今まで行った事がない方に散歩。

セージ君はいったい何時行ったのか判りませんが、この国ほとんどの隅々まで知っているかのように、彼方此方にMrs.Sugarを散歩に連れて行きます。

そんなに遠くなくても、知らない所がいっぱいあります。何時も2人は、おしゃべりしながら、彼方此方に散歩に出て行くのです。そして、迷子にならないように、目印になるものとか、色々教えてくれるのです。狭い国ですが、知らない所が沢山あります。

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Mrs.Sugar《わぁ～！飛行場の先にこんなところがあったのね。知らなかったわぁ～。ねぇ、みんな知らないんじゃぁないのかしら？

だって飛行場の所は、林って言うか森みたいなのが見えるから、もうずっと森なのかと思ったわ。

セージ《病院側からしか見ないからね。もしヘリポートや、余分に滑走路などが必要な時はここを使うようだよ。

下を地下道も通っていて、そこを通ってシェルターにも行けるようになっているんだ。

Mrs.Sugar《セージはなんでそんなところを知っているの？私の方が此処にはずっと長く暮らして居るのに、何もしらなかったわ。

セージ《俺は前から此処の国に来るたびに、空いている時間に、結構彼方此方自転車でうろついていたからね。

偶然此処を見つけて、医療薬品を運んできたヘリが止まっていたのに出会ったんだよ。その時に台車に沢山荷物を沢山つんで、地下道に降りていくのを見たんだ。そうしたら、其処に薬局の人が居て、教えてくれたんだよ。

Mrs.Sugar《セージって不思議な人ね。そんなところに出逢ったりして、普通ならそれきりなのに、ふと知り合った人に何か教わったりも多いわよね。

セージ《此処の国もさ、理想はこのままずっと行けば良いけれど、でも何時か何かに巻き込まれるって言う事もあるだろう？

そんな事は無いとは思うけれど、もし俺とはぐれたり、一緒では無い時に何かがあったら、知っていたら吃驚する事はなくシェルターへ行くんだよ。

シェルターの何処かに行って、じっと動き回らないで俺が行くのを待っているんだよ。

絶対に両方で探したら、行き違いになったりして、逢えないからね。って以前も俺言った事あるよね？

Mrs.Sugar《えぇ、覚えているわ。そうよね。巻き込まれるしかない時もあるかもしれないものね。

もう入れないと言っても、少しずつ人が増えてきているのよね。

セージ《そうだね。リヴェール教授も、断れない相手もいるだろうからね。

マリアンヌさんも最近は前みたいに、表立って出てこないで、仕事していたり、休みの日は教授がいるから、家に閉じこもって、ゆっくり休んでいるようだしね。

Mrs.Sugar《本当に、凄く人当たりもよくなったし、でもサウナの時だけですけれどね。前みたいに怒りんぼではなくなったわ・笑

やっぱりリヴェール教授が何時も側に居るから、安心して女性らしく、自分のお仕事だけして、妻の部分が増えたようよ。

セージ《そうなんだ。Sugarとはあんまり逢えなくなっちゃったのかい？Sugarもマリアンヌさんとは気が合うみたいじゃない？

Mrs.Sugar《えぇ、でも週1回は逢っていたわよ。水曜日の講座やプールの時には逢うから、チョコっとおしゃべりしたりするわよ。凄く面白い人でね。楽しいわよ。

セージ《Mumの仲良しだったって言うのも、偶然だよなぁ～。まさか同じ学校だったとはね。

Dadとリヴェール教授やローソンとか、うちと関わりがあったのに、微妙に時間のずれで最近まで逢わずに来たって言うのも面白いよね。

考えたらさ、1分違うだけでも、人は出会わなかったりするんだものね。

それが待ち合わせた訳でもないのに、バッタリ出逢ったりもするなんて、何だか不思議だよね。

Mrs.Sugar《本当よね。きっと磁石みたいなものがあるのかもしれないわよ。
人の体に電気が流れているように、磁石もあって、引き合う相手と、そっぽ向いちゃう相手とがいるのよ。地球って不思議に満ちているじゃぁない。

だから、何か研究している人は、人生なんていくら長生きしても、足りないくらいの人生でしょうしね。

セージ《そうだよねぇ～。新しく知り合った人同士でも、すごっく信頼出来る場合もあるしね。長く知っていても、此処までってラインが出来てしまう人やね。

いくら話しても、微妙に何時もズレる人とか！人間関係も面白いよ。自分の事も解らないんだから、他人の事など分かるわけないよなぁ。

Mrs.Sugar《セージはそんなに自分の事が判らないの？誰でも色々な部分を持っていて、環境や付き合う相手によって、違う世界の自分が出て来るでしょう？

でもそのように変化できるものなのよ。どれも全部自分でしょう？皆色々言うけれど、大きくなったら、自分の生き方は自分で選んで、生きて行くんですしね。

人のせいではないでしょうし。影響されて同調した自分が出て来るだけだと思うわ。

セージ《そうだよなぁ～。押し付けられたわけではないのにさ。何気なくやったことが、ずっと後で意味を持ってくる事も沢山あるしね。

Mrs.Sugar《本当よねぇ～。色々な考えの人がいるし、適当に合わせていける人や、絶対に考えが違う人は受け入れられない人も居たり。

色々居るからうまく行っているのでしょうしね。ニュース見ていてもそう思うわ。本当に人は面白いわ。

芸能人のスキャンダル見ているだけでもね。昔はくだらないって思っていたけれどね。最近は時間が出来たから、PCやる時間も増えたから、見ると面白いわよ。

セージ《そうなの？そういえばSugarよくPCやっているものね。
スキャンダルも見ていたのかい？　旅の事調べているのかと思ったら・・・

Mrs.Sugar《それもだけれど、私ブログを書いているって言ったでしょう。

音楽のブログも書いているから、あんまり余計な事は書かないけれど、面白そうな事だったら、一寸メモ程度に歌手の事や曲の事書いたりするので、ちょっと調べる人も居るとね。

