アートカレッジの入学試験は早いので、今年は皆早期の講習なども受けられるので、早くに寮に入ったり、シェアしてセミでタッチの家に暮らしたりしていました。
アルバイトするには凄く良い時期なので、まずは打ち合わせや、キルト講習など始める事にしました。若い女子学生が集まると、急に賑やかになりました。
こむぎさん達も、出来たらアルバイト位して、暫く滞在したい様なので、見学にやってきました。ミントさんがいるので、遠慮がちですが、居なければ結構大威張りで、手伝ってあげるとばかりに言ってきたかもしれません。
海外暮らしで、気をを付けないとならないのは、同国人でもあるのです。
SUGAMAMAも、過去には助け合って仕事した事も有るこむぎさんですから、余りじゃけんにも出来ません。
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ミント《それじゃぁ、アートカレッジは、もう皆入学も決まって、ファンデーションコースで、講習会など受ければ良いと言う事なのね?
細かい仕事を、きちんとしてもらうのですから、いい加減では困るのよ。無理そうなら、他の外注さんに頼むから、言ってちょうだい。
メィス《そうよね。あっ、私はたまたま見に来ただけで、アルバイトする訳では無いのよ。
セージは此処でのアルバイトを、大事にしているから、幼馴染と言うだけのあなた達に、甘えた考えで、荒らされたくないと思っていると思うわよ。
アンジェ《大丈夫よ。ベストを尽くしてやらせてもらいますから...セージがあんまり歓迎して居ないのは、気が付いているわ。でも、こんな経験はなかなか出来ないんですもの。だから、ミントさんにお願いしたのよ。
フェン《私達も、勉強になる事ですものね。これからは、細かい縫物は沢山やる様になるんですから...。
アニー《フェンはかろうっじて、刺繍だけ出来るんでしょう? 大きな企業のお嬢様なんですから、何もしなくても良いし、趣味でもないしね。
でもあんまり何も出来ないんじゃぁ、かっこ悪いから、私達がアートカレッジに行くのに、付いて来たのよね。
幾らでも自立できる歳なのに、両親は心配で一人では外に出せないし、子供の時から、汚れる遊びなどはしないで、見ているだけだったのに...笑
それに結構セージやイリスの事、好きなんでしょう?
アンジェ《本当に、よく両親が此処の学校に来させたわよね。まぁ、アートは成績表と、面接と語学の試験だけですからね。
実技の試験無しで、最初の1年の時の授業や成績で、学部は面談で2年から振り分けですからね。
でも良く入れたわよね。フェンだけでなく、私もだけれどね。舞台美術関係希望は、アニーだけですものね。
運が良かったのね。叔母のポプリが居てくれたからか、フェンはコネでもあったんじゃぁないの?
ポプリ《私は学校には何も申しませんでしたよ。アンジェが面接の時に話したんでしょ?
本当に困るのよ。第一私は、アンジェが願書出した後に”アンジェが受験するからお願いね!“って、妹から連絡が来たんですからね。知って居たら反対しましたよ。
ミント《でも、一応試験はクリアしたから、実力で皆入れたんでしょうね。面接の時に聞いて、気持ちオマケはあったかもしれませんけれどね。
基本、それは無しと言う事になっているのよ。勉強について行けない学力では、入学させないと思うわ。
特殊な才能がない限り、加点にはならないわよ。
却って、メィスのほうが、ダンスの優勝実績があるから、アートの方だったら、余程問題がない限り、成績も良いんだから、特待生で入れたかもよ。イリスもね!
ローズ《こんにちわ。今日は満席なのかしら?おやまぁ、仕事中なのかしら?見かけないお嬢さん達ね?
マリー《アートカレッジの学生さんじゃぁないの?どうみても工学部や医学部の学生には、見えないわよね。アートの講習生で私達の後輩じゃぁないのかしら?
でも、演劇って言う感じじゃぁないわよねぇ?解った服飾かしら?
フェン《私と、隣にいるアンジェは服飾希望ですし、その奥のアニーは、舞台希望なんです。
あなた達は、大学院生ですか? 演劇とかの女優さん?
