こむぎさんとパセリさんが、新年の挨拶などと言って、風邪が治りかけなのに“もう大丈夫だから”とCafeまで出てきてしまったのです。Mrs.ugarは休んでいるように言ったのに、聞かずに出来上がった編み物を持ってきたのです。暫くお喋りしてお茶を飲んで、スコーンを食べて帰っていきました。
Mrs.Sugarはその風邪をもらってしまい、直ぐに治るかと思っていましたが、珍しく熱を出してしまったのです。セージ君に風邪を移しては!と別々に寝るように言いましたが、セージ君は“絶対に移らないから”といつものように一緒に寝ています。
彼は若いので、体温も高くて、湯たんぽ替わりにはなりました。勉強の合間に頭を冷やしてくれたり、着替えさせてくれたり、看病もしてくれていたのです。熱が高い時はぼんやりしていて、Mrs.Sugarはよく覚えていませんでした。
セージ君は一応Dr.ローソンに電話をして指示は受けていました。今日は往診に来てくれることになりました。夜寝ている時が熱が高いようですし、息苦しそうなのですが、薬の処方は出ていません。
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Dr.ローソン《それは、気管支炎になってしまったんだろうね。肺炎にならないと良いんだけれどね。
そうそう、こむぎさんたちは2人で、年末に診療所に来たと言っていたよね。
セージ《出てこなくて良いって断ったのに“もう大丈夫だから...”って、俺が教室に出て行ったら、Cafeにやってきたんだよ。
人に移す事など全くお構いなしでさ。自分達は元気になったかもでも、迷惑な話だよなぁ。あの人達頑固だからね。
シュタイナー《特にずっと独身だった女性はね。同棲したり、結婚したりした経験がある人とは違うんですよね。
気を遣う事なしで暮らしているからね。女友達同士で暮らしているのは、又微妙な、仲間意識みたいなのが有ったりね。
Dr.ローソン《暖かくして寝ていれば良いだけなら、良いんだけれどね。ちゃんと水分補給はしているんだね?
セージ《はい、後はアイスクリームは食べられるようになったみたいだから、アイスクリームは食べています。
シュタイナー《アイスは、栄養もあるから、吐かなければ良いと思いますよ。熱っぽい時は又美味しく感じるみたいだよ。
セージ《ほら,Sugarふらつかないように、つかまって!寝ていても良いんだよ。
Dr.ローソン《そうだよ。僕が今そちらに行くから...
Mrs.Sugar《大丈夫よ。寝てばかりいるから、ふらついちゃうんですからね。
多少調子が悪くなったからって、寝込んでなんていられないわ。
寝ていると、筋肉が衰えちゃうでしょうし、ボケちゃいそうなんですもの。体も痛くなるしね。久しぶりに熱なんてだしたわ。
シュタイナー《セージ君が居る時は、見守りしてもらいながら、動くのは良くても、ふらつく時は危険だからね。転倒したら大変ですよ。
Dr.ローソン《どれ、うん少し手がまだほてっているね。でも表情が元気そうだから、気管支炎になったんだろうけれど、肺炎にはなっていないだろうね。
熱が上がってきたら、頭やわきの下等冷やして、食べられたらアイスクリームなど食べて、水分だけはたっぷりとってな。
セージは勉強と両方で、忙しいだろうけれど、大変なら診療所の方で預かるよ。
Mrs.Sugar《私もそういったのよ。でも、家で看ている方が良いんだって言うのよ。移るといけないから、別々に寝た方がとも言っているのに...。
“絶対に移らないから大丈夫”って言って、いつも通りなのよ。
セージ《一緒に寝ているから、熱っぽいのも直ぐにわかったし、大丈夫だよ。俺絶対に移らないから...。冷やしたりするにも、一緒に寝ていた方が、楽なんだよ。
Mrs.Sugar《こういう時って、セージって別人みたいに頑固になるのよね。日頃のセージとは別人みたいにね。
Dr.ローソン《セージ君はしっかりしているからね。きちんとMrs.Sugarの様子をよく観察しているし、連絡くれた時も、ポイントを押さえての症状の報告だったからね。どんなナースよりも、完璧に看護しているよ。
でも異変が有ったら、何時でも良いから、連絡するんだよ。
Mrs.Sugar《そんなに、正確に観察していたの?全然気が付かなかったわ、確かに最初の2日くらいは、だるくて頭がぼんやりしていたけれど、頭やわきの下を、氷で冷やしてくれていたり、体にバスタオルを巻いて、年中取り替えてくれたりしたから、気持ちよく寝ていたわ。
シュタイナー《流石だね。のんびり穏やかだから、冷静に観察して、判断したんだろうね。ターナーにも電話で色々聞いていたみたいだからね。
バスタオル使用は、彼の考えなんだよ。快適だって好評なのさ。
Dr.ローソン《あぁ、交換するのが楽だしね。冷やさない方が良い所は、厚
めに巻けば良いしね。ターナーはよく勉強しているからね。
それじゃぁ、Mrs.Sugarは専用ナースが居るから、安心してゆっくり休むと良いでしょう。風邪は薬がないからね。とんだプレゼントもらってしまったなぁ。
ま、セージが大変でなければ、家で過ごすのが良いでしょう。いつでも連絡してくれてよいからね。じゃぁ頼んだよ。
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どうやら、少々悪化はしましたが、このままセージ君の看護で良くなっていくでしょう。セージ君は臨機応変な性格でもあるので、勉強も確かにしなくてはなのですが、ベッドに一緒に入って、資料を読んだり、PCをやったりしながらの勉強です。
時々Mrs.Sugarに触れて、体調の様子を、ノートに記録していたりもしていたのです。確かにすぐ横にくっついているので、熱が上がったり下がったりは、すぐに気が付きますし、タオル等をすぐ脇に積んであるので、汗をかいている様なら即取り換えてあげられます。
結構合理的なところもあるようです。第一自分も寂しくないですしね。きっともうしばらくしたら、良くなることでしょう。
storyteller🐑