新入院患者は身分が高くなるかもの人だそうで！

今日はリヴェール教授の個室に見知らぬ若い人が現れました。　彼はヨーロッパの小さな国の、身分が高くなるかもしれない人なのです。順位は即TOPではありませんが、万が一があった時は何人目かに国のTOPに成るかもしれない人なのです。

何処も悪いようには見えませんが、先天的に心臓に疾患があるようで、手術するかどうか、微妙な状態でいるのだそうです。
彼の国ルクセンブルグも今はハッカー対策その他で、落着かないようですし、テロの心配もなくはないので、ついに昨日は年も押し迫ってですが、静養する為にやってきました。

ドクターヘリだと１時間少し位で来られるのです。　ストレスが一番良くないので、当分滞在して、静養する事に決まり、前から此方にと希望していましたが、リヴェール教授が丁重に辞退していました。

本人の強い希望で“是非普通の患者と同じ扱いで”と言う事で、ついに入院許可が下りました。

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リヴェール教授＼此処では、本当に普通の一般患者と同じ扱いですよ。　色々な患者さんが来られますが、皆さんにそうおことわりしていますので.....

ライモン＼もちろんですよ。名前もただのライモンと呼んで下さって結構です。教授とこうして親しく話をさせていただくのも今だけで、えらい教授と若い僕がこのように同席する事が不自然ですからね。

リヴェール教授＼此処は何もこれといったものはありませんが、図書館にはかなりの本がありますから、ご自由に利用してください。みなと同じに手続きすれば、入館出来るように手続きしますから...

一応患者さんは、余り彼方此方には出歩かないのですが、長期療養のライモンさんは大学院生扱いで登録しますから、気分がよければ、大学病院内の施設は利用できます。外に出る時は、単独での外出は出来ません。意図的にあまり便利過ぎる事はしないようにしていますので、不便でしょうが、不便を楽しんでください。どうしても必要なヘルプは致しますし、看守りは十分しております。

ライモン＼よろしくお願いいたします。

Dr.ローソン＼静養と言う事なので、リラックスして、時々定期的に検診するくらいですが...一応話し相手にも成るでしょうから、担当医は一番若いDr.ターナーと言う事で、後は細かい事はクランベリーヘッドナースと言うナースに相談してください。

リヴェール教授＼僕の妻のDr.マリアンヌと隣がDr.ターナー君です。

ライモン＼どうぞ宜しくお願いいたします。

Dr.マリアンヌ＼始めまして、宜しくお願いいたします。

Dr.ターナー＼宜しくお願いいたします。

ライモン＼僕はDr.マリアンヌには昔お会いしているんですよ。

Dr.マリアンヌ＼おや、失礼、どこでお会いしましたかしら？

ライモン＼僕はまだずっと若かったから、直接お話などはしていませんが、パーティ会場で何度もお見かけしていましたよ。お変わりなく美しくていらっしゃる。

リヴェール教授＼おや、そうですか？それはそれは.....それでは、何か共通の話題でもありますかな・笑　

リヴェール教授＼今度日を改めて、院内に繋がっている、Cafeと雑貨店にご案内しますが、其処は自由に行かれても良いところです。
院内と言う事になっていますから！　安心できますが、両方とも研究員なども出入りしている気楽な店です。

ライモン＼それは楽しみですね。凄く健康体とは言えませんが、寝てばかりいる病人という訳でも今の所ありませんから.....

Dr.ローソン＼しかし、定期的に検査はされているようですね？

ライモン＼実は一寸前にMRSと言うブレスレット型の、とても良い端末機と言うのを、知人の教授に見せてもらいましてね。
僕の場合もそれが欲しいと思うんですが、入院して患者になり、本人が希望すれば使えるようだと？
過去に4回程軽い発作を起こしましたので、不安が無い訳ではありませんので！

リヴェール教授＼おや、又情報が早いですねぇ～。まだほんの親しい一部の患者だけでの利用なんですよ。
発案研究者が、まだ機能を加えたいと言っているものでしてね。一応最低のものは完璧な結果で測定出来るようになっているのですけれどね。

