サイクルルームをライモンさんが見学に...

今朝も穏やかな朝だったので、Dr.ターナーがライモンさんを連れて、病院隣に出て行きました。
W・W・R（Wannynwonderland） Cycling Team サイクルルームです。

但し、ここは付き添い無しでは、来てはいけないところなのですが、Dr.ターナーの付き添いで気分転換に見学です。このような作業所はライモンさんには、始めて見る光景でしょう。ライモンさんは期待でワクワクしますし、少しは刺激的です。

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Dr.ターナー《うぃっす！やっているな？　今日はちょっと散歩がてらライモン君が見学したいと言うのでね！

ライモン《おはようございます。お邪魔します。セージが自転車作っているって聞いたんで、見てみたくてお願いしたんですよ。初めまして、エルダー君宜しく。

エルダー《おはようございます。始めましてエルダーです。

Dr.ターナー《皆自分の自転車は、自分で組み立てて乗ろうって言うんだよ。自転車は乗りながら、又彼方此方手を加えたりしてね。

セージ《やぁ、ライモン久しぶりだね。自転車作りになんて興味あるのかい？　まったく興味ない分野じゃぁないの？汚れるしさぁ～。お前汚くなるの嫌いだろう？

エルダー《Aha！じゃぁ、無利だよな。手も荒れるしね。

ライモン《手は汚れたくはないけれど、セージがこんな事が好きだとは思わなかったよ。凄く楽しそうだ！　セージってそんな趣味もある奴だったっけ？

それにもびっくりだよなぁ～。だって何時ものほほんとして、何考えて居るのか判らなくて、何も興味がありませんみたいな顔していただろう？

Dr.ターナー《おや、そうだったのかい?　そりゃぁ別人の話じゃぁないのかな？拘り屋で、何でも余程気に入らないと欲しがらないし、手に入れたものも、大概手を加えて、自分好みに仕上げないと居られないんだよ。

ライモン《数年前の、よくパーティで遊んでいた頃のセージはまるで無欲で、なんでも“どうでも良いよ”って言う感じだったような気がしたんだよなぁ～。

まぁ時には、突然何かやり始める時もあったかもしれないけれどね。なぁ～、セージ？

セージ《あぁ、そうだったかもしれないよね。あの頃は、何も面白い事がなかったからね。プライベートは、大人の言いなりに過ごしていたからね。

エルダー《本当のセージは注文が多いから、好奇心を満たすものは、少なかったんだろうね。子供だから、多分今以上に、自分の好みは“パーフエクトじゃぁなくちゃぁ受け入れられない”って思っていたかもしれないしね。

Dr.ターナー《で、途中で急に目的って言うものが見つかったんだな・笑　訳判らないけれど、取りあえず此処の大学に入ろうという、目的が出来て生活が変わったんだね！　動機が不純で、学問がしたいではなかった様だけれど、結果一生学ぶ事ばかりの暮らしになったんだな。

ライモン《それで、突然パーティなどに姿を見せなくなったんですよ。同時位にミントさん達姉妹もそれぞれ都合が出来たのか、現れなくなってね。

僕も暫くしたら留学して大学に入ったし、暮らしが変わったんで、それ以来なんです。

エルダー《じゃぁ、その時以来の出逢いなら、随分見た目や雰囲気も変わって、子供から大人に成る時なんで、驚いたでしょう？

俺など知り合ってまだ数年だけれど、初めて逢った時はよりまずは背が伸びたし、顔も変わって、結婚もして未熟ながら、より男っぽい雰囲気になったからね。

時々子供っぽさがチラッと見えたりね・笑

ライモン《そうなんですよ。大人に成ったなぁ～って思いましたよ。丁度僕が体調を崩し始めた頃に、知り合いが端末機だというブレスレットで、体調管理しているという話を聞いてね。

でその発案者が、物凄くまだ若い研究生だとか、まだ大学院生だとかって言う話で、名前を聞いたら、何だか聞いた名前だなぁ～とね。

それにしても、君達器用に手を動かして、それに凄く楽しそうだね？

Dr.ターナー《それは同じ作業でも、趣味だからね。彼らは仕事の時であっても、楽しそうに苦しんでもいるよ。

もうちょっとで、判るのに判らない時とかは、身もだえしてしまう時とかあるだろうけれど、でもグッと忍耐して研究し続けて、ある時期が来て嘘みたいにスルスル疑問が解けたりした時の喜びは格別だからな！

セージ《そうだよ、何でもさ散々我慢して、苦しんだ後の方が喜びは大きいものなんだよ。研究開発する者って、少しMなのかもしれないよな・笑　

エルダー《うふっ、そうかもしれないよな。ストーカーみたいな、執着心もないとならないしね・笑　
結構内心はヤバイ性格をプラスに使っているのが、研究開発する人かもね。

