『2015年』ウエディングキルトかなり良い調子です。

初冬の頃に、前からお得意様に頼まれていた、ウェディングキルトをミントさんから、引き受けようと相談されていました。
外注さん募集するはずが、思わぬアルバイト希望者が現れて、フルスピードで仕事が進みました。

その中には、なんとポプリさんの姪のアンジェとか、アニー、フェンと言ったメンバーです。イリス君を通して、アルバイトの話を聞いたようで、それとなく皆偵察兼ねて、やってきたのです。

前からCafeには興味があったようですが、気安く入って来られずにいたようで、これをチャンスに、皆で見に来たのです。

そして、思い切って彼女達に任せることにしましたから、彼女達も真剣に仕事を進めています。流石に若い人たちは、要領よくて、日に日に手が早くなってきます。今日は少しゆっくり息継ぎの時間を入れました。

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ミント《何？凄い捗り方だったわね。想像以上に、上手に出来ているし、流石若いから手も早いのよね。

リボンを付けたら、汚さない内に渡してしまいましょう。

今日はお疲れ様お茶会でもして...。勉強もまだあるでしょうから、あなた達も忙しいでしょう？

写真はちゃんと撮ったわよね。講師の先生が“なかなかやる気があるよく出来るのが、入って来た”って思うわよ。

又セージが、自分の事は棚に上げて、偉そうにはっぱかけたんでしょうけれどね。

予定よりもずっと早くに出来上がるわ。流石優秀ね。ボケーっと呑気なセージは、優秀な仲間に恵まれていたから、やる気になったのね。

あの子は運だけは良いみたいで、入学が出来たようだけれど...。あなた達はなかなか優秀だわ。

メィス《いえ、セージはやれば出来る子って言うタイプですから、目的が出来たら、力が発揮出来るんですよ。　だから入学出来た事には驚きませんでした。

それより、相変わらず目的は何も無いのに、のこのこくっ付いて来たイリスには呆れたんです。
体だけは大きくても、いやになるくらい成長しないんですもの。

気が利かなくて鈍感ですし、セージよりも歳も上ですから、相談相手になる立場なのに、ただセージにくっ付いて居たいからって、入学してくるなんて！

フェン《ナーサリーの時と同じなのね。でも凄く仲がよくて...。アートでも注目の２人組なんですよ。イリスはスパニッシュのハンサムボーイですし、セージは反対に明るい感じのチャーミングボーイですからね。

幼馴染だって言ったら、もう皆に羨ましがられるんですよ。

イリス《ふん、そんな事言ったって何も出ないよ。別に誰も俺には寄ってこないしね。普通の顔して居るのに、昔から“偉そうにお高く留まって居て！”とか絡まれてばかりだぜ。

俺は喧嘩は苦手だし、喧嘩しても強く無いからね。何か言われても混乱するばかりで、泣きたくなるばかりさ。
流石に今は泣かないけれどね。

メィス《今だって、年中セージの後をくっついて歩いているわ。信じられないわよ。イリス見つけるよりセージ見つけたら、後ろ見ればイリスが居るって言う感じ！

見ていると馬鹿みたいで”姉弟だって言わないでね！“って言っているのよ。今はセージもぐんぐん背が伸びてきて、もう直ぐイリスを越してしまいそうだけれどね。

体が大きく見えるのはイリスだから、子供の頃は小さなセージに手を引かれて、べそかきながら送られて来るの見たら、私は何時もイリスを殴ってやりたくなるのよね。

イリスときたら、無傷で泣いていて、大体は複数の体の大きいのと、喧嘩して怪我しているのはセージなのよね。

“イリス泣くなよ。もう大丈夫だからね”って慰められていつのよね。

フェン《そうそう、イリスが目立つからなのか、よくケンカ売られていたわね。
イリスったら、女の子みたいにシクシク泣くから、それ見てセージが走って来て、見上げるほど大きな子達に向かって行くのよね。
もう恒例の公園での風景だったわよね。あの苛めっ子の子達は、移民の子達で、大概はブランコの取り合いだったりなんだけれど、何時からか、セージが見えるとイリスに絡んでいても、もう避けて逃げて行ったわよね。

ミント《そう言えば、セージはよく怪我をして帰って来たけれど、喧嘩してやられちゃったのね？でも、あの子ボクシングも、祖父から習っていたはずなんだけれどね。

そうかぁ”基本は余程の事でなければ、喧嘩に使ってはいけない“って言われていたのかもね。
あんまりにも体も小さかったから、虐められたら身を守る為位で、“結構良いパンチを打つよ”って聞いたもの。

セージにとっては、余程の相手では無かったのね。

アニー《セージは何時も、強気だったものね。

イリス《セージは殴り合いはしなかったよ、飛びついてむしゃぶりついて行くんだよ。
最初の内は相手の子分たちが、セージの事小突き回したりしていたんだけれど、ボスがいて“いい加減で止めて置けよ。そんなちびっ子、皆で大怪我にしたら、みっともないだろう”って言っていたよ。

SUGARMAM《セージ君がそんなに小柄だったとは、信じられない位良く育ったわね。それにそんな、人の喧嘩を、買って出るようなところがあるなんて、思えないわね。
手先だってとても器用ですしね。キルトだって頼みたいって思っていたくらいよ。

