研究費の予算.....

今日はDr.マリアンヌや理事長は、これからの予算をどうするかの話をすることにしました。何処も研究費は有るに越したことはありません。病院や大学や大学院、研究所以外にも、アートカレッジが併設されています。
アートカレッジ?ってなんだかとんでもないようですが、芸術に触れることで、精神的に健康になると言う事があるからなのです。

この国には映画館などは無いのですが、小劇場がカレッジの中にはあり、演劇をやったり、学生が製作した映画などは楽しめるのです。それ以外にも舞台美術や、衣装、脚本の勉強もあります。

衣装は服飾デザインの中の教科に組込まれています、新たに医療関係の服飾などの学科を増やしたのです。この国のTOPの役員たちは、本当に勉強は楽しんでいると、思っているような人たちなのです。

学ぶことは自分の為になり、自分に返ってくるのです。Dr.マリアンヌはMrs.Sugarの作る服が好きなので、体の不自由な人の服のデザインを、して欲しいと思っていました。

手術の結果身体の形が、変形してしまったりしても、お洒落を楽しむことが出来たら、閉じこもらずに外出したりして、楽しく暮らすことが出来ると考えています。

そんな事などもやり始めたので、予算を考えないとなりません。
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Dr.マリアンヌ《あらっ！ルネ理事長、目がねどうしちゃったの？　無くても見えるのかしら？

ルネ理事長《今日来る途中で落として壊しちゃったんですよ。修理に送りましたが、何時出来てくるかですよ。
家に帰れば代わりがありますから、まぁ今日１日だけですからね。

ミレーユ助教授《そうだわ！私も代わりを何個か作っておかないと、もし壊しちゃったら前みたいには飛行機は来ないのよね？　何時までこの状態が続くのかしら？

Dr.マリアンヌ《前と同じにはならないけれど、もう少ししたら、週３便位は入るようになるらしいわ。出入国には厳しいチェックが入るけれど、朝夕２便くらいは使えるようにするって言っていたわよ。

ミレーユ助教授《最低そのくらいは無いと、不便すぎるわよね。

ルネ理事長《まぁ、念には念を入れてが安全ですからね。

パルム事務長《その点此処の人たちは“不便だ”と言いながら、けっこうそれなりに暮らしているから良いですよね。

それが条件でもある国籍ですからね。最先端の研究や治療もしますけれど、そうで無くなった時にも、パニックになったり、騒がず暮らせる柔軟性や、知識を持つのは大事なことですからね。

Drマリアンヌ《ところで、此処にきて少し人が戻ってきたり、育児室やリハビリ関係はまだ少し、改良したりがあるけれど、予算のほうは大丈夫よね？

何やるにしても、お金がかかりますからね。でも日ごろは皆、実につましくやってくれているから、予備が貯まっているでしょう？

ミレーユ助教授《つましくも何も、そうするのがもう当たり前になっているし、本当に最低限のものしかないでしょう。

でもね、リヴェールの凄いって思うところは、質の良いものが揃えてあるから“以上はいらないか！”って思うのよね。長持ちするしね。

Drマリアンヌ《それはね、何が贅沢か、必要かなど見極める目を持っているかよね。此処で暮らしている特に若い技術者達も、居ついている人は、それをよく理解できる人たちなのよ。

医療関係者たちも、工夫して使う術を身に着けているのよ。それは毎日の訓練よ。リヴェールは私の夫よ。それだけの人に決まっているじゃぁないの。

クローブ（セキュリティエンジニア）《まったくね。最初は想像以上で驚いたけれど、暮らすうちに俺もすっかり馴染んでしまったよ。

自然に、日々工夫と学びの暮らしが、快感になってきたよなぁ～。

ジョルジュ（上級管理人）《そうでしょう？僕もまだ完全にこちらで暮らすか、スイスの研究所に戻るか決まっていませんけれど、妻のミレーユが、此処の秘書の仕事で良いと言うのでね。

