これからライモン君の国へ出かけます。

今日は今らしい気温のひんやりした朝になりました。いよいよ、今日はリヴェール教授とエルダー君、エリオットマネジャーが一緒行くことになり、朝一に打ち合わせして、数時間後に出かけると決まり、セージ君は一旦家に戻ってきました。

そんな日でしたので、リハビリは休み、セージ君が出て行った後は、珍しくMrs.Sugarは１人でゆっくりお茶を飲んで、音楽を聴きながら編み物をすることにしました。
ちょっと冷えて来たので、急いで編めば、次々にお届けになる事でしょう。

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Mrs.Sugar＼ふんふふん、Lalala～(^^♪　（やっぱりアメリカで一回でもヒットさせないと、世界中には曲が広がらないのね。

とっても良い曲なのにねぇ～。ま、芸能界も色々事情があるのね。結局はアメリカが商売上手って言う事なのかしらね。）

Mrs.Sugar＼（日本『災害は忘れたころにやってくる』はずだったのに、この２～３年は次々と押し寄せてきてしまって、復興する間もなく次にですものね。

台風の季節が終われば、又次は地震だとか、集中豪雨だとか、北国は大雪が降るようですし、ま、それは日本だけではなく、北半球は彼方此方が大変なのよね。）

Mrs.Sugar＼（セージの所もNanに連絡したら、気候変動は激しいらしいけれど、家自体は古くても砦のように頑丈だそうですからね。それに元気そうでよかったわ。

ラグビーも強いけれど、人間的にもさすがに強い国なのね。ミント達みていても、皆あんなに綺麗で、エレガントな雰囲気なのに、逞しいわよね）

Mrs.Sugar＼（同じ人間とは思えないくらいに、Dr.ローソンや、リヴェール教授も、Dr.ターナーその他の人も、スケールが大きい感じがする人が多いわ。ふぅ。セージは一旦もう直ぐ帰って来るのかしら？）

Mrs.Sugar＼あらっ！セージ何時入ってきたの？静かだから気が付かなかったわ。

セージ＼ン、Sugarが編み物している姿は、素敵だなっていつも思うんだよ。だから、しばらく眺めていたんだ。

Right here with you, just like this.I just want to hold you close.Feel your heart so close to mine. And just stay here in this moment.For the rest of time.

Mrs.Sugar＼You are the love of my life!The distance is the best husband for me.

セージ＼Remember that I love you. I love you so much that the words I love you are not enough.

Mrs.Sugar＼There's no way I'd forget you.therefore come home early.

セージ＼エルダーと２人は用が終わったら、もうさっさと帰って来ちゃうからね。リヴェール教授には言ってあるんだ。

Mrs.Sugar＼何だか凄く遠くまで行くような感じだけれど、ライモン君の国って、此処から飛行機では近いのよね。

セージ＼そうだよ。あのね、そういえば今、飛行機も１度飛ぶごとに、凄い汚染物質を排出するから、西欧諸国は、もっと鉄道路線を利用しようって、計画もしているらしいって聞いたよ。

エネルギー源さえ、良い物を考えたら、ずっとエコな暮らしになるってね。オランダなどはかなり研究しているし、すでに利用しているんだ。

Mrs.Sugar＼自然発電がきちんと出来たら良いのよね。原子炉が手に負えない状況になっているんでしょう？良い話し合いになると良いわね。

セージ＼そうだよ。だから、俺とエルダーは、今回の会議には関係無いと思うんだけれど、まぁ、サービスで行くことにしたんだ。

一応『ＭＲＳ１』は完全に、人の体から出る電気と、小さなベアリングが転がって発電するシステムになっているからね。

Mrs.Sugar＼なぁに？セージったら、やたらにくっついてくるわね。涼しくなってきたから、温まりたいのかしら・笑

セージ＼だって、この国を離れるって思うと、なんだかすごく遠くに行くような気がするんだよ。

時間的には、何時もとそう変わらないはずなんだけれどね。“ただ、いきがかり上、１泊くらいになるかもしれないつもりで、行かないとね”とはエルダーと言ってはいるんだよ。