セージ《別に喧嘩が好きな訳ないよ。でもイリスがやられて泣くからね。皆知らんぷりか女の子だからね。

まだ小さい時だし、相手は子供なのに喧嘩馴れした感じで、結構かげんはしていたんじゃぁないかな。

顔は絶対に、殴られなかったよ。もみ合ってぶつけてしまったり、擦り傷は出来ちゃったけれどね。

ポプリ《男の子は多少の武勇伝位遭ってもね。わんぱくなくらいの子の方が、真面な大人になっている事もありますからね。只幼くても卑怯者は、直りませんよ。

ミント《私も、皆が家の近くの公園で遊んで居るのは、見た事あるけれど、喧嘩もしていたのに気がつかなかったわ。何も言わないから、事情は今知ったのよ。

アンジェ《イリスは、子供でもハンサムボーイで体も大きかったから、結構人気あったから、余計に狙われたかもしれないわね。

私たちグループは、イリスが泣き虫なの知っていたからねぇ。イリスがモテている訳では無かったんだけれどね・笑

アニー《アンジェはイリスは子分で、セージは木登りとか、その他でもライバルだったみたいだけれど、結構お気に入りだったんじゃぁない？

でも、何度か喧嘩見ているから、怒らせたら怖いって思っていたでしょう？

セージ《そう言えば、イリスって結構体が大きかったんだよな？でも、ちょっと絡まれると直ぐに涙ぐんで、シクシク泣きだしたんだよな。

女の子にも問い詰められると、無言でシクシクだったよなぁ～。何時の間にか泣かなくなったけれどね。

あれも、手だよな！普通は、泣かれたらそれ以上は何もできなくなるものな。

イリス《だって、好きで泣いた訳じゃぁないんだぜ。何て応えたらわからなくなると、気が付くと涙が湧き出てくるんだよ。セージには、世話になったよねぇ。

代わりにこれからは困った事が有ったら、何時でも相談してくれよな。本当に感謝しているんだよ。

持つべきものは、大好きな良い友だよね。だからセージがSUGARMAMAの事大好きだって言う気持ちも解るんだ。

俺も同じに、セージの事大好きだもの。俺が何でも話せるのも、セージだけだからね。

だから何時も側に居たいから、同じ大学受けたんだよ。

ミント《残念ね、セージ！そんな堂々とセージの事、大好きって言ってくれるイリスの様な友達がいても、ちゃんと付き合うガールフレンドも居ないんですものね。

チョコっと付き合っているかな？って思う子がいたかと思うと、もう付き合って居なくて、違う子かな？って思っても、直ぐに付き合いは無くなってしまって...。

“ゲイじゃぁないの？”ってマル達と話した事あるけれど、そうでもなさそうだし、何だかマルが以前セージに聞いたら”この世に居そうもない位、理想が高かくて注文が多かったわよ！“って、言ってたものね。

フェン《“セージは自分の事が、一番好きなナルシストなんじゃぁないの”って皆で言った事あったわよね。

凄く拘り屋さんだし、センスが良いからね。

アンジェ《ねぇメイス、イリスは頼んでもちゃんと言ってくれそうにないし、セージに頼んだら、今後も此処での臨時アルバイト又、私達にやらせてもらえないか頼めないかしら？

ミントさんも、クールだから、コネで頼むのは頼みにくい感じだし、ポプリ叔母もそう言うのは良い顔しなさそうだしぃ...。セージに直接は言いにくいしね。

メィス《結局はセージに泣きつこうって言うの？それは無理じゃぁないかしら！

セージは結構きちんとしなくてはならない事には、シビアよ。イリスが此処で”一緒にアルバイトしたいって頼みたい“って、言った時も結局は頼んでくれたんだけれど、厳しい約束事言われたって言っていたわよ。

アンジェ《だからぁ、メィスがイリスに”実は皆が、アルバイトしたいって言っているんだけれど、キルトの作品上手に作ったら、凄く勉強にもなったから、又商品になるものやりたいわね！“って言っているって、それとなく言ってくれない？

イリスはメィスの事、やっぱり大好きなお姉さんだから、メィスがそう言ったら、きっとそれとなくセージか、ミントさんに伝えてくれないかなぁ～って思っているんだけれど！良い知恵貸してくれない。

メィス《アンジェったら、さっぱりした割り切った性格かと思ったら、結構回りくどい策士なのね。

又必要になったら、募集張り紙が出たら正式に、申し込んだらよいじゃぁないの。

仕事ですからね。腕の良い人を選ぶと思うわよ。だって、普通の物でなく、売り物ですからね。
たまたまキルトは巧く行っているかもしれないけれど！まぁ、チャンスが有ったら、ちらっと言ってあげるけれど、今のキルトで腕を認めてもらうのね。

私や他の人を当てにしないでね。

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今日は幼馴染の同窓会のように、初めてCafeに集まりました。丁度お菓子を持ち寄って、お喋り会をすることにしたと言う口実で、アルバイト成功中休みパーティでCafeに集まったのです。

センターポイントのラウンジのケーキなどを色々買って、持って来たりして...。結構下心ありの、計画的犯行です。
沢山あるので、皆で食べましょうと言う事ですが、あいにくMrs.Sugarもセージ君、ミントさんは、あんまり甘党ではありません。

大部分は持ってきた者たちの、お腹の中に収まりました。Cafeのハーブビスケットは、そんな甘いのが苦手なMrs.Sugarだからこそ作ったのです。
ハーブと極端に甘みを抑えて、塩っぽい味のビスケットを焼くのですが、これが意外と人気になったのです。

カリッと噛んでサクサク感のある固焼きのビスケットですが、しみじみした気分になる味のビスケットなのです。コーヒーや紅茶の味も引き立ててくれるのです。

今の超しでいっけば、かなり早くにキルトは仕上がりそうです。そんな２０１5年も気が付けばもう中盤近くに差し掛かっていました。

　　　　　　　　　 storyteller🐑