Dr.ローソンとDr.ターナーが往診にきました。

今日は午後になってから、Dr.ローソンとDr.ターナーが、呑気そうな顔してやってきました。一応往診と言う事で、様子を診に来たのです。

しかし、２人ともカバンも無しで、手ぶらでやってきました。Mrs.Sugarは、しっかりと診察をするものと思っていましたので、少し拍子抜けです。
でもそれだけ、良くなっているのでしょう。

腕にはブレスレットを付けているので、診療所内では２４時間、血圧や脈拍、体温その他必要と思われるものは、当番医が見ています。手ぶらと言う事は、まぁ心配は無いと言う事でしょう。
　　　　　　
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Dr.ローソン＼やぁ、ひさしぶりだね。ってまだ１週間経っていないけれど、毎日一緒に居たから、なんだかすごく久しぶりと言う気がするよ。

２人とも、何の問題もなかったよね？端末機通りなら、問題無だね。セージは自分の為に開発したようなもんだよな？

Mrs.Sugar＼そう言えば、そうよねぇ～。今回早く帰宅出来たのは、MRS1が有ったからとも言えるわよね。

Dr.ターナー＼そうだよなぁ～。もう何人もの患者が、お陰で早く退院したい人は、安心して退院したからね。

そして、自分の為にもなったなんて、お前は研究者に向いていたんだなぁ～。

セージ＼まぁ、仕上げの色々は研究所の上級研究員の人達が、手を加えてくれたから出来たんだから、俺はほんの入り口を作っただけだけれどね。

Dr.ローソン＼まぁ、ふらつくといけないから、座りなさい。元気は良いけれど、時々フラっとする時があるだろうから、気を付けるんだよ。

Mrs.Sugar＼それは問題が有ってなのかしら？今は少し疲れやすい様なんですけれど・・・。

セージ＼別に気分が悪い訳じゃぁないんだよ。歩いたり立って居ると、少しバランスが悪くなっているのか、フラっとする時があるだけだよ。

Dr.ターナー＼それはいずれ治るから、問題はないけれど甘く見て、倒れて怪我したりも有るから、絶対に一人歩きはするなよ。

脳がまだ微調整が終わっていないんだよ。
完全に元に戻るのには、半年くらいはかかる場合もあるからな。

Mrs.Sugar＼ほらほら、セージ聞いた？　細かい事は解りませんけれど、言われた通りにしなくちゃぁね！

Dr.ターナー＼なんだ、セージは言う事聞かないのか？　家に帰ったら我儘になってしまったのか？

セージ＼そんな事ないよ。でもさ、なんだか俺少しは変なんだよ。精神状態にブレーキが利かないみたいで、我慢が出来ない子供みたいな時があるんだ。

Dr.ローソン＼例えばどんな風なんだい？それは不安定さは、ちゃんと解ってはいるんだけれど、どんな時にブレーキが利かないって感じるのかな？

セージ＼え～とさぁ、Sugarがキッチンに行っている時、戻って来るのが待ちきれなくて、ふらふら側まで行っちゃって、怒られるんだよ“呼べば迎えにくるからね！”って言われるんだけれど！

Mrs.Sugar＼そうなのよ。結構ゆっくり普通に歩いては居るんですけれど、急にふわっとしている時があるのよ。そうそう、それにね、泣き虫になったみたいなのよね。

Dr.ローソン＼泣き虫にかい？セージは何か悲しい事があるのかい？

Dr.ターナー＼感情のコントロールが悪くなっているのかな？それとも今までが頑張りすぎだったのが、一気に生まれ変わったようなものだから、緩んだのかな？お前愚痴とか言わないで、何時も穏やかだからな。

Mrs.Sugar＼そうなのかしら？たまに私何だか意地悪な事言ったかしら？って思う時があるのよね。
結構泣かなくても、よく涙目になる時があるんですものね。元気な時は、時々意地悪な事言ったりしたけれど、そんな時とも又違う雰囲気なのよね。

