セージ君とイリス君は研究所に呼ばれて・・・

昨日の冷たい雨が嘘のように、今朝は風も無く穏やかな朝になりました。夜中にきっと雨か霙は止み、風が吹いて、道路も乾かしたようです。

今日は気候が戻ったかのように、太陽が昇ってくると、又気温が上がってきそうです。
でも日向でなければ、もう真夏では無いのでかなりひんやりです。寒さには慣れているので、のんびりお喋りしてからセージ君は出勤です。
月曜日ですし、月末なので一応ミーティングが有るかもなのですが・・・

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Mrs.Sugar＼雨が止んで良かったわね。あんなに雨が降ったのは珍しい事だわ。此処の雨は日が落ちる頃に優しく降る雨が多いのにどうしたんでしょうね。

セージ＼そうだね。でもさ、雨が降ると凄くゆっくり出来て、たまには良いんじゃぁないの。Sugarは今日は家に居るんだろう？ゆっくりすると良いよ。
って言っても、編み物したり何かやるんだろうけれどね。

Mrs.Sugar＼うふふ、そうよ在宅の外注さんと同じよ。気温が下がってきたら、色々やりたくなるからね。今夏は本当に暑くて、何となくだらだらして終わったような気がするわ。

もう冬服に変えないとね。重ね着で間に合っちゃったから、なにもしていないわ。

セージ＼いいんだよ。夏休みは休む為にあるんだからさ。普通でも夏休みは、何もしない為に長期に避暑に行くんだからね。

Mrs.Sugar＼そうだったわね。これからは長期休みは、ゆっくりにしましょうね？

セージ＼うん、今までが俺が、特別に勉強しなくてはならない状況だっただけでさ。でもそのおかげでスキップして、早くに研究員になれたんだよ。

ただし俺だけは、年齢的に時期が来ないともらえない単位がのこっているから、それ待ちなんだけれど、此処の国に居れば全く問題ないんだよ。

じゃぁ、早く帰るからね。転寝するときはキルトを掛けてだよ。

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エルダー＼何、セージはイリスと呼ばれて研究所に行ったのかい？

フランツ＼あぁ、この間提出した、メガネ型端末機の提出書類がちょっと手直しみたいだよ。でもイリスは半分くらいしか理解していないから、セージも一緒に呼ばれたんだよ。

メィス＼全く、イリスももう少しどうにかならないのかしらね。この教室だからリーダーだなんて言ってられるのよ。

セージが此処を受験する時みたいに、死に物狂いで勉強すれば良いのよ！
半分も努力していないわよ。あいつはたまたま記憶力が、良かっただけなのよね。

エルダー＼まぁまぁ、確かにイリスは頭が良いんだよ。記憶分野が広いんじゃぁないの。

フランツ＼人それぞれ得意分野があるからなぁ～。

メィス＼イリスの悪いところは、あれで結構自信家なのよ。セージよりはずっと成績が良かったから、その気分が抜けないんだわ。たまたま勉強する以外能がなかっただけでね。

暗記はしていても、理解力はまるっきり、説明や文章が下手なだけだって思って居るのが駄目なのよ。

フランツ＼でもまぁ、イリスがリーダーでやっていければ、皆にとって都合が良いんだよね。ただしちゃんとこなしてくれればね。

皆は自分の研究だけに集中して、自由に出来るからね。

メィス＼まぁ、やりこなせたらね。私の研究は、イリスの名前では提出しないで、ほとんどがビアンカとの共同研究になると思うけれど、皆は研究した結果が、皆イリスの名前での登録になってしまうものが多いのよ。いいのかなぁ～？

エルダー＼俺は物に寄っては、自分の名前での開発品になるけれど、後は良いんんじゃないの。
前のセージの時も、一寸部品を作って完成させたら、プレートにはその部品の開発者で貼ってあったもの。上の人が適当にやってくれるだろう。

