2014年のにゃん亭Cafeオープン2年目

　　　　　　　　　

何だかあっという間の2年間でした。Cafeに集まる仲間たちも、 皆のんびりしつつも、真面目にコツコツと仕事をしていました。
気のせいか皆が集まるCafeのストーブも、ほとほと燃える灯が落ち着いた雰囲気で、相変わらずみんなを癒してくれています。

時には2階のMrs.Sugarの居室で編み物などやるときも出てきまた。
Cafeにお客様が結構いらしていて一杯になって来た時です。

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Mrs.Sugarの友人の、こむぎさんが遊びに来て以来、此処で暮らすのに興味を持ったようで、ずっと迷っていた様でした。

Cafeで働くと言う事にして、Mrs.Sugarが身元引受人になれば、申請を受け付けてもらえると言ってくれたので、一応移民申請手続きをとりました。

語学は苦手でも引受人が居て、ワークパミットが取れれば話は又別なのです。語学が苦手と言っても、こむぎさんは英文科卒業なのです。

カレッジの臨時講師だったポプリさんも、この国が気に入ったようで、Cafeを手伝い始めていました。
Mrs.Sugarもお客さんが増えて、Cafeがかなり手狭になってきたので、すこし増築改造しようか考え始めました。

このロッジ購入時にとても良い工務店と懇意になりましたので、頼んでおくと合間を見て手早く 改築などしてくれ、改築と奥に増築をしたり、ミニガーデンを作ったりしました。　

小さなミニガーデンですが、手を入れて色々植えたりして、休みの日も楽しんでMrs.Sugarは、店に手をいれはじめました。

何時まで続けられるかわかりませんが、自己都合でできる仕事なら、仕事をしていたほうが元気で居られるでしょう。

WANNYANWONDERLANDは気候が良いのですが、移り変わりの時期は結構スピーディで、あっという間に入れ替わります。
ですからその時期だけは、ちょっと体調管理しないとなりません。

ここには梅雨の時期はないのですが、夕方から朝までの間に雨が降ることが多いのです。

大雑把な性格でもある Mrs.Sugarは、植木の水遣りは気にしないで、気が付いたときにやれば、植木は元気なのが思わぬラッキーでした♪

ミントさんはもう落ち着いて此処で、一緒にブティックをやっていく気になっていました。 目標が決まったので、時々アートカレッジに勉強にも行っています。

Cafeはのんびり暇だったはずでしたが、有難い事に思っても居ない位に、最近はお客さんが誰も居ないと言う事がなくなりました。
以前のようにマダムシャノアールの店に遊びに出て行く事は、あまりなくなったのです。

とても良い事なのですが、まさかの盛況ぶりになったのには吃驚です。早々と老後はマダムシャノアール達と、日向ぼっこしてお茶を飲もうと話していたのですが......

お客様は大学関係者が多いのですが、朝早くは焼きたてパンを買いに来るお客さんが増えてきました。
そして、何と驚いたことに、セージ君とその友達イリス君が、此処の大学の工学部を受験したのでした。

かなり受験は難しいと聞いていましたが、２人とも受かったのです。セージ君の友達の、イリス君の年子のお姉さんの、秀才メィスさんが昨年Aレベルを取って、此処の大学生になっていたと解ったのです。

そんな事とは知らないセージ君でしたが、Cafeでのアルバイトは、とても気に入っていましたし、Mrs.Sugarの側で暮らせば、毎日楽しく話が出来ます。

そうするには、ここの大学に入るのが良いと、単純に思ったのです。

入学するには、珍しく試験もある大学と聞いて、突然此処の大学を受験しようと思い、猛勉強を始めました。まだ間があるのですが、やると決めた事には、真面目に全力投球する性質です。

結果セカンダリーでAレベルを取って、受験時期を早くにしました。それを知った友人のイリス君は、セージ君と離れたくなくて、秀才のお姉さんの居る大学なので、専攻は違いますが、同じ工学部をこれも又Aレベルを勢いで受験して受かったのです。

