Mme.シャノアールがブティックへ・・・

Mme.シャノアールはロングストールが欲しいと言っていたので、Mrs.Sugarがブティックに行くので、一緒に出掛けてきました。昨年頼んでおいたのですが、マダムシャノアールのストールはまだ出来たと言ってこないので、見に行きたいと言うのです。

Mrs.Sugarも、家などでせっせと編んでいますが、かなりの注文数があって、よくない事ですが親しいMme.シャノアールは、多分一寸後回しになっているようです。

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Mrs.Sugar《なぁに、他のお客様に渡しちゃったの？　シャノアールは仕事で店に居るんだから、今度出来上がったら、先に渡して頂戴ね。

Mme.シャノアール《あたしもさ、段々歳取ってきたからか、寒がりになってきたんだよね。前みたいに動き回らないからね。

こむぎ《何日か前に、シェルターも閉めちゃうからって、シェルター内に入る人から渡してしまったのよ。

パセリ《昨年からオーダーしてくれた人が、やっと渡し終わったって言う感じでね。ちょっとこの所、ミントさんやアニーなどが居ないときに、取りに見えるもんだから、順番は気を付けたんだけれど適当に渡してたんだよね。

こむぎ《一応言われた通りに渡したんだけれど....。

パセリ《なんてお客さんに言ったら良いか、判らなかったんでね。

マダムシャノアールには、この次仕上がったのを渡す様にするよ。
悪かったね。巧い事接客できなくてさ。

バーネット《私も早くお店にも慣れるようにしますから。すみません。

Mrs.Sugar《マグノリアやアニー達は何で皆居ないの？

Mme.シャノアール《そう言えばそうだねぇ～。そうだ！　シェルター内の倉庫に行るんじゃぁないの？

前に逢った事あるから、倉庫で何かやっているんじゃぁないのかい？

棚卸みたいな事をさ。もう今年は、後わずかだよ。

バーネット《えぇ～、そんな事言っていました。私じゃぁ何も判らないしね。

最初はこむぎさん達が行っていたんですけれど、途中で交代したんですよね？

こむぎ《私達じゃぁ、なかなか片付かないし、邪魔だったみたいよ。

アニーとマグノリアで、今日中には終わらせるって！

何日か前から、店番は私達でやっているのよ。もう直ぐ終わるんじゃぁない。

パセリ《ミントさんは行ったり来たりしていてね。それが何故か居なくなると、お客さんが来るんだよ。

パセリ《だから、私はこむぎに“ミントさんにもう一度聴いたら？”って言ったんだよ。

私はずっと前からの事は分らないから、こむぎが判っているって言うからさ！

上得意とか付き合いが古いお客さんとか、商売上の都合も色々あるんだろう？

こむぎ《だって、私お客さんの英語よく判らない人が多いんですもの。

バーネットの英語だって、まだよく判らないわ。

バーネット《私こむぎさんに話す時は、ゆっくり丁寧に話す様にしているんですけれど...

どうしても、国のなまりは有るかもしれませんけれどね。

Mme.シャノアール《だからさ、こむぎさんは、判らなかったら何度も聞けば良いんだよ。

繰り返して聞き返したりしてね。Sugarみたいにさ！そうしたら、同じ事も人に寄って言い方を変えて言ってくれたりね。そうやって覚えるんだよ。

Mrs.Sugar《もうね、会話は色々な言い方するから、いっぱい話すしかないのよ。
こむぎは短大の英文科出ていたんじゃぁないの？会話は実践しないと覚えられないわ。

