『MRS』のブレスレット制作です。

セージ君は今朝は出勤するなり、ライモン君のブレスレットを作り始めました。次にやる仕事も、出てきたのでサッサと済ませようと思いました。

ブレスレットはもう何本も作っているので、要領は十分わかっていますから、インストールするソフトを決めれば、後はブレスレット部分を作る作業です。これが彫金と同じで、丁寧に作らないとならなくて、時間がかかります。
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メィス《今朝はセージは忙しそうね？　教室に入ってくる足音からして、何時もより忙しそうだったわ。

エルダー《Ahahaha、、、ホント、メィスはお姉さんみたいだね。足音で判ってしまうんだね？
でも、将来は、煩いお母さんになりそうだなぁ～。

セージ《もう昔からだからね。直らないんじゃぁないの？　弟のイリスに言うより、俺の方が言われているくらいだぜ。

セージ《優しいんだけれどね。でも小うるさいんだよ。聞こえないふりすると“お返事は？”ってね。もうさ、姉だらけって感じ！

エルダー《クスクス、、、、まるっきりじゃぁないか、可愛そうだね。Sugarさんは煩くないようで好かったね。

セージ《親だって言わないのにさ！又皆どうでも良い事を、良く気がつくんだよ。

でもさ、俺Sugarからは、何か言われると嬉しいんだよね。軽くアドバイスしてくれるけれど、実にあっさりしていてさ。言う事が的確なんだよ。

それで、俺は随分助かっているんだけれどさ...

エルダー《まぁ、メィスはよく気がつかないと、出来ない仕事だから、自分に合った道に進んだんじゃぁないの。

フランツ《イリスは、洗浄機を研究所のリヴェール教授の部屋に、持っていったんだろう？

メィス《そうよ。説明書や資料と提出書類を書いて、届けに行っているのよ。初めての仕事よね・笑

フランツ《サッサと戻ってこないところを見ると、説明その他色々聞かれているんだろうね。

セージ《リヴェール教授も、イリスがリーダーとしてどんなものか色々テストしているんじゃぁあいかな。

エルダー《そうだよね。リーダーとしてやっていけるように、訓練しなくちゃぁならないんだし、イリスのことはある程度は判っているだろうからね。

将来教授になりたいと思って居る事もね。教授は皆の事をよく知っているよなぁ～。

セージ《そうだよ。教授は一生懸命努力していれば、なるべく希望通りになれるように、サポートもしてくれるからね。

やっぱりキチンとそれも勉強しないと、ただ学問的に知識を深めているだけでは駄目だろう。

エルダー《そうだよなぁ～。あれはあれでプロフェショナルにならないとね。

試験などの点数だけの問題じゃぁ無いからね。人前に出て行くことも多いだろうしさ。その他の教養も必要だろうしね。

メィス《まったくねぇ～イリスは昔から、結構プライドばかりが高いところもあるしね。セージみたいに、疑問など出て来ても、その場で直ぐに聞かないし、言われた事はセージは再確認するでしょう？

でもイリスはしないのよね。知らないと思われるのが嫌なのでしょうね。それが伸びない原因なのよね。

エルダー《でもペパーテストなどの成績は、イリスは何時も良いからね。セージは判らないと、恥も外聞も無く聞くからね。

でさ“えぇ～、知らなかったぁ。それはどういう意味ですか？”とか平気で言うのにも驚くけれどね。

最初は俺もそれ見て“こいつはどういう性格なんだ！少しはカッコつけられないのか？”って思ったよ。

まぁ天真爛漫と言うか、あれはあれでどうかと思うけれどさ。“もう少し、頭良さそうにカッコ良い聞き方しろよ。子供じゃぁないんだから！”だぜ。

セージ《だって、そのときの疑問は、皆に迷惑掛ける時でなければさ、直ぐに聞かないと、聞きそびれちゃったりするだろう？　しない？

かっこよくも悪くも、考える暇ないだろう？ホント判んないんだもの。

メィス《確かにですけれどね。疑問を持った時に直ぐに聞くのが一番だけれど、私もセージには“ちょっとカッコ付けて聞いてくれないかなぁ～”って思うわよ。

セージったら、まんまですものね。それで教えてもらって、又嬉しそうに“そうだったんだぁ、いやぁ～聞いてよかった。ありがとうございます”とかニッコニコして言うのよね。つい皆笑っちゃって“よかったね”とか言われてしまったりするのよ。

フランツ《良いんじゃぁないか、まだ若いんだから、知識として知っていても、体験的に知らなくて、話だけだとピンと来ない場合もあるしね。

そんなだから、セージは覚えられて、実験などする時に呼んでもらえたりしているんだよ。

セージ《だってさぁ、俺ってよっぽど馬鹿なのか、いろいろな事が勉強すればするほど判らない事が増えてきてさ。

だから俺はPC上だけでなく、ノートにも書いておくんだよ。自分でも勉強して考えるんけれど、教わらないと判らない事もいっぱいあるんだものね。

ホント、俺は若い時に遊んでばかりいたんだよなぁ。

エルダー《本当だよな、ってお前今だって十分若いじゃぁないか！　研究開発なんて、果てしない疑問の暗黒の世界だよな。

物によっては間逆説が出てきたりして、恐ろしいのはさ、ま逆説なのに、行き着いた先は同じ答えの所だったりするんだよね。

結果答えがはっきり出れば“そうか”と終わるんだけれど、そこから又疑問の始まりになったりするんだよ。

“あんなに見事に証明されたのに、この現象は何？”とかね。“俺って馬鹿みたい”って感じる時があるぜ。

セージ《馬鹿なんだよ！　エルダーもきっと、俺は何時も自分の事そう思っているよ。まるで深い海にもぐった時みたいにさ、もう少しで海底に届きそうに感じるんだけれど、届かなくてさ。
ふっと気がつくと、えっ！どっちが上でどっちが下？って判らなくなりそうになるんだ。