クローブ（セキュリティエンジニア）《スイス大学の助教授だったのでしょう？

ジョルジュ（上級管理人）《えぇ、生命科学助教授だったんですけれど、僕がこちらに暫く滞在になったものですからね。

パルム事務長《おや、ミレーユさんは、もう秘書で職員登録していますよ。

Dr.マリアンヌ《あらっ、ミレーユあれこれ言っていたけれど、良いならこの先代わりを探さないわよ。もう暫くしたら、マルベリーが復帰してくるけれどね。

やはりまるきり一人じゃぁね！考えなくちゃぁって思っていたんだけれど？

ミレーユ助教授《それは前の事でしょう？　マルベリーとなら私楽しく仕事できるから、それに私もぼちぼち子供が欲しいですからね。　此処は環境が良いから、安心だわ。只の秘書で十分だわ。秘書だって専門知識がある方が良いでしょう？

ルネ理事長《おやおや、ずいぶん変わられましたなぁ・笑　でもそう考えるなら、私もこの国は良いと思いますよ。

子供の成長に合わせて、この中だけでもかなり高い教育が受けられますからね。教師の資格持っているものは、山ほどいますしね。親の考え方次第ですよ。

Dr.マリアンヌ《それもパルファム、準備を考えておかないとね。子供は時計と同じで休まずに、それもまるで秒針みたいに早く育っているわ。

虐めだの、暮らしの苦労はしないで育つけれど、代わりに小さいときから、学問の厳しい雨には打たれないとね・Ohohoho、、、、

何かで苦労しないと、強い人間には育たないわ。くだらない虐めや、誘拐や交通事故には遭わないでしょうね。

ミレーユ助教授《それが一番だわ。虐めをする人間は病んでいるか、弱い人間で頭が悪いのよ。そんなことに時間を使うのって、馬鹿馬鹿しいって判らないのね。

パルム事務長《そうなんですよね。幾ら言い聞かせても、理解する力が無いから、止めないしね。勉強が出来ても、けして賢くはないんですよ。

パルム事務長《うちもね、この間“ぼちぼち子供でも！”って話していたんですよ。出来たら何人かね。この国でなら、安心して子育て出来るんじゃぁないかってね。

人の踏み台になれるくらいの、知識と強さを持った人間に、育って欲しいって話していたんですよ。

Dr.マリアンヌ《そうよね。幾らえらそうに言っていても、人は一人では大した事は出来ないわ！巧く出来た時は、誰かに支えてもらっていたりするのよね。

私はここにきて、それを学んだのよ。今までは“おべっかを使う人ばかりが、寄って来て！”と思ったんだけれど、人に支えられているのに気がついたのよ。

いつの間にか自分が変わったのか、いやらしい取り巻きが居なくなったわ。

ミレーユ助教授《そうなの？マリアンヌが変わったのは気がついたけれど、支えてくれている人は、前から理事長とか居るじゃないの？

ルネ理事長《いやいや、そう言う意味での支えではないんだよ。僕達は仕事でお互いに利用しあっている所があるだろう？

Dr.マリアンヌも前は、大変な仕事をしていたからね。

クローブ（セキュリティエンジニア）《良い意味での『お互い様』精神だな？　

これは凄く良い習慣だよね。見知らぬ人にも、困ったらかっこつけずに“ヘルプ”が頼めるし、頼まれた人も気軽にヘルプが出来る。

一応それきりで良いんだものな？　受けたヘルプは他の人をヘルプすることで返せるからね。

ジョルジュ（上級管理人）《そうですよ。ここにしばらく居ると、その『お互い様精神』に気がつく様になって、皆その人なりに優しくなれるんですよ。君も気がついたんですね。意味がわからない人も、たまにいるんですけれどね・笑

Dr.マリアンヌ《ターナー教室の開発品も出来上がってきたし、もうやっと気候も春めいてきたから、色々スタートしますからね。入用な物も出てくるでしょう。

パルム事務長《此処は備品はレンタルですから、まずはゴミの処理費が掛からないのが良いですよね。衛生管理をした物を貸し出しますから、流行病も広がりにくいですからね。

今度オムツ類の開発が進んだら、又設備費は掛かりますが、無駄な廃棄物はぐんと減りますからね。

Dr.マリアンヌ《今まではいかに効率よく、処理するかばかり考えていたけれど、単純に捨てないでギリギリまで使いまわせば、ゴミは減るって言う考えは良かったわね。

物は売れなくなるけれど、又使いまわすようにするには人手は掛かるから、雇用率は良くなるし、此処は資格を幾つも持っている者が沢山居るから、中だけでも巧くやりくりできるでしょうね・笑