私なんて、もう行き当たりばったりよ。でも一生懸命伝えようとすると、結構伝わるものよ。
って、全然判らない事もいっぱいあるんだけれどね。Ahahaha、、、、

それ以前に、店番の仕方を理解しないとね。未だに私はシャノに“今なんて言った？”って聞く事多いわよ。

Mme.シャノアール《うんうん、そうなんだよ。Sugarもね、大事なことより、どうでも良い事や、悪い言葉の方が早く覚えるんだよ。

これでも、私も気を付けて喋るようにしているんだよ。つい悪い言葉で、フランス語で言ったりすると、直ぐに覚えるからさ！　

で、私がセージに怒られるんだよ。

バーネット《凄いわ！Sugarさんフランス語も話せるの？　私はフランス語はほんの少しだけよ。

こむぎ《Sugarは若い頃に少し習ったのよね。だから、覚えられるのよ。

パセリ《後は結構此処は、フランス系の人が多いからね。気を付けて聞いていたら、少しは覚えるだろう。

こむぎ《私は気が小さいから、直ぐに混乱しちゃって！そんなにあちこちの言葉は判らないわ。

それに私は大学は、アメリカ英語を少しやっただけで、イギリス英語は難しいんですもの。

Mrs.Sugar《メモでも何でもして、覚えないとね。読み書きに頼っちゃうと、またヒアリングはおろそかになりやすいんだけれどね。

Loveストーリーの映画やドラマが好きなんだから、英国映画見れば？

私は丸暗記したフレーズを使いまわしも多いわよ。伝わればよいんだからね。

フランス語なんて“最初から男性名詞や、女性名詞を付けて覚えてしまえば良い”って言われたからそうしているわ。完璧は求めませ～ン。

Mme.シャノアール《そうそう、映画は結構覚えるよ。Sugarみたいに子供番組や、アニメも良いんじゃぁないのかい？その気になればね。

こむぎ《もういいのよ。私時期が来たら、日本に帰るから！　ぎりぎりまで過ごしたらね。

こんなに大気汚染が発表されているよりも、ずっと酷いなんて聞いたら、いずれ日本に戻って過ごすわ。

もう好きな和食を食べまくって、好きなように暮らすわ。何処に行ったって、汚染されているんでしょう？

パセリ《あれま、あんたったら、そう決めたんだ。あのセラピストはどうするんだよ。

あんた、やっぱり好きだっていってたじゃぁないのかい？

バーネット《あらっ、こむぎさんウッディの事本気で好きなんですか？

パーティに一緒に来ていましたけれど...。お付き合いし始めているのかしら？

Mme.シャノアール《あのくらい抱きしめてKissしたからって、付き合ったうちに入らないよ！　

こむぎさんが“フレンチKissくらいなら！”なんて言うから、私達からしたら、一寸親しくKissしただけなのに、大騒ぎしちゃってさ。

何だい？バーネットって言ったよね？あんたもウッディLoveの一人なのかい？へぇ～。

人は悪く無いけれど『avoir un cœur d'artichaut』な奴だと思うよ。

Mrs.Sugar《何々“avoir un cœur d'artichaut”ってどういう意味なの？

Mme.シャノアール《Sugarもこう言う時は、聞き逃さないね。“アーティチョークの芯を持つ”って事なんだよ。

覚えていたらセージに聴いてみな。あいつなら意味を知っているだろうよ。

Ahahaha、、、又私が怒られるだろうけれどさ。

Mrs.Sugar《えっ、又何か悪い意味の言葉なの？

Mme.シャノアール《そんな事ないけれどさ。“どうせならちゃんとした言葉を教えてやってくれ”って言うよ。その程度の言葉だよ。

それよりも、セージに言ったら大喜びする、愛の言葉を教えてあげるわよ。

パセリ《でも確かに、いい加減こむぎは英語の勉強はした方が良いよ。

まだ暫くは此処にいるつもりなんだろう？

シェルターに部屋貰っちゃったけれどさ。それは国民じゃぁないってことだろう？

こむぎ《そうだけれどね。この歳になったら、なかなか覚えるのは大変だわ。

バーネット《あらっ、こむぎさん達は国民じゃぁないんですか？

まだお若くてそれでシェルター内に引っ越されたのかと思いましたわ。

こむぎ《あらっ、私って何歳に見えます？年齢よりずっと若く見えるって言われますけれど！

パセリ《又始まったよ。こむぎ、それってこちらの国では、必ずしも誉め言葉じゃぁないけれどね。

