今日はサイクルルームにライモン君が！

大使館の部屋の方は、皆で手分けして手伝いの者も来て、あっという間に設立は終りました。いやいや、ライモン大使が終らせました。
そして、奥の部屋にライモン君のプライベート部屋その他が一番奥にあり、リビングルームがあります。

手前にもう一部屋ホールがあり、そこのホールにワイス君の部屋に行くドァとライモン君の部屋に行くドァが隣り合っています。

ワイス君は今日はゆっくり部屋を片付けて、のんびり過ごすとの事。ライモン君は早起きして、部屋はざっくり片付けてありますが、さっさとサイクルチームの部屋にやってきました。

気分はウキウキなので、足取り軽くで、一応持病もあると言うのが、本当に一応のようです。
さすがに、セージ君と昔は仲良くしていただけある、性格のようで......。
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セージ《はぁ～。今日はやけに気温が高くなっているよなぁ～。風があるから日陰は気持ちが良いけれどさぁ、日向は肌がもうチリチリ焼ける感じだね。

ライモン《今日は雲ひとつ無い天気だからね。でもこのW・N・W・Lの気候は、最高に爽やかだよなぁ～。

空気が乾きすぎても居ないし、あまり湿っぽくも無いしさぁ、凄く気持ちが良いよ。

エルダー《四季もあるし、雪も適度に降るくらいの寒さも、裸で水浴びしたくなるくらいの暑さもあるけれど、もう堪らないって思うような天候はないよね。

凄い小さな国と言う事と、考え方だけれど、遊興場らしきものが無かったり、車やモーターバイクの個人所有が出来ないとか確かに不便だね・笑

セージ《でも皆、凄い不便って感じたことあるかい？　俺は別に何も感じないんだけれどね。自転車やスケボーは使っても良いだけれど、なぜかスケボー使う人見たこと無くて、使っても自転車だね。

後は決まった時間に、トランザムやコーチが必要に応じて走っているし、どうしてもの時は指定のレンタカー借りれば良いしね。

ライモン《本当にそれだからなのか、凄くのんびりとして、静かだよね。鳥の鳴き声が良く聞こえるし、緑が多いしさ。鳥の鳴き声は少し朝煩いかな・笑

エルダー《鳥はかなり居るよね。森林地帯が広いからか、小さめの鳥が多いね。川が有る方に行くと。大型の鳥もいるみたいだけれどね。広葉樹が多いから、葉が茂ってしまうから、猛禽類などは飛びにくいんじゃぁないの？

場所によっては、ふくろうとか居るって聴いた事あるけれどね。

セージ《ここいら当たりは車椅子の練習したり、周囲に手すりとか着いている所の向こう側は、アスレチックでリハビリ公園になっているんだよ。

もう出来上がっているみたいだよ。

ライモン《リハビリかぁ～。僕は少しはやる事になっているんだっけなぁ～。

エルダー《だってさ、君は具合が悪い日があったんだろう？だから、来週はブレスレットを着けるんだろ？セージが気合を入れて、ブレスレット作ったんだぜ！

セージ《そうそう、もう渡してあるから、検査とか済んだんだろう？その後何も言ってこないから、何も問題は無かったんだよな？

ライモン《うん、月曜日には、装着するはずなんだ。

エルダー《帰国して直ぐに、具合が悪くなったって聞いて、心配したんだぜ？

セージ《それがさ、帰国して直ぐに家に帰らずに、ガールフレンドの所へ夜遅くまで行っていたんだって！

ライモン《だって、その日は帰って直ぐ寝れば良いしさ。この国からはフライト時間は３時間足らずで着くんだよ。

何ヶ月も女っ気なしの病院での暮らしだったんだから、誰かその日空いていればって連絡したら、暇だって言う子が居たからね。

エルダー《おいおい、何だか以前の俺みたいな適当な暮らしだなぁ～。まぁ何となく判るけれどさ。そう言う付き合いって、気楽で良いんだよな。

セージ《皆、気楽なんだなぁ～。俺は同じ時期に何人も同時には苦手だよ。何となく抵抗があるんだよ。だからって付き合っても長続きはしないで、ちゃんと付き合いを終らせてから、次って言う感じだったけれどね。

結局は長くは付き合えなかったから、似たようなものか・笑　でもライモンは１日安静にしていたら治ったんなら、良かったよな。しかし、心臓が悪いってややこしいよな？あまり吃驚しても駄目なんだろう？

ライモン《理屈では、何度も言われたから判ってはいたんだけれど、何しろ心臓病は初心者だからさ、途中で注意されていた事忘れちゃったんだよね。

だって、かなり仲の良い子だったからね。だからさ、最初のうちはちゃんと言われるままに気をつけていたんだけれどね。　

別に気分が悪くなることも無かったから、だんだんそのう、忘れちゃったんだよ。
ちゃんとその日のうちに帰ったしさぁ～。

エルダー《ガールフレンドと付き合うのは問題はないのかい？そうしたりさ、あまりセクシーな女子見かけたりして、ドキドキしちゃったりはよくないとかさ。

どれも心臓には悪そうだけれどね。

ライモン《気をつける事項はあるけれど、それさえ守れば別に良いんだよ。日常生活でも、重い物持ったりやってはいけない事の、制限はあるんだけれど、自転車乗ったり歩いたりとかは問題ないんだよ。

