プロジェクトQが立ち上がって、エルダー君が参加しましたが、今まで3人連れ立って帰る事は有りませんでした。 セージとイリスの仲の良さに、入っていけない雰囲気もあったのかもしれませんが、エルダー君が帰りに色々な女の子とデートしたりも多かったのです。
それが、このところ、プロジェクトの仲間と馴染むにしたがって、あんまりデートする時間も無くなってきたようなんです。少し気分が変わってきたようなのかもしれません。
今日はなんとなくタイミングが合って、3人で帰る事になりました。
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イリス/エルダーはプロジェクトQの仲間の雰囲気に慣れてきたかい?
セージ/俺達が長い付き合い同士だったから、馴染みにくいかもしれないけれど、気にしないで一緒にやっていこうね。教室では関係無いからね。
エルダー/うんありがとう。 やっと資料も読み終わるところまできたから、俺は何をしたらよいかが少しわかってきたよ。
イリス/なんでも遠慮なく聞いてくれればいいからさぁ~。俺はマニュアル通りの事なら結構教えることが出来るけれど・・・
自覚しているし、セージやメィスに言われる通りにその他に関しては、まったく気が回らないんだよね。
今回の研修参加にしても、セージが声かけてくれなければ、効率よくポイントが取れない所だったよ。
セージ/でも代わりにイリスが興味を持って勉強したことに関しては、もうね絶対に教授以上に知っているんじゃぁないかと思うくらい詳しいんだよ。
ただ文章が凄い下手くそでさぁ~まったく面白くないんだよね。唯々理屈っぽいって感じでさ・・・そこんとこが残念だよねぇ。お前が講師になったら、俺絶対にゼミ取らないし、途中で眠たくなっちゃうよなぁ~。
エルダー/それは俺も耳が痛いよなぁ~。ただ点を取るのは得意かもしれないけれど、資料など読んでも、そのまんまでさ、でも自分はこう考えてみたら…なんて事になるとまったく苦手でさ!
イリス/そこがさ、セージは天才的に閃くんだよなぁ~未熟であっても、エッセイとか読む方には凄く魅了的で、思わず最後まで読んじゃうんだよ。なんとなく答えまで行きついちゃったりしてさ。
そしてね、それがはったりでなくて、結構その通りにやってみたらOKだったりするんだよね。
エルダー/そうだね。 セージは結構個性的なのかな。 ちょっとだけの付き合いん時は、明るくて可愛い子だけとしか思わなかったけれどさ。
セージ/その可愛いって言うのやめてほしいんだよね。俺もう妻帯者だしぃ。うちはアダムスファミリーだから、少し変わってるかもしれないけれどさぁ。
イリス/でもターナー先輩も言うだろう。お前って俺も思うんだけれど、何となく可愛いんだよね。 スゲェでかく育っちゃったけれどさ、子供の時は俺よりもチビだったんだぜ。
エルダー/まぁ憎たらしい奴よりずっといいじゃぁないか・笑 なかなか同性から可愛いなんて言われないぜ! SUGARMAMAにもきっと可愛いって思われたんじゃぁないのかなぁ~。で、OKってことで!
セージ/悪いけれどね、エルダー君。SUGARは最初にあった時から、俺の事は男らしくて、頼りになるって言っていたんだよ。 今だって一度も可愛いなんて言い方したことないよ。俺は SUGARが凄く可愛いって思っているけれどね。
イリス/ふぅ~ん、そうなんだ! まぁ確かに男っぽい気性でもあるし、しっかりもしているんだけれどね。
エルダー/まてまて、この3人で居る時にLoveな話はやめようよ。 俺数か月とは言え一番歳上なのに、シングルでわびしくなるよ。
セージ/そうそう、あのさ、研修はどうやら3泊4日になるって伝えたよね? もう缶詰状態で、なんだか人工関節のおもしろい研究に参加させてくれるって言うんだよ。
でもなぁ~今回は凄いポイント高い研修なんだけれどさぁ、予定がくるっちゃうんだよねぇ~。でもまぁ今少し気合入れてやっておかないとね。
イリス/なんだい、セージは気が進まない研修なの? この間行ったところからの招待なら、良かったところだろう?
セージ/うん、凄く皆積極的で活気があるんだよ。ただ泊りがけで缶詰め状態でとは思わなかっただけなんだよ。
君たちは宿舎があるから、そこに泊まれば良いんだけれど、俺は日帰りして行ったり来たりしようかと思っていたんだけど、便が間に合わないくらいやるみたいなんだぁ・・・
資料とかメールしてくれるから明日くらいには判ると思うんだ。来週の月曜日~木曜日の午前中までだからね。
月曜日は一便で立てば間に合うから・・・でもついたら直ぐに研究始まるからね。ドイツ人は結構キッチリしているからね。ピシッとやられるよ。
エルダー/えーと何を研修でやるんだっけ?人工関節だって・・・
イリス/おいおい、エルダー君も大学の時には人工心臓など医療関係のゼミとか受けたんじゃぁなかったっけ? 俺も結構酷いもんだけれど、エルダーもそうならちょっと安心しちゃうよ。 ちょっと不安だったんだ。
セージ/もうさぁ、資料渡したらその関係の本はなるべく沢山読んで、頭に叩き込んでおいてよね。 今回は新しい人工関節の研究に参加させてもらうんだよ。
一応そう言う事もしっかり判っていないと、プロジェクトQは途中で座礁しちゃうよ。沢山質問も出来るし、何聞いても、きちんと教えてくれるよ。
俺はさ、なるべく早く単位を取れるだけ取ったら、もう少し医学の事も勉強しようと思っているんだ。
実習は行ける所はマメにいくし、広い知識もないと、これからの時代は、本当に凄い進化しているからね。
高齢化社会になってきているから、俺たちのやろうとしていることは、今後絶対に必要になってくるんだよ。
エルダー/それはさ、俺も母を見ていて思ったよ。セージが言う通りで、あんまりフォローしてあげ過ぎるものじゃあなくて、ほんの少し助けてあげるものが必要だってね。
それって一番難しいよね。 身に着けるレギンスとかもだけれど、端末機の方の研究をもっとしないとね。
それに医学的な筋肉の事とか、関節など骨の事とかどのように上手に自立しながら衰えるかが分からないとね。地味だけれど難しい研究だよね。
セージ/でもね、ラッキーなんだよ。家に帰っても研究する対象が居るので結構興味深いよ。くだらない事かもしれないんだけれど、この間ねSUGARがビックリした事があって、ぴょこんって椅子から立ち上がったんだよ。
で、人のそう言う神経を巧く利用する事が出来たら、又何か出来るんじゃぁないかと思ったりして、無意識にびくっと立ち上がるだろう? となると脳に何だかの刺激を与える物を組み込んだら・・・なんて思ったりしてさ。
何時か役に立つかもって俺そう言う事もメモしてあるんだよ。 忘れちゃうからね。さぁ帰ろうか!
エルダー/そうかぁ、そうだよね。俺も閃いた事をバカバカしい考えと思わないでメモ取っておこうっと!
セージ/一見して馬鹿げていないアイデアは、見込みがない。ってアインシュタインも言っているからね・笑
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早く帰路に就いたのだけれど、途中でお喋りしていて、すっかり日が暮れてしまいました。研究所内では出ない話題が出てみたりもするので、学生の井戸端会議も馬鹿に出来ないかもしれませんね。
急に現実の戻って、皆冷え込んできたので、急ぎ足で家路についたのです。