さてここにも、お似合いカップルが出来かかっている様です

ファッションモデルだったローズさんとクローネ（工業デザイナー）研究所員達は同じフランス人同士の元パリっ子です。

最初はちょっとした大人の付き合い程度でしたが、クローネ研究所員のエスプリの効いた会話に、最近はローズさんはかなり本気モードになってきたようです。

勿論クローネ研究所員もローズさんの大人の魅力に、かなりいい感じになってきています。
他国の者には判らない雰囲気が有るのです。
彼等カップルも、同国人ばかりが営業している、マダムシャノアールの店が居心地が良いようで、けっこうイチャイチャしに来ているのです。

余計な気を遣わないで、逢う事が出来るのです。他の国の人から見ると、外に居るのに何とまぁ濃密な雰囲気と会話で・・・って思ってしまいますが、彼等も解っているので、其処は大人ですから控えめに当たり障りなくになります。

元々フランス人は、空気を読むような事は無いのですが、此処はやはりフランスではないので、その辺りは心得ています。

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クローネ研究所員＼ローズ、今日は又一段と化粧の乗りが良いみたいだなぁ～。輝かんばかりだよ。

ローズ＼そうかしら、やっぱり秋の気配がしてきたから、太陽の光が金色になってきたのよね。これで、大気汚染だなんて冗談かと思ったわ。
だいたい、リヴェール教授は、用心深過ぎるんじゃぁないかしら？

クローネ研究所員＼君は全然気にしないでこのままで良いって思って居るのかい？俺は君と共に暮らすという事で、ファミリータイプの部屋を、申し込みしようかと思って居たんだけれどなぁ～。

ローズ＼あらまぁ、本当に？そうねぇ～。お肌の事考えたら、なるべく空気は良い方が良いから、一緒に暮らすって言う事でも良いわよ。

クローネ研究所員＼おやおや、もっと積極的に君も希望するかと思って居たんだけれど、その程度の事だったのかい。俺と君の肌とどちらが大事なのかなぁ～。

ローズ＼両方とも２番目に大事なものだわ。一番大事なのは私自身が幸せかどうかよ。

クローネ研究所員＼ま、良いだろう。それで手を打とうか！じゃぁ２番目という事で申し込むよ。君が俺を１番大事だって感じる様になったら、結婚しよう。

ローズ＼勿論よ。今まで出逢った中では、クローネが一番私の肌が綺麗でいられる相手だわ。

クローネ研究所員＼Oh qu'elle est belle notre chance.Mélangées de nos différences.A la croisée des destins.

ローズ＼Sur le dos j’ai trainé pas mal de douleur.Toi, tu me portais à bout de bras.Tout m'enchaîne irrésistiblement à toi, je le sens.

クローネ研究所員＼Toute ma vie, je peux la passer à t’écouter.ce n’est pas toujours facile pour moi.Tu me dis que mon rêve est juste à coté.

ローズ＼Comme un oiseau qui revient vers son nid.Vers mon amour je vais aussi.

クローネ研究所員＼じゃぁ、後で事務所によって申し込んでくるよ。何だか予想以上にこの国は子供が生まれたり、大使館が出来たりもしているからな。

なるべく普通に暮らせるように、各家庭のスペースはゆったり取るようにしたらしいんだよ。
だから、年齢がいっている人ほど入居は遅くなるらしいからね。

ローズ＼あらっ、そうなると私達は凄い若い世代とは言えなくなるかしら？じゃぁ早くに申し込んできてよ。

クローネ研究所員＼でもそうしたら、君の妹は、そうかシングル用の住居も結構あるって言っていたなぁ～。

ローズ＼えぇ、どちらが先に結婚しても、気にすることは無いのよ。私たちは案外行動は別々ですからね。ベッタリくっついている、双子もいるようですけれどね。

第一もう私達はシェルター内のシングルの部屋を利用しているのよ。

クローネ研究所員＼あぁ、あの彼女の事かい？北欧からきた。姉の方は早くにパルファムと結婚したのに、此処へ転任してきたら、独身の妹の方もくっついて来たんだろう。

ローズ＼妹の方は従兄弟の、綺麗な男の子のエルダーが、好きだったみたいね。エルダーもいくら女扱いが巧くても、従姉妹じゃぁねぇ。困ってたんじゃぁないの。

でもアニーと一緒になってしまったからね。なに、クローネは彼女と仲が良かったのかしら？若いからね。

クローネ研究所員＼何を馬鹿な事いっているんだよ。ただここに来ると、一時よく一人で来ていたから、話し相手していただけだよ。

彼女は“まず色々な人と友達になるトレーニングしないとな！”ってアドバイスしていただけだよ。

ローズ＼そうなの？Cafeに居る、パテシエの男の子と、センターポイントのケーキ屋に良く２人でいたみたいだけれど、でも恋人同士って感じじゃぁなかったわね。
少なくとも、あの男の子にはその気は無さそうに見えたわ。

