ライモン君の国に行く話を庭でしました。

今日はプールの帰りはセージは話したいことが有って、庭に誰も居なかったので、一休みして、お喋りです。

先日セージ君はDr.ターナーとDr.ローソンに、万が一自分に何か起きた時の話をして、書類提出をしたのです。

必要に応じて、死亡時には検体として使ってくれるようにと言うのは、以前に書類はMrs.Sugarと共に出してあります。

しかし、今回は又別口の書類を提出したのです。そのことはまだMrs.Sugarには伝えていなかったので、伝えようと思ったのです。

ちょっとシリアスな雰囲気かな？の時は、外で話すようにしています。外は開放的なので、暗い気分にはなりにくいと思ったからです。

暗い事というより、多分理解してくれると思うのですが、驚かさせてはと思ったのです。

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Mrs.Sugar＼まぁ、これで今週分のリハビリは終わったわね。そうそう、久しぶりに今夜は乱痴気パーティでもしましょう？暫くは出来ないでしょう？

セージ＼いいねぇ～。シャンパンもずっと飲んでいないしね。そう言えば夏休みもあったのにさ、日本の天気ニュース見たりばかりしちゃっていたね。

Mrs.Sugar＼気温も今日はそこそこですからね。なんだか夏休みも何となく暑くて、だらしなく過ぎちゃったわね。
この中はそんな暑い訳でもなくて、ちゃんと良い塩梅に空調されているのにね。

セージ＼そうだね、それは新しい建材に変わっても、何となく外気は感じるよね。でもさ、もう少ししたら、更に後から話したハチの巣状の、新建材の家は工事し始めて出来上がるそうだからね。

ちょっと楽しみだよね。今度はワンフロァの家だからね。

Mrs.Sugar＼そう言えば、此処へ来てからも、部屋の引っ越しが多いわね。

セージ＼もう今度の部屋が、問題なければ、そのまま落ち着くよ。落着きたいしね。あのさ、Sugarちょっと話を聞いて欲しい事があるんだよ。

Mrs.Sugar＼なぁに？そんな真面目な顔しちゃって！大事な事なのかしら？

セージ＼う～ん、もしかしたら、悲しいけれど、Sugarは天国に行ってしまった後からの、事もしれないんだけれどね。

もしかしたら、まだSugarは元気にしている間の事かもしれないんだよね。

Mrs.Sugar＼うん、だから何なの？セージらしくなく、グズグズ言っているわね？

セージ＼だって、微妙な話だから、吃驚しちゃったら困るからね。

Mrs.Sugar＼大概の事は私驚かないかもしれないわよ。だってもう吃驚するような思いは年齢からして、免疫が出来ているわよ。

セージ＼色々大変な事や、辛い事が有ったんだろうね。思い出して悲しくなったら、何でも聞くからね。もう一人で泣くなんて事はしないんだよ。

聞くだけしか出来ないかもだけれどね。でも、代わりにそんな事忘れてしまうくらい、一杯幸せになれるようにするからね。

あのさ、ずっと先の事なんだけれど、この間ふと思ってねターナー先輩とウィルに話して、誓約書を書いたんだよ。

今冬眠療法と言うのを、ターナー先輩達は研究しているんだよ。トーマスとかは、何度か経験しているようだけれど、ターナー先輩は、更に今までの療法に手を加えて、リスクが少なくした方法を考えて、動物実験では成功しているんだよ。

Mrs.Sugar＼それの被験者に、セージはなるって言うのね？

セージ＼うん、まだ、万が一重篤な症例に限りの療法のようなんだけれどさ。そんな事になったら、俺はその療法の被験者に成ろうと思って居るんだ。

それでも、駄目な事も有るらしいんだけれどね。もうほぼ助からないって言う時には、駄目で元々なんだから、受けてみる誓約書提出したんだよ。

最近新しい方法はイケるって確信したらしいんだ。そしたら、まず被験者は必要だろう。ターナー先輩達は何か今後につながる研究はやるだろうからね。

そう言う時に、俺が適合するようなときは、使ってくれて良いと思ってね。

Mrs.Sugar＼そう、ターナーさん達の役に立つなら、セージは満足でしょう？それでも助からなかったら、私達は灰になって、お墓で一緒ね！

大丈夫よ。セージ何時も言っているように、どんな状態になっても、私はセージの側に居るからね。“煩い！”なんていわれちゃったりして・笑

セージ＼Sugar言う訳ないだろう。判ってくれた？段々世の中が変わってきているからね。何がどうなるか判らないからね。

もし俺が先に死んじゃったら、Sugarの最後を看る事が出来なくて、ごめんね。

Mrs.Sugar＼もう高齢になってきていたら、程々に自然が良いんだけれどね。その辺りは私は、セージと一緒に提出したとおりに、役に立つならどうにでも使ってくれて良いと思って居るのよ。

ただあのチューブだらけは嫌だから、元通りにならないのに、延命はやめて欲しいわ。ちゃんとセージの事が判って、人間らしくしているなら良いけれど...。

それはお互いさまで、どこかで限を付けるのも愛情よ。本人が辛くない道を選ぶのが良いと思うのよ。だって最後位、自由に飛び立ちたいじゃない。

セージ＼No matter what I do every road leads right back to you.every road leads right back to you.Maybe that is how I knew you were the one.