ライモン＼見せてもらいましたよ。何でも凄く若い研究者の発案したものだそうで？

マルベリー＼失礼いたします。　あらぁ～、あなたはもしかして！でもまさか.....。

ライモン＼いやぁ～......マルベリーさんですよね。久しぶりだなぁ～。おやまぁ～凄いお腹して、結婚したのですね。

マルベリー＼そうよ。そして、お腹の中には双子ちゃんがいるのよ。あっ、夫は其処にいるDr.ローソンよ。

リヴェール教授＼知り合いだったんですか？

マルベリー＼えぇ～。もう何十年も前から、一時パーティに行くといらしていて、もしかしたら、ご身分が高くなるかも知れない家の、息子さんだって聞いていましたが、結構な腕白坊主だったんですよ。Ohohoho、、、、失礼だったかしら？

セージに、悪い事も良く教えてくれて、連なって何かやらかしていたんですよ。
まぁ、私ったら、ひとりでお喋りしてしまって！　でも、何で此処にいるのかしら？

ライモン＼悪い評判立てないでほしいなぁ～。これでも半分病人なんですよ。此処に来て、話しましょうよ。
マルベリーさんがいるなら、そのMRSの開発者って、あのセージじゃぁないのかな？
たしかセージとか聞いたように思ったんだけれど、まさかが繋がらなかったんだけれど？

マルベリー＼そうよ。何で知っているのかしら？セージはそんなに有名人じゃぁないでしょう？まだやっと研究員になったばかりなのよ。

ライモン＼僕の知り合いが、プレゼントしてもらったってね。偉く喜んで見せてくれたんだよ。凄く若い研究員だというし、名前聞いたら何だか聞いた事がある名前でね。

でもまさかと思ったんだけれど、どうやら遊び仲間だったセージのようだなぁ～とは思ったんだけれどね。でも彼は僕より幾つか若かったから？
丁度静養した方が良いと言う話が出ていたんで、その知り合いの教授に此処への紹介をお願いしていたんだよ。

“でも断られてしまったから諦めるんだね”といわれてしまってね。
“そこを何とかして貰いたいから頼んでいるんだよ”って、その知り合いにお願いして、一般患者と同じで良いなら・・・と了解していただいたんだ。

ライモン＼そうかぁ～。やっぱりあのセージだったのかぁ～。でも、セージが研究者の道に進んだなんて、一瞬名前を聞いたときは同姓同名かな?と思ったんだけれどね。

ちゃんと自分の進む道を見つけたんだね。

マルベリー＼そうよ。もう随分逢っていないでしょう？急に此処の大学受験すると言い出して、猛勉強をし始めて、スキップもしまくって、現在に至ったのよ。
お付き合いパーティにはまったく行かなくなりましたものね。

元々セージは、パーティは好きじゃぁなかったんですけれど!　一応長男ですししね。パーティデビューはしておかないとで、連れて行きましたのよ。だから、ライモンにも出逢ったのよね。

Dr.ローソン＼そうだったのかぁ、どうも此処には、縁者が集るようだね・笑

リヴェール教授＼本当だねぇ～。それじゃぁ、ライモンさん退屈する事はないですね・笑

Dr.マリアンヌ＼本当に、何だか面白いわねぇ～。この国もどうなって行くのでしょうね？　こんな風な患者さんは、リヴェールの計画には無かった事でしょう？

ライモン＼それでですね。特にと言う事ではありませんが、感謝の意味も込めて僕の国からも、此処の国に支援をさせていただきたいと思うのですよ。
知人の教授も、間違いない国だと聞いていますからね。

ライモン＼マルベリーさんやセージに又逢えただけでも、凄くうれしいよ。セージが研究者になったなんてなぁ～。
何だか本当に嬉しいよ。マルベリーさんはそれで何時出産なんですか？

マルベリー＼年明けたら入院して、３～４月に出産予定なのよ。妹のミントも知って居るでしょう？ミントは夏に赤ちゃんを産んだのよ♪

ライモン＼えぇ～、それじゃぁ結婚したんだね。そうかぁ～。それは残念だなぁ～。
昔は、彼女に何度もプロポーズしたんだけれど、毎回振られてね・笑　パーティで逢う度にの挨拶代わりみたいだったんだよ。
結婚しちゃったなら、もうそんな事言ってられないよね。