入院中はそんな事無かったのに、帰って来たらなのよ。

セージ＼俺だって、なんだか変だって思うんだけれど、だからSugarの所まで行きたいと思うと、もう待てないんだよ。

Dr.ローソン＼まぁそれは時間が解決してくれると思うよ。脳がまだブレーキが甘い状態なんだろうよ。
今までのセージが、若いのに我慢強すぎたんだよ。

Dr.ターナー＼大体よぉ～、セージは結構甘ったれ坊主でもあるんだからな。Sugarの前だと、一応夫らしくって、背伸びし過ぎていたんじゃぁないのか？

Mrs.Sugar＼そうそう、そうかもしれないわ。本当に優しいし、頼もしい夫で、私は凄く幸せなんだけれど、良い子過ぎるようにトレーニングされちゃったからでしょうね。

セージ＼だって、間違ったことはしていないだろう？

Dr.ローソン＼Ahahaha、、、、。そうだな、時代が急激に変わってしまったけれど、以前のままなら長男だし、ジェントルマンじゃぁなくてはならなかったものだな。
でも今だって、本当は長男関係なく紳士である事は、大事な事なんだからね。

Dr.ターナー＼前のセージに、いずれ戻れるさ。いいじゃぁないか、Sugarと２人の時は、自由に過ごせば良いんだからよ。

Mrs.Sugar＼うちはね、セージが直ったら、以前みたいに月に１～２回は週末は悪い子になるパーティをやっていたのよ。

思い切り羽目を外して、だらしなくするパーティで、ガス抜きすることにしていたのよ。
最初はセージは吃驚していたけれど、すっかりはまってしまって、気分が凄く良くなるって言っていたのよ。

セージ＼うん、あれは本当に楽しくてさ。俺ってこんなに下品で行儀悪い事が楽しいなんて！って思ったんだけれど、凄くスカッとするんだよ。

Sugarが思いっきり意地悪だしさ。俺もすげぇ不良になってしまうんだ。

Dr.ターナー＼ま、今はまずそう言うパーティが出来るようになるまで、穏やかにゆったり冬眠暮らしだな。

焦らないで、セージも気楽に過ごすんだな。

Dr.ローソン＼演じていたとしても、それはきっと精神のバランスが良くなるだろうね。
いいじゃぁないか、もうちゃんと世の中のルールも解っているんだからね。

人は良い面も悪い面も持っているからね。そのバランスが何かで狂ってしまうと、犯罪者になってしまったり、精神の病になったりするんだよ。

Mrs.Sugar＼私がやたらに転寝してしまったりすると、セージは家事などが負担になっているんじゃぁないかって、心配になるみたいなのよね。

最低の事しかやっていないのよ。

セージ＼だってさ、入院暮らしの付き添いは、Sugarはとても疲れたと思うんだよ。家での閉じこもりとは又違うだろう？

だから、家に戻ってすぐ家事は、疲れて具合が悪くなったかな？って思うんだ。

Dr.ターナー＼仲良く２人で、怠け暮らしに浸って居ろよ。治って来たら、又それなりに忙しく暮らす時も出てくるだろうからな。

Dr.ローソン＼そうそう、今度エルダーと一緒に来るよ。エルダーが今は落ち着いたけれど、酷くセージの事心配していたからな。

怪我はまだ完璧ではないけれど、まぁまぁだよ。腰骨痛めたから、リハビリしているよ。

Dr.ターナー＼エルダーはもっとシラっとした性格かと、思って居たんだけれどな。やっぱり目の前でセージが大出血で倒れたら、そりゃぁショックだったろうよ。

直ぐに救急が行ったんだけれど、必死で止血しながら、２人とも出血で凄かったそうだからな。

ラファエル財団理事は、自分のかすり傷が痛いって喚くし、ライモンは震えが止まらなかったそうだしな。

Mrs.Sugar＼それで、エルダー君はすっかり治るのかしら？

セージ＼腰やられたって、全く問題なく治るのかな？

Dr.ローソン＼あぁ、そこは今は最先端医療を利用して、リハビリは療法士とマンツーマンでしっかりアナログなトレーニングなどしているよ。

マッサージも受けているしな。

精神的にもちゃんとリハビリ受けたし、あいつはかなりしっかりしているようで、結果は悪く無いそうだよ。

Dr.ターナー＼そうそう、マッサージ療法も今、更に研究しているんだよ。悪く無いんだよね。

Mrs.Sugar＼私の外気功も悪くはないのよ。今はセージに朝晩やっているんだけれどね。

セージ＼うん、凄く気持ちが良いんだよ。もうね、理屈じゃぁないんだ。

Dr.ローソン＼Ahahaha、、、。Sugarらしい特技だね。じゃぁ今度やってもらおうかな！セージはSugarの側に居れば、それだけで気持ちが落ち着いて良いだろうよ。

