Cafeにセージ君がやってきました

今日は研究所の倉庫に材料を取りに行くと出て来たセージ君は、お茶飲みにCafeに寄りました。まだ月曜日なのに、同じ作業をずっと続けているので、気分転換に出たくなる時があるようです。
エルダー君も時間をずらして、図書館へ行ったり、シェルター内を歩いたりと、気分転換時間をはさみながら、又作業です。フランツさんは、外に出ていくよりも、他にやる事があるので、時間を変えてやったりして、気分を変えているようです。

５～１０歳違いの差が、こういった所に出てくるようで、さすがDrターナーと同年齢だけあって、落ち着いているようです
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MrsSugar《それで今年は、早い目に編み物のストールは、シルクコットンの春夏向き糸で編もうと思うのよ冬向きロングストールは、夏の終わりを感じたら、やり始めると言う事で...。いかが？

ポプリ《宜しいんじゃぁありませんか！シェルター内の暮らしは、季節の移り変わりの変化が、余りないので、ファッションなどで、思い切り変化をつけませんとね。
ただでさえ、年齢とともに、感性は鈍くなりがちですわ。

Mrsサフラン《あらまぁ、そうでしたね。私はもともとアーティストとしての、感性は乏しいほうなので、北欧独特の気候のせいもあるのかもしれませんわ。

意識してポプリさんのように、感性を磨きませんとね。

MrsSugar《それは最近の日本も、私が子供の時とは随分変わって、ハッキリした四季の変化が無くなってきて、東南アジアそっくりの気候になってきたのよ。
“何言うか、東南アジアの方が、ずっと涼しい！”ってフィリピン人の職場の人に言われたわよ。

Mrsサフラン《そうなんですか！私もオリンピックの時から、TVで日本を知ったんですけれど「凄いぞニッポン」とか親日家の人が“凄く親切で優しい”と言っているから、“なんでそのような素晴らしい国なのに、Sugarさんはとても不便な此処の国に移民したのら？”って思っていたんですよ。

ポプリ《以前、暫くいらしたSugarちゃんのお友達の、帰国したこむぎさんから聞くと“私はお食事その他が、此処に馴染めなかったけれど、あのTV番組は、ちょっと違うんじゃぁないかしら？”って言ってたわよ。

“暫く暮らしてみないと、判らない事が沢山あるのよ。何度旅行で海外に出て行ってもね。私はお米のごはんなどがないと嫌ですし、何処へ行くのも歩くか自転車、自販機は無いですし、本当に不便なのに、西欧の人ってやたら呑気に暮らしていて、ついていけないわ。やっぱり帰国するわ。”って帰国したのよ。

MrsSugar《私は反対に、おいしいパンが食べられるし、全く和食なしでも問題ないし、とにかく夏涼しい気候が魅力ですしね。
TV番組だけは日本は、他の国より面白いかもね。でも、もうここで一生終えるわ。皆ナイス💘！って思ったし、今も思っているわ。
セージ《Sugar、良かった！日本にやっぱり帰りたいなんて、言われたら俺はどうしたら良いか判らなくなるよ。１泊だけの日本ツァーに行ったけれど、蒸し暑くて、始めてゲリラ豪雨に遭った記憶しか残っていないものね。1泊ツァも忙しかったしね。

Sugarが好きな上高地は、俺は楽しみたんだっだよ。俺の国は山岳が無いから、本当は素晴らしい景色の所みたいだけれどね。凄い雨と濁流とはビックリだったよ。

あぁ、霧ヶ峰高原だっけ？あそこは俺の国の夏に似て居たかな。
Mrsサフラン《まぁ、セージさん日本に行った事あったんですか？知りませんでしたわ。
ポプリ《サフランさんが、此処へ来られる前じゃぁないかったかしら？イリス君とアンジェも付き合っていたので、一緒に連れて行ってもらったのよ。
今思えば、セージ君には、アンジェ達はお邪魔虫だったわね・笑

MrsSugar《そんな事なかったわよ。後から考えたら、若いセージと２人で行ったら、問題だったわね。全然気にしなかったけれどね。気を使うべきだったわ。

でも私ミントにも話したけれど、彼女何も言わなくて“わぁセージ大喜びするんじゃぁない”って言ったのよね。なのでイリス達はたまたま行きたそうなので、一緒に行く事にしたのよ。

