今日からアルバイトのキルトが始まりました。初日なので、ミントさんやポプリさんに教わりながら、一針ずつ慎重にです。
セージ君は、ローズさんが頼まれたボーリングゲームの玩具を、Cafeに届けてくれたと聞いて、取りに来ました。今日はキルトの初日なので、アルバイトは休みです。
それでも、又何時ものようにイリス君がくっ付いてきましたし、エルダー君も縞々ブルゾンを見せについてきました。
エルダー君はこのブルゾンに一目惚れで、買いたいと言っていたのですが、同じ物は無いので、1度イリス君がモデルになって試着たのを“それでも良いから...”と言うので、定価より安く売られました。
イリス君は”メィスとペアは嫌だ“と1回着た切りだったのです。メィスさんは結構お気に入りで、よく着ていますから、エルダー君も着るとカップルみたいですが、両者ともが“まったく気にしない”と言うので、エルダー君は予定していたより早く、安く手に入れたのです。
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SUGARMAMA《セージ君、ローズさん達に、ボーリングゲームの玩具を、頼んだの?
セージ《うん、ネットで見ていたら、パリの玩具屋で売っているって見たんだよ。もし買えたら買って来てっくれるって言うから、頼んだんだよ。
後でお金渡さないとなんだ。面白そうじゃぁない?何処かの廊下とかで、皆で遊べるしさ!
イリス《お前呑気だよなぁ~。今緊張して講習とか、受けている奴も多く居るって言うのにさぁ。
本当に遊ぶの好きだよな? 子供の時から、全然変わらないよ。真剣に遊ぶんだよ。
ポプリ《Ohohohoho、、、良い事じゃぁないの!勉強する時は勉強を真剣にやって、遊ぶときは遊びに真剣にやれば...。大事なことよ。
SUGARMAMA《今日からキルトの仕事を初めて貰ったのよ。
暫くは午後のCafeは、庭でお茶飲んでもらわないとだわ。
ポプリ《本当にですわ。白いキルトですからね。それもウェディングキルトなのよ。皆アートの服飾では、やる事ですから、勉強にもなるでしょうね。
出来たら、写真撮ってファンデーションの時の、課題として提出するそうよ。ポイント貰えるでしょうからね。
セージ《本当にプロになったように、真剣にやってくれよなぁ~。皆どのくらい出来るのか知らないけれどさぁ...。メィスは流石に、己をしっているよな!
イリス《俺は長い付き合いだけれど、皆が針もっているの初めて見たよ。
よくミントさんもSUGARMAMAもOKしたよな。土台作りだけでも、大変そうだったのにさ。
白だから失敗してやり直しは、大変な事になるだろう?
ミント《むっふ、皆急に静かになって!何だか可笑しいわね。
アニー《セージ怒らせたら、本当に怖いんですよ。このアルバイトの事話したら、あんまり勧めたくない雰囲気だったんですよ。
皆の性格わかっているから、それも判る気がするんですけれどね。初日ですから、真剣さを診て貰わないとです。
セージ《あのさぁ、狭いから中に入らないけれど、エルダーがブルゾン着て来て、見せたいし、お礼を言いたいって、庭に来ているんだよ。SUGARMAMA手が空いたら出てきてよ。俺達外でお茶飲んでいるから...。
メィス《あらっ、どんな感じになったのかしら?
エルダー《あっ!メイス来ていたんだ。緊張しちゃうなぁ~。凄い美人の才女で有名な人だからね。
それだけでなく、セクシーな人でもあるって言うからね。ペアルックは失礼かもですけれどね。
イリス《そうかなぁ?俺には只の口煩い姉だけれどね。セージもそう思っていると思うよ。
メィクもほとんどしていないしね。
ポプリ《アンジェ、あなたが言い出しっぺでしょうから、皆によく言ってちょうだいよ。見た感じ、手つきは悪く無いけれど...。
汚さないように、出来上がるまでは気を抜かないで、ちゃんと仕上げて頂戴ね。アニーが一番手慣れていて、几帳面かしらね。流石舞台美術希望ですものね。
キルトした、昔の衣装など作るでしょうからね。
アンジェ《見た目より、アニーが一番勉強家かもしれないわ。舞台女優もやってみたいし、脚本も書いてみたいって、欲張りな事いっているのよ。
でもまぁ、バレェも上手に踊るし、踊りのセンスも、悪く無いってメィスが言っていたわ。
ミント《何?皆セージが出て行ったら、急にリラックスしたのね。あいつはそんなに、煩い事言ったのかしら? 今日は別に大した事、何も言わなかったでしょう?
ポプリ《そうよ。簡単な注意を言っただけで、大体は彼はおおらかで明るい子でしょう?でも、みんなピリッとするのね。イリス君などにも、優しいようですし?
アニー《基本、セージは可愛いし、明るくて寛大で凄く良い子なんですけれどね。
イリスの方が、我儘言うし、怒りんぼで、泣き虫だけれど、怖くないのはイリスなのよね。
変な言い方だけれど、只の体の大きい、扱いやすい奴なのよ。皆そう思って居るでしょう?
アンジェ《セージは歳も一番若いし...結構わんぱく坊主でもあるし、可愛いんだけれど、イリスみたいに扱いやすくはないのよね。
よく解らないんだけれどね。年中一緒に遊んで居たのに、何時も距離置いている感じがするのよ。
フェン《そうそう、セージが寮に入る10歳位の時に、私達はもう年頃になりかかっていたのを、結構敏感に感じ取っていたのか“色気付いたなら、俺にあんまり近づかないでくれよな!でないと一緒に遊ばないから...”って言われたのよね。
そう言う風にきっぱり言う事なんて、滅多にないんだけれど、そう言う時のセージって怖い感じよね。
だから、一緒に遊ぶと言っても、その前みたいに、体にタッチするような遊びはしなくなったわ。
イリスは、私達と同じ年齢なのに、ふざけてベタベタくっ付いても、気にしないし....。両極端な2人よね。
アニー《2人の性格の違いでしょうね。イリスにはハッキリと“アンタエッチねぇ~。やめてよ!”って言えるじゃぁない。
セージはそんな事はしないし、イリスが売られた喧嘩を代わりに買って出て、喧嘩始めても、怖くて止められないのよね。
相手の悪ガキボスも、呆れかえってしまうのか、セージには手を出さなかったものね。
下ぱの、馬鹿みたいな奴が、つかみかかっていたけれどね。体の小さなセージの方が、気持ちは勝っている感じがしたものね。そんなですから、此処のアルバイトも、私は真剣に学ばせてもらうつもりで、来たんですよ。
ミント《ま、それでは私の言う事はもう無いわね。ちゃんと作品仕上げてくれるのと、休む時は連絡してね。汚れやすい物だから、出来たら早くに、お渡ししたいのよ。
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今日は皆第一日目なので、少々緊張もしながら、約3時間のアルバイトでした。慣れないので、3時間が限度でしょうと...
手慣れてきたら、休憩を一度入れて、4時間くらいはやって欲しいところです。出来るだけ早くに仕上げて、渡したいからです。
一応期限は6月までになっていますが、もっと早くに渡したいと思っています。日曜日休みで、今日は仕事が終わると、皆帰り道は目いっぱいお喋りしながら、帰ったようでした。
ポプリさんは、アンジェさんが子供の時は、かなり活発な娘なので、ちょっとハラハラしながらの日になりました。
流石に、少し大人に成ったようで、ホッとしたようです。
セージ君の意外な面も、皆の話から分かりました。彼は見かけからは解りませんが、案外センシブルですし、センシティブでもあるようです。
storyteller🐑