アレン＼よぉ～此処にいたのか？今日はリハビリプールの日じゃぁなかったのかい？金曜日だよな？

Dr.ターナー＼もう泳いできたよ。セージはやらなくてはならない事は、きちんとやるんだよ。俺も記録付けながら、泳いできたからな。

セージは日頃の適当な感じとは、違うんだよな。

Dr.マロウ＼そうそう、約束したら内容にもよるけれど、ちゃんと守るよな。

Dr.リンデン＼それは良い事だよ。最近の若いのは、結構緩いのが多いから、再確認しないとならない時があるからな。

Dr.ターナー＼まぁな。でも俺の教室は約束さえすれば、きちんとやるぜ。適当な会話で済ますと、気が向いたらって言う時もあるけれどね。

Dr.マロウ＼その感覚がね。俺達の頃は結構ピリっとしていたけれどな。それでもそのまた上の世代には、今の若い者は・・・って言われたんだよ・笑

Dr.ローソン＼それはもうずっと繰り返されるんだろうね。経験豊かになってくると、自分が若かったときも同じ様だったことは忘れてしまうんだよ。

リヴェール教授＼そうだなぁ。僕たち此処を計画した仲間は、皆変な奴だと言われていたにもかかわらず、気にしないでやり続けたんだよ。

絶対に必要になる！って思っていたからってね。そして、理想的な医療をやりたくてね。実力がないうちは、普通に真面目に決まり通りに働いてね。

Mrs.Sugar＼リヴェール教授は先見の明があったんですね。多くの人がそう言う人の事を、かなり変人扱いしたりしません？良い仲間がいらして良かったですね。

ジョルジュ＼そうですよ。一人の力と言うのは、微々たるものですからね。大きな事をやるには、協力し合える仲間がいると、何倍ものパワーになります。

セージ＼ホント、俺なんて皆に何時も助けられて、何とかやっているようなもんだからね。

Dr.ローソン＼それが解っているだけでも、セージはまだまだ、楽しく仕事が出来るよ。協力者には困らないよ。

Dr.ターナー＼此処は、それだけは凄く恵まれているんだよ。何かやりたいことが有るものにとっては、パラダイスだぜ。

アレン＼Ahahaha、、、パラダイスか！確かにかもだな。好きに実験的な事をやらせてもらえるからな！

ほかなら若い時なんて“何も言わずに言われた事だけやれ！”がほとんどだな。　

Dr.リンデン＼此処はやり方が巧いんだよ。リヴェール教授はどん欲だから、若いからこそ考えつく事を、粗末にはしないのさ。ちゃんと利用するんだ。

アレン＼そうだよ、だからセージの開発した物も、ある程度まで出来上がったら、即上に提出だろう？それから先を作り上げる力はまだ無いからな。

Dr.ターナー＼まぁ、だんだん力はついてくるさ。その後セージは、何とか手を加えて、更に完成近くまで又やり始めるだろう。だから自然に力を付けてくるんだよ。

Dr.リンデン＼良い所は認めて、サポートするのも、自分も又学ぶからな！

Mrs.Sugar＼セージは良い先輩達にも恵まれて、幸せな事よね。

セージ＼本当に！おまけがつかなければ、もっと感謝するんだけれどね。

Dr.ローソン＼おや、何かおまけがつくのかい？

ジョルジュ＼クスクスクス、、、、。確かに、結構セージ君は、皆に玩具にされている時はあるようだね。

Dr.ターナー＼そうだったかなぁ？愛情豊かな奴が多いんだと思うぜ。

Dr.マロウ＼特にターナーの玩具かな？　

Dr.リンデン＼Wahahaha、、、。気分転換には、最高な玩具のようだぜ。
　　　　　
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とかく皆にからかわれるセージ君です。ちょっとシリアスな話もしましたが、皆の様子にすっかり、気分は軽くなりました。

シリアスな話などしないで済めば良いのですが、適当な時には話し合っておかないと、誤解を招いたりして、トラブルのもとになります。

勝手に“わかってくれるだろう”は、無しにしているのです。特にセージ君は、話しにくい事こそ早くにきちんと話した方が結果は悪くないと教わっていました。

いざとなった時の事など考えたくも無いのですが、ふと気になった事は、早い目に相談して、済ませなくてはならない事は、終わらせてしまいます。

ですから、日頃はもう呑気に楽しく過ごせているのだと思っているのです。そこのところが、Mrs.Sugarとセージ君は、巧く話し合えるのです。

お互いに馬鹿々々しいとか、そんな先の事を等とは言いません。そう思った時がその人にとって、大事な事だと思うからです。