イリス君へのアドバイスを・・・

今日はエルダー君とセージ君は、シェルター内の研究所内の管理の事で、管理人さん達の所に出かけています。
プロジェクト内は残りの3人だけなので、メィスとフランツから、リーダーとしての必要事項のレクチャーを受けているイリス君です。

一応シェルターが暫く開かれて、国民皆が確認したら、又一部をもう使っているので、その他の居住区などは閉じられます。
今後天災を含めて何が有るか判らないので、メィス達は絶対にイリスにはリーダーとして育って欲しいのです。

黙っていたら、イリスペースで本当に遅いのです。
セージ君が居ると、彼はあんまりガミガミと、せっつくのは好きでは無いのを知っているので、メィス達はなるべく抑えていますが、イリスの遅いのには、イライラしているのです。
セージ君はイリスが自分から気が付いて、コツを掴むのが良いと思って居ます。

エルダー君はそう言う事に関しては、割合知らんぷりです。メィスとフランツさんは何時も一緒に居る事が多いイリスなので、セージ君達が居ない今日は、ちょっと言おうと思いました。

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メィス＼一寸、イリス今日は話があるのよね。あまり言いたくはないんだけれど、もう少し気合を入れて、集中して早く仕事が出来ないの？

フランツ＼まぁね、急いでやって間違った事やってしまっても困るんだけれどさ。君が遅いと、それをフォローしようと、皆がかなり仕事を仕上げて資料も書き込んで渡さないとならないんだよ。

イリス＼でもさぁ、俺は別にさぼっている訳じゃぁないんだぜ。

メィス＼当たり前じゃぁないの。それでさぼったら、此処は成り立たないわよ！と言うかアンタの仕事は無くなるわ。名前だけのリーダーでしょう。

フランツ＼資料読んで仕上げてファイルするにも、も少しスピードアップして、1日にこれだけって目標立ててやるとかしないと、スピードアップは出来ないぜ。

リーダーになるって言うのは、ただコツコツやっていれば皆が何かしてくれるって事ではないんだよ。

イリス＼俺だって、かなり早く読むようになったんだよ。

フランツ＼もう少し早く読むのも、トレーニングしなくちゃぁな！セージ達は時々研究所の方にも行くだろうし、忙しくなるだろうからさ。

リーダーがサポートしてもらうんでなく、リーダーがサポートしないとな。

イリス＼判ったよ。俺もさ、マーシュのお産が済んだら、本格的にやろうと思って居たんだよ。

メィス＼ずっと前に、セージに速読するトレーニングするように、言われていたでしょう？　何聞いていたの？もうずっと昔よ。

彼はあんまり人に指図する子じゃぁないけれど、あんまりにもイリスが遅いから言ってくれたのに、イリスは本気で聞いて居なかったのよね。
元彼女といちゃついてばかりいてさ。

イリス＼だって、俺はリーダーになれるなんて思って居なかったしさ・・・

メィス＼イリスは、でも教授に将来はなりたいって言ってたじゃぁないの。

フランツ＼せっかく良いチャンスが来て、リーダーになれたんだから、少し真剣にやろうぜ。

イリス＼でも、セージだって“早く帰りたい”って、早く帰ることだってあるだろう？だから時間に余裕はあるんだろう？

メィス＼馬鹿じゃぁないの？　セージは早く帰る時は、フルスピードで、その日やる分は済ませて帰っているし、下手したら次の日は、家でやってくるのか、何かファイル持って出て来るじゃぁない？