でも少し、冷静になって休憩すると、又研究したり、勉強していると、其処にたどり着けるって気がして、又やり始めるんだけれどね。

途中でちょっと何か見つけちゃったりして、嬉しくなったりね。

エルダー《そうそう、そうなんだよなぁ～。でもさ、いい塩梅のところで、“やったぜぃ”って感じる時があるのが、憎いんだよね。

暫くすると“まてよ！”ってなってきてね。それの繰り返しだよ。

セージ《Ahahahaha、、、、俺は何時も”俺って馬鹿な事やっているよなぁ～“って思うときがあるんだけれど、止められないんだよね。

だから、なるべく手を広げないで、やっていこうって思うんだけれどさ。

仕事だから、依頼もされるから、すげぇ～長生きしても、終了って思う時はないかもしれなくない？

きっともう最後の時なのに、意識が薄れる途中で“あ～ぁ、あそこまではちょっとやっておかなくちゃぁ～”って思うんじゃぁないかって思うんだよね。

エルダー《頭がしっかりしていたらそうかもね。完成した幻覚見たりしてね！　

ってあぁ～嫌だいやだ。セージと話して居ると、俺まで馬鹿な事考えるようになってきたよ。

セージ《 .....αβγ。。。ζη...θ...λμ......、、、。

エルダー《あぁ、そんな機能も入れられるようにしたんだ。えぇ～結構色々なソフト作ったんだね？

セージ《うん、そうだよ。だって、その人の症状によって違うだろう？ライモンは心臓関係に必要な機能が必要だろうから、ターナー先輩から、要請されたものは入れないとね。本人も希望しているんだから......。

エルダー《良い結果で使えたら良いよなぁ～。せっかく一生懸命作ったんだからさぁ～。

セージ《でもね、其処までして、長生きしたくないとか、便利な機能をつけたお陰で、思わぬ電磁波とか何かが発生して、他の不都合が出てくるって言う事もあるかもしれないしなぁ～。

でも人は直ぐには結果が出ないし、ネズミやその他動物実験ではOKだったって言うのが、俺は何時も引っかかるんだよね。

エルダー《確かに、絶対に便利で良いって信じて研究するんだけれど、人にとって何が本当に良いのか問題だよなぁ～。

セージ《そうだよ。この国を馬鹿にしている人も多いそうだけれど、支援者もいるのは、科学がどんどん発達しなくても、教授が言っているように、３０～４０年くらい過去で十分良いんじゃぁないかってね。

最近は半世紀戻っても.....って考えてるみたいだよ。それくらいで、丁度良い時だったのでは？って、考えちゃうんだってさ！

エルダー《半世紀過去かい？それって、俺達には未知の世界でもあるよね？　そう聞くと嘘ぉ～って思ってしまうけれどね。

でも母親の話など聞くと、何の不自由も無かったって言っているものなぁ。

セージ《そうなんだよね。でも、もう世界中が文明開化、科学の発達が止められなくなってしまって、人工頭脳まで出て来てさ。

凄い危機感を感じている科学者も、以前より増えて来ているとも聞くよ。

エルダー《もうすでに、メカの依存症になってしまっているんだね。だってさ、ベテランパイロットとか、運転ミスの事故を起こすのが、ニュースでの報道多くなっているものな？

皆自動に任せて。人の感覚が退化してきているんだよな。ハッカーとか詐欺とかの頭脳が、過去にはなかった悪い事に使われる事件が増えてきているし.....。

人の心が失われて来ているのかもしれないよ。人とコミュニケーションが、取れない人が増えてきたりね。

セージ《これ仕上げたら、俺ちょっと思いついたからさ、洗浄機をもう少し小型化して、エルダーは超音波を少し考えてくれるよね？俺も手をつけるからさ。　

って、思いつつ半分は“手使って洗剤で洗えよ！”とか思ったりしてね・笑　だってさ以前は物によって、Sugarはとても楽しそうに、手で洗濯をやっていたんだよ。

下着とかレースの物とかは、今でも手洗いだよ。その方が物が傷まないし、汚れも良く落ちるからね。

そういう時は悪戯っぽい目をしてね！石鹸の泡を人の方にフッ！て飛ばしてさ.....。今は良い洗濯機があるから、どんな素材のものも、設定すれば洗ってくれるからね。

体を休めたほうが好いから、何もしないように言ってしまうんだけれどね。
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今日はセージ君はお喋りはしても、手を休めることなく、もう少し何本か作る予定でしたが、ライモン君分だけ仕上げたら、洗浄滅菌乾燥機をもう一度、手を着けて進めたいと思っています。

閃いてしまったので、やはり即手を着けたいのですね。そこで、彼の中ではやっと一応、一段落する洗浄滅菌乾燥機ではないかと思うのです。