Dr.ターナー《そうだよなぁ、やたらに明るくあっさり淡白な性格だと、困難な事をクリア出来ないかもなぁ～。

ライモン《僕は淡白なら聞こえが良いけれど、全然辛抱強くないんだよねぇ～。此処に入院して、暇だし初めて1人きりで考える時間が出来て、わかったんだよ。

この歳になってからね！　もっと早くに判っていたら、もう少し進むべき道も変わったかもしれないよ。

セージ《別にさ、今からだって遅くはないんじゃぁないの？此処に居る間に、だた静養ばかりしていないでさ、勉強するなり何かしたらいいじゃぁないか！

ライモンが出来る範囲で、幾らでもやる事ってあるんじゃぁないの？趣味だって、一生懸命やって継続すれば、新しい何かが見つかるかもしれないしさ！

エルダー《そうそう、焦る事はないだろうし！案外アートの方に行って、芸術的な事をやったりして！
心身ともやっぱりパワーが要る事も多いけれどさ、そうでないものもあるかもですよ。

ライモン《そうだなぁ～。何か今まで経験した事の無い事が、楽しい事かもしれないしね。

Dr.ターナー《案外、夢中になれる楽しいことを見つけたら、病気の事も気にならなくなるもんだよ。

生まれつきの変形したものなどが直ることは無くても、そんなこと気にしないで、できる範囲で、楽しい事を見つければ良いんだからね。
楽しく過ごすのはストレス解消で、経過は悪くないかもしれないよね。

Dr.ターナー《まぁ、土曜日はセージ達は此処に来ているから、又見に来たかったら、見に来れば良いからね。
但し、誰かに付き添ってもらってだけれどね。

エルダー《1人で外出は出来ないんですか？　それも面倒な話だなぁ～。大変だね。

ライモン《今は収まってるけれど、心臓が悪いって事での静養だからね。一応病人なんだよ・笑　そう見えないだろうけれどね。

セージ《来る時は女人禁制だから、付き添いは男の誰かに付き添ってもらってだよ。女性が入っても良いにすると、つまんないトラブルなどに巻き込まれたくないからね。

エルダー《そうそう、此処はメンズクラブだからね。ドァに書いてあるだろう？チームの名前もカッコよくね。
此処は神聖な精神的なクラブなんだよ。

ライモン《そうなんだ、そう言うのもカッコ良いね・笑　楽しそうだよ。

Dr.ターナー《俺も休みの日には、ここで作業するからな。道具箱は貰って来たんだろう？大きいのを貰える様に言ったんだぜ...。

エルダー《あぁ、大きい道具箱貰って来たし、其処においてある車椅子は修理してありますからね！

ライモン《そんな修理も出来るんだぁ～！へぇ～皆凄い。カッコよいなぁ～。君エルダー君は僕と同じ歳だって聞いたけれど、こう言っては失礼だけれど、女性にしたいようような美人顔していて見惚れてしまうよ。
話して居ると男らしくてカッコ良いよね。オールインワンの服もカッコ良いし！

Dr.ターナー《セージこれも、手が空いたときに直してくれよ！　そういえば、エルダー良い服着ているよなぁ～。作業着って言うよりも、もうファッションだよ。

エルダー《いいだろう～♪ってこれはね、セージの昔の服貰ったんだ。自転車のバッグの中に入っていたんだよ。
初めて自転車を作った時に買って着ていたんだけれど、今じゃぁまったく小さくて、入らないんだって！ほぼ新品だよね。
今じゃまだ大男になる途中みたいだけれど、すっかり育ってしまってね・笑　15歳位の時のセージは、細くて身長ももっと小柄だったようだよ。

セージ《凄い気に入って買ったんだけれどね。でも少しは着た時があってよかったよ。確かその時はピッタシのサイズを買ってしまって、まだ成長する事は考えなかったよ。一応おとな物だしさ！