以前、急に資格試験取らされた時も、ラファエル財団理事長がらみだったからね。あの人は、そう言う所があるからさぁ～。

だから、最悪そうなるかもとも思って居てね。行ってみない事には、何にも判らないんだよ。何が有っても明日は必ず帰って来るからさ。心配しないで！

Mrs.Sugar＼判ったわ。気をつけて行ってらっしゃい。そうなったら、エルダー君と一緒に眠ってもらったら良いじゃぁない。

セージ＼あっ、その眼付、俺の事馬鹿にして見ただろう。

Mrs.Sugar＼むふふふ、、、。見て居ないわよ。私も一人は寂しいけれど、でもセージみたいなことは無いわよ。

だって、姿が見えなくても、セージは何時も側に居てくれているって、感じているのよ。毎日ね！

凄く不思議なんだけれど、セージは教室にいるはずなのに、ふと気が付くと、姿は無いけれど、側に感じるのよ。

セージ＼ありがとう。俺の心はSugarの所から、きっと離れないんだよ。だっていつも思って居るもの。完全に俺はイカれちゃっているね。

病気じゃぁなく正常だって言われたから良かったんだけれどさぁ。

Mrs.Sugar＼セージ、それくらい何か苦手な事が無かったら、却って変じゃぁないの？此処では心身とも健康な人は元気で精神も強いって言っているでしょう？

でもね、よくマリアンヌさんに聞いたら、何処か弱点はあって普通だそうよ。人の心も色々な心がひしめき合っていて、相手次第で、良い人になったり、悪い人になったり有って、普通ですってよ。

ただ理性的であれば、自分でコントロールできるけれど、とかく変な時に悪い心が、出てきたりして、変な人になってしまったりする場合もあるんですってよ。

セージ＼そうだよね。だから、俺はSugarのアイディアで、合同結婚式の前に２人限で、乱痴気パーティって言うのをやったら、物凄くスッキリしたよ。

あんな行後の悪い事は、生まれて初めてやったような気がするよ。あぁ、小さい時イリスの代わりに喧嘩したときも、やられちゃって怪我したりしたんだけれど、気分は結構サバサバしたんだよなぁ～。

あのパーティは、似た感じで凄い不良になったみたいな気分で、外だったら完全に逮捕だね・笑

Mrs.Sugar＼喧嘩は負けて怪我したんでしょう？それでもセージは泣かなくて、イリスが泣きながら、セージをおんぶして家へ連れて帰ったんですってね。

セージ＼イリスが言ったのかい？　そう言えばそうだったなぁ。でもさ、相手の悪ガキは一応加減したように思うんだよ。

何回か喧嘩したら、嫌になってしまったらしくて、俺見ると逃げて行ってしまったんだぜ。俺チビだったから、弱い者虐めしている気分になったんだろうね・笑

Mrs.Sugar＼そんなに体の大きさ違ったの？相手の子はかなり大きい子だったのね。イリスの相手なら２歳位は歳上だったんでしょう？

セージ＼さぁ？最後の喧嘩の時は、俺は足に噛みついてやったんだよ、そしたら、少しぐらついて抜けそうな、生え変わる歯が抜けちゃったんだ。

血だらけになってしまってさ。相手は物凄く吃驚した顔して、逃げて行ったんだっけ。きっと歯型がついて、痛かっただろうね。

Mrs.Sugar＼呆れたおバカさんだったのね。でも、結構楽しそうな思い出ね。セージはボクシングを小さい時にやっていたんでしょう？

セージ＼真似事だよ。でも爺さんが“紳士はよっぽどでない限りは、使ってはいけない”って言っていたんだよ。

使ってよければ、いくら俺がチビでも、お腹に一発入れたら、相手はひっくり返るくらいのパンチ力は、有ったと思うんだけれどね。

せいぜい相手の足など蹴飛ばすくらいだったかな・Ahahaha、、、なんだか楽しかった思い出だよ。それきり、大した喧嘩はしていないかな？　

寮に居る時には、ふざけ半分の取っ組み合いはしたけれどね。さぁて、これ以上居たら、出て行くのが嫌になるから、もう行ってくるよ。
　　　　　　
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セージ君は少し早い目に出て行きました。そして“もしかしたら...。”と言っていた通りにセージ君はその日は帰ってこなかったのです。

珍しい事に、電話もかかってきませんし、メールも来なかったのです。でも、我儘ラファエル財団理事長が一緒ですから、有るかもしれない事だと思いました。

アニーから“エルダー君が帰ってこない”と連絡が有ったのですが“明日は帰って来るでしょう”と、今夜は本を読みながらMrs.Sugarは眠る事にしました。