フランス語セミナーなので、皆でイリス君の手伝いです。

昨日の夜にイリス君からヘルプの連絡がはいりました。フランス語の資料が終らなさそうだというのです。
ですから、今日は準備を全て終らせたいので、皆で手分けして全て終らせてから帰ります。早く終われば良いのですが、判っているはずなのにもかかわらず、大至急の仕事はイリス君は苦手です。

フランス語でとは聞いていましたが、日常会話は問題無くても、専門用語や読み書きもとなると、資料作りなどに、とても時間がかかってしまいました。
又色々読み返したり、暗記もしなおしたりに手間が掛かっているようです。家でもイリスの奥さんはフランス人なので、確認してもらっていますが、専門用語が判らないので手間取りました。

そんなものですから、ヘルプの連絡が入ったので、今朝は少し早い目に家をでました。帰りも少し遅くなるかもしれないとMrs.Sugarに伝えたりです。出来るだけ帰りは何時も通りにしたいので、早出にしたのです。
それでも何時ものように少しお喋りもしてから出勤したいセージ君です。

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Mrs.Sugar《仕方が無いわね。イリスも早く慣れてくれると良いのにね。まだセージなどを当てにして甘えているのね。

セージ《もともとイリスは大至急が苦手だからね。まだリーダになった意識が、完全にインプットされていないんだろうね。

でも、前よりはかなり上昇志向になってきたみたいだよ。

セージ《随分変わったんだけれどね。エルダーと出逢って、ライバル意識が芽生えて、良くなったんだよ。同じ年だしさ、エルダーが一見女たらしみたいだったから、ちょっとイリスは自分が上位だって言う気になったんだよ。

でも親しくなったら、エルダーが見た目と違って、男っぽかったので戦わずして、即ダウンしちゃったんだよ・笑エルダーはカッコよくて都会的だからね。

イリスは気力が今ひとつないんだよなぁ～。もう１歩なんだけれど、まだ少ししか鍛えられていないんだよ。元貴族のおぼっちゃまなんだよ。

Mrs.Sugar《ターナーさんも居るし、皆がリーダー扱いしたら、自覚するんじゃぁない。それじゃぁ今日は遅くなるかもしれないわね。

なんだかんだ言いながら、セージは優しいんだから！イリスも甘えやすいんでしょう。じゃぁ私は、帰宅したら先にいつもどおりの時間に済ますから、気にしないで付き合ってあげたら？

セージ《な、なんだよ。そっぽ向いちゃってさ。う～ん背中合わせも、Sugarは温かくて気持ちよいなぁ～。ねぇ、絶対に遅くなるって言っても、少しだけだから待っていてくれよ。寂しいじゃぁないか.....。

Mrs.Sugar《私の事は気になさらずに！大丈夫だから、お仕事少し熱心にやっておいたら？ いずれ、何かと自由にさせてもらいたいならね。

駆け引きも大事よ。何時もセージが犠牲になっているのに、イリスは“ゴメン”とか“ありがとう”って言えば良いと思っているところがあるわよ。セージが同じ立場だったら、徹夜しても遣り終えるじゃぁない。

セージ《Sugarは結構シビアだなぁ～。確かになんだけれどさ。判ったよ。そうなんだよね。本気でイリスの事思っていたら、友情や優しさも、厳しくしなくちゃぁいけないんだよね。

今はイリスは少し辛い思いしなくっちゃぁね。子育ても一段落しているんだしね。俺も何処かでケジメ付けないとと思ってはいるんだよ。

幾ら仲良くしていても、あいつももう子持ちにもなっているからね。どうする事が良いのか、自分で考えるのが良いと思てはいるんだ。
でも本当なら自分で気が付いて、甘えた事は断って“自分でやるから大丈夫だよ！”っていうかな？って思ったりしてね。

Mrs.Sugar《意地悪言うようだけれど、もう少し彼は意地をみせないとね。ちょっと声掛けると、直ぐにホッとした顔で“お願い”ムードになっちゃうでしょう？

緊急時じゃぁないんだから、今甘い顔したらもう絶対にずっとだわよ。確かにセージもイリスの世話になった事も有るかもですけれど、仕事は出来るだけ自分でやらないとでしょう？

セージ《そうだね。Sugarも良く見ているよね。

Mrs.Sugar《だって、セージに替わって、チャンスが得られたのに、それ以上甘えるなんて、彼の為にならないわよ。
引き受けたんだから、自分の仕事は自分でやらなくちゃぁね。だってセージは大怪我した時、私がリハビリする時は、絶対にやらなくちゃぁならない事は、怖い顔して徹底的に、リハビリさせたでしょう？　