Dr.ローソン＼それでは、のんびりゆっくり過してください。今の状態なら、リラックスして過ごして、激しい運動などしなければ、問題はなく過せると思う状態だと思うんですけれどね。
一応後ほど皆でゆっくり、お持ちいただいたファイルを見せていただきますが・・・。

リヴェール教授＼数日はゆっくり、病室で過してもらって、此処の生活に慣れてもらいますから....。

ライモン＼判りました。Dr.ローソンも宜しくお願いいたします。

マルベリー＼Ahahahahaha、、、、Ufufufu、、、、、でも可笑しいわねぇ～。まさかこんな所で、ライモンに逢うなんて、どう言う事でしょうね。

ライモン＼そうかぁ、ミントは結婚しちゃったんだぁ～。それはがっかりだなぁ～。僕何度もプロポーズして、断られてばかりいたけれど、楽しい思い出なんだよね。
ミントは本当に綺麗で、明るくて楽しいレディだったからね。僕達世代からは皆の憧れの的だったんだよね。

リヴェール教授＼今でも彼女はとても綺麗ですよ。出産したら、益々綺麗になられてね。病院の職員と結婚したんですよ。

ライモン＼そうですかぁ、みな落着かれてしまったんですね。どの道ミントは僕の家の事も、鬱陶しそうで嫌だって言ってましたからね。
僕が後を継ぐとは限らずに、終る確立のほうが高いんだけれどね。その後心臓病だって判って、もう中途半端な暮らしになってしまったんだけれどね。

マルベリー＼そうねぇ～、やっぱり家柄が重いわよねぇ～。うちみたいに気楽だったら良いんですけれど、大変な家に生まれてしまったわよね。

セージでさえ、父が好きな研究ばかりしているから、代行して長男１人だから、チョクチョク長男の仕事の雑用を、やらなくちゃぁいけない時はやっているのよ。継がなくてはならないものが有るのは、重いわよね。

Dr.マリアンヌ＼それにしても、此処の国のスポンサーになってくださって、正式な話は又落着いたら役員が集りますから、その時に・・・

リヴェール教授＼このように、周辺が不安定になってくると、お互いに関係を強化しておきませんとね。

ライモン＼そうですよね。僕の方も国の方へ連絡をしておきますから、これで僕も何だか落着いて静養出来る気がするよ。　

凄く悪いわけではないけれど、中途半端と言うのも、何だか落着かなくてね。特に金融関係はサイバー攻撃の被害にあっているところも、幾つかあるのですよね。

Dr.ターナー＼まずはゆっくりしてください。此処は良い国だと思いますよ。心が落着きます。まぁ、合う合わないがあるでしょうけれどね。

リヴェール教授＼それで、ローソン君部屋の準備は出来ているんだろう？休んでいただいたら良いんじゃぁないかな？

Dr.マリアンヌ＼はい、ナースステーションの側のお部屋を用意してあります。途中で部屋を変わっていただく場合もありますけれど、暫くはそのお部屋で......

ライモン＼お任せしますから、宜しくお願いします。

マルベリー＼それでは又ね。次に逢う時は病院内でかもしれないわね。ゆっくり過して、安定していると良いわね。

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そんな訳でお国事情もあり、特別に受け入れた患者さんが、又昔の知り合いだったとは.......この国も又新しいドラマが展開されるのかもしれませんね。

近隣国の身分の高い家柄の人が入院して来るのが、良い事なのか悪い事なのか・・・

リヴェール教授が最初は断っていたというのは、波風を立てたくないからなのでしょうからね。同じようにいやいや、ライモンさん以上に身分の高い患者さんも居るのですが、皆判らないようになっている病院です。

でもこの国の大きなスポンサーに頼まれてしまったので、仕方が無く、引き受けてしまいましたが、あまり色々な国と関わりを持ち過ぎるのは、中立で有り難くなりますからね。
スポンサーの申し出はありがたいのですが、煩わしさも増えてしまう事になるのです。

特に経済安定して、世界有史のスイスに継ぐ金融国ですから、関わるのが良いのか悪いのか微妙な事でもあるようです。
とりあえず珍客が現れました。いやいや珍患でしょうかね。