フランツ＼セージだけだよ。もう幾つか張られているけれど、あの超音波除菌洗浄機から後は、イリスの名前で書類だしたから、イリスの名前がプレートになったのは・・・

メィス＼それをイリスは恥ずかしく思わないのが、おかしいのよね。姉として恥ずかしいわ。セージに申し訳ない事ばかりイリスはしているんだから！

エルダー＼まぁまぁ、そういきり立つなよ。セージは自由な身でいたいんだからさ。名誉も何も要らないって言うんだから、様子を見てみようよ。

フランツ＼そうだな。俺達だけであれこれ言っても仕方ないしな。

メィス＼セージは、前から言っているように、在宅メインで仕事したいのよね。Sugarの側で過ごすのが一番の希望なんだから！

イリスは馬鹿だけれど、ぜったいにセージを裏切るような事は、しない事だけはたしかよ。厚かましく利用はしている事が多いけれどね。

フランツ＼まぁ、だからイリスがもう少し役目位は果たして呉れれば良いんだよなぁ。
今回のだって、もうかなり纏めて、わかりやすく資料を作ってくれているんだからなぁ。

それが当たり前と思わないで、もう少し気合を入れてくれたら良いんだけれどなぁ。

メィス＼もう、あいつは私が男だったら、殴ってやりたい所よ。今更言っても仕方ないけれど、イリスが此処へ来なければ、今までのセージの災難もなかったのよね。

エルダー＼何だいそんな前からのいわくつきトラブルだったのかい？

フランツ＼そんな事は無くて、全て偶然だろうよ。

メィス＼ううん、幼馴染の問題起こした女の子たちは、皆イリスが“おいでよ”って呼んでその気にさせたのよ。

パリのアートカレッジに行くっていってたのにね。
友達が欲しいから、誘たみたいよ。駄目もとで皆受験したら、受かったので来たのよ。

Cafeでアルバイトする時も声掛けしたのは、イリスなのよ。　セージに頼み込んでね。セージはちょっと迷惑そうな顔していたんだけれど、皆が頼むから、いい加減な事はしないって約束で、Sugarに頼んでくれたのよ。

エルダー＼へぇ～そうだったのかぁ～。そう言えばイリスはその場で、適当に専攻科を決めたみたいだものね。セージの行く医工学はどう考えても、自分には合わないって判ったんだろう。

フランツ＼でも結果的にプロジェクトには、一緒に入ったんだな？そんなにセージの事が好きなんだ？

エルダー＼セージは優しいからね。ズケズケ言っている様で、傷つくような事は言わないからね。イリスはプライドが高いだろう？

フランツ＼そうだな。一見ハッキリ言っているけれどな。イリスのプライドが傷つくような事は言わないからね。イリスは気分が良い相手だろうね。
メィスは姉だし女だから、うまくいっているけれど、言いたい放題言うからなぁ～。

メィス＼あらっ、皆は思っても言えないでしょう。私が言わなかったら、あいつの事は絶対に皆頭にくるわよ。鈍感男なんだからね。

エルダー＼まぁ、戻ってくるまで待っていようよ。イリスも研究員の上層部の人に、突っ込まれたら一生懸命次は無い様にするだろう。

フランツ＼多分ね。それでも判らなかったら、俺が言うよ。

メィス＼ごめんね。フランツがリーダーの器よね。目立たないけれど。よく勉強も言われる前にやっているしね。何であいつが判らないのかしらね。

フランツ＼それこそ『お互い様』だよ。メィスには細々助けてもらってるからね。女性だから気が付く事もいっぱいあるからね。

皆が巧くやっていくには、男性ならはでの得意分野と、女性だからこその得意分野があるからね。両方が助け合っての男女平等だよ。

エルダー＼そうだよな。セージなどはハッキリ好みがあって“女は女らしく魅力的でいる事が、役目だし、その女性が何時も輝いているようにエスコートするのが男性の役目で、役目を果たす事が平等なんだ”って言ってるよ。年寄臭いよな・笑

フランツ＼そうだよな。今はうっかりそう言うと、差別だとかセクハラ扱いされちゃうけれどね。まさかメィスはそう言わないだろうね。

メィス＼言わないわよ。だって私セージにハッキリ言われたのよ。“女らしさを忘れたら、メィスの魅力は無くなるよ。口は悪いけれど、メィスは女らしく優しくしてくれて、ありがとう”ってね。

そう言われちゃったら、突っ張ってることなんてできずに、女性の部分を忘れないようにしなくちゃぁって思ったわ。　

イリスは知らんぷりだけれど、セージは必要に応じて、ちゃんとエスコートしてくれるのよ。Sugarと付き合う様になってからは、イリスに言ってエスコートはイリスがするようになったけれどね。

Sugarをトラブルに巻き込んでしまったから、セージは女性には誰にも近づかない事にしたのよ。

エルダー＼そうそう、日本人は独特の文化の国だからね。今ではすっかりSugarさんも慣れたけれど、それでもセージは外では控えめな愛情表現だからね。

フランツ＼そうそう、普通なら抱きしめてKissしちゃうだろう時でも、軽く抱いて額や頬とかに軽くKissだし、大概は頬ではなく手にはKissしているよ。

それがさ結構カッコ良くて、皆見逃さずに今流行っているんだぜ。

メィス＼そうなんですってね。ビアンカに聞いたんでしょう？あれはセージの国の人が上手いわよ。やっぱり女王陛下のいる国だからかもね。
　　　　　　
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今日はセージ君とイリス君は研究所に行ったまま、まだ帰って来ませんでしたので、皆でお喋りしながら、今後の事もそうだんしました。

何とかイリス君が早くコツを覚えて、リーダーらしく役目が果たせるようになるには、どうしたらよいかなどです。

確かに今は２児の父になって忙しいでしょうが、この国は育児室も充実していますから、巧く利用しがらやっていけるでしょう。それは本人が気が付いて工夫しなくてはなりません。