今日はセージ君は休みで、部屋で何かやることがあるとかで、静かに籠っています。図書館にも行かなくては!と思いながら、皆に言われたとおりに、気持ちは複雑です。
こんなに、自分以外の人の事ばかり考えたりするなんて...かってなかった事です。
毎日大好きだと思います。過去に何人か付き合った女の子達だって、もしかしたら魅力的な子ばかりだったかもしれませんし、好きな相手だったら、べたべたまつわりついてきても、決しておかしな事ではなかったかもとふと思ったりしました。
今自分がSUGARMAMAの事を、男として彼女を愛していると自覚したら、その思いが風船のように毎日膨らんできて、今にも破裂しそうになってきた気がするようになってきています。皆が気が付いていたなんて思ってもいませんでしたが、確かに以前みたいに気楽に“大好き!”なんて言えなくなっていました。
振り返れば、初めてSUGARMAMAと出逢った2年前“この人の事好きだ!もっと一緒に話したい”と思ったのです。“それを一目惚れと言うんだ”とイリス君達に言われてもピンときませんでした。
でも、一番付き合いが長いイリス君が、SUGARMAMAに親しげにハグなどするのを見ると、初めてムカッとするのです。それに気が付いた時には、自分でびっくりしました。
今日はもうCafeはお客さんも居なくなった様なので、丁度頃合いなのかもしれないと思いました。ポプリさんが居るけれど、居てくれた方が言いやすいような気がします。と結構ウジウジと考えています。
💕~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~💖
セージ《はぁ~。俺はこういう風に女の事でウジウジしたりする奴って、好き
じゃぁなかったんだよな。好きならサッサと言えば良いし、片思いでなかったら、ちょっと気楽に付き合えば良いしね。
深い関係になっても、まだ好きなら付き合えば良いけれど、そうでなかったら、即傷つけあう前に別れるって、約束してから付き合っていたからね。
デートしたら、直ぐにそう言う付き合いを、したがる女は好みではないんだよなぁ~。話が楽しくなくちゃぁね。
セージ《あぁ~ぁ、でも、いつの間にか俺は、嫉妬深くなってきているしね。
イリスがMAMAにハグしたりすると、凄く嫌な感じがするんだよなぁ~。
イリスの事だから、気楽に挨拶のつもりだろうけれど、それでも濃厚だからね。やっぱり今、言わなくちゃぁ、何時までも言えないで居るかもしれないよな。
好きになりすぎちゃったら、きっと余計に言えなくなるよね。
♥~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♥
セージ《こんにちわ。MAMAに話したいことがあるんだけれど、今少しいいかなぁ~。
SUGARMAMA《あらっこんにちわ。なぁに、いいわよ。お客さんも暫く来ない時間でしょうしね。
ポプリ《私、席外しましょうか?倉庫に行く用事もありますから!
セージ《ううん、ポプリさん居てくれた方が、俺言いやすいかもしれないんだ。少し気が楽になるからね。はぁ~・・・
SUGARMAMA《溜息なんてついて、何かしら?緊張しているの?そこに座っったら?
セージ《うん、あのさ、SUGARMAMAは俺と、付き合うのは嫌かなぁ?真面目に男と女として、付き合ってほしいんだ。
前から好きだったけれど、最近気が付いたんだよ。恋愛対象として、ガールフレンドとして、付き合ってほしいんだってね。俺だけのSugarになってほしいんだ。
SUGARMAMA《う~ん、ガールフレンド? ま、今ならOKよ。
セージ《えっ!本当に?冗談じゃぁなくて、俺は本気で言っているんだよ。
SUGARMAMA《もちろん、私も真面目に答えているわよ。今ならOKよ。まだ元気ですし、セージならよくわかっている相手ですからね。
セージ《じゃぁ、2人で居る時はSugarって呼んでもよいかな?
SUGARMAMA《もちろんよ。付き合うんでしょう?そう呼ばないと変じゃない。
セージ《Sugarありがとう。本当に大好きだよ。昨日よりも今日の方が、明日は
きっと、もっと好きになっていると思うんだ。
SUGARMAMA《そんなに好きなってくれて、ありがとう。私はいつものままよ。急に私から違う態度にはまだ慣れないと思うのよ。
習慣とかは任せるから、セージ式に判断して頂戴。
セージ《今は、その返事をもらえただけで、胸がいっぱいだよ。ありがとう。俺部屋に戻るから...。これで落ち着いて勉強に集中できそうな気がするよ。
セージ《じゃぁ、ポプリさんお邪魔しました。
ポプリ《いいえ、良かったわね。セージ君これからはSugarちゃんの事、たくさん愛して、幸せにしてあげてね。
今も幸せだそうですけれど、ボーイフレンドが出来た幸せはまた別物ですからね。長年独り者だったから、小さく灯が付いたばかりだから、消えないようにね。
SUGARMAMA《では、今からセージよろしくね。もう燃えカスも残っていないかもだけれど、辛うじてマッチ1本くらい火種が残っていたかしら?またあとでね。
私はいつでもSugarって呼んで良いのよ。
💖~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~💕
そんなことで、今からSUGARMAMAはセージ君にとっては,Sugarになったのです。あまりにもあっさりした返事に、さっきまでの緊張は、何だったんだろうと思うのですが...
部屋に戻ったセージ君は、うれしくて部屋までは頬が緩みっぱなしでしたが、部屋に戻ると暫くは、巧くいったのに、体が震えてきて、ぼんやりしてしまいました。自覚していたよりも、緊張していたんでしょう。もう少し気の利いた言い方したかったのですが...。
しばらくしてラジオをつけて、ゆっくり音楽を聴き始めたら、嬉しい結果だったのに、涙がじわじわ湧き出てきて、子供の時から持っているテディベアに顔をうずめて、泣けてしまったのです。
セージ君は、初めて人はうれしくて感動しても、涙があふれてくるものなんだと知ったのです。
storyteller🐑