クローネ研究所員＼そんな、ケーキ食べているのを見ただけで、よく判ったなぁ～。

ローズ＼そりゃぁ判るわよ。それじゃぁ、私は荷物が来ているのを受け取って店に戻るわ。クローネも仕事に戻るでしょう？　又店に寄って頂戴。待っているわ💕

ジャンティ＼ローズさん荷物２箱ありますよ。俺届けようか？

ローズ＼あらっ、重いかしら？

ジャンティ＼そんなに重くはないけれど、２箱あるし、持ちにくいんじゃぁないかな？
そのハイヒールで、2箱持って歩くのは、歩きにくいと思うからさぁ。

ローズ＼ジャンティ、あんたマリーに逢いたいんでしょう？

クローネ研究所員＼おやま、そうだったのかい？それは気が付かなかったなぁ～。
かなり歳上じゃぁないか？

ローズ＼何言っているのよ。歳上って言ったって、10歳？もう少し位だったでしょう？

ジャンティ＼べ、別に特別にって訳じゃぁないよ。優しくて美人だから、好きだけれどね(^^♪

クローネ研究所員＼そりゃぁ、好きになる立派な条件だよなぁ～。俺なんてローズに優しくされた事なんてほとんどないけれど、一緒にシェルターのカップルの部屋申し込もうと思って居るんだぜ。

ジャンティ＼よく言うよ。ローズさんだって、かなりうっとりした目で見ているじゃぁないか！

あの目つきは、態度はどうであっても、クローネさんにかなり入れ込んでいる目つきだよ。クローネさんといる時は、もう女そのものだね。

ローズ＼ジャン余計な事言ってないで、じゃぁ荷物と一緒に店まで行きましょう。持って行ってくれるなら、有難いわ。此処空けても大丈夫なのかしら？

ジャンティ＼うん、今日は月曜日だから、誰も外には出ないからね。じゃぁ行こうか！もういいんだろう？

クローネ研究所員＼あぁ、悪いね。俺は事務所によって仕事に戻らないとならないからな。

ローズ＼Je le passe pour toujours et, dans votre chuchotement sucré et bras rasant gentiment, veux être.Dieu reunit ceux qui s'aiment.

クローネ研究所員＼Tu es celle qui rempli mon cœur.
　　　　　　　
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何時までも限が無い2人なので、ジャンティ君はローズさんを少しせかして、荷物を持って、ローズさんをセンターポイントの店まで送って行きました。
ローズさんはクローネ研究員から、ほぼプロポーズを受けたようなものなので、ご機嫌で足取りも軽く歩きました。

やっぱり、同じ国の者同士で、話が通じる相手の方が、気楽で楽しいかもです。本当はまだDr.ターナーの事が心に残っているのですが、相手が全く自分に気が無いので、諦めるしかないですね。

数回のちょっとした付き合いだけですが、まるでクローネ研究所員とは、雰囲気が違う相手ですが、心惹かれる相手なのです。

でももし付き合えたとしても、自分が譲って譲っての相手で、巧く行く相手ではないでしょう。
しかし、Dr.ターナーに心惹かれている人は結構居るようです。愛想が無くて、会話も一部の親しい人以外は、最低限で、目が合っても“マナーとして挨拶はします”と言う感じだけの人なのです。でもなぜか患者さんからの信頼度はDr.ターナーは満点なのです。

ローズさんは、自分の女性としての魅力には自信がありましたから、数年前にパーティがあった時に、アルコールの入った若かったDr.ターナーに、強引にせまった事があったのです。

それで大成功と思って居ましたら、どうやらその後もローズさんの独り相撲で、数回のお付き合いでハッキリ断られたのです。初めて失恋したのです。

それで仕事も忙しかったので、この国で暮らす権利は置いて置いて、マリーさんとパリやミラノといった街で暮らして居ました。

そして、ヨーロッパがテロなどで治安が悪くなってき始めたので、戻ってきたのです。失恋してしまったのですが、先ずは逢いたい人でしたから、帰国して暫くしてから呼び出して話しましたが、全く脈は無く見事に降られたのです。それがDr.ターナーなりの思いやりです。

相手が悪ければ、恨まれるかもしれませんが、彼も結構ハッキリとした人なので、昔のように若くて雰囲気に飲まれてはもうありませんので、ハッキリと可能性は無いと言っている時に、マダムシャノアールと、Mrs.Sugarに出逢ってしまったのです。

それから比べたら、クローネ研究員は、気楽で偉そうにしていられる相手ですし、嫌いではなくむしろかなり上等な人なのです。でも女心は微妙なようですね。