『2015年晩夏～初秋』ゆったりと静かに過ごすのも・・・

SUGARMAMAがここの国が大好きなのは、秋が来るのが早いことです。日本がまだ夏で熱い8月に、ほんの少し暑い日があるだけで、あとは空気が乾いてきて、秋の風が吹き始めます。そして、時には夜には小雪交じりのみぞれが降り冷え込んできます。

晴れた日の昼間は、結構気温は上がりますが、湿度がないので過ごしやすいのです。ですから、熱いのが苦手なSUGARMAMAは、しみじみとこの国に移民できて、国民としてのんびり暮らせているのを噛みしめています。

色々なことがありましたが、今が人生で一番幸せな時になりました。店が暇になるとコーヒーやお茶を入れて、高台にあるので、木の合間から見える木漏れ日等眺める時間が大好きです。
今日はポプリさんが一緒なので、2人で昔の思い出話などしています。同じ世代ですが国が違うので、お互いに話を聞いて、感動したり、びっくりしたりです。

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ポプリ《私が亡くなった彼との暮らしを話しても、Sugarちゃんだけは、驚かな
いで聞いてくれるのよね。

SUGARMAMA《だって、不思議な事ではないと思うのよ。世の中理屈では割り切れない事がいっぱい有ると思うのよね。これだけ科学が発達しても、科学者でさえ分からない事がたくさんあるから、研究したりするんでしょう？

だからここの国の医療関係の人や研究所の人は、好い職業を選んだんじゃぁないかしら？仕事に差別はよく無いけれど、自分がやったことが、なんだかの形になって、見えて残る仕事って良いわよね。

ま、反対に上手くいかなくて、失敗したことも、形になって残ってしまうんでしょうけれどね。むっふふふ、、、、。それって結構へこむかもしれないわね。

ポプリ《でも時期をずらして、再度トライすることもできるんじゃぁないかしらね？ま、DRなどの場合は、患者さんが亡くなってしまったら、再度トライは違う患者さんでということになるでしょうけれどね。

私の彼も、ジャーナリストでしたから、彼が取材したノートや写真や、色々が残って居るのよ。トランクに入るだけは、処分しないで、彼の両親から譲り受けたの。

トランク開けると、彼の匂いが残っているのよ。蓋の裏には、お気に入りの写真が貼ってあるから、家に帰ると直ぐにトランクを開けるのよ。
するとちゃんと、大好きだった笑顔で“おかえり”って言ってくれるのよ。

ポプリ《Sugarちゃんは、バツイチの後歴が長いのは、元夫の事が、まだ好きなのかしら？　それとも、その後少しはボーイフレンドが出来て、お付き合いがあったの
かしら？　私は最近、彼と知り合う前に付き合っていた人達の事も、思い出す時があるのよ。でも皆色あせてしまって、亡くなった彼が、何もかもが一番好きな人だったわ。

亡くなった彼の事は今でも、細かい事までしっかり覚えているのよ。手の形とかもね。生きている時の方が、穏やかな気持ちで付き合っていたのに、亡くなったら、思い出の中だけの人なのに、愛が深まっていっていくのよね。

SUGARMAMA《きっと、一番愛していた人なんじゃぁないの？私は、本当にひどい事言われたり、ビックリするような夫だったんだけれど、ハッキリした思い出はどんどん褪せていくわ。Ahahaha,,,,でもね。そのたびに“別れて本当によかったぁ～”って思うわ。若かったから、きっと良い勉強になったわね。

悪いことは何でも人のせいにする人でね、そういう性格の人もいるんだぁ～ってね。私も悪かったのは、結婚するって決まったら“あらっ？なんか変だわ。失敗したも...。”って思ったのよ。そこからは考えつかなくて、結婚して...それも運命だったのかもね。

ポプリ《でも、Sugarちゃんも若くて結婚したから、まだよくわからなかったのは仕方がない事よ。よくわからなかったから、結婚出来るっていうこともあるわよね。

年々周囲が、既婚者が増えてくると、色々な苦労話きくじゃぁない？すると、付き合っていても“結婚までしなくてもね”って思うようになるのよね。

結婚って、心身とも相性が良くないと、うまくいかないものだってわかるように、同棲
してから結婚する人も多いのよ。

SUGARMAMA《そうなんですってね。私もね。海外で暮らして、色々な国の友達ができて、そう言う話をして，凄く納得して思い当たる事が沢山あったわ。

日本人は、なかなかさらっとそういう話はしないから、知らなかったんだけれど...。性の話をするとなると、関係ない他人のうわさ話になると、かなり露骨な表現で話したりするのに、役に立つような率直な話はしないわ。

男同士はかなり露骨に、下ネタで話すようですけれどね。

ポプリ《ねぇ、でも日本人は本当に恋人同士で、デートしても、２人限の人目が無い時しか、抱き合ったりはしないんですって？

夫婦になったら、なおさら肌に触れあうこともぐんと減るし、愛の言葉もなくなるんですってね。小麦さんが以前言っていたわ。
Sugarちゃんの結婚も、無料のメイドみたいな立場だったみたいね。でも珍しくはないんですってね。

SUGARMAMA《多少の差はあるかもですけれど、少なくとも西欧人みたいに、ロマンチックな関係でいられる、夫婦って少ないんじゃぁないかしら？新婚の内の暫くくらいかしら？ちょっとだけロマンチックな時もあるかもってね。