一番よくないのは、ストレスなんだけれどさ、全くストレスが無いって言うのも、ストレスだしね・笑

セージ《そこそこ上手に自分の体と付き合いながら、暮らしていく練習には、ここでの暮らしは丁度良い仕事だったんじゃぁないの？

色々な小さな国のお守りをしながら、病院を利用したい要請などあったら、中間で事務手続きとかするんだろう？

エルダー《それもまた面倒くさそうな仕事だけれど、事務関係などはライモンの得意分野なら良いよね。

いやぁ、やたらに日差しが強くなって、サングラスしてくるべきだったなぁ～。もう早朝だけだよなぁ～。眩しくてまともに見えないから、サングラスしていなければ、良く見えなくて危ないよな。

セージ《105回目ツールドフランスがさ、7月7日～29日に、フランス西部地方からスタートで、時計回りでアルプス、ピレネー山脈に挑み、３週間の21ステージで、総距離は3329kmだってさ。

29日に例年通りシャンゼリゼで閉幕だよ。もうその間は、俺ワクワクしちゃうんだよ。

ライモン《僕も何度か見たことは有るよ。かっこよいんだよねぇ。でもルールがいまひとつわからないよね？団体戦みたいな気で見ていると、優勝者は一人だろう？

エルダー《しかし、あの体力は半端ないよね。新ルールになって１チームの選手数は９人から８人に減ったんだろう？
今回は一部スペインに越境を除けば、全てフランス国内を走るみたいだね。海岸線を走るのは、かなりきつそうだよなぁ～。

セージ《う～ん。いっせいにみなで走り出して、上位になった選手がチームになって、風除けになったり！色々協力し合って走るんだけれど、その中の一番早い人がTOPに出て、そうなったら、個人戦になって個人優勝になるんだよ。

もちろん理想は、団体でもトップが取れたら最高なんだけれどさ。そうなったら、仲間同士の競り合いにもなるんだけれどね。

ライモン《何だか聴いただけでもワクワクして、今年はエキサイトして見てしまいそうだよね。

エルダー《あんまり夢中になってみない方が良いんじゃぁないの？途中で具合が悪くなってもしらないよ。だってさ、結構興奮しちゃうからね。

セージ《まぁ、あんまり知らないで見ているほうが良いよ。優勝者以外にも特別な名誉が与えられあれるんだよ。俺達の研究室の、プロジェクトメンバーと同じようなものだよ。みなで協力し合って、やらなくてはならないんだからね。
そうかぁ、ライモンみたいな仕事には、そう言うチームプレィ的業務ってないんだね？

ライモン《多分ね。でも、ワイスが何時も僕の側にいて、サポートしてくれるから、僕は何時も何とか仕事をこなしているんだよ。

一番大変でえらいのはワイスかな？公私とも彼が助けてくれているよ。

エルダー《あのさ、秘書のエーデルさん？　厳しそうな人だもんね？　凄い才女ってう感じでさ。ライモンは名前は大使だけれどさ。あの秘書が仕切っているみたいに見えるよね。大変なんじゃぁないの？

セージ《大丈夫だよ。そのうちにエルダーにも判るよ。ライモンは底力があるからね。じっくり考えて、少しくらいではめげないし、精神力は一番凄いんじゃぁないかなぁ～。意図的にエーデル秘書に任せているようだけれどさ。
性格的には、ライモンは実力者だよ。

ライモン《又々、セージは直ぐに俺の事を良いように言ってくれるんだけれどさ。大したもんじゃあないよ。凄い中途半端な人間だしさぁ～。

でもさ、まだ少ししかSugarさんに、逢った事ないけれど、僕もセージみたいに大好きな人が現れないかなぁ～。そんな人と結婚したいよなぁ～って思ったよ。
エルダーも好きな人と一緒に暮らしているんだろう？

エルダー《俺はまぁ、好きな人ではあるけれど、一対一で付き合うのは、彼女が初めてなんだよ。よく話もするし、素敵な髪の色で、スタイルも抜群だって最近気がついたくらいで、見た目ではなくて、結構話が合うから付き合い始めたんだよ。