私達２人はまだ国民じゃぁないから、シェルターに優先的に入れてもらったのさ。

バーネット《あぁ、そう言う事だったんですね。いえSugarさんのお友達だって聞きましたから、同じくらいかと思って居ましたけれど！

シェルターに引っ越されたから、若かったんだと思いました。東洋の人は、年齢がよく判らないんです。

Mrs.Sugar《もうね、お婆さんなのよ。彼方此方よく痛くなるし、風邪ひいたりしても治りが悪いですしね。

Mme.シャノアール《本当だよね。今は何処も超高齢者が居るから、若いって勘違いしちゃうけれどさ！　

此処に移民した頃みたいに、この数年で、体力無くなったものねぇ～。

こむぎ《体力は西欧人は凄いわよね。それから、肌は今ひとつの人多いけれど、歯が綺麗なのよね。

シェルターに住むことになって、冬休みも出入国は前とは違うから、帰国出来ないから、病院に歯医者さんが来た時、見てもらわなくちゃぁね。

パセリ《西欧人は歯が違うんだってさ。小さくて厚みが有る歯だから、虫歯とかになりにくいし、白くて丈夫なんだってさ。それに皆手入れが良いからね。

Mrs.Sugar《そうなんですってね？私は歯だけは、皆に負けないくらい丈夫なのよね。

小さい歯だし、硬い食べ物が好きだから、昔から手入れだけは、毎食後しているのよ。

Mme.シャノアール《そうだねぇ。代りに私達は膝や足が悪い人が多いかもよ。

椅子の暮らしのせいらしいけれどね。体はかなりぜい肉が付くのに、末端が細くて華奢だからね。

Mrs.Sugar《体の割には、本当に脚が細長いものねぇ～？　私たちは足の幅は広いし、嘆息で大根脚って言うのよ。

日本の大根は大きくて寸胴で太いのよ。だから、背が低いし、下に座るからか、代りに足がｏ脚が多いけれど、割合丈夫かもね。

でも私は正座が全然出来ないのよ。お行儀悪いって言われちゃう時あるんですけれどね。

肌だけはきめが細かい人がほとんどよね。顔の筋肉が動かないからかしらね

Mrs.Sugar《さて、じゃぁシャノ私帰るわよ。大至急シャノのストールは私が編むわ。　

だから、こむぎさん達ミントに言って置いてね。クリスマスまでに、シャノの分は私が編むからってね。

Mme.シャノアール《あらぁ～本当かい？嬉しいわぁ～。だからSugarは好きなのよぉ～💕Cyu!

Mrs.Sugar《シャノもうそれ以上は良いからね！本当に直ぐ抱きついてきてKissするんだから！

こむぎ《そうだわ、私達もクリスマスまでになるべく編まないとね。今までの事考えてもそうですものね。

急なお客さんも来るのよね。今年はどうか判らないけれどね。

パセリ《じゃぁ、Sugarゴメンね。頼むわよ。私達もフルスピードで編むからさ。

悪いね。こむぎもバーネットも、さっさと手は動かすんだよ。

バーネット《判りました。一生懸命にやります。居住権貰わないとですから、真剣にやるわ！
　　　　　　

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Mrs.Sugarは、シャノアールに色などの希望を聞いて、大至急編む事にしました。マダムシャノアールは大喜びで、全てMrs.Sugarにお任せです。仲が良いだけでなく、マダムシャノアールもMrs.Sugarの作る服のファンなのです。特に多くの人から評判が良いのが、ホームウェアなのです。

良い布を使って、丁寧に仕上げているので、とても着心地が良いのです。Mrs.Sugarは早速家に帰って、編み物をしなくてはです。クリスマスまでに、なるべく渡せるようにね。

やっぱり忙しい暮らしになりそうですが、西欧の国の忙しいは、日本人から見たら、かなり緩く忙しいと言うのが、当たりですね。Mrs.sugarが西欧が好きなのは、大事なこと以外は何でもいい加減で良いのが、とても楽だからです。何時も『早く早く』『さっさとテキパキ』『言われた通りに！』が苦手だからなのです。

ギリギリでも、間に合えば自分ペースでが良いし、さっさと早くやって、雑になったり、忘れ物が増えたりは性に逢いません。じっくり考える時間が有る暮らしが好きなので、海外の暮らしが好きなのです。

海外で暮らしながら日本を眺めると、物が豊富で、治安も良くて、穏やかそうですし、何もかも便利で！とMrs.Sugarには良い国だとと思えるのです。