Mrs.Sugar＼今度、皆さんも試しに何処か痛かったりしたら、実験してみてよ。忘れていたんだけれど、今回思い出したので、きちんとやっているのよ。

セージ＼あぁ、嘘みたいだけれど、エネルギーを感じるんだよ。それがさぁ、何でやり始めたかっていうと、Sugarもやるよなぁ～カメハメ波みたいなのが、出来るはずだからだって理由だよ。

内気功でなくて外気功って言うのを習いに行って、ライセンス取るまでやったんだってさ。

Dr.ターナー＼俺も頼むかな？医療関係者は、１日中同じ姿勢が多いから体は案外疲れているからな！

Mrs.Sugar＼むっふ！御用達でやろうかしらね・笑

セージ＼でもさ、ちょっとだけだからね。結構密着するんだからさ。

Dr.ローソン＼おやおや、セージは結構焼きもちかい？

Dr.ターナー＼そうなんだよ、けち臭い事言うんだよ。セージはSugarがらみになると、心も狭くなるんだからな。

なんだよぉ冬眠療法で、それは治ったかと思ったら、変わらずなのかよぉ～Ahahaha、、、、、。

Mrs.Sugar＼ターナーさん、何時もセージがお世話になっているから、特に念入りに疲労回復の気功治療やって差し上げるわ。

むっふ！ちょっと楽しみだわ。

セージ＼あんまり近づいたら駄目だからね。遠隔でも出来るって言ってただろう？

Dr.ターナー＼お前そう言うところは、本当に相変わらず馬鹿だなぁ～。そんな事言っていると、Sugarの事取っちまうぞ！

セージ＼Sugar駄目だよ。グッスン！駄目だからね先輩でも・・・

Mrs.Sugar＼ほら直ぐに涙目になっちゃうんだから！

Dr.ローソン＼おやおや、冗談に決まっているだろう。まぁSugar、元々セージはこれが本当なんだよ。

それが、ちゃんと理性がよみがえってくると、ブレーキをかけて、表には出さなくなるんだよ。

Dr.ターナー＼ま、これ位は、有りだとは思ったけれどね。さて、我々は引き揚げますか・・・

Dr.ローソン＼じゃぁ、今度はエルダーと一緒に来るからね。

Mrs.Sugar＼はい、宜しく言っておいてくださいね。是非お待ちしていますから・・・

セージ＼Sugar、他の人の事はあまり気に掛けたら駄目だからね。

Dr.ターナー＼ま、急に調子崩す事が有るかもだから、でもすぐに誰かが来るから、大丈夫だからな。

此処は診療所から、一番近い場所なんだよ。今度秘密のドアを教えるからな。

でも誰にも言うなよ。秘密のドアなんだから・・・じゃぁなセージ！

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Dr.ターナーとDr.ローソンは順調な様子を確認して帰って行きました。セージ君は、しっかりMrs.Sugarを抱きしめて、動かずに座っていました。

Mrs.Sugarはそんなセージ君を、優しく見守りもし、変わらず信頼も増すのでした。彼はとても素直で誠実に接してくれる人なのです。

結構はっきりしていて、誰にでもではなくて、自分と関りのある大事な人には、オープンマインドで、弱点もさらしますが、相手に寄っては、理性的な紳士であるべきと訓練された顔が、表面に出てきます。

時には凄く男っぽい面もありますし、嫌な事に関しては、実に呆れるほどはっきり拒絶もします。

これは誰でも、両面持っているのでしょうが、やはり損特も計算してしまう場合が多いので、巧く使い分けしている場合が多いでしょう。

セージ君の性格は研究者として、今のように暮らすのが一番良い暮らしな様です。最低安定した暮らせたら、名誉や収入には、あまり執着しないようです。

最小限の大事な物があれば、それを守って行く事にはこだわりますが、以上は求めないのですが、その最小限がなかなか拘りが多いのです。

それに、もう一番手に入れたい幸せを手に入れてしまったので、後はそれを守るだけなのです。