＊今年からは、スタートに戻り折り返し物語になります。
新しい年になりまだ冬休みです。当時はまだ人が少なかったので、週末は休んだり、営業日は出来ない仕事をしたり、結構気ままに店は開いていたりでした。
この年はCafe以外に、ブティックでも開きたい位に、服などの注文が沢山入って来ていました。ミントさんは冬休みは数日帰国敷いただけで、直ぐに戻って来ましたし、セージ君も勉強道具を持って、一緒にきたのです。
お客さんもお茶飲みがてら、カタログを見て、出来るまで待つからと注文していくのです。まだ正式にブティックを、開いたわけではありませんから、のんびりで受けていましたが、不誠実なのではありません。
今日は日曜日ですが、気ままにCafeでお菓子を焼いたりしていたら、色々な人が入って来たりしていました。
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ミント《クンクン.....。なんだか良い匂いがするわね。スコーンの匂いのようだわ！
Mrs.Sugar《よく解るわね。流石にセージ君と姉弟だわ。あの子も臭覚は発達している様ですものね・笑
ハーブティなど淹れていても、直ぐに何茶か判るみたいですものね。
ミント《だからって、私なんて何時も“コスメの匂いが臭い近くに寄るなよ！“とか”俺のシャツ勝手に着ないでくれよな。匂いが映るし、胸の所が伸びている！“って言うのよ。
だから外出する時は自分の部屋に、鍵かけて出て行くのよね。まったく男の子も大きくなると扱いにくいわよね。
よくSugarとは、楽しそうにお喋りするわよね。ホント、不思議！
さて、私は倉庫の材料をチェックして、注文しなくっちゃぁね。毛糸は多い目に仕入れておきましょうか！
ポプリ《こんにちわSugarちゃん。散歩に出てきたら、Cafeが開いていたって聞いたんで見に来たわ。今日はお休みにしたんじゃぁ無かったかしら？
何か手伝う事が有ればやるわよ。6月になるまでは、時間で、まだ講師に行かないとなりませんけれど、でも週2回くらいですからね。
Mrs.Sugar《ありがとう。大丈夫よ。無理なく出来るだけしか、やりませんからね。お客様も文句言わずに、来てくださるわ。
一番はずれの森の近くだと言うのに、たまたまいらしてくれたお客様の口コミで、丁度良い塩梅に繁盛して来たわ。
ポプリ《1人でも入れるお店って、素敵じゃぁない？ 一番奥ですけれど、道路から店の雰囲気が見えて、それが又良い感じなのよ。
ガラス窓から、ちらっとストーブが見えて、中でSugarちゃんの姿が見えるのも、良い雰囲気よ。
せっかくミントさんは、2人でブティック兼ねて、気楽にやりたいと思って居たようですから、私が来るのは、お邪魔だったかもですけれどね・笑
でもね“独り占めはずるいわよ！”って言ったら“仕方がないわね。諦めるわ”って笑っていたわ。
嫌味が無くて、素敵な方よね。弟のセージ君も、なかなか魅力的なお洒落ボーイですしね。
受験が巧くいくとよいわね。今度の受験でしょう？
それじゃぁ、私は今日は顔見たから帰るわ。せっかくのお休みですものね。
イリス《こんにちわ！今日は店は休みだったんですよね。今ポプリさんに逢ったので、聞いたから、ちょっと寄ってみたんだよ。
メィス《私の縞々ニットも、皆に良く似合うって言ってもらっているわよ。だから、此処の宣伝をしているわよ。イリスったら、ペアで着るのは、恥ずかしいから、違う時に着るから...て、まだ着ていないのよ。
カップルと思われたくないんですって！失礼しちゃうわよね。
Mrs.Sugar《そうね、知らない人が見たら、姉弟って言うより、カップルだと思うかもしれないわよね。
髪の色も違うし、凄く似ている訳でもないですものね。それぞれに、ハンサム君と、美人さんよ。
やっぱりスパニッシュは、独特の雰囲気で魅力的だわ。ジュニアのダンスカップルだったんですってね♪それも、大会では、何年かは賞を沢山もらったんですってね！
メィス《私が最初はダンスを習って居たら、イリスも真似してやるから、先生がペアにして、レッスン始めたのよ。この子体が大きいから、丁度良かったみたいで！
無趣味な子だけれど、ダンスだけは結構続いたわね。後ギターが少しね。でもそれっきりよ。
ずっと続けるかと思ったら、中途半端で止めたわよ。
フラメンコギターは”セージは余り、興味ないみたいなんだもの“って言うのよ。年中“セージ、セージ”ってね。
でも、アンジェとはよく一緒に遊んで居たわね。別にガールフレンドではなく、何なの？下僕みたいに色々言いなりでしょう？
イリス《別に、只の幼馴染だよ。何となくアンジェが呼びに来るからさ。
ガールフレンドも、アンジェが見つけて来て“いやでなかったら、付き合ってあげなさいよ”って言うから...。
メィス《さぁて、イリスも図書館に本借りに行くんでしょ？行きましょう。お休みの所お邪魔しました。
ミント《あらぁ、じゃあさっき、遠目に見たカップルはメィス達だったのね！こちらの方から歩いて来たように見えたのよね。何か用事だった訳では無かったのね。
メィスがイリスと来るなんて、珍しいわよね！やっぱり、喧嘩ばかりしているかと思ったけれど、弟がもう直ぐ受験となると、気になるのね。
セージ《でも、あいつは自信満々だぜ。俺に“よく此処の大学受ける気になったよなぁ～。セージが勉強漬けなんて、嘘かと思ったよ。それも毎年スキップして、俺と一緒の受験だなんて！”ってさ。
同じ大学に行くって、約束した覚えないんだけれど、あいつの方が急に方向転換したんだよ。
信じられないよ。ま、偶然メィスが入った大学だったんだけれど、それもびっくりだよな。
大ファンの教授が、講師で週一は講義に来るし、他の教授陣も優秀な人が多いから...だってさ。
ま、とにかく受かってしまったら、どの科の授業も選んで勉強出来るからね。
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話を聞くと、日本の大学とはシステムが違う様で、受かってしまったら、医学部内だろうが、工学部内、アートカレッジでも、授業は好きなのが取れるのだそうです。只文学系は無いようですが...。
たまたま此処の大学を受けることにしたのは、セージ君にとっては、性格に逢っているスクールカラーでもあるようです。
試験の為の勉強もですが、本当に大変なのは、大学に入ってからのような話も多くききました。
そのような感じで、今日はCafeは休みでしたが、色々な人がやってくる日になり、Mrs.Sugarに関しては、一人暮らしが寂しいはまったくないようです。
storyteller🐑