だから、私は信頼して、続けたから早くに復帰できたのよ。

セージ《だって、そうしないと“Sugarは１人で歩けなくなってしまうかもしれないからな。”辛くてもお前がリハビリを毎日しっかり遣らせるんだぞ、出来なければ病院へ入院させて、リハビリが済んでからの退院だからな”ってターナー先輩達が言うんだもの。

Sugarは俺の中でナンバーワンだから、絶対にやり通そうって思ったんだよ。凄く疲れるし、痛かっただろうけれど、俺がやらなくちゃぁって思ってさ。

Mrs.Sugar《私はそれで、凄くセージが愛してくれているのを実感できたのよ。とってもセージは辛そうだったけれど、やり通したわ。イリスだって同じ事でしょう？

セージ《そうだよね。イリスは友達だけれど、痛くも痒くもないことやるんだものね。他の人はやはり人間関係壊したくないから、我慢して付き合うんだろうからね。

そういうところが、イリスは人望が得られないところなんだよなぁ～。良いよ、今日は俺は何時も通りに帰る事にするよ。そうしたら、皆も何時も通りに帰れるものなぁ。イリスは他人だから“自分で気が付くまでは”って甘やかしてるところはあったね。

セージ《Je vous aimerai pour toujours aujourd'hui demain après-demain.Je vous aime.ma chérie　Sucre

Mrs.Sugar《Mon sage le plus important.Mon coeur est a toi pour toujours.　

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セージ《今日はまだ席このままね。大至急イリスの手伝いしなくちゃぁな。

エルダー《あぁ、どう手分けすればよいんだい？イリス指図してくれよ。

フランツ《そうだよ。どういう風に進めていくのか、イリスが決めるんだぜ。

メィス《物は全部そろって箱に入れているわよ。

イリス《えーと、一応会場に皆で書いた資料をパネルに張って、好きに見てもらうようにしたって決めたのは、良いアイディアだと思うんだ。

プロジェクターで映すと、その時だけしか見れないからね。今日中に会場作って、明日は早い目に開けて置けば、セミナーが始まる前や、終ってからゆっくり見られるからね。

フランツ《それで、何処まで出来ているのかな？指図してくれないと、何処から手伝えばよいのか判らないぜ。細かく誰が何をやるか具体的に言ってくれよ。

時間がもう無いんだからね。今日中に会場作りも済ませないとな。プロジェクターは使わない事にしたんだからさ。

エルダー《考えたらイリスの奥さんフランス人じゃぁないか！教えてもらって、資料などの説明とか手直しするのも、直ぐに出来ただろう？

まさか休みの日は、子供の世話とLoveタイムとかで、いちゃついていたりして！

メィス《そのまさかじゃぁないの？多少は仕事やったでしょうけれど、休みの日優先で、出来なかった分はセージに言って、皆に手伝ってもらえば、間に合うなんて思っていたんじゃぁないの？

イリス《少しは休みの日だから、家族と過したよ。でも仕事もやったよ。今日皆に手伝ってもらえば、全部終ると思ってさ。

エルダーとフランツで、フランス語の説明文とグラフや写真を、拡大プリントアウトしてパネルに貼って欲しいんだ。

メィスは試作品をチェックして、明日持っていくのを箱詰めして、後はセージの手伝いをして、資料をフランス語に書き換えて、皆に渡す分のプリントを作って欲しいんだ。俺は説明する事を、暗記したり読み返したり最終チェックするからさ。

セージ《あのさぁイリス、基本此処は英語で話しているけれど、家では奥さんはフランス人なんだから、家ではフランス語で話をするようにしたら？　

でないと忘れちゃうだろう？まぁいいんだけれどね、イリスがリーダーだから、ちゃんと考えてくれているだろうからね。

エルダー《そうだよなぁ。でもフランス語なら問題ないんじゃぁないの？

フランツ《おいおい、リーダーだぜ。イリス次第で皆は動くんだからな。

セージ《何だよ、資料はまったく英文のままかよ。イリス自分の読む原稿だけ訳したのかい？呆れた奴だなぁ～。

ちょっと急いで、訳して打ち直さないとじゃぁないか！チェックはしてあるよな？

イリス《作り終わったらチェックするからさぁ～。

メィス《あんた馬鹿じゃぁないの？チェックしてメモして、訳せば良いだけにしておくのは、頼む人の常識でしょう？リーダーなんだから、そういう風に纏めて、皆に割り振らなくちゃぁね。何もしないリーダーはないでしょう？