スキャンダルにまみれて、異性関係が色々な時に、案外良い曲出して居たりするのよね。歌なんて大概が今の時代は、ラヴソングが多い時代でしょう。

そうしたり、戦争でどうしょうも無い時には、反戦歌を糖衣状にくるんで、違う歌詞にして歌ったりしたり、又良い曲もそう言う不幸な時に名曲が生まれたりしているのよね。

セージ《へぇ～。いいねぇ。色々な曲を沢山聞いたなんてね。

Mrs.Sugar《そうよ、音楽には私凄く恵まれていてね。偶然だけれど、音楽聞きながら仕事しても良いアトリエに勤めていたのよね。

レコードで聞いた曲も有るから、何でこんな古い曲しっているのかしら？って言うのもあるんだけれどね。

色々な事が遭ったけれど、私を慰めてくれて、話を聞いてくれたかの様なのは、音楽だったわ。音楽は人にお喋りもしないしね・笑

中学生の時の仲良し3人組が私は一番思い出深いわ。洋楽好きでね。違うクラスになってしまっても、廊下の隅で好きな曲の話をしたり、“このフレーズがたまらなく良いわね”とかね。

セージ《逢いたくならないの？

Mrs.Sugar《逢いたくなるわよ。全員バツイチでね。一人はそれきり独身で、一人はアメリカ人と子連れ結婚してアメリカに行ったし、私はこうして、此処に移民してセージと結婚したし・・・

住所も解らなくなってしまったけれど、一番の楽しい思い出よ。
でも、逢わない方が良いのよ。もしもう死んでしまっていたら、寂しいじゃぁない。でも、幸せでいて欲しいわ。

セージ《そうかもしれないね。でもどんなに善い行いして、神様にお願いしても、何時かは一人で死ななくちゃぁならないんだよね。　どんなに愛していてもね。

Mrs.Sugar《それはそうなのよね。何時どのように死ぬのかは分からないだけで、結局は生まれて来た時のように、一人で生まれて、一人で死んでいくのよ。

でも、それは悲しい事ばかりではないわ。死ねなくて辛い人もいるでしょう。寝たきりの難病で、孤独で訳が分からない病気で、死ねない辛さを抱えているのは残酷だわ。

セージ《そうだね。それを何とかしたいって言うのから、リヴェール教授達はこの国を作ったんだろう？理想に近い医療をやりたくてね。

医者も世の中に参加していたら、思いとは違う事もしなくてはならない事も沢山あるだろうからね。

ターナー先輩などは、何時かの嫌な思いもあるから、一生医学の勉強をしながら、自分のすべては医療にって思っているようだよ。

だから、結婚は元々しないって思ったんだってさ。恋人が出来ても家庭までは要らないそうだよ。

同じ情熱を振り分けられないからってね。だから、もし恋人にはなっても、結婚を求めたら壊れる関係なんだよ。

Mrs.Sugar《そうなんだぁ。でも愛しちゃったら女性は、その内子供や家庭が欲しく成ったりも、有る場合が多いのよね。

仕事の方をとっても良いと言う人でないと、付き合えないわね。ポプリさんなんて、亡くなった彼は結婚していなかったのよ。でも今でも凄く彼を愛しているそうよ。

セージ《そうだね。俺みたいに最初っから反対で、Sugarが居るからの勉強だったり、仕事だとハッキリしていたら、生きる道に迷う事はないんだけれどね。

Mrs.Sugar《でも、セージ何かひそやかに、研究始めて調べている事があるでしょう？ゲームとかでなくて。

セージ《ん、まぁDadのダイナソーと同じだよ。時間が出来てきたら、長い時間かけてポチポチだね。

将来必要な物を作ろうかと思っているんだ。その内Sugarにはわかるかもだけれどね。その時まで気が付かなかったことにしてよ。

Mrs.Sugar《判ったわ。何だか此処はとても静かな所ね。

セージ《此処はいずれこの先に教会が出来るらしいよ。前に結婚式の時に牧師さんが言っていたよ。あのホテルの側の教会みたいに、誰でもOKと言うのでなく、もっと宗教的な教会だそうらしいよ。
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今日も2人は取り留めなく、でも人が生きる上で、考えなくてはならない問題なども話したりしました。夫婦は歳を取らないとなかなか終末期の事を話さないようですが、何時何か起きるか判らないのですから、結婚したら、チャンスが有ったらきちんと話して置くとよいですね。

若いセージ君が、もし自分が先に亡くなる様な事が遭ったらと言う事は、全て手続きを済ませてあります。それは日本人とは、死に対する気持ちは少し違うかもしれません。　

Mrs.Sugarも同じ様に自分が亡くなった後の事は書類にして、セージ君の弁護士に預けてあります。