セージ君の開発し始めた、リハビリレギンス・スーツが、役員総長のリヴェール教授の目に留まっていて、その外にもいくつか開発候補のアイディアがあると聞き、話をしたのです。
セージ君は暢気に、まだまだちょっと思いついただけのつもりでいましたが、ほかのアイディアスケッチを見て、コピー提出になりました。
結果強引に場所つくりをして、診療所わきの荷物置き場を開けて、開発研究教室が出来上がったのです。
責任者は、まだインターン生でもあるDr.ターナーが横の部屋に常駐していて、勉強もしているというので、彼が仮の責任者になりました。
結構気軽というか、素早く話が進み、スタッフもとりあえずはセージ君、メィス、弟のイリス君は助手に、そして、リニアの研究希望だったエルダー君が、方向転換して、スタッフに加わりました。
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Dr.ターナー《俺もよく解らない事だらけなんだけれど、一番年長だし、落ち着くまでの教室責任者になったので、まぁよろしく。
医学関係の事なら、ある程度答えられるけれど、工学部の知識はないからな。ただ、俺の専門は外科だから、オペの跡などのリハビリ用品などは、関連事項になるかもしれないかな？
メィス《生体科学の事関係の研究しているメィスです。今はセージに頼まれて、リハビリレギンス等の素材をマテリアル教室の人たちと、研究しています。
セージ《あっ、俺が、ちょっと思いついたので、形にしてみたんですけれど。まだ中途半端なんです。あとはスケッチブックに書いておいた、ヘルスメーター付きブレスレットなどコピーして持っていかれました。
イリス《俺は今仮にできた、リハビリスーツを穿いてもらった、人のデーターを取るのを手伝ったりです。
エルダー《俺はとりあえずは、自然エネルギー関係の研究するつもりなので、適当にサポートしたり、研究したりです。
リニアの方向にって思っていたんですけれど、なんだか突然俺の席が見えたんで、方向を変えました。
イリス《あのぉ～、俺が一番やることに目標がないんですけれど、とりあえずは機械を選んだんで、もしかしたら義足とか義手とか関係にって思っているんです。
でもまだ思っているだけで....。
エルダー《良いんじゃぁないの、まだ勉強中なんだし、君記憶力が抜群に良いっていうからさ。やるべきことも出てくるさ...。
たまたま早くに、プロジェクトが出来ちゃったから、こういうことになったけれど、
間は講義受けたり出ていくんだからさ。
たまたま、その他の席が出来ちゃったってことでね。焦ることもないし、君勉強が
好きだって言うんだから、時間が空いた時は、皆がやっていること関連の、勉強でも
していたら...。
メィス《やっぱり、縫い目が多いのは気になるわよね。縫い目が刺激になって
アレルギーの症状が出てくるでしょうしね。これはどうするかなぁ～？
セージ《あのさ、出来るかどうか分からないけれど、人型取って、布を折るときにもう計算通りに、編み方を変えるって事は出来ないのかな？
縫い合わせるところは最小限にして...。
メィス《そうねぇ～。できないことじゃぁ無いと思うのよ。
セージ《Sugarが縫物したり、編み物している時、なるべく接ぎ合せる所を少な
く型紙考えるって言っていたんだよね。
ストレッチが聴く、素材なら猶更上手くできないかな？って思ったんだけれど。
Dr.ターナー《いいねぇ～さすがに性格もあるだろうけれど、セージは若いか
ら、発想が自由で広いよなぁ～。まだ脳が柔らかいんだよ。
ま、そういう性格と言うか素質プラス環境かな？ 話を聞いているだけで、面白
いよ。
メィス《う～ん、セージは元々子供の時から、自由気ままに思い付いたら、試してみる所はあったわよね。
たとえ皆が駄目に決まっているって言っても、どう駄目なのかやるのよね・笑 研究者向きだったかしらね。
セージ《だって、駄目って言っている人が、たまたま駄目っていう事もあるだろうし、やり方変えたらOKかもしれないだろう？
イリス《俺なら皆が駄目なら、駄目なんだ！って納得しちゃうけれどね。
エルダー《大体、此処の大学入試だって、ギリギリに申しこんだんだろう？それもスキップして、早くに受験して、大学に入ってからも、いつの間にかスキップ
したんだよな？特に此処の大学は、個人個人の能力に合わせてだからね。
乗っている時に、セージみたいにさっさと取れる単位は取ってしまえばよいんだよね。ターナーも、もう結構取れるだけの物はポイント取ったそうだよね。そうでなくとも最初の2年で授業や試験は終わらせて、残りは実習ばかり嫌になるほどやるんだってね？
メィス《そうそう、ターナーと何人か外科関係が、研修で１年間アメリカのERに研修留学したんですってね。
アメリカの都会のERに居たら、もう考えられないくらい実習することに、困ることがないそうじゃぁない？
もう大怪我から、お産までより取り見取りで、万年人手不足状態だそうよね。やっぱり体力がある若いうちに、研修に行