プールエクササイズが始まります。

又プールエクササイズは、今まで通りに始まります。Mrs.Sugarとセージ君は早朝散歩しながら、外気浴。
Mrs.Sugarはセージ君を送って、帰宅して午後は図書館に寄ってプールです。水曜日の『美と健康の為の食事』の講座は好評でしたが、ちょっと大学や病院主催にしてはローズさんの講義は、少々美の方ばかりに偏り始めましたので、終了しました。

センターポイントのビル内にお店を開いたので、そちらの方でやってもらう事になりました。ローズさん達は自然化粧品も売りたいのです。水曜日のマリーさんのウォーキングエクササイズは、医学的に見ても良いものなので、継続になりました。

ローズさんはプールエクササイズも気になるので、シャノアールに様子を聞きにやってきました。Cafeの方にSugarが居れば聞きたかったのですが、生真面目なポプリさんが店長になったので、あんまり行かなくなりました。お客さん達も堅苦しい人達が多く感じて、昔とは変わった雰囲気になっています。

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Mrs.Sugar《今日から又プールエクササイズが始まるわね。また暫くさぼったから、みんな疲れるかもしれないわね。

セージ《まぁ、カイザーさんだから、その辺りは上手にやってくれるから大丈夫だよ。色々な勉強もして、リハビリの為のエクササイズなども、研究しているみたいだからね。俺の今日はプールに寄って、一緒に帰るよ。ロビーで待っていて！

Mrs.Sugar《判ったわ。ジャンのフレッシュジュースもカウンターで始まるんじゃぁないかしら？ジュース飲んで待っているわ。

セージ《判ったよ。俺も皆と一緒だろうから、サッとサウナに入ってから、カウンターのところに行くからね。

あのジュースは疲れも取ってくれるし、甘すぎなくてなかなか良いよ。

Mrs.Sugar《そうよぉ～、あれこそお肌にも良いのよね。胃腸の働きを良くするものと、蜂蜜で甘み付けているからか、疲労回復にもなるのよね。

セージ《まぁ、シャノアールが栄養士にも聞いて、蜂蜜や糖質量など考えて作ったジュースだから、良いんじゃぁないの！あんまり甘くしていないしね。
Sugarも全く疑わずに、信頼している人が良いと言えば、そのまんまだね・笑

Mrs.Sugar《あら、何か問題があった？

セージ《Je t’aime de tout mon coeur. Je suis heureux avec toi.
Mrs.Sugar《Votre beau discours,　Mon coeur n'est pas las de l'entendre.
　　　　　
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Mme.シャノアール《あっ、ローズじゃぁないか、どうしたんだい。珍しく今日は一人なの？

ローズ《一寸図書館で本を借りようと思ってね。ついでに、寄ってみたのよ。

ジャンティ《何だか何時もマリーさんも一緒に居るから、一人だと妙な感じだよね。

ルナル《マリーさんはお店番でしょう？　結構繁盛しているそうですものね。

Mme.シャノアール《そうだってねぇ、ローズは良いところに目を付けたよ。最近は自然化粧品が流行りだからね。前は皆ネットで買って、此処に取りに来ていたんだけれど、今はローズの店へ行けば買えるわ。

メイクも教えたりしているから、女性群は気分転換の楽しみが出来たんじゃぁないのかい？どうにもならないデッドスペースみたいな店の広さだったから、ずっと空いていたから、安く借りられただろう？

ローズ《そうね、化粧品はそんな広いスペースは要らないからね。

ジャンティ《パーティでは、色々な人に宣伝していたから、来てもらえたんじゃぁないのかい・笑

ルナル《ローズさんも商売上手だわ。メイクをファッションモデルにならう事が出来て、皆ご満悦でしょう？

ローズ《お客さんの状態をよく話を聞いて、その人の状況に合わせた程度のメイクにしないとね。　私はもうバッチリしてしまうけれどね・笑

その方が目立って、皆の目に留まるでしょう？　でもギリギリ派手さは抑えて華やかなメイクにしているのよ。

ジャンティ《しかし、良い匂いだよなぁ～。女っぽいと言うか、なんというか・・・

ルナル《それも又、計算ずくなんでしょう。暫く残り香がするけれど、一寸すると消えるから、良いパヒュームをギリギリの量を使っているのね。

Mme.シャノアール《そう言う所は、相変わらずだわね。アンタは頭が良いから、計算して、無駄なくだね。それで、此処に居つく事に決めたのかい？

ローズ《マリーは、ウォーキング講座の仕事ももらえたから、もしかしたら居付くのかもしれないけれどね。私は考え中よ。

マリーが居ればいつでも来られるでしょうし、何だかまだ中途半端な気分でね。

ジャンティ《彼でも見つけて結婚したら良いんだよ。ローズさんなら綺麗だから、誰だって気に入った人がいれば、OKだと思うなぁ～。

ルナル《ジャンは又判りもしないで、無責任な事言うんじゃぁないのよ。

Mme.シャノアール《ローズも見かけによらず情が深いと言うか、割り切れないんだね。絶対に彼は無理だと思う相手だよ。

人間的にも良い男だけれど、そんな人の誇りを傷つけるような事したんだからさ。

ローズ《判っているわよ。私も馬鹿だったわよねぇ～。今よりは若かったとは言え、子供じゃぁないのにね。それに私はうぬぼれていたからね。

絶対に上手く行って、振られるなんて有り得ない事だとは思っていたわ。あっさり断られたなんてね。

Mme.シャノアール《ヤッパリね。本当に心から好きだったら、誠実にでないとね。結果自分に跳ね返ってくるんだよ。

アンタも悪い人間じゃぁないのにねぇ。まぁ良い勉強になっただろう。

ローズ《そうね。此処に残っていたからって、彼の気が変わる訳はないのに、離れがたいしね。馬鹿みたい。

Mme.シャノアール《本当に恋しちゃったんだね。でも気の毒だけれど今から誠実になっても、もう無理だと思うよ.