エルダー《まぁ、今回はとにかく手分けして大至急やってしまおうよ。

フランツ《そうだな、今回だけは初めてだからな。よし、気合い入れてやってしまおう。

Dr.ターナー《うぃっす、準備は出来たかい。今日は会場作りしないとな？海外からの出席は、飛行場が悪天候で閉鎖されているそうで、今回は此処の中の参加者だけの出席だそうだ。

でも結構な人数が、興味持って出席だから、判りやすく説明してくれよな。フランス語でと言うのは変更は無しだからな。

メィス《もうそれが、モタモタして皆に迷惑かけているのよね。まだフランス語でよかったわ。　これからは、後はドイツ語で出来るようにしておかないとね。

Dr.ターナー《そうだな、今後もある事だからな。皆結構興味持ってくれてるからな。似たような品物はもう出回っているけれど、MRSはかなり性能が良いようなんだよ。リハビリシューズは良い評判でもう使用されているし、リハビリスーツもね。

レギンスは、もう明後日の『美と健康の為の食事』の講座で、配るそうだよ。

フランツ《いててて、、、、一気に資料作り直ししたら、背中が痛くなったよ。出来たらエルダー、事務所にプリントアウトしに行くよ。

あそこのでかいプリンターでプリントしたら、パネルに貼らないとな。

エルダー《あぁ、ちょっと、このセパレーツの素材のアップ写真撮って、これも付けると判りやすいだろう？

同じ性能でも仕上がりのマテリアルの材質は数種類あるんだからさ。

セージ《待て待て、俺がこちら側持って広げているからさ。３ヶ所くらい写真撮った方が良くないか？

メィス《資料に入れるのよね。説明文もざっくりで良いからつけてね。

Dr.ターナー《まったく知識が無い者も来るから、判りやすく丁寧にな！将来的に関わってくるかもしれないんだからな。

Dr.ターナー《今日会場の準備は全部済ませて、明日は早くに会場は開けておくから、セミナーが始まる前に、パネルを見ることができるようにするだろう？

セージ《だからぁ、イリスと話してよ。俺は手伝いだからさぁ～。俺時間が来たら帰るからね。自分の分の仕事は終らせたんだからさ。

エルダー《そうそう、何でも最初が肝心だからね。ターナーさんはイリスに指令を出してくださいよね。そう言う習慣にしないとね。

メィス《そうよ。最初甘やかすと、もうそれで良いと思っても困るでしょう。

フランツ《自分が動いて覚えないとね。何か調べに出て行ったよ。

セージ《あれはね、慌てて会場を確認しにいったんだよ。一度も見に行っていないんだと思うよ。

エルダー《そう言う習慣がないんだね。まず会場を見てが最初だけれどね。

Dr.ターナー《なんだなんだ、じゃぁパネルに貼る写真とかその他は？

セージ《資料用に作っておいた物の中から、良さそうなのを拡大プリントする事にしたんだよ。
今回はまだつくっちゃぁ居ないけれど、ベビースィミング用水着などの開発も始めているって、書き込んでおいたからね。

エルダー《まず、会場作ってしまって、その間に訳した原稿をチェックしてもらって、OKならプリントして資料を冊子にしたものなど作って置かないとね。

フランツ《そうだね。よく見てもらいたいからね。今後の予算を貰う都合もあるから、きちんとしたものを作っておきたいんだよ。

そんな指示もイリスが出来るようになってもらわないとな。

メィス《やっと、イリスにも鞭が入る時が来たわね・笑

Dr.ターナー《こうしてみると、セージお前よく今までやっていたよなぁ～。これからは、表立ったセミナーその他は、イリスがリーダーになれば、楽に成るよな。

強引にでも、リーダー的立場にしてよかったな？　

彼も希望している事だったんだから、それなりに努力はしないと、どうもならんよ。
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セージ君は定時の４時になったら、帰宅する事にしました。
エルダー達も、その後に帰宅する事になり、イリスとメィスとDr.ターナーが残り、今後の事などの話を少ししました。

基本残業は普通はありませんから、今回は皆が殆ど遣り終えましたので、イリスを残して皆帰りました。
イリスは最後に明日の会場を見て帰宅しました。

初のプロジェクトリーダーとしての、セミナーです。偶然ですが、フランス人の奥さんと結婚して良かったですね。これからはしっかり、語学も勉強しなくてはですね。

楽をしていては、財は手元にはのこりません。知識は又次の知識を呼んでくれますから、そして無くす事なく蓄積されていく財でしょう。