“行ってきます”“ありがとう”などの挨拶もしない人だったわね。そういう家だったみたいよ。

子供のためもあるし、バツイチになった女性は、社会の底辺の仕事しかないからね。我慢して妻の座に居ないと、暮らしが成り立たないんのよね。ですから、私より少し上の世代から。子供が独立したり、夫が定年すると、退職金をもらって、熟年離婚っていうのが、増えたのよね。

最近の人は離婚すると実家に戻って、両親に子供預けて仕事に出る人が多いようよ。

SUGARMAMA《私も自分がバツイチになって、働くようになって、初めてそれが単なるゴシップではなく、バツイチや、予備軍が沢山働いているのを知ったわ。

夫だった人は、仕事で大失敗し足り、職場で嫌な思いしたりすると、いつも私に八つ当たりする人だったのよ。一時仕事が異常に上手くいって、有頂天になって、独立して自分のオフィスを構えたら、経理の人に任せっぱなしにして、会社のお金持ち逃げされちゃったみたいよ。

で、それまでと同じに私に八つ当たりで、突然別居しようって言たのだと思うわ。離婚しようとは言わなかったのよね。

ポプリ《それでも,Sugarちゃん何で戦わなかったの？慰謝料とかは？

SUGARMAMA《もう一言何か言ったら、何十倍にもなって帰ってくる人だったから、黙って“それではごきげんよう”だったわ・笑

無駄に疲れたくなかったし、暮らしていくのには、働かなくてはね。手持ちの安いアパート、借りるお金だけでね。お金はすべて元夫が管理していたから、すぐにとりあえずパートタイマーのできそうな仕事見つけてね。

そういうのも面白いじゃぁない？　私は全く悲しくもなんともなくて、ただ自由を手に入れて、サバサバしたわよ。それが私の戦い方よ。

一言も文句は何も言わずに、現実はバッサリ縁を切ってやったわ。色々不快なことが溜まっていたのよね。小うるさいから、口答えなんてしなかったわ。

彼に多少でも良心があれば、一生自分がやったひどい別れ方を忘れることはないでしょうね。争って別れたなら、あちらに反省の種が残らないでしょう？

ポプリ《そんな人なら、確かにSugarちゃんの方が勝ちね。いるのよねぇ～。そう言う外面の良い人って！

そういう性格の人が、夫やボーイフレンドの家族とは巧くいかない話は、どこでもある
わよ。言葉の暴力もDVよね。亡くなった彼は両親もよい人でね。気にかけてくれる人たちだったのよ。だから、きっと私は今でも彼の事を愛しているのね。それ以上の人が現れなかったしね。

SUGARMAMA《ま、私は夫だった人の母親とは、祖母と孫くらい歳が離れていたんですけれど、仲が良かったのよ。

元夫の態度に、義母の方が怒ってくれたんだけれど、私が“気にしないでください”って言ったのよ。元夫は本当は気が小さい人だったのよね。

取り巻きが居ないのは駄目みたいでね。だから、TOPには向かないのよ。TOPは孤独に耐えられないとね。妹が居て、８人兄弟の下の２人ですごく仲が良かったようでね。私と同じ年だったけれど、結婚には大反対だったそうよ。凄い意地悪だったわ・笑

そんなあれこれもあったんで、もう別居でも別れてバンザーイだったわ。６年別居してそれでも知らんぷりだから、私から離婚届け送ったのよ。

もともと別居するずっと前から、名前だけ夫婦だったのよ。仕事が出張が多い仕事で、めったに帰ってこないから、続いていたけれどね。

でもね、驚くことないのよ。別れてパートタイマーで働くようになったら、酷い扱い
に我慢できなくて、別れた女性がいっぱいいたわ。
逃げてきたっていう人もね！最近は反対に女性の方が浮気したりして、強い女性も
居るみたいだけれど...。

ポプリ《それは男性の愛情不足よ。私の国でも、昔はやはり女性には何の権利もなくて、大変だった時代もあったようですけれど、今は国が守ってくれるから、DVやその他問題ありの夫婦は、たいがいはさっさと分かれるわ。

やっぱり基本女性は男性から愛されて、愛の言葉に包まれているのが幸せですし、綺麗でいられるのよ。

Sugarちゃんは、一人でいても、なかなかのお洒落さんよね・笑　そのうちきっと素敵な彼が現れるんじゃぁないかしら？

SUGARMAMA《無いない、恋愛もパワーが居るじゃぁないの？今はまだ元気にしているけれど、年々パワーダウンしていくわ。もう結婚運は退化しているわよ。

若い時から私パワーがないのよ。一時的なパワーはあるけれど、すぐに疲れてしまうのよね。同じ年齢くらいでも、シャノアールの方がきっと、セクシーですし、デートとか誘われているんじゃないかしら？

結構エネルギッシュじゃぁない？愛の国フランス人ですしね。私みたいに、変な習慣の国日本人は、イメージが悪いわ・笑
　　　
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今日はそんな話をしながら、お茶を飲んで、手仕事をしながらお喋りです。２人ともこんな時間が好きですし、大満足の暮らしです。

そのうち手が空く時間が来たら、Mme.シャノアールもやってくるかもですし、ミントさんも、講習が終わってやってくるかもです。セージ君も早くに終われば帰ってくるでしょう。

                                                             storyteller🐑