担当医付きで、クラブハウスに出てきたライモン君です。

ライモン君は婚約者だったネルケとの話を一旦白紙に戻して、さっさと入院してしまいました。かなり婚約者の事が、ストレスになって居たのか、少し調子が悪かったようですし、入院したらぐっすりと眠って、落ち着いたようです。

で、今日はやっぱり出て来たいと言うので、自転車にはのらずにクラブルームには出てきたのです。
彼にとって、今一番癒されるのは、このクラブに出て来る事のようです。
そんな事で今日は、Dr.ターナーは付き添いで出て来ました。帰国はお迎えのプライベートジェットの都合で、２～３日うちにのようです。数時間の近い国なのです。

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ライモン＼ごめんなセージ。心配かけちゃって！Sugarさんも気を使わせちゃってさ。入院したらぐっすり眠れてさ。

そうしたら気分が良くなってきたんだ。だから、今日は皆に逢いたくて出て来たいって言ったら、主治医付きで外出だよ。

ライモン＼それで、ネルケとは白紙に戻して、皆みたいに結婚位は自分で選んだ、愛した人と結婚したいと思ってね。大気汚染問題も考えたら、何が有るか判らないだろう。

今までは何の疑問も感じなくて、そんなものかと思って居たんだけれど、ここでみんなの様子を見たり聞いたりしたら、結婚位はせめて、大好きになった人と暮らしたいじゃないかってね。

一緒に過ごすうちに愛情が湧いてくるかと思ったら、彼女はだんだん我儘が酷くなって、他の人への心使いなどが無くなって来たしね。

一緒に過ごすのがちょっと辛くなってきていたんだ。比較してはいけないんだけれど、セージがSugarさんの事を愛しているのを見たら、あんまりにも違うんでね。僕だって、同じとは言わないけれど、愛している人と結婚したいじゃない？

セージ＼それで、あれこれしつこく聞いていたんだな？すげぇ～プライベートな事まで聞くんで、変だなぁ～って思ったんだよな。

エルダー＼そうかぁ～。俺は今ハネムーン中なんだよ。結婚して本当に良かったって思ったよ。何だか見せつける様で、悪かったなぁ～。

ライモン＼あれっ、今日はホテルに泊まっている最中なんじゃぁないの？昨日結婚式だったんだろう？何で、此処に居るんだい？

アレン＼おいおい、そうだよ、ハネムーン真っ最中だろう？こんなところで遊んでいて良いのかよ！

Dr.ターナー＼Wahahaha、、、そうだよなぁ～。俺もなんか変だと思ったんだよ。本当ならホテルのスィートで、2泊のハネムーンで、シェルター内の家に帰るって言ってなかったかい？

エルダー＼言ってたしぃ、そうなんだけれどさ、今日はアニーがウェディングドレスの手入れをSugarさんがやってくれているから、自分も一緒に手伝いたいって言うからね。ハネムーンって言っても、もうすでに一緒に暮らしていたからさぁ～。

なら半日一緒に出てこようと思ってさ。何かSugarさんやミントさんと話したいんだろう？　夫を巧くコントロールするテクニックとか聞いていたりして・笑

セージ＼又ホテルに帰って、今夜泊って明日シェルターに戻ればよいんだもんな。で、ライモンは彼女とは完全に別れたって事かい？

少しは愛を育てて行くって努力とか、しなかったの？大好きな人と一緒になれたって、色々話し合ったりして、巧く仲良くやって行けるようにするんだぜ。

ライモン＼そんなのは俺は十分わかったよ。セージ達にどう付き合っているか聞いたりしただろう？　セージになんて、本当に失礼なくらいプライベートな事まで聞いたりしたけれど、彼女とはそう言う雰囲気にはなって行かずに、一緒に居るほど嫌にな部分ばかりが目についちゃってさ。で今のうちに別れたんだよ。

俺の病気の事も元気にしていたからか、まだ疑ったりするしね。で、本当に色々考えたら夜よく眠れなくって、調子悪くなってきたんだよ。

病院から迎えに来てもらって、入院したから、やっと信じたみたいだよ。で、彼女も体がひ弱な夫では、満足できないと思ったのか、割合簡単に解消になったんだ。

Dr.ターナー＼まぁ、凄い眠ったら落ち着いた様だから、どうしても来たいって言うから、俺が同伴で外出してきたんだよ。呆れるくらい眠っていたからなぁ～。入院したって、何することなく、即爆睡しただけだよ。