ローズ《判っているわよ。まぁ、その内どうするか決めるわ。

ジャンティ《何々、ローズさんが恋して振られた話だったのかい？なんなら、俺が付き合っても良いけれどな。ローズさん良い人だって判っているしさ。若さなら有り余るほどあるからさ。

今のところはね。セージ君よりはちょっと、半年以上年上だけれどね。

ルナル《全く、ジャンも冗談も程々にしなさいよ。

Mme.シャノアール《ローズも、やっぱりパリの女なんだよ。此方は悪気はなく普通なんだけれど、凄く濃厚に思われるしね。

ポンポン威勢よくいうけれど、結構メランコリックなんだよね。この感覚は他国の者には判らないだろうねぇ～。

Mme.シャノアール《まぁ、同じフランス人の彼でも見つけたら良いんじゃぁないの。ついていたら、この国にもフランス人男性はいるからね。

アートカレッジも有るしフランス人の出入りはあるんだよ・笑

ローズ《まぁ、その気にさせてくれる人が現れたらね。Dr.マリアンヌはよくリヴェール教授と結婚したわね？それよりも子供も居ないのに、凄くLoveな夫婦だそうじゃない？

Mme.シャノアール《そうだねぇ～。よっぽど相性が良かったんじゃぁないのかい。あそこは同窓生だし、学生結婚だし、まぁ大学がロンドンだったから、Dr.マリアンヌがあちらに合わせたんだろうね。

彼女は賢い人だし、かなり理性的な人だから、アンタのように馬鹿な真似はしなかったんだろうよ。

ローズ《やっぱり、習慣って結構違うわよね。でも、私驚いたのは、Sugarがセージと結婚した事よ。セージもよく彼女をその気にさせたわよね。

Mme.シャノアール《あの子はね、努力もかなりしたんだよ。性格も良いし、元々あの2人は仲も良かったし、セージは辛抱強く我慢して時期が来るのを待ったんだろうし、丁度勉強も忙しい最中だったのも良かったんだろうね。

相手って言うのはさ、なるべくして一緒になるものは、きっと神様も味方してくれるんだよ。

ローズ《私は居なかったから分からなかったけれど、それなりに大変な思いもして、一緒になったのね？

ジャンティ《大変な思いをしたのは、どう見てもセージ君で、Sugarさんはそんなに大変な思いはしていないんじゃぁないのかなぁ～。

ルナル《そうね。結婚しちゃってから、とばっちりで何回か病気したり怪我したり、大変な事が色々あったみたいだけれど、でもね全て愛が解決してしまったのよ。

その度に本人は、命を落とすかもしれない状態になったけれど、案外のほほんとしているようだったわ。辛かったのはセージ君じゃぁないの。

Mme.シャノアール《Ahahaha、、、、其処が彼女の、良いところじゃぁないかしらね。何でもあっさり済ませてしまうんだよ。

代わりにセージがかなり辛い目に合って、看護しながら試験勉強もしてさ。でもけして暗い顔などは私達には見せないんだよ。

そこがお国柄なのかもしれないけれどね。結構強気で“何時も側に居られて悪く無かったよ”なんて言ったりしていたよ。

ローズ《恋の形が違うのかしらね。

ジャンティ《あんまり情熱的に迫られ過ぎるのも引いてしまうようだし、だからってハッキリしないのも嫌いだし、でも結構シンプルだよな。

愛を囁く言葉だって、フランス人は沢山知っているだろう？でも彼らは、ややこしい事はあまり言わないみたいだしさ。

だから、ローズさん暇で仕方が無い時は、俺が何時でも付き合うよ。一応パリジャンだぜ。

ローズ《あらっ、ありがとうね。何時か声をかける時があるかもしれないわね。パワーが無くなってきたら、若い子とデートするだけでも元気になるものね。
さ～て、プールエクササイズの事聞こうと思ったけれど、見学に行こうかしらね。今日の夕方よね？
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ローズさんも色々と考え中なようで、先ずは気晴らしに、皆がやっているプールエクササイズの様子を、聞いてみようかと思いましたが、見学に行って見る事にしました。
今後どのように暮らして行くか、考え中なのです。もっと割り切れると思っていたのですが、案外そうはいかずに、まだ可能性のない相手を思って、メランコリックな気分でいるようです。
小さくため息をついて、図書館に寄って店に戻る事にしたようです。

留守にしていた4～5年の間に、この国の雰囲気も少し変わったような気がしますが、本当は自分が変わったのかもしれません。