 セージ《あぁ、俺凄く嬉しかったもの。正直言うとイリス達は鬱陶しかったよ。注意しても、激しくいちゃつくしさ。

でも俺はSugarと２人旅しても、マナー違反はしないよ。大好きな人と、気まずくはなりたくないからね。それにあの頃は大好きだけれど、多分異性としては意識していなかったよ。気が付かなかっただけだったようだけれどね。

MrsSugar《むっふ、でも結果あの時は関係なく、お付き合い初めて、結婚しちゃったなんてね。大問題起こしたわね。

MrsSugar《ところで、セージったら何で今頃一人でお茶飲みに出てきたの？珍しいじゃぁない？以前は時々来た事あったけれど、最近はあまり来ないじゃぁ無い。

セージ《倉庫に材料を取りに出て来たから、寄ったんだよ。単調な仕事をずっと続けて居ると、疲れてくるからね。皆で交代に外に出たりして、気分転換するんだよ。

Sugarとジムと水泳は明日行くだろう。今日はこうして、逢いに寄ったんだよ。朝から暫くぶりだろう？
（ヒソヒソ）やっぱりSugarって良い匂いがして、ホッとするよ。
Mrsサフラン《あらっ、交代で出ているの？エルダーは一度もCafeに一人で現れなくなったわ。結婚したらもうさっぱりしたもので、アニーの所ばかりだわ。

 MrsSugar《そういえば、此処に来た頃のサフランさんは、今とは別人みたいで、服も地味でしたし、エルダー君に抱きかかえられるようにして、歩いていたわよね

旦那様亡くされてから“もう数年たつのに...。兄弟どこに行っても、元気が無くて、俺の所で忙しく、世話焼いていたら元気になるんじゃぁないかってね！”ってエルダー君優しいのね。何時も一緒に来ていたのよね。

 セージ《そうだったっけね。エルダーが縞々ブルゾンを買いたいって話しで、此処に来て以来の付き合いだったけれど、今はMrs.サフランは別人のように若々しくて元気ですよね。

 Mrs.サフラン《お陰様で、あの時Sugarさんが、声かけて下さったから、思い切って一人でパン買いがてら、お茶飲みに来て話し相手になってくださってね。

その後、アトリエの編み物の外注を出してくれてから、ミントさん等と話すようになったら、元気が出て来たんですよね。アニーもよく気を使ってくれたんですよ。

そのアニーとエルダーが付き合って結婚するとは、思いもしませんでしたわ。その前のエルダーときたら、何人もの女性と毎日お付き合いして、どうなるんでしょうって、心配だったんですよ。本当に人はどうなるか判らないものですよね。

セージ《そうだね。エルダーは凄く頭も良いし、女にしたいような美人顔して居るから、猶更女性もあんまり異性として緊張しないで、アピールしやすいんだろうね。大モテだったよなぁ。
今見ても、性格は凄く男らしいのに、見た目は美人だと思うものなぁ。
MrsSugar《エルダー君がが女性だったら、セージは即恋しちゃったんじゃぁないの？セージはエルダー君の事大好きでしょう？

セージ《友達として仲が良くて好きだけれど、女だったらタイプではないと思うよ。同時に何人もの異性とシャラっと付き合って、別れる時には全員一気にスパッと分かれて....。そんな女はいくら美人でも、俺好みではないね。多少の関りの経験はした結果、俺が恋する女はこの世にはいないかも...って思っていたよ。

人を大好きになるなんてことは、無かった気がするからね。

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セージ君はMrsSugarに返事はせずに、ぎゅっと抱き寄せ頭を軽くコツンとして、お茶代を払って倉庫に立って行きましたすっかり落ち着いた夫婦らしくなって、でもまだまだセージ君がMrsSugarを見る目は愛がいっぱいのまなざしでした。

２人は大きな困難を乗り越えて来たので、その度に愛が深まっていくようです。彼らは完全に結婚した時点で、ゴールではなくて、スタートして、今はまだ愛を育てて居る途中なのです。
                                    storyteller@Sugar