元々イリス君は、かなりの秀才だったので、ちょっと気を入れれば、大した問題でなく入学出来たのです。

セージ君は７月生まれなので、イリス君とは丸々１歳半くらい違うのですが、セカンダリーになる時にスキップして同学年でいましたので一緒に受験でした。

しかし、セージ君は特に勉強は好きだったとは言えませんでした。ですから、寝る時間以外は勉強と言う、それまでの暮らしとは全く違う暮らしになったのです。

家族や周囲の人は、気でも狂ったのではないかと思ったのです。そんな訳で、ぎりぎりセーフの申し込みで、見事試験に受かり、９月の新学期から大学生になりました。目標がシッカリ決まっていると、勉強も捗るようです。

セージ君はミントさんと一緒に暮らし、イリス君はメィスと同居です。これでセージ君は夢の第一歩がスタートしたのです。

この国に来るたびに此処が好きになり、Mrs.Sugarとのお喋りを楽しみました。Cafeでアルバイトする暮らしが夢だったのですから...。

何故かMrs.Sugarの側にいるのが、とても心地良くなって、離れがたくなっていました。日頃はそれほどお喋りではないセージ君が、楽しそうにMrs.Sugarと話すので、ミントさんは吃驚していました。

イリス君は秀才ですが、セージ君は暢気に適当にそこそこの国立大学を出たら、後は長男なので家で、長男の仕事をすれば良いだけの、人生を送ると思っていました。

しかし予定変更で、勉強をしなくてはならない道に決めたのには、人生判らないものです。

受験するには、成績表や推薦状も必要だからです。動機に問題ありですが、目標が出来たので、死に物狂いで勉強をし始めるしか、方法はありません。

試験に落ちる事等は、考える暇もないくらいに、勉強した時です。長期休みには、ミントさんの所に泊まり,Cafeでアルバイトして、残り時間は勉強です。

イリス君には、大変な思いをしているセージ君の暮らしが、充実した暮らしをしているようで、うらやましくて仕方がありませんでした。

最初はMrs.Sugarの部屋に、暫く居候していたこむぎさんも、夏の終わりには自分で、部屋を借りて独立しました。

何しろ和食党で寒がりのこむぎさんと、まったく和食は食べなくて良いMrs.Sugarですし、寒いのが好きなのですから、なかなか同居は巧く行きません。

結局は融通の利く性格のMrs.Sugarが、譲る事が多かったのです。そこで、ついにMrs.Sugarは「別々に気楽に暮らしましょう」と提案しました。

もうその頃には、こむぎさんの友達の、台湾と日本人のハーフのパセリさんが、遊びに来ていて一緒に暮らす話しが 出てきていた様です。

何処も観光するところはないのですが...。パセリさんはトライアンガルなので、語学は苦手なこむぎさんとしては来て欲しい人でした。 　

それまでは、セージ君が気を使って時々こむぎさんに話しかけたりしてくれていたのですが.....こむぎさんも歳の若いセージ君だと、少しだけ話をするようになりました。

セージ君もミントさんも綺麗な標準語を使います。ゆっくり判りやすく気を使って話してくれるのですが、それでも、少し話をする程度です。

イギリス人の英語は、こむぎさんは苦手だったのです。英文科を出ていても米語なのです。
そしてぽんぽん威勢よく、少しフランスなまりの英語を話すマダムシャノアールは、特に苦手なようでした。

ポプリさんにも今ひとつ、 几帳面な人だからか、苦手意識があるようでした。なのに何故かMrs.Sugarは気楽な性格なので、遊びがてらやってきて、暫く暮らしたいと言い始めたのでした。

もっと英語で話せるかと思っていたのに、あんまり理解できませんでしたし、西欧人男性には、日本人女性はとてもモテると思っていたようなのです。多分ロマンチックな事を考えていたようです。

