ライモン君は今日も元気に！

今朝もライモン君はすこぶる元気そうで、一番早くに出てきて、クラブルームの掃除をして、サイクリングも早々と済ませてきたそうでした。

何だかやけに張り切っているのです。心臓が悪いと言う持病は何なんでしょうね。セージ君やエルダー君も、それぞれに適当にサイクリングは済ませて、戻ってきました。

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ライモン《やぁ、おはよぉ～。皆もう回って来終ったのかい？　２人一緒ではなかったみたいだね。僕も適当にぐるぐる回って帰ってきたんだけれど、誰にも会わなかったから部屋の掃除をしておいたよ。

お湯も沸かしておいたからね。そうだ、紅茶の美味しいのがあるから、今度持ってくるよ。もらい物なんだけれどね、意外と良い香りの紅茶だったからさ。

セージはお茶好きだろう？エルダー君は？

エルダー《あぁ、紅茶は大好きだよ。ライモン、プライベートは呼び捨てで良いって言ったんだから、俺の事もエルダーで良いからね。

掃除までしてくれちゃったのかい？　掃除なんてしたの始めてじゃぁないのかい？

ライモン《そんな事はないよ。家に帰えれば自分の部屋は自分で掃除くらいする時があるよ。むしろ自分でやりたいかな？勝手に色々な物触られたくはないんだよなぁ～。大事な物などあるしさぁ～。

セージ《ライモン自分の部屋掃除するのかい？へぇ～・・・。

意外だなぁ～何にもしなさそうに見えるのにさ。ほら、又スカンジナビアの方のアマチュアのロードレースクラブから、案内状が来ているよ。

エルダー《ほんとうだね。ライモンの所は掃除する人とか居るんだろう？

専属のルームメイドみたいな人とかさ。
ほら、Cafeで紹介してくれた、料理人兼事務員みたいな人とか？

ライモン《大使館内は、朝クリーニングスタッフが入るけれど、プライベートルームは、ワイスと自分達で掃除しようって決めたんだよ。

料理人兼事務員のプリメルはさ、部屋には入れていないんだよ。彼女は表面上は、僕のフィアンセになるかも知れない人って、言う事になっているんだけれどさ...。

エルダー《へぇ～そうだったんだ。それなら部屋の掃除くらいは、してくれるんじゃぁないのかい？

セージ《表面上はって言ったよね？なるかもって、まだ決まったわけじゃぁ無いって言う事なんだ。

ライモン《うん、昔そのように候補者だって、親同士は決めたらしいんだけれど、僕は別に嫌いな相手じゃぁ無いんだけれど、そんな気にもならない相手なんだ。

エルダー《結構綺麗な人だし、優しそうな感じじゃぁなかったけ？大使婦人になっても、おかしくはなさそうな人じゃぁないの？

セージ《その気にはなれない相手なんだ？　一応ライモンは女好きだけれど、好みがあるだろうしなぁ～。選べるものなら多分違うタイプだようね？

ライモン《彼女はワイスが好きなんだと思うんだよ。ワイスも嫌いではないと思うんだよね。

セージ《そうかぁ、ややこしいんだね。見た？これアマチュアのクラブだけでも、かなり沢山あるもんだね？

でもさ、最低８人くらいはチームメンバーがいるみたいだね。凄いいっぱいいるチームもあるしね。

エルダー《なに、此処もどこかに登録するとかしなくちゃぁならないのかい？

ライモン《凄い５人しかいないサイクルチームで？それもまだ出来たばかりだって言うのにかい？

セージ《いや、ただお知らせだけだよ。全然人数は居ないし、とりあえず部屋を確保したいから、名前をつけただけだからね。

アマチュアって言ったって、熱心な所はかなりトレーニングとかやっているそうだからね。俺達みたいに十数キロ乗ったら、後は手入れとお喋りして、お終いって訳にはいかないんだよ。

エルダー《そうそう、怪我したり、練習したりする時間も無いしね。

アマでも、かなりトレーニングするようだからね。

ライモン《でも、まだ出来たばかりのこのチームが、なんでヨーロッパの他の国から、案内状？みたいなのが来るんだい？そんなに有名だったの？

セージ《きっとあの自転車工房だよ。俺が昔さ、若い時は工房に行って、自転車組み立てているの見に行っていたからね。

それで、俺の自転車買ったんだよ。だから、今背が伸びちゃったから、一寸自転車が小さいんだよ。

今回大学の名前で纏めて買ったから、チームでも作ったと思ったのかもしれないよ。

エルダー《こう言う趣味の世界は、狭いからね。工房なんて好きな奴が溜っているだろうしさ。噂話でもしたんだろう。

きっと、セージも当時は凄く若かったから、今頃はいい塩梅の年齢になって、盛んにやっているいるんじゃぁないかってね。

そうしたら、クラブチームとか作っていたり、大学の名前入りで注文したから、大学のクラブでもあるのかもって、思い込んでいるんじゃぁないの？

ライモン《僕が病気を持っていなかったら、もっと練習とか出来たのになぁ～。

セージ《なに？お前やりたいと思っているわけ？嘘だろう？安定しているって言ったって、病人なんだぜ。第一何時もなるべく、何もしたく無い奴だったんだからさ。

エルダー《ライモンだってまだ若いんだから、思いっきり何かがやりたくなったとしても、おかしくはないだろう？

ライモン《まぁね。でもさ、思うのは僕は思うけれど、厳しいトレーニングなんて、絶対にやる気ないからね。僕は熱しにくくて、さめやすい性格だからね・笑　

何やっても、あんまり燃えないんだよ。だから、君達みたいな研究者にも向いていないんだ。セージみたいに、女性や勉強に対しても、真剣に立ち向かう事もないし、立ち向かいたくもないかなぁ～。