ルネ理事長《それこそがリヴェール教授の、理想通りですなぁ～。激しく反対する者もいたけれど、勇気ある決断ですよ。最後に笑うものは誰かですね。

科学者が非科学的な世界に逆行しようとするなんてね。物事の進化に対しての考え方は色々ですからね。

クローブ（セキュリティエンジニア）《最初は俺も考え方が良くわからなかったけれど、理想の世界に逆行するには、誰よりも早くに研究開発や、情報の最先端を見極めないとならないって言うのが、よっく判ったよ。

見極めたものが、逆戻り出来るんだってね。いや、それがもしかしたら、ずっと先に進化したってことかもしれないからね。

ジョルジュ上級管理人《で、定住することに決めたのかい？それは良かったよ。

その知識を次の世代から、又次の世代までつなげて、又さらにその先の人間まで繋いでいかないとな。

まぁせいぜい見られるのは３代先までかな？皆高齢出産だから３代先の結果がみられないかもしれないな。

Dr.マリアンヌ《それで、オムツが出来たら即生理用品も開発するから、ミレーユ達世代は被験者になるのよ。
ミレーユ助教授《判ったわよ。マリアンヌ達だって、それなりの立場で皆が被験者でしょう？ルネ理事長も！大人のオムツでね！

ルネ理事長《うぉっほん、やりますよ。男性も５０歳くらいからは必要かもしれないですからな。

ミレーユ助教授《ねぇ、ところでDr.マリアンヌは此処にきて、何をきっかけに誰に支えられているって感じたの？

ルネ理事長《それは決まっているじゃぁないですか、Sugarさんに出会ったでしょう。今でも姿が見えないと、早速行ける時はCafeにいそいそと出て行きますからね。

帰ってきたときは晴々した顔して帰ってきますよ。

Drマリアンヌ《そうよ。初めてあの夫婦に逢ったときから、私達夫婦はあの何の愛想も無い夫婦が、お気に入りになったのよ。

搭乗時間までの暇つぶし相手をしてくれたんですけれど、２時間があっという間に過ぎたわ。飛行機に乗って、リヴェールと顔を見合わせて、大笑いしてしまったのよ。

お互いに言わなくても、楽しい２時間だったのよ。

ミレーユ助教授《へぇ~。マリアンヌ夫妻には、みんな凄く気を使って相手するのにねぇ！

Dr.マリアンヌ《それがね、偶然猫に出会ってね。猫のシーズンが来た時や、雄猫のスプレィの臭いが堪らないって話から、彼女は猫の繁殖をしたことがあって、勉強に苦労したけれど、面白かったと言う話になってね。

私は猫は知らないけれど“人間の繁殖の産婦人科医なのよ”って言う話になったのよ。

凄くよく勉強していて、習性や色々なまぁ繁殖の話を２人でしてね。

猫って実に面白い体のシステムをしているので、雑談だったけれど、思わず話し込んじゃったわよ。猫の繁殖はちょっと難しいとかね・笑

ルネ理事長《まぁ、想像がつきますよ。あの二人は、きっと本当に普通に伸び伸びとした態度で、お喋りしたんでしょうよ。

だから、教授も若者と自然に話せたでしょうし、Dr.マリアンヌも久しぶりに友達と雑談と言う感じですごせたんでしょう。又少しターナー教室は忙しい事でしょうな。

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どうやら、ターナー教室は予算の心配は要らないようで、ただちょっとばかり忙しくなることでしょう。今度はMrs.Sugarは、Cafeに居る日と居ない日があるでしょうが、Dr.マリアンヌは抜け目無く、フリーの時間を捉まえて、おしゃべりを楽しむことでしょう。

アートカレッジの講師と立場が変わったので、Mrs.Sugarを巧いこと自分の部屋に呼ぶかもしれません。

ハンデキャップ者向きの服の、打ち合わせも出てきますしね。そんなで、ご機嫌なDr.マリアンヌなのです。