Cafeの庭も、特別ガラスの温室のように作りかえて、樹木を少し植えた上は、換気の為に天井は一部開けて貰って、いい塩梅に暖かくて、更にストーブの煙も外にでるように工夫してくれたので、 なかなか快適な庭になりました。

これでCafeの庭は、何時も緑がある庭になりましたし、冬でも外でお茶が飲めるようになりました。

過ごしやすくリフォームもしたかったので、広い目の土地付きのロッジを買ったので、目的通りになってきました。これは第一次移民した人達だけの特権です。

セージ君は背がまだ伸びていて、最初の頃からしたら、かなり背が高く、肩幅もシッカリ広くなってきて、だんだん大人っぽくなってきましたが、ミントさんとはよく姉弟喧嘩もするようですが、仲は悪くはないようです。

ジェントルマンとして、かなり厳しくお爺様から幼い時からしつけられていたそうなので、我慢するのはセージ君のようでした。

セージ君は、Cafeのお客さんにも可愛がられていました。それは明るく穏やかな性格だからでしょう。

服の着こなしが上手なので、ブティックで販売するようになったメンズ服は、セージ君に着て貰うと宣伝にもなりました。

セージ君のアルバイト暮らしが楽しそうなので、イリス君もアルバイトがしたいと、セージ君に言ってもらえないか、頼み込んだのです。

それを見て、男のお客さんもブティックには増えてきたのです。その当時は双子のモデルさんローズ＆マリーさんも、お客さんでよく来てくれていました。

“いずれこの国に暮らすかもしれないので！”と、レンタルハウスに暮らしていました。
どうもどちらかの方が、医学部の人が好きだったようで、交際していた？ようです。でもモデルとしては、かなり良い仕事をしていたので、忙しいので、居ないことが多かったのです。

戻ってくると必ずCafeに来てくれました。常連さんも増えて、賑やかなCafeになって行きました。

そんな雰囲気で2014年の９月にはてなブログにひっこしてきました。まだ異常気象ではなく例年通りの気候で、９月の終わりには冷え込むと夜には小雪が舞う夜もありましたし、積雪がそこそこある冬もあったのです。
こむぎさんが自分の部屋を借りて、パセリさんと暮らす様になったので、Mrs.Sugarはのんびりと静かな一人暮らしにりました。

何時もこむぎさんに合わせて暮らすのは、寛大なMrs.Sugarも、少しストレスがたまって来ていましたので、久しぶりに解放感が味わえる冬休みです。

こむぎさんは何処に行くのも一緒ですし、別々に食事を作るのも、何となく気づまりになっていました。
そんな様子に気がついていたのは、セージ君だけのようでした。
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ミントさんは日本人独特の雰囲気は気が付きませんし、編み物上手なこむぎさんと、パセリさんをアルバイトに使うのは問題ないと思っていたのです。

Cafeの奥に小さなアトリエにして、オートクチュールのブティックにしてみたら、上品で華やかで、綺麗ななミント相手に、見に来るお客さんも少なく無いでしょう。そうなったら、確かに器用に編み物をする仕事にはこむぎさん達は適任です。

Mrs.Sugarはそのように割り切る事にしました。Cafeもブティックの方も順調に、毎日が過ぎていっていたのです。Mrs.Sugar世代が健康であれば、そこそこ問題ない暮らしになりました。

と言うのが、此処に辿りつくまでの話を、HPの中でMrs.Sugarが日記代わりに、書いていたのです。此処からは、ブログの中で物語が続くことになりました。

後もう少ししたら、ドールさんメンテも終わり、又続きが始まります。早々とリヴェール教授が、災害対策などに入ったら、本当に感染症災害が世界中に広がり始めましたので、的確な判断だったようですね。

ずっと読んでくれている方は、偶然の一致が意外と多いのに、気が付かれたかもしれませんが...。

もう暫くしたら、又ドールさん達もパワーアップしてくれるでしょう。此処までのざっくりの話でした。これで、ブログの方に物語は移ります。