今日は皆出払っているので、ちょっとギターを引きながら...♫

今日のターナー教室は、セージ君とフランツさんだけです。最近は夏休みが終わったころに少し忙しかったのですが、その後はちょっとのんびりとしています。

各自が自分の課題だけやれば良いという事で、のんびりとしています。
子供がいるイリス君夫婦は、シェルター内に引っ越す話を聞きに会議室に行っていますし、メィスはDr.マロウの所へ行っています。

エルダー君は研究所内の、コンピュータールームでやりたい事があるとかで、出かけて行っています。
教室はフランツさんとセージ君の2人限です。セージ君は久しぶりにギターなどを弾いて過ごしています。

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セージ＼Hold me, ....... love me～🎶　Ain't got .......love, babe～🎵
Eight days a week～🎵

フランツ＼何だいセージ。歌っている割には、珍しくシケた顔していないか？何かあったのかい。まさか夫婦喧嘩でもしたのか？

セージ＼ン？　まぁちょっとね。でもさ、もう解決した問題なのに、俺が勝手にスッキリ出来ないだけなんだ。でもその内直るよ。

フランツ＼お前らしくなく、うじうじするのはSugarさんが関係あることだよな？人間なんてさ、どんなに仲がよくたって、話し合ったって、何処か理解できない矛盾ってあるもんだぜ。

人の心ってややこしいんだよ。もめている訳じゃぁなければ、何時までも拘るなよ。
それはさ、誰が相手でもね。何処かで強引にケリをつけないとね。

パーフェクトなんて事は、よっぽど人間が出来てない限りは、あるもんじゃないんだよ。

セージ＼そうだよね。理屈では判っているし、お互いに話し合って解決しているんだけれどさ。Sugarの方が割り切りが良いんだよ。

俺って意外とウジウジして、女々しい性格しているんだなぁ～って自分で驚くよ。

フランツ＼セージって本当に誠実だからなぁ～。凄くいい加減な所があるんだけれどさ、真面目だよ。

そう言えばさ、今日はイリス達子持ちから説明を受けて、シェルター内の集合住宅に引越すようだけれどさ。その次には若い夫婦やカップルが引っ越すらしいんだよな。

セージ＼へぇ～そうなんだ。大気汚染だから、やっぱり将来の事考えたら、これから子供が出来る年齢や、若い人に症状が出てこない様になんだろうね。

一気に何かになるって言うのでなくて、ジワジワ体内に取り込まれたり、遺伝したりって言うんだから、恐ろしいよなぁ～。

フランツ＼そうだよ、此処の国はたまたま医療や工学部関係者がほとんどだから、有り得ることって理解して、指示通りに引っ越していくだろうけれどね。

その恐ろしさが想像できるからね。見えないものだけれどさ。でも感じるんだよ。

セージ＼それにさ、同じに呼吸して汚染物質を吸い込んじゃっていても、症状の発症はそれぞれだろうからね？

でそれで、研究所の奥の方の関係者以外立ち入り禁止地区は、何とか汚染物質をフィルターにかけるなりして、取り除いたり体内に入ってしまったものを、中和させるって言うか、出来たら消し去る事の出来るようななにかを、研究をしているんだってね。

フランツ＼あぁ、そうなんだってさ。そうだよなぁ、顔は見かけていても、何やっているか知らない人も居るものなぁ～。

後は想定以上に受け入れないとならない人口が増えたから、あれこれやりくりしているようだよ。

それで、徹底して入国禁止にしたし、問題のある人は国外退去になったんだよな。

セージ＼そんな事考えていたらさ、フランツさん早く同棲でもして、ファミリータイプの部屋を申し込んで、シェルター内に引っ越した方が良いんじゃぁないの？

ビアンカさんなら、少々賑やかだけれど、良い人みたいじゃぁないの？フランツはそのつもりなんだろう？

フランツ＼そうなんだよ。本当に賑やかだけれど、善良で良い人だよ。話していて楽しいからね。まぁ彼女は少し前から、一緒に暮らそうっていっているんだけれどね。

セージ＼なんだ、じゃぁ早く一緒にシェルター内に引っ越して、暮らすと良いんじゃぁないの？　しかし、善良で良い人って表現は、何となくロマンチックじゃぁないよなぁ～。

ま、結婚するには悪い条件じゃぁないけれどさ。
今さ、妊娠したいブームみたいだしね。何だかラズリー達を見たら、若い女性は相手が居なくても、子供が欲しいって気になっているみたいだしさ。