アレン＼あれまぁ～。何だかしらないけれど、まぁ結婚しちゃう前に判って良かったじゃぁないか。睡眠不足は堪えるからなぁ～。

でもライモン君は今までに、本気で誰か愛した事あるのかい？　そんな環境じゃぁ、なかなか愛する女性と出会うチャンスもないんじゃぁないのかい？

セージ＼そうそう、俺もライモンが好きだからって追いかけまわしている相手って、ミントの事しか見た事なかったような気がするよ。

でもあれはまだ若かったし、半分は冗談でだったんだろう？随分長くミントの事追いかけまわして、告白しては振られていたもんなぁ～。

Dr.ターナー＼おやそうだったのかい。ミントさんの事好きだったの？　残念だったなぁ～。一足遅かったね！再会したら子供までいたんじゃぁな。

ライモン＼僕は結構本気で好きだったんだよ。でも本気で取り合ってくれなくて、年の離れた弟の遊び仲間としか見てくれなくてさ！　

“ちょっと私忙しから又ね！”とかいわれていたんだよ。
あれはまだ若かった時って言うけれど、セージがSugarさんと出会った年齢と変わらないよ。

エルダー＼じゃぁ真面目に愛していたんだ。でも取り合ってもらえなかっただけで…！

アレン＼おやおや、かわいそうになぁ。それも又気の毒だったね。でもそれは又完全に片思いだね。まぁ、その内お互いがピンっと感じる相手が出て来るさ。

君は凄くハンサムだしね。家柄も良いんだから、何の問題もないだろうよ。

セージ＼でもさ、俺はSugar以外大好きな人は居なかったからね。ただそれが一目惚れって言う奴とは思っても居なかったんだけれどさ。

お互いがピンっと来たって言うのとも違ったぜ。そんな恋愛感情でなくて、先ずは此処の大学を受験しようって思ったんだよ。

考えたらもっと側に居たいって思ったんだから、いくら歳の差があったとしても、今想えば男と女だもんなぁ～。歳の差なんてのは考えもしなかったしね。

アレン＼俺は最初は顔見知りの女の子だったのが、段々親しくなって、愛情を感じる様になってが、割合スムーズに進んでいったからね。

付き合いだしたら、どんどん愛情が強まった感じかなぁ～。でも何処かで、他の子とは違う目で見ていたかな？

ライモン＼僕も決められた中では、ネルケは割合仲は悪くはなかったんだけれどね。でも1番は彼女だった訳でもなかったんだよ。

しかし、あのお喋りで傲慢な態度は、結婚しようかと決めたら、表面に出てきたんだよ。“あれ？そんなだったっけ？”って言う感じでね。

何となく逢うたびに違和感を覚えだして、皆に聞いたんだよね。だってさ、義務だからって意識しないと、抱きしめたくもならないんだもの。

それもだんだん負担になってきてさ...。

セージ＼見た目は上品だし、かなり美人だからどこへ連れて行っても羨ましがられるようだけれどね。なかなか条件ってうまく揃わないもんだね。

Dr.ターナー＼それがね、年齢が行くほどに、条件が多くなってくるんだよ。

エルダー＼出来ればやたらに問題が無く、話が進んでいくのが良いだろうなぁ～。ライモンは本当は、自分で好きな人を見つけて結婚って駄目なのかい？

アレン＼そうか、君の家は相手にとっては問題はないけれど、後継ぎとか色々条件があるんだな？　ややこしい家柄に生まれちゃうと大変だよねぇ～。

俺は何もないから、パン屋の娘でも好きになったら、何の問題もなかったからね。健康ならってね。

セージ＼ライモンが継承権を放棄すれば問題はないんじゃぁないの？今は特命全権大使になったんだから、その仕事だけにすればさ。

別にライモンは、大公とかになりたいとも思えないけれどね。
条件はライモン大使夫人って言うだけなんだろう？でも、ワイスやカール達は、事務官とか弁護士とかという名のもとに、皆近隣国同盟国同士が集まったんだよな？