フランツ＼まぁ、遊んでいる時も有るけれどさ。月平均でみると、ノルマ以上の仕事は済ませているよ。そうみえないだけでさ。

メィス＼そうよ、自由に仕事するのは良いけれど、最低のノルマは終わらせないとね。
セージは気が付くと、さりげなく仕事をやり足しておいてくれるのに気が付かないの？

フランツ＼イリスの為には良い事じゃぁないけれどさ。“自分で早く気が付いてくれよ”って思って居ると思うんだ。

イリス＼ふぅ～。判ったよ。

フランツ＼メィスがイラっとするのを、セージは気が付いて居るからね。

メィス＼なるべく見なかったふりしているんだけれどね。度が過ぎると、もう蹴飛ばしたくなるわよ。弟だとおもうと、余計に腹が立つわ。

イリス＼俺がセージに負担をかけているって言うのかい？　まぁ、かけているかもしれないけれどさ。

“できるだけやってみろよ。まずは間違えないようにな”って言っていたんだぜ。だから俺なりにやっているんだよ。

メィス＼何時までもそれでよい訳じゃぁないんだからね。もうアンタと見ていると、私って口煩い嫌な女みたいになってしまうわ。

とにかくもう少し早く読む・書く・理解するよね。

フランツ＼出来るだけ早く、しっかりリーダー役をやってくれよな。

イリス＼判ったよ。ゴメン。俺ついセージがヘルプする気になって居るので、乗ってしまうんだよな。

メィス＼判ったら直してね。セージもガツンと言ってくれれば良いのにさぁ～。
言いたい事言えるのは、セージだけなのよね。

フランツ＼そうだよな。でもセージはポンポン言いたい事を言ているようだけれど、人が傷つくような言い方はしないよな。

イリス＼セージは怖いんだよ。セージが怒ったら、もうお終いの時だからね。俺はもう崖っぷちのところに居ると判っているんだよ。

あいつはその事には触れないけれど、Mrs.Sugarの怪我の事があるからね。その話に関しては、絶対に俺に言わないから、かなり頭に来ているんだよ。

メィス＼アンタその事も偉そうに言ったわよね。“謝罪の気持ちは仕事で返さなくちゃぁ”とかってね。言わなかったっけ？

イリス＼言ったよ。“お前がやったわけじゃぁないから！”て言われたけれど、俺の関係の事で迷惑かけちゃったんだからな。

メィス＼私も直ぐギャーギャーいいたくなるけれど、セージは言いだしたら、もう言いたい事は山のようにあると思うわよ。Sugarの事は済んだことだけれど、死んじゃったかもしれなかったのよ。足には人工骨も入っているんだしね。

でもねセージは、イリスを信頼もしているのよ。裏切るような事はしないでね。

フランツ＼そうだね。セージは何時も“イリスは俺と違って、凄く頭が良いんだよ”って言うからね。
きっと力を発揮してくれるって期待しているんだよ。

イリス＼期待されてもなぁ～。少し買いかぶっているんだよ。確かにペーパー試験の点数は、昔は何時も俺の方がよかったんだけれどね。でもただそれだけなんだよ。

確かに昔から“俺教授になりたい”って言っていたけれどさ....でも単なる夢なんだよなぁ～。

特に最近はそう思うんだ。

メィス＼じゃぁ、セージにそう言ったら。フランツにリーダーに戻ってもらってさ。自分でそう言うのね。　

きっと、セージとのアンタの言う親友関係は終わると思うわ。セージは只のやんちゃ坊主でなく、ひたすら努力する子だったのよ。

イリスよりもずっと誠実だしね。私も今判ったわ！自分の弟が只のちゃらんぽらんな、女たらしでしかなかったってね。

もう少し骨が有るかと思ったわ。アンタったら、何の為に勉強しているの？　ただ詳しく色々知っているだけじゃぁね。もっと生かさないと勿体ないと思わないの!!

あぁ～イリス見ていると、私って口煩くて嫌な女になってしまうわ。

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イリス君も、確かに真面目人間でもあるし、その暗記力は素晴らしいものがありますが、本当に不器用な性格なんでしょうね。

勿体ないですよね。セージ君が昔『ブリタニカ』とあだ名を付けた位頭の良い子供だったのですが、その後ペーパー試験には強いのですが、伸び悩みっぱなしの所があるようです。これからなのでしょうかねぇ～。

まぁ今日はさんざん言ったんで、メィスは気が済んだようですが“まだ繰り返すなら蹴飛ばしてやる”と言う所は気が強いですね。ボーイフレンドのDr.マロウの前では、豹変してとても女らしいんですけれどね。