フランツ＼おいおい、それだけでなく、お前とMrs.Sugar達凄い歳の差婚は、とても仲が良いって言うんで、結婚するのも悪く無いって思う人達が増えたんだぜ。

セージ＼そうなの？でもさ、皆最初は好奇心だけで見ていただろう。そんなに楽じゃぁなかった時期だってあったしね。

やっと今！って思ったところでさ、今年こそ今からの時期に,Sugarに何もなければ良いって思って居たんだよ。

そしたら、ちょっとばかし鬱陶しい事が有ってね。でもそれで、今年はアンハッピーが終れば良いんだけれどね。

フランツ＼まぁ、俺はまだ結婚していないから、判らないけれどさ。２人になって幸せな部分もあるだろうけれど、大変な事もあるだろうからな。

一人なら問題なかったことが、結婚したためにややこしいって事も出て来るんじゃぁ無いかな。

セージ＼そうだよね。今までの俺はまだ色々な苦労を味わう前に結婚しちゃったからね。Sugarに逢う前は俺はさ、一生結婚はしないんじゃぁないかって思っていたんだ。

女の子って、付き合い始めると直ぐにベタベタしてきて、話がワンパターンで、面白くないんだよなぁ～。面白くもない自分の事ばかり話してさ。

愛した人なら、色々知りたいけれどね。それで結婚とかは考えなかったんだけれど、大好きな人に出逢っちゃって、人生が変わったからね。

なんでみんな結婚なんてするんだろうって思っていたけれど、今は何でか判ったものなぁ～。

フランツ＼結婚して良かったんだね。大変で忙しかったけれどね。もうそれ以上は何も要らないって思うくらい幸せなんだろう？

セージ＼そうだよ。SugarはNanみたいに勘も良くてさ、このギターも俺のお気に入りだったけれど、家の物置に置いて来たのを、誕生日プレゼントに、メンテに出して取り寄せてくれたんだよなぁ～。

いちいち言わなくても、俺の好みがよく判るみたいでさ。それも怖いんだけれどね・笑本当は誕生日とか何か欲しい？って言われても、何も欲しくないんだよね。

だから何時もそう言うんだけれど、自転車もだよ。家の物置に入れておいたのを、きっと覚えていたんだと思うんだけれど、新しく買う事は無いんだけれど、“取り寄せて乗ったら？”とか言ってくれたりね。

