今日はDrターナーが居ないだけで、全員出席で以前に戻ったように、それぞれが作業をしています。人の出入りの気配が収まって、退屈なくらい穏やかな教室に戻りました。
セージ君達は、来月には違う仕事の飛び入りが入ったので、何時もよりも少し手早く集中して作業をする時間が長くなりました。
そんな時には、流石にお気楽教室と言われることも有るターナー教室も多少ピリッとした雰囲気にもなります。
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フランツ《手慣れて来たから、以前からしたら、早く綺麗に出来るようになるもんだなぁ~。俺は不器用だから、皆と同じに仕上げるには、大分時間が掛かったけれどね。今ではそこそこ早く出来るようになったよ。
エルダー《自画自賛かよ。フランツは不器用と言うより、手の動きがのろいんだよ。それでも、1日1個では無くなったよね。
セージ《良いんだよ。直しが時間がかかってしまうから、1日1個でも、手直し無
しの方が、ありがたいよ。
フランツ《そうだよなぁ。俺もこれに慣れてきたら、自分の作業も、細かいチップなどの扱いがスムーズになったから、こう言うのもトレーニングだよなぁ。
エルダー《そりゃぁそうだよ。細かい指の動きなんて、完全にトレーニングで綺麗に早く出来るようになるって言うもんだよ。
後は目が良くないとね。俺は目が悪いから、その分多分ハンデがあるんだよ。でもそれも計算済みで、俺なりのやり方でだよ。
セージ《 そういえばエルダーは近視?乱視?何時から眼鏡かけているの?凄く良く似合って居るよな。賢そうにみえるしさぁ。
フランツ《メガネはうっとうしくないのかい?コンタクトの方が楽だって聞いた
事があるぜ。でもほんと、眼鏡が良く似合うよな。
モリアーティ《よぉ、新しく超音波滅菌乾燥洗濯機『UWD』の追加注文が入ったんだって?セカンドカントリーに送るとかって...。
アルフィ《やぁ、なんだか懐かしい名前だなぁ。一時それで忙しそうだったね。
イリスの名前で、プレートが貼られた奴だろう?
シムノン《結構マメに小物の開発をやっているんだよね。この間リスト見たら、セージは大学の時から、開発品を出しているんだよな。
噂ほど、バカ息子ではないようだね。クスクスクス。。。
エルダー《何だ、セージはバカ息子だって噂されているのかい?何処で?まぁ、そういう感じの時も、ない訳じゃぁ無いけれどね。
でもそこの所が思わぬアイディアにつながっているみたいだぜ。絶対に秀才とは言えないけれど、ある意味天才肌かな?Ahaha、、、
セージ《何だよ、シムノン誰がバカ息子だって言うんだよ。失敬な奴がいるよなぁ。まぁ言われてもおかしくない、子供時代だったかもだけれど...ブツブツ、、、。
そんな事言うのは、親族で集まった時だろうね。
ま、曾祖父の時代から、うちは本家なのに好きで始めたそうだけれど、大学で
仕事始めた様だからね。それ以来変人一家だって思われているんだ。
誰も外では仕事はしなかったそうだからね。だから、きっと何時も集まりが有れば、話題には必ず出て来るんだよ。
Nanが“気にしなくて良い”って言っていたけれど、俺は早くに凄い歳の差婚したのだって、ろくな噂になって居ないだろうからね。
丁度忙しい時だったから、仰々しい式を挙げなくて良かったよ。今思えば、此処で姉妹と一緒に合同結婚式にしてよかったよ。
教授達が主催してくれてさ。でも主な親族の家長は招待はしたからね。
フランツ《そうかぁ、そういえば立派な人達が来賓で来ていたのは、セージの
親族だったんだね。大学関係者とは、雰囲気が違ったからね。
モリアーティ《親族って言うのも、良いような悪いようなだな。それで、俺
が言いたかったのは『UWD』作るのは手伝えるぜ。
あれの最終仕上げの時、俺は特別研究教室の、チームの一員で仕上げて出したんだよ。
アルフィ《俺も教えてくれたら手伝うよ。来月からと言うなら、やりかけ仕事は、限つけてしまうからね。
何時もの“急がなくても良いから、出来るだけ沢山有ると良い”って言う注文だろう?
シムノン《そうそう、もうあの言い方って、聞くと微妙な気分になるんだよなぁ。結局早く本来のペースに戻りたいから、優先して先にやってしまうんだよね。
実際遅れても文句言われる事はないそうだけれどね。この教室でもだったんだ。
セージ《じゃぁ、来月は頼むよ。何個と言う注文が、書かれては居ないんだけれど「出来る範囲で沢山あれば更に良い」と書かれていたからね。
とりあえず最初の週に、手分けしてやったら、何個出来るか始めようって事にしたんだよ。
エルダー《何しろ久しぶりの大量注文だからね。忘れてしまったよな。俺は特に済んだ事は忘れることにしているんだ。
脳みその貯蔵庫がいっぱいになると、次が出てこない質なんでね。でないとノイローゼになっても困るからなぁ。
フランツ《エルダーは、見た目デリケートそうだけれど、一番ノイローゼとは遠
いんじゃぁないのか?一番能天気かもだぜ。セージと良い勝負だよな。
でも今回は人手が多かったら、沢山作って送れるから良いんじゃぁないか。早く終わらせて、本来の自分の仕事に戻りたいだろう。
で、驚かす訳じゃぁないけれど、パンデミックはそう簡単に収束はしないで、夏に向けて何だか感染拡大が、更に広がるような...
そうなったら、その他の病人も増えてきて、注文はもっと増えそうだぜ。空振りで済んだら良いじゃぁないか....
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皆の考え方がリヴェール教授の結果に行きつくのです。無駄だったは無く、無駄は大いに結構と言う事で...やるだけやって置けば、後であの時やって置けば...と言う事になりませんからね。
何となく、空気が違うような気がしていた、モリアーティさんが、かなり気軽に協力的だったので、教室の雰囲気が一気に変わったように、シムノン君は背中で感じたのでした。
やはり、何でも思っていることは、言葉に出して言わないと、駄目なんだなぁと思いながら、シムノン君は仕事をしたのです。
storyteller@Sugar