セージ君が来る前の思い出話

少しだけ現在の話も...

今日も寒い１日になりましたが、休みの日なので、Mrs.Sugarとセージ君はブランケットに包まって、温度設定は室温１８℃にしてあります。

暖房は入れなくてもよさそうですが、湿度が低い目のせいか、暖かい日の後のせいか、少し寒い目です。同じ室温と湿度なのに、冬は寒く感じるし、夏は涼しくて快適なのが不思議ですね。

少し高齢のMrs.Sugarになって来ているので、ぬくぬくと快適な状態でいてもらわなくてはと、セージ君はDr.ターナー達に聞いていたので、さりげなく温度調整です。

それでも、２人一緒にブランケットに包まっていたいので、設定温度は低い目です。未だにそんな事を言うと、Mrs.Sugarに笑われたりするのが、癪だからです。

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Mrs.Sugar《何だかこうしていると、冬眠しているみたいね。感染症の国は、こんな密な状態など飛んでもないでしょうけれど！　

でもこれだから、感染症は収まらないで、蔓延してしっま
うんじゃぁないの？

セージ《そうかもしれないけれど、でも家族が一緒だたり、愛し合っている夫婦や恋人同士が、離れて家の中でもマスクでなんて、なかなか難しいと思うよ。

マスクしていても、抱きしめたり出来ないなんてね。子供がまだ幼かったら、どうする事も出来ないだろうしね。

なんとも言えない微妙な問題だよ。

Mrs.Sugar《本当よね！今の状態など考えもしなかったわね。此処に来たばかりの時は、Cafeに越したばかりで、まだ暇だから、シャノと行ったり来たりしながら、色々な話をしたわねぇ～。

それも懐かしいわ。９年前は、まだ結構気分も若くって！

セージなんて、何？水泳大会に向けて、トレーニング中位だったかしら？あぁ、１３歳位よね！

あはっ、一生懸命泳いだり、飛び込んだりしていたのね。

セージ《何だか、俺の昔の話は、嫌な感じだよなぁ。確かにまだ子供でさぁ。

でもそうだよ。ミントが此処のアートカレッジに入る為に、国のスクールで結構真面目に勉強していたんだよね。あれでもね。確か付き合っているボーイフレンドも居たんじゃぁないかな？

あれっ！俺が上の学年の寮に変わって、寮長のスコットと知り合って、付き合っていたんだったんだっけかなぁ？

Mrs.Sugar《セージの寮の寮長だったんでしょう？スコットとは、大学受験が重なって別れたってミントから聞いたわよ。薬学の大学も勉強が大変なんですってね？

家がファーマシーかなんかだって聞いたわ。ミントは嫌いになった訳ではないけれど、滅多にデート出来ないボーイフレンドなんて、意味ないから別れたんだって言ってたわ。

他の人とデートもしたいしってね・笑　ミントはモテたでしょうね。今もだけれど、さっぱりした性格で、とても華やかだけれど、上品な感じで、楽しい人ですものね。
　　

　　　　♥～～～～～～～『ここから少し2012年の世界に...』～～～～～～～♥

その頃の２月のCafeは、前庭が少々ある土地にゆとりのある、小さなCafeでした。

鋳物の大きなストーブに、薪をくべながら、何時もこれまた大きな薬缶で、お湯をシュンシュン沸かして居て、お客さんが来ると、熱々の紅茶かコーヒーを、淹れて出していたのです。

何人かの、お客さんが通って来るだけなので、合間にはストーブの横で、編み物をしたり、手縫いのブラウスを縫ったりして過ごしていました。

その内、アートカレッジの講師として、ポプリさんがやって来て、ふらっと散歩がてらCafeに立ち寄りました。

同じころミントさんもアートカレッジの服飾の大学院に入ってきて、やはりCafeに立ち寄る様になったのです。
そこで、ポプリさんとも話をするようになったのです。

ポプリ《貴女もこのCafeがお気に入りなのね。よく逢いますわよね。アートの学生さんでしょう？

ミント《はい、服飾の大学院パタンナーの研究しているんです。舞台衣装のパターンも起こせるようにね。

それが直ぐに出来たら、どんな服も出来ますでしょう？
古典的な衣装など作れたら、面白そうですしね。

そんな話をしあうような、固定客が少しずつ増えて来たCafeでした。大概のお客さんが、一人での時間を楽しみに来るようなお店でもありました。

そんな時間を邪魔しないように、どちらかと言うと、お茶を出したら、放りっぱなしで、お代わりや用事があったら、声をかけてくれるように、伝えてあります。

それが気に入って、通って来るお客さんが多かったのですが、その内皆気が向くと、Mrs.Sugarとお喋りを楽しみにストーブの近くに来る人も居たのです。

ミントさんなどはその中でも、最も親しく話をするようになったのです。年齢は凄く違いますし、割合人を選んで付き合う性質なような、ミントさんでしたが、Mrs.Sugarとは、ウマが合う様で、そうなるとかなりざっくばらんに話をするようになりました。

ほぼ１年近く経った年末のクリスマスには、Mrs.Sugarの昔の友人一家が、パーティが大好きなのですが、招待されて出かける前に、様子を見に立ち寄ったりするときなどもありました。

華やかなドレスが大好きな一家で、子供は４人ですが３人姉妹と1人息子です。それはミントさんの所と同じだと話していたのです。

何時か舞台衣装のような、豪華なパーティドレスを、注文したい等と話して居ました。

友人一家がやってくると、小さなCafeは一杯になってしまうのです。見事に広がったスカートのロングドレスを見せにやってくるのです。

1日遊んで行って、ホテルに泊まって次の朝飛行機で、パーティ回りで12月は忙しいのだそうです。

と当時は、理由がちゃんとあれば、自由に出入りは出来る国でしたが、大部分は何もない国なので、病院の会員や医学関係者や、大学受験の下見の見学などにくる、家族くらいの出入りです。

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入国1年目は、のんびりと暮らしの基礎を作るだけで、過ぎていったのですが、意外とあっという間に時間は経って行きました。

今日はザックリと、入国した年の話をセージ君にしたのです。セージ君は入国した頃の色々は、案外聞いていなかったのです。　

ミントさんは、長期休みの時に、結構話して居たのですが、賑やかに話をするので、セージ君は上の空で聴いていたので、その頃どうであったか、覚えてはいませんでした。

まさか、その後この国に立ち寄るとも思っていなかったのです。約束の水泳大会に出場して、ヨーロッパ大会のジュニア部門で、ダイビングとクロールで、優勝してしまいましたが、もうそれきりで止めるというのを、コーチたちに残念がられていた頃だと思います。

セージ君からは,Mrs.Sugarにちょっぴり話したくらいの年でしたのは、大会が終わるまでは、セージ君も彼なりに忙しく、トレーニングに追われていた2012年だったのです。

　　　　　　　　　　　　　　　 storyteller🐑