フランツ＼まぁ、俺もビアンカと話し合って、結婚するかもしれないよ。最後のチャンスかもしれないしね。まさかだったけれど、付き合う事になったからね。

それがさ、不思議な事に、デートする時間が出来るんだよね。同じ時が開いている時間だったりしてさ。不思議だよなぁ～？

セージ＼そうなんだよ。もうさ、出逢っちゃったら理屈ではないんだよ。

俺なんて、もっと不思議な事だらけで、此処の大学に入れちゃったんだからね。

あの何もやる気がなかった俺なのにさ。ライモンと同じだよ。何となく何時か、家の後を継げば良いだけの人生だと思って居たんだぜ。

フランツ＼家が決めた嫁さんと一緒になってかい？ライモン君も何だかあんな綺麗な婚約者が来ているのに、全然冷めちゃっている感じだものなぁ～。

本当ならもっと、うきうきして居ても良い時期だと思うんだけれどね。滅多に一緒に歩いていないぜ。

何回か見たけれど、彼女と腕は組んで歩いていたけれど、何だか空気薄いんだよなぁ～。

セージ＼う～ん、今一つ乗らない相手みたいなんだよね。だからまだ決定はしていないんだってさ。

シェルター内には、大使館の場所も早くに作るって言ってたよな。

国としては受け入れた以上、来賓だからね。何ヶ国と関わる事になったから、大事にしないとならない人達なんだろう。ライモンは患者でもあるからね。

フランツ＼そうだよなぁ。病院経営と言うのも、どんなに小さくても国ひとつ運営していくのは大変だろうね。

一般人は、あれこれ文句が多いしな！此処の国は又建国が特殊だから、何の文句も出ていないけれどな。

徹底して自由だし、代わりに最低限のルールには厳しいから、嫌ならどうぞ出て行ってくださいだからね。

入国希望者はかなり多いようなんだけれどね。大きくしちゃったら、纏めるのが大変だから、入れないそうだよ。

セージ＼ほら、フランツもギター少しは引けるだろう。ビアンカの家のバルコニーの下で、ギター弾きながら恋の歌でも歌ったら・Ahahaha、、、

芝居じみているけれど、結構喜んじゃうかもだぜ。一発でロマンチックな気分になって、結婚が決まるんじゃぁないのかなぁ～。

フランツはロマンチックな雰囲気作るの苦手そうだもの。

フランツ＼よく判るなぁ～。そうなんだよな。何ていったら相手が喜ぶかとかさ、気が利いたフレーズがなかなか思いつかなくてさ。

ビアンカはフランス人だったかな？気の利いた事言わなくちゃぁな。

セージ＼えぇ～。ビアンカって、シェークスピアの「じゃじゃ馬ならし」に出てこなかったっけ？でもさ、多分イタリア人の名前じゃぁないの？

聞いていないのかい？

フランツ＼あぁ、そんな話はしなかったなぁ～。俺は勝手にフランス人かと思って居たよ。この国は大体がUKとフランス、ドイツとかスイス辺りの人が多いだろう。

後はエルダーみたいに北欧からか、スパニッシュも少し居るかな？

セージ＼フランツも呑気だよなぁ～。まぁ、なに人だからって、好きになる訳じゃぁ無いからね。俺なんて日本人だぜ。

何だって日本人？って思ったけれど、意外と俺の国は日本人と相性が良いみたいで、大昔から友好関係のある国だったみたいだしね。

小泉八雲なんて、日本人に帰化しちゃった作家だからね。父はイギリス人，母はギリシャ人なんだぜ。

正確にはアイリッシュだそうだけれどね。

フランツ＼へぇ～知らなかったよ。そんな作家がいたんだ？ミステリー作家なのかい？

セージ＼いいや、ゴーストが出て来る本ばかりだよ。その辺りは他国の人とは思えないよなぁ～。

日本人もゴーストとか、ミステリーは好きみたいだからね。

フランツはミステリーとかサスペンスは読まないの？ドイツ人のミステリー作家っていたっけ？

フランツ＼ミヒャエル・エンデの『Momo・はてしない物語 』や、カフカの『城』ゲーテ『若きウェルテルの悩み』とかヘルマン・ヘッセ『車輪の下で』とか、堅いのが多いかな？文学者は沢山いるよ。

セージ＼何だかさ、偏見かもしれないけれど、読書の話は、ビアンカとは合いそうもないよね。

音楽もイタリーはカンツォーネだろうしさ。あぁ、『ピノキオ』の話はイタリーじゃぁなかったっけ？
童話なら話が合うかもね。

普通のカップルって、何時も何話しているのかなぁ～？　将来の話とか？

フランツ＼研究しているマテリアルの話や、そうそう彼女は大学はフランスの大学が近いんでそこに行って、そこからスイス大学に移ってそこで話が合って、此処の大学院に来たんだよ。

後はさ、今の流行っている音楽の話とかは、よくするよ。クラシックも好きだって言うしね。

セージ＼皆結構大人の話題話しているんだなぁ～。俺とSugarみたいに、ふざけてばかりの馬鹿みたいな話で盛り上がったりが多いだよ。そんな事はしないんだぁ～。

俺一応は本は読んだけれど、ゲーテの『若きウェルテルの悩み』やヘルマン・ヘッセ『車輪の下』なんて話して、盛り上がらないものなぁ～。

Sugarも一応世界文学とか若い時に読んだけれど、ほとんど覚えていないし、主にミステリーばかり読んでいたって言うし、今もだし、後はアニメだもんなぁ～。

良かったぁ、やっぱり俺Sugarに出逢えて！フランツは
“Ich fühle mich so freiWenn du bei mir bist,Liebe dich. Bitte Heirate mich.”とか言うのかい？

Ahahaha、、、、何だかピンと来ないよなぁ～。

堅苦しくてさ。やっぱり愛を囁くなら、フランス語かイタリーならイタリア語だね。

スパニッシュは、超濃厚って感じだしなぁ～。
　　　　　　
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今日はフランツさんと、雑談の１日でした。でもこうして世間話は、趣味とか違っても会話は成り立つし、仲も良いから、特に男と女ならもっと違うんでしょうね。
愛を囁いたりもするでしょうしね。

でもその国の人なら又ロマンチックな気分で、言えるんでしょうね。笑い声も出てセージ君が明るくなったので、フランツさんもホッとした様です。

大概は明るく穏やかなセージ君ですからね。でもセージ君は解決したはずの過去のガールフレンドの事を、ネルケに言われたことが、まだちょっと引っかかっているのです。

自分の口から言った方が良かったと思ったりして、でももう直ぐきっとスッキリする事でしょう。Mrs.Sugrの事になると、セージ君は少々女々しく、お病気になるのですが、皆がそれはご愛敬だと好意的に見ています。