今年の夏休み中は、土曜日は当番で、プランテーションに行く事にしています。
でもそれ以外にも散歩などに出たら、ちょっと寄ってみてきます。
誰が手入れなどしても良いので、通りがかりに目に付いたら、手入れしたり、欲
しい物が有ったら収穫OKなのですが、その時は次の苗を植えこんで来るのがル
ールです。
夏休みに入ったら、直ぐにこれから暫くは、此処のシェルターで過ごすので、散らばって在ったのを、まとめた場所に移して、コンパクトにリノベーションしたのです。
なので、引っ越しした所もあります。
Mmeシャノアールの店は、誰も来ない時は無い位なので、真っ先に手を付けました。夏休み中でも誰かが店番して、週末以外は店を夕方まで開けると言っていました。
💕~~~~~~~~~~~~~~~~~~💖
MrsSugar《お待たせ!プランテーションの作業も結構疲れるから、帰宅後何もしなくて良いように、してきたのよ。
Mmeシャノアール《おや、アタシも同じだよ。食事など暖めれば良いだけの下
準備してきたよ。
日頃やらない作業のせいか、大したことやらないのに、疲れるんだよね。だからさぁ、Sugar達が行く日に、アタシも行く事にしたんだよ。
ジャンティかルナルか適当に2人出て行くよ。ジャンが良いかしらね。でないとつい昔の癖が出て、何でもセージに押し付けてしまうものね。
ルナル《あら嫌だ、昔の癖って、私たちが来る前は、セージ君に雑用を頼んでいたの?セージ君は学生で、忙しい時だったでしょう?
セージ《ま、アルバイト時間内に少しだけだよ。あの頃は今ほど人も沢山居なかったしね。
ジャンティ《そうだってなぁ。シャノは人使いが荒いからね。今更だけれど、何
かの時は言ってくれよな。出来る事なら何でも手伝うからさ。
MrsSugar《ま、セージの次に心強い言葉だわ。今はセルフィーユも居るし何かの時は助かるわよね。頼める人が沢山居て!
昔は、シャノと2人がかりで、色々やったのよね。まだ若かったし10年の間に結構体力亡くなったわね!時々自分でビックリする時があるわ。
セージ《そりゃぁ、10年って凄い昔だよね。俺14歳だぜ。水泳大会目指して特訓していた頃だよ。嘘みたいだよ。
結婚なんてこと、全く考えても居なかったものなぁ。本当に子供でさぁ。真面目にトレーニングとコーチからヨガとかも習っていたよ。
夏生まれだから、14歳になったばかりで、何も考えてなくて、コーチに言われた通りに泳いで、ジャンプ競技まで出て、勝手にタイトル取れちゃったんだよなぁ。
MrsSugar《ジャンプ競技は、綺麗な形を覚える為にミント達のバレェ教室に時々
レッスンにも行ったんでしょう・笑
あと1年経っていたら、セージはバレェ教室になんて、勧められてもきっと、行かなかったわね。
セージ《当たり前だよ。俺体が柔らかかったから、バレェの先生が、煽てて今からでも遅くないから、バレェボーイにならない?とか言われちゃってさ。
MrsSugar《リトルダンサーの映画みたいね。でもあれは映画だけれど、実際に男性バレリーナは少ないんでしょうね。凄く感動的映画で2回くらい見たわ!
セージ《俺が生まれる前の時代設定の映画で、背景は事実に基づいて作られているんだってね。ミントから聞いたよ。映画も見たんだって!
Mmeシャノアール《アタシもあの映画は見たよ。ブリテッシュは、炭鉱閉鎖のストなどで大変な経済危機の時代でさ。だからその時代を知って居る者は、猶更感動した映画なんだよ。
貧しい中、周囲との関係も有るだろうに、最初は反対していたけれど、息子の進みたいバレェの学校へ入れてやるんだからね。
サッチャーの時代でさ。フランスはそのころはシラクの時代だったよねぇ。市民の暴動やストライキも、多発したりしていた時代設定の映画だよ。
シラクは確か任期中ずっとキャンサーだった?って噂されていたし、結構な病気もちだったような気がするよ。でも、確かかなりの親日家だったはずだよ。
フランスもざわついた時代で、ヨーロッパは今でも、外から見た目より貧しい人も多い国だと思うよ。日本はやっぱり、金持ちな国じゃぁないかしらね。買い物好きだろう?
MrsSugar《そうね。私も海外で暮らして思ったわよ。バブルが有ったりで、身にそぐわないブランド物買い漁ったりしてね。
海外に行ったら狙われる国民よね。不用心ですものね。私はブランド志向では無いから、関係ないんだけれどね。
でも国に帰れば、日本人の家はお粗末なのよね。半世紀もしないうちに、建て替えしているしね。体も小さいけれど、マッチ箱みたいな家とか言われているみたいね・笑
セージ《クスクス、、、、!結婚した後、俺の家に泊りがけで行った時に、俺の使っていた部屋で寝たんだけれど、吃驚して居たよね。
昔の映画に出て来る、天蓋がついたキングサイズの大きなベッドを、子供の時から使って居たって聞いて呆れて居たよね・笑
子供みたいに跳ねたりしてさ。新しく買う家もあるんだろうけれど、うちはマットレスなど交換しても、本体は何処も悪くないし、彫刻とかが貴重だそうだから、手入れするから、まだ当分あのまま使うだろうね。
ジャンティ《えっ、じゃぁ何、本当は身分が高い家柄で、気楽にセージは俺よりも歳下じゃぁないか!なんて言ってはいけない家柄なのかい?