セージも昔は同じだったんだよな。急に変わっちゃったけれどね。代わりに不誠実な事もしないけれどね。珍しく、今回大使館作る事だけ、ちょっとだけ熱心にやったくらいかな・笑

セージ《まぁ、ライモンみたいな性格の奴が居ても、良いんじゃぁないの。現状維持だけはしようってね。それもまた、それなりに努力は居る事だよ。

何にもしなかったら、世の中って少しずつでも時間と一緒に流れているから、変化してしまうだろう？現状維持はそれに逆らうんだから、やっぱりなんだかをしないと、現状維持は出来ないよね。

エルダー《まぁ、厳密に言えばそうかな？でもさ、ライモンみたいな性格の人も面白いよなぁ～。

ライモン《僕はそうだね。子供の時から、なるべく昔から続いている色々な事を、そのまま保存するのが役目みたいに育ったからね。

何事も無いように、国を守る事だけかな？何年も続いていた物を、そのままの状態で次の世代に、継承していく事だけかな。

僕の国の多くの国民達が、代々続いてきた家業を、そのまま引き続いて、次の世代にそっと受け渡して行くんだよ。

エルダー《俺達みたいに、最新のものを研究開発をするのとは違う世界だね？

ライモン《そうだね。精密機器とか扱っているから、それを学んで次の世代に伝えていくのも、又長い年月と経験が居るから、勤勉で忍耐強くないとね。

質を落とすわけには行かないからね。

セージ《それもまた、かなり大変そうだね。やっと満足がいくくらい技術なりをマスターしたら、今度は次に引き継ぐ人に、完全に教えなくちゃぁならないわけだろう？歯車の一部になってね。

やれやれって思ったら、きっと寿命近くになっているんじゃぁないのかなぁ～。

緻密な物はマスターするには、長い年月が掛かるものね。

ライモン《僕はだから、そんな技術畑の家に生まれなくて良かったよ。それから比べたら、かなり自由だしね。だから文句は無いんだ。
運がよければ、大役を継承する事なく、終れるかもしれないしね？僕は国のトップなどにはなりたくないからなぁ。忙しくてさぁ、知らない人は、何もしないで居るように見えるらしいけれどさ！大変そうだよ。　

病気にでもならないと、ゆっくり休養なんて取っていられないようだよ。

セージ《そうなんだね。一日中、自由に寝頃がって、休む事なんて殆どないんだろう？　運よく休みの日もさ、何時も誰かが警護とかって言いながら、側にいられたらうんざりだよなぁ～。

エルダー《そうかぁ、そう言われたらそうなのかもしれないね。やっぱり隣の芝生は青いって事だね！見た目より人は、楽して生きていられないんだなぁ。

ライモン《じゃぁエルダーが一番良いんじゃぁないの？一応セージも今の所は、長男としての役目があるだろうしさぁ。

自分の子供が居なかったとしても、あのBabyが育つまでは、セージのお父上とBabyの間は、仕事があるかもしれないものなぁ～。

お父上が、超高齢まで元気だったら、巧くしたらセージを飛び越して、次の世代が継承してくれるかもしれないけれどねぇ。

でも一時は代理で、家長の仕事もした事あるんだよな？

セージ《ほんの幾つかね。Nanがしっかり仕切っているからさ、家長はきちんとした服来て、側に控えていれば、やってくれたからね。

まったくNanはボケては居ないし、任せておけば元気なんだよ。うちはDadも巧い事言って、Nanに任せているんだ。一応家にはリタイアして帰ってきたらしいけれどね。

DadはNanの性格知っているから、自分は第二の研究生活しながら、側で暮らして甘えた振りして、見守って居るのが長男の仕事なんだよ。

エルダー《あぁ～、わかったよ。そう言うことなんだね。そうしている事が、皆が平和で居られる事をやっているんだ。それは、なかなか賢い親孝行の仕方だね。

ライモン《色々とそう言うのも気を使うよね。どうする事が一番皆が巧く纏まるかだものね。もしかして今の状態は、色々計算した結果でもあるのかな？　

まぁ、予想外の事もあっただろうけれどさ。セージのNanは何となく、何でも見通しちゃうような所があるだろう。

交友関係も凄いしさ、かなりの実力者だって！昔パーティによく行っていた頃、聞いたことあるものなぁ。

セージ《あの人はね。ちょっと不思議な人なんだよ。大好きなNanだけれどね。本当に魔法の杖で呪文を唱えると、周囲の者などを思い通りに、動かしてしまうような所があるんだよ。

嘘などついても、お見通しだしね。まぁ、あれだけ長生きするとさ、もう人間離れしてくるんじゃぁないのかなぁ？

エルダー《おいおい、怖いこと言うなよ。何だか本当にそんな感じの人って、居そうじゃぁないか！って、居るんだよね。セージの家に...

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今日も３人して、暢気に話しながら過ごしました。それにしても、ライモン君がクラブルームの掃除までするとはね。ライモン君の新しい面が見えてきて、興味深いですね。

人は色々な面がありますから、相手によって変わってきたりします。これから新しいライモン君が見られる事でしょう。思っているよりも、しっかりしたやり手かもしれません。
若くたって大使ですからね。しかしどう見ても、持病もちには見えません。