって言っていたから。。。

受講生達がみな語学が達者だから、問題ないわ。

こむぎ《そうなのよねぇ~。私も何時もSugarの文法無視の会話には、以前は“えぇ~。よく平気で話せるわね！”って思ったんだけれど、私ならとても気になって話が出来ないのに、彼女は平気なのよね。

反対に相手にあの手この手で聞いたりして“あぁ、それそれ、もう一度言ってくださいます？”とか言って親しくなってしまうのよね。

パセリ《そうそう、その後は“この間はどうもぉ～”とか言っちゃってね・笑　

いいわよねぇ～ああいう性格って！ところでこむぎって英文科の短大出ていたんじゃぁなかったっけ？

ミント《使わなければ意味ないわ。Sugarの英語は意味は伝わるわよ。単語の発音はちゃんとしているからね。マーシュもう座ったら！貴女もう安定期に入ったのかしら？4ヶ月に入ったの？

Mrs.マーシュ《えぇ、多分９～１０月に出産なのよ。もうつわりもないし・笑

アニー《年子も大変そうよねぇ。此処は育児室がしっかり見てくれるから、随分違うでしょうけれどね。

マグノリア《でも、まだ若いから、一気に済んでしまって良いかもね！旦那様もお姉さんと年子なんですから、そう言う風になりやすいのよ・笑　

情熱的なのは悪く無いわよ。結局は健康なのよね・笑

Mrs.マーシュ《はい、“もう大変ついでに育てちゃおう”って言っているんです。

こむぎ《でもまぁ、まだ授乳中でも妊娠しちゃうなんてね。やっぱりラテン系の人って！凄いわ.....

パセリ《いいじゃぁないか！こむぎはいちいち人の事をあれこれ言いすぎだよ。

自分も誰か恋人でも、見つけたら？　Sugar達の前例があるんだから、凄い年下だって、問題ないんだから、パーティにでも行ったら？

今は毎月やるようになったそうだし、結構集まってきて楽しいらしいよ！

アンタも年齢よりも、ずっと若く見えるんだからさ！髪もMrs.Sugarと違って、しっかり染めているんだしさ！

ミント《そう言えば、アニーのドレスも、新しいドレスよね？Sugarが作ったドレスなの？

アニー《えぇ、そうなのよ。もうね４~５枚新しいの作って、持ってきたら即売れてしまったわよ。

持ってきたときポプリさんと、双子のバーネットさんと、それからあの家柄の良いって言う、セージの友達の所に来た秘書の人が２枚買って、そしてこれでしょう。

それからSugarが自分の分とで、あっという間に無くなったのよ。ミントさん見ていなかったかしら？ブティックにちょっとだけ置いておいたのよ。

マグノリア《写真は撮っておきましたから！見たかと思いましたわ。

ミント《じゃぁ、まぁ外注さんにも頼んで、大至急次々と作ってもらわなくっちゃぁね。何だか作っても作っても、無くなってしまうから・・・せわしないわよねぇ。

アニー《もう少し急いで作るようにしないとね！

Mrs.マーシュ《あのBaby用の水着やその他も、出来たら此処で縫ってくれたらって言う話も、大学でははなしているって聞きましたけれど...

ミント《ちょっと考えなくてはねぇ～。外注さんをもう少し増やしましょうか？

腕の良い人が、仕事待っている人はいるのよね。

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Mrs.Sugarが抜けて、ただの店のオーナーとデザイナーだけになってから、何時も仕事が溜ってしまいます。ミントさんが一人で経営するのに、かなりなれてきましたから、何とかなるでしょう。

下手に手伝うと、なかなか自立した経営者にはなれませんからね。Mrs.Sugarは気が向いた服の、試供品を作るだけです。後は家で基本はポプリさんたちと同じに、編み物部門を暇つぶし程度に手伝うだけです。
それは、ミントさんがセージ君からしっかり釘を刺されました。仕事に甘えは禁物です。特に身内間では気をつけようと、ピシッとラインを引かれました。