MrsSugar《本当はそうみたいだけれど、直系の男子だから、長男の役目はあるけれど、セージの家は男女関係なく長子が家を継ぐんでしたっけ?
セージ《ま、そう言う事にしたんだけれど、今はめでたくミントやマルの所の男が
生まれたから、必要となれば、その中の誰かが継げば良いんだよ。
最近俺と同じ教室で仕事している、シムノンは一応分家出身だからね。母親同士が従姉妹なんだよ。でもシムノンは次男だからね。
直ぐ上の長女が、此処のアートカレッジの講師になるって、決まったらしいよ。
Mmeシャノアール《親族がかなり集まって来ちゃったねぇ。面倒くさいって事もあるんだろうね。Sugarは本家の長男の嫁なんだから...。
セージ、巻き込まれて大変な思いさせるんじゃぁないよ。
ジャンティ《大変な事になったら、別れちまえば良いんだよ。古い家系の中はミ
ステリアスで、ミステリー等に出て来るだろう?遺産相続で、狙われたりしてよぉ。
よくセージ君と結婚したよな。トラブルにならなかったのかい?
セージ《バカ言うなよ。うちは俺は変人だから、結婚などしないって思っていたん
だから、一番のトップの魔女みたいなNanが、俺の計画していた予定よりもずっと早かったんだけれど“結婚したいなら、今よ!”って乗り気だったんだ。
突然だったけれど、家に呼ばれて帰った時に、家族の前で結婚したんだよ。書類は特別に、出してもらったんだよ。国際結婚だし、ちょっと手続きが面倒なんで、頼んだんだよ。後から弁護士が証明書を送ってくれたよ。
MrsSugar《私はもう、親族は居ても、付き合いは無いし、だから此処の国に移民してきたのよ。でも、その話の前に、私の家系の事は調査したみたいよ。
セージ《MI6って言うのが有るんだよ。ジェームスボンドは居ないけれど、まぁ彼の所属する様な所かな?即に調べるからね。
ちゃんとSugarには伝えたけれどね。まったく問題なしで、バツイチは問題ではないからね。
Mmeシャノアール《どこの国にも公にしていなくたって、シークレットエージェントは有るんじゃぁ無いのかしらね。此処だって、この国自体には無いけれど、協力国を利用していると思うよ。
特に会員制VIP専用、サナトリウムなんだからね。私なんか馬鹿で下品だけれど調べられたって、問題のある事は何もないですからね。
だから移民が出来たんだと、今になって思ったよ。
ルナル《Ahahaha、、、、シャノは自覚しているのね。優秀な頭脳の者はいないけれどね。健康第一の家系ですものね。
ジャン達も、もう直ぐ手続きしたら、国民になれるんじゃぁない。シャノなんて、もうどちらの国の国民になるか決めないと、何時までも2重国籍って言う訳には行かないんじゃぁ無いの?
ジャンティ《じゃぁ俺達もいずれなんだね?セージ君は?
セージ《俺はもう此処に国籍移したよ。Sugarと結婚した時にね。墓だけは墓地が有るから、Sugarと一緒に入れるのを新しく作っちゃったんだけれどね。
MrsSugar《日本には樹木葬とか言うのが有るけれど、此処でも墓地が有るって聞いたけれど?結局は土に返すのが一番エコですし、自然で良いんじゃぁないの?
あっ、あの作ったお墓には、骨の一部だけ入れるんでしたっけ?
💖~~~~~~~~~~~~~~~~~~💕
今日はまだ若いセージ君達も一緒に、墓地などの話になりました。その後はルナルに店番を頼んで、皆でプランテーションに出かけて行きました。
今日も何か美味しそうに実った物が有ったら、貰って帰る事にして、貰ったら次ぎ分を植え付けてきます。
Cafeなど使うところを夏休み中に、コンパクトにまとめて、後は更に開発された良い素材で、シェルターをより良い物に変え、さらに将来に備えて此処の大部分は、巨大プランテーションに変える計画だと聞きました。
場合によっては、いくらでも可動式の壁なので、又居住区に戻す事も出来るのです。ほとんどの物が、電動式と手動式と両方で、使用できるように切り替えてあります。
修理したら長く使える物ばかりになっていますが、ヨーロッパの人が大半ですから、皆あまり不便とは思わないで、古い暮らしでも問題なく満足して居ます。
半世紀位過去に戻った暮らしが、未来の理想と言うのが、日本人のMrsSugarだけが、心の中で密かに“最先端て考え方次第で、可笑しい”と笑ってしまうのでした。半世紀過去の暮らしと言っても、電気製品も揃っていたし、全く不自由だった訳ではなかったはずです。ロボットが掃除はしていませんでしたけれどね。スマホなどは無かったので、人はもっと読書をしていたと思いますから、ほぼ今のこの国に近かった様に思います。
Storyteller@Sugar