彼女もその一部で、同盟を結ぶのに良い様にの結婚なんだって言ってたよね。
だから、継承権を放棄すれば、かなり楽になれるんじゃぁないの？

運よくほどほどの病気だしさ。って言うのも変な言い方だけれどさ。

ライモン＼嫌な事言うなぁ～。僕は大公なんてなる気はないよ。ただ気が付いたら王位継承権第5位とかだって言うだけなんだ。

健康って言われたら、僕なんて先天的にも心臓が悪いから、あまり勝手な事は言えないんだけれど、放棄する理由にはなるよ。

でも彼女は、付き合う度にちょっと辛い相手だったんだよ。まぁ国同士の都合は絡んではいるけれどね。
大使館はさ国に寄って違うんだよ。高等弁務官事務所っていう場合もあるしね。

エルダー＼結構結婚するって言うのも、ややこしいものだよなぁ～。まぁそこそこタイミングがよい時に結婚しないと、出来なかったりするようだよな。

アレン＼詳しい事は分らないけれど、自分が出来る限り幸せでいられるようにしないとな。君など特に持病があるんだからさ、健康に過ごす為にも、楽しく過ごせる良い環境に出来るものならするんだな。

特に大気汚染度が発表されているよりも、ずっと酷いって判ったならさ。

セージ＼せっかく生まれて来たんだから、出来れば幸せに暮らしたいものね。
でもさ、人は判らないけれど、幸せってずっと安定して感じているのは、とても難しいよね。

今幸せであっても、特に好きな人がいるとそれを守るのには、やっぱり色々な葛藤もあったりしてさ。何もしていないのに、ある時突然、嫌な事に巻き込まれたりしたからね。

Dr.ターナー＼おや、セージ君、なかなか大人な事言うようになったんじゃぁないのかい？難しい事いっているぜ。

お前さんの顔から葛藤なんて言葉が出るとはな！

ライモン＼やっぱり楽して、幸せは手には入らないものなんだろうねぇ～。とにかく僕は身辺整理もしなくちゃぁねって、入院中に決心したんだよ。

そして、持病持ちであることも、理解してくれる人を見つけないとね。

エルダー＼愛が実って結婚したら、責任も出て来て、苦労も増えて来るんじゃぁないかって思うんだよ。

多分ね！それでも一緒になっても良い人でないと、結婚暮らしを続けるのは難しいよなぁ～。

考えたら色々な荷物を、背負う事になるんだろうからね。みな多分だけれどさ。

ライモン＼ゴメンね。何だか楽しみのクラブの集まりが、重苦しくなってしまって！でも近いうちに解決するからね。

こんな本音の話は、ワイス達には話さない方が良いからね。違う意味では頼もしい味方なんだけれどさ。此処は何だか、話しやすいんだ。

セージ＼大人になるのって、場合に寄っては大変だよなぁ。昔はお気楽な話しかしなかったのにね。何にも考えないしね。

余計な事は知らなくても、何の問題もなかったしね。

Dr.ターナー＼でも知識は有った方が、役に立つ事もあるからな。知識もどう使うかによって、重たい物になったり、役に立ってくれたりだよ。

アレン＼巧い事纏めたな。さすがDr.ターナーは賢い奴だよ。

ライモン＼そうだ、それで後回しになってしまったけれど、エルダー君結婚おめでとう。

セージ＼そうだよ。何だか今更みたいだけれど、結婚おめでとう。

アレン＼新居にはまだ住んではいないんだって？今までの家はもう一緒に暮らして居たんだろう？

エルダー＼あぁ、だからせめてけじめをつけようと思って、明日ホテルを引き払ったら、シェルター内の家に帰る事にしたんだよ。

Dr.ターナー＼本当に新居だな。準備はしてあるんだろう？

ライモン＼そう言えばセージは、シェルター内には引っ越して居ないんだって？

セージ＼うん、俺はSugarと一緒に居るんだよ。

Dr.ターナー＼お前の家庭だから、Sugarさんは早くに入居しても良いんだぜ。

エルダー＼でも、Sugarさんは“自分と同世代の人達と一緒に”って言ったんだってさ。セージは先にシェルター内に引っ越す様に言われたんだって！

アレン＼そりゃぁ、微妙な気分だよなぁ～。今回はスペースとか予定よりも足りなくなったからな。今大至急追加工事中だけれど、まだ暫くかかるからね。

ライモン＼大使館が出来て、真っ先に場所や住居確保してくれたからね。本当に申し訳ない。国民ではないから、エーデル秘書たちは年齢が高いけれど、先に入居してしまったんだよ。