今着ているこの作業着も、もうキツキツで着ているんだよなぁ～。大学生の時に作業着に買ったんだけれど、まだ余裕があったんだぜ。

それが久しぶりに着たら、もうキツイ位でさ、背が伸びるのは止まったようなんだけれどね。ねぇ、これベビーカーだよね？

チェーンが外れやすくなっているみたいだし、ゆがんでない？良いよ見ておくから！

ライモン《そうだよなぁ～。初めてお見舞いに来てくれた時、あまりに大きかったんで吃驚したよ。更に結婚までしていたなんてね。

CafeのMrs.Sugarがセージの奥さんだなんてさ！その後直ぐにCafeに、教授が御茶飲みに連れて行ってくれたんですよ。

ライモン《まだリヴェール教授には何も聞いていなくて、紹介だけしてもらったんで、Cafeは自由にお茶飲みに行って良い所と聞いて、シメタ！って思ったんですよね。

ちょっと通って、話し相手になってもらおうかと思ったのに、彼女とお近づきの挨拶をしようかと思っていたら、セージがあらわれちゃって！　

後5分遅く来れば、僕は宜しくって抱きしめて挨拶出来たのになぁ～笑

Dr.ターナー《Wahahahaha、、、、セージはギリギリセーフだったんだな？

セージ《そうだよ。もう、Sugarだって、嫌でもお客さんだからって、リヴェール教授から紹介されたら、形式的でも、ハグくらいしなくちゃぁならなかったかもしれないからね。只のお客さんとは思わないだろうから、嫌でも我慢しただろうし.....

エルダー《嫌だったら鳥肌立っちゃうんじゃぁないの？

Dr.ターナー《そうだよね。でも、あの鳥肌は又ちょっと違うようだよ。別にそうはならないかもしれないしなぁ～・笑

セージ《でもさ、ライモンはきっとそういうところは、心得ているから、きっと軽く手の甲にエアKissする位だと思うけれどね。俺その方法ライモンに教わったもの。
色々な国の色々な身分の人と逢っているから、其処はマナーを知っているからね。

ライモン《Ahahahaha、、、そうだね。僕は女性好きだけれど、あまり失礼な事はしないよ。どのような立場の人かわからないからね。敬意は表すけれどね。

エルダー《やっぱり1ランク上の、教育された人は違うんだね！　

セージ《でもライモン、この間言ったように、3ｍ以上は近づくなよ！他の人と話せば良いんだからさ。　

Dr.ターナー《おっ、予防線張ってすごいな！　ライモン君はそんなに女性好きで、危ないのかい・笑

ライモン《親しく話すくらいは良いだろう？　セージが結婚する位、愛した人って言うのは気になるからね。　まだ少ししか話して居ないんだもの。

エルダー《楽しい人だよ。セージが大好きになった気持ちが判るような人だよって、セージ誤解するなよ！

セージはSugarさんの話になると、人格が変わるから気をつけた方が良いよ。

Dr.ターナー《そうだよなぁ～。良いよなぁ～。そんなに大好きな人が居るなんて、生きていて楽しいだろう？幸せいっぱいでな。　一緒に居る時は、凄く幸せそうで。全然表情が違うものな.....

エルダー《本当にとても優しい表情でね。

ライモン《そうだよねぇ～。僕も見たけれど、それに久しぶりに逢ったから、凄く大人っぽくて、男らしくなって驚いたよ。　

もちろん歳も若かったけれど、一緒にパーティ会場でたむろしている頃は、子供だったものなぁ～。

セージ《ライモンは結構大人っぽく、ダンスの時など、もう立派にリードして踊ったりしていたよな。

ダンスが巧くてね。大人っぽいというより、もう大人だったよね。
俺はもうダンスの時は嫌で、仕方がなかったけれどさ。

エルダー《そんなにダンスが嫌いなのかい？　昔パーティの時Sugarさんと踊っていたの見たけれど、セージはダンスなかなか巧いじゃぁないか！　嫌いとは思えなかったけれどね。

Dr.ターナー《俺もダンスは苦手だけれどな！面倒くさいっていうかね。

ライモン《ダンスは楽しいじゃぁないですか、僕は大好きですよ。そう言えば、パーティの時、何時も適当に踊ったら、セージは居なくなっちゃったよね。

けっこうモテていたから、女の子達が探していたものね。

セージ《あのさ、ライモンそう言う話題はSugarの居る所で、話さないでくれるかな！

彼女は日本人で習慣が違う国出身だから、良い気持ちはしないと思うんだよね。

昔子供の頃の話と言ってもさ、俺の場合は5～6年前の話だから、彼女からしたらちょっと前の感覚なんだよね。

エルダー《そうなんだ！年代に寄って、ちょっと前の年数感覚は違うんだよ。

それはSugarさんだけでなく誰でも、話をする時“気をつけないと！”って思った事があるよ。男女関係無くだよね。

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暫く話をしたら、Dr.ターナーとライモンは病院へ戻って行きました。ライモンさんは此処に静養に来て、今までまったく知らない暮らしを目にするようになったのです。

仕事や立場上、色々な国に行ったりはしていますが、普通の人達や同じ世代の若者が、どのように暮らしているか見聞きする様になりましたから、きっと静養中に社会勉強もする事でしょう。

きっと何れ、もしかしたら、ひょっとしたらライモンさんが大公にでもなったら、きっと役に立つ事でしょう。大公にならなかったとしても、国の要職に成る事は有りうる事です。
その時にきっと良い経験に成ることでしょう。