セージとは又違う感じなんだよね。まだ友達以上って言う感じが残っているよ。多分結婚すると思うけれどね。彼女となら、やっていけそうだからね。

セージ《意外とエルダーは、情熱的ではないんだね？あんなに何人もと同時交際していたから、さぞかし情熱的な恋をするのかと思ったけれどね。

ライモン《凄い身を焦がすような恋って言うのは、どんな恋なんだろうなぁ～？

恋した事はあっても、そう言う恋はしていないよなぁ～。

でもさ、僕はミントさんは本気でかなり好きだったんだよ。振られてばかりいたけれどさ。もし巧く行って結婚していたら、セージは弟になっていたのにね？

エルダー《俺も本とか文章では、凄い恋物語を読むけれど、多くは人妻とか何か問題のある相手だと、身を焦がすような恋になるんじゃぁないの？

何の障害も無いと、あまり燃え上がらないのかも？駆け落ちするとか、そうならないと激しくは、燃え上がらないんじゃぁないのかなぁ？どうよ、セージ君。

セージ《えっ、俺？　う～ん、俺は巧く説明は出来ない感じなんだよなぁ～。

物凄く大好きだといえるけれど、身を焦がすかなぁ？

ライモン《見た感じ、焦げちゃぁいない感じだよ。

エルダー《うん、セージは溶けちゃった感じだけれど、焦げてはいないと思うよ。でも同世代同士とは違うとか、彼女の立場もあったから、安直に告白などは出来なかったかもしれないけれどさ。

別に人妻でもないしね。只、Cafeをやっている以上、独占するのが後ろめたい気はあったんじゃぁない？でも独占したいしってね。

セージ《それはね。最初は自分の気持ちに気がつき始めたころはね。でも悩む前に“試験受からなくちゃぁ”とかも合ったからさ。

まずは早くそれらを終らせないと、ゆっくり考えられ無いって言うのが先だったな！

けじめつけないと、告白する資格は無いと思っていたからね。男に生まれたからには、紳士はそう有るべきだと教わってたからね。

ライモン《恐るべき躾だね。セージの所の爺さんはさ、びしっとして、見た目もカッコ良かったからね。いかにも紳士って言う感じだったよ。

エルダー《ライモンは逢った事あるんだ？

ライモン《あぁ、遠目にだけれど、パーティ会場では、何度も見ていたよ。凄い貫禄でスマートでさ、近くに寄れない感じだったよ。

立ち姿だけで圧倒されそうな人だったよ。でも何時も側には奥さんが寄り添っていてね。極上の夫婦と言う感じだったよ。

特にゴージャスな衣装着ているわけじゃぁ無いんだけれど、どちらかと言うと、何時もちょっと控えめにしていたよね？

セージ《うん、俺はそう教わったよ。パーティだけでなく、集まり事にははどんな人が来ているか判らないから、失礼に当たらないようにするには、ちょっと控えめで丁度良いんだってね。俺の国は皆が思っているより、貧しい国なんだぜ。

エルダー《言われてみたらそうだよね。凄い豪華な衣装着て、中身は貧相じゃね。絶対に中身豪華な方が良いよ。そう言えば、セージ達は何時もお洒落はしているけれど、あんまり豪華な衣装とかは着ないよね。

結婚式の時もさ。合同でやっていたけれど、長女のマルベリーさんが再婚だけれど、豪華な感じの衣装だったし、ミントさんが可愛い衣装で、Sugarさんはおとなしい目のシンプルデザインだったよね。

でもさうちの母親が言うには、物凄く拘ったレースの衣装だったってね？色も少しトーンを落としてでさ。

ライモン《わぁ～！姉妹弟で合同結婚式かい？だって、セージは誰よりも早くのもっと前に結婚しただろう？式は挙げていなかったのかい？

セージ《うん、急に呼ばれて、家で家族の前で結婚して、書類に署名しただけでね。試験真っ最中の一番忙しい時にだったし、ハネムーンもまだ行っていないんだ。

それで、俺は卒業したらゆっくり２人だけで式を挙げて、ハネムーンに行こうって計画していたのにさ。これだけは計画通りに行かない事だったんだよ。

で、結局は合同結婚式に、付き合う事になってしまってさ！その他の俺の試験とかばかり、予想以上に良い結果がでて、フルスピードで此処まで来たんだけれどね。

エルダー《いいじゃぁないか、最終目的は計画通りではなかっただろうけれど、卒業も就職も、結婚まで、予定よりも早くに、手に入れちゃったんだからさ。
　　　　　　
ライモン《いいなぁ～。じゃぁ残る夢は後何なんだい。凄い発明品で名を上げるとかい？　　　　　　　　

セージ《何も無いよ。出来るだけSugarが、元気で長生きして欲しいだけだよ。

それ以外は何もいらないんだ。こればかりは、もう神様にお願いするしかないんだよね。
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何時ものように、どうと言う事無いような話をして、クラブルームに戻り自転車を手入れしながら、お喋りしてそれぞれが何時ものように家に戻っていきました。ライモン君はセージ君に“又来週元気に逢えるように、ほどほどに気をつけて暮らすようになと”言われて、ちょっとしたそんな言葉に胸が暖かくなりました。

相変わらずの、あっさりしたセージ君の言葉ですが、だからこそライモン君はセージ君が好きな友達な様です。