セージ＼別にそれだけの問題じゃぁなくて、子供が生まれたり色々な事もだからね。異常気象とか緊急事態の時は逃げ込むから、大丈夫だよ。

それ以外の大気汚染問題は、もっと大きな問題だけれど、急にどうとか言う訳じゃぁ無いから、早く引越すに越したことは無いかもだけれど、一番問題の子供が生まれたらの心配はないから、うちは問題ないんだよ。

Dr.ターナー＼まぁ、工事は大至急やっているからね。一旦冬休みの間は、シェルターは閉じてしまうけれど、出入り口から出入りは出来るし...。

その後は時々今までの家に、戻ったりもできるからね。シェルター内だけでの暮らしに、徐々に慣れないと、結構ストレスにもなるかもしれないからな。

エルダー＼住んでみないと判らないだろう？やっぱり一寸雰囲気違うもんなぁ～。シェルター内は何だか病院の匂いがするよね？

アレン＼そうかい？あぁそうかもしれないな。此処はその対処の仕方の速さが凄いよね。あれだけほぼ完ぺきに準備されているとは思わなかったよ。

本当に緊急時は何も持たずに、体だけ逃げ込めば良いのがよく判ったよ。それにさ、もうとっくに発電その他水道の水とかは、シェルター内から供給されていたなんてね。知らないで使っていたよ。

ライモン＼リヴェール教授達この国を作った人達は凄い方ですよね。　半世紀くらい昔に今を予想して考えた物なんでしょう？

Dr.ターナー＼そうだよ、普通の人とは違うよね。もう半世紀前にシェルターの工事から始めたんだからね。

だから兄弟だけあって、Dr.ローソンも凄い人なんだよ。頭の出来が違うって言うか、尊敬だよ。人間的にも信頼できるしな。

セージ＼ターナー先輩が尊敬する人だからねぇ～。此処にいる医療関係者は、皆リヴェール教授を信頼して集まった人達だから、優秀なんだそうだよ。

俺達普通に話しちゃっているけれどね。

エルダー＼全然偉ぶらないけれど、超存在感ある人達多いもんね。

アレン＼あぁ、特にリヴェール教授は沢山人が居ても、直ぐに目につくんだよ。Dr.ローソンもね。セージも、まだずっと若い時に初めて出会った時から、目だったけれどね。今より子供っぽかったけれど、存在感があったよ。きっと只の研究員では終わらないんじゃぁないかな！

セージ＼俺は只の研究員で良いんだよ。イリスが要領よく成れば、頭が良いんだから教授とかになるんじゃぁないの！

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今日は自転車に乗った人と、乗らない人と混ざりましたが、色々な話をした日でした。
エルダー君はハネムーン中の半日ですし、ライモン君は自分の人生を、大きく変える日になりました。帰国したら、色々やる事もあるようなのです。

Wannynwonderland も昔、Mrs.Sugarが入国した頃とはずいぶん変わりました。まさか世の中がこれほど大気汚染まみれになるとは思いもせずに移民したのです。

何となく空気も気候も良い感じなので、とても不便な国でも問題なしで、のんびりしていて好もしく感じたのです。そんな風に良いと思った人たちが、許可が下りた人達が移民してきました。

シェルターの話も聞いてはいましたが、随分用心が良い国だと思っただけの人が、多かったのです。今回も早い目の対処ですが、世の中の皆がハッキリ危険と気が付く時は、もうどうしょうもなくなってきた頃なのでしょうね。

Wannynwonderlandの国民は、もうすっかりシェルター内の暮らしに慣れて、普通に暮らしているでしょうけれどね。