ローズ《私達は、もうファッションモデルの仕事しているのよ。でも、モデルも演じるのが上手な方が、良い仕事が出来るから、講習生でアートに通っているのよ。
バレェのレッスンも受けられますからね。大きなショーなどの仕事するには、色々勉強しておかないと、直ぐに蹴落とされてしまうわ。
良い所で仕事したかったら、色々勉強しないとね。
ポプリ《何でも、ただ仕事して居れば良いって訳には、いきませんわよね。
そう言えば、暫く見えなかったけれど、お仕事で何処かにいらしていたのかしら?お仕事が忙しいのは良い事ね。
学んだことがちゃんと生かされて出来るのは、素敵な事よね。
メィス《スポットライト浴びる事をやるのは、ドラッグみたいに、やられずにいられなくなるでしょう?
私達姉弟も子供でしたけれど、ダンス大会に出ていた頃は、一旦賞をもらたら、一時はもっと上手になりたい病に、なってしまって居た時がありましたよ。
でもそうすると、好きな本を読んだり、他の勉強が思う様に行かなくなりますし、両立は無理だってわかって、限が付いたときに止めて、良かったっておもったわ。
あの頃は若かったって言うか、子供だったから、ちょっといい気になりそうだったけれどね。
アンジェ《そのまま、メィス達は、プロになっても良かったのに!カッコ良かったのよねぇ~。
華やかな世界で生きるのも、悪くないじゃぁない? あのままで行けば、シニアの方でも、大会で絶対に賞が取れたと思ったけれどなぁ~。
羨ましい位に輝いていたわ。それが又『本の虫』の暮らしに戻って、地味な研究暮らし希望だなんてね。
フェン《あらっ、今も素敵じゃぁない。セージなんて、まだ若いのに、これから勉強漬けの学生になるっていうし、此処の店でアルバイトだなんて、信じられない暮らしでしょう?
皆、アッパーの世界の家柄なのに!ミントさんもだわ。でも、姉弟とも昔から、何処か華やかな雰囲気なのよね。
セージなんて、子供の時等よくケンカして、汚い格好のおちびさんなのに、洒落た雰囲気で、今も変わらず遠くに居ても、直ぐにわかるわ。
ローズ《そう言う雰囲気って、産まれもったものなのよ。後は自分を磨いて、スポットライト浴びるように努力して身につけるかよ。
でも、生まれつきの人には、癪だけれど敵わないのよね。ここのSUGARMAMAも、独特な雰囲気があって、つい帰国すると、逢いたくなってお茶飲みに来てしまうのよね。
愛想がいい訳でもないし、媚びるわけでもないけれど、なにか気になる人なのよね。で、ついつい、出先で何か見つけると、お土産買ってきてしまったりね。
何故か気になって、そうしたくなってしまうのよね。
マリー《好みがあるから、大体消耗品のお茶や、食べ物にするようにしていますけれどね。
私はまだしも、好き嫌いが激しいローズがお気に入りですからね。SUGARMAMAも不思議ちゃんよね。
ミント《むっふ!私もそうよ。誰にでも平等には出来ない性質なんですけれど、彼女は反対に本心は判らないけれど、誰かと接している限りは、誰にでも同じように率直で、嫌味のない自然体で接する事が出来るのもある種の才能だわ!
結構賢い人なのに、それを意識させなくて、可愛いのよね・笑 だからと言って、あなた達アルバイトの仕事は、気を抜かないでやって頂戴よ。
特にこれは、土台を作るのも、SUGARMAMAやポプリさんと、手をかけて作ったんですからね。
期日も早くに渡したい、ウェディングプレゼント用ですから、汚す前の早い目に渡したいのよね。
メィス《セージは気乗りしない顔していたのに、アンジェ達が頼み込んで、出来上がりは研修作品として、写真提出したいって言うから、OKしてもらったのよね。
こんな、白いキルトを貰ったら嬉しいわよねぇ~♪いかにも、新婚って感じでね。
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殆ど真っ白なので、良く手を洗って、気を付けて丁寧に縫わなくてはなりません。若い学生達は、一針づつ丁寧に縫いながらも、ロマンチックな想像をしてしまいます。
何時か自分も、このようなキルトをプレゼントされるような、結婚をしたいと思うのでした。皆女性は、早ければ結婚する相手が決まっていても、おかしく無い年頃です。
大企業の娘のフェンさんだけは、学校を卒業したら、もう22~3歳でしょうから、直ぐに婚約者候補が居て、結婚もあるかもしれませんね。
入学も決まって、約半年のファンデーション期間の今が、一番楽しい時かもしれません。これから週末以外は毎日数時間アルバイトで、キルトをしに通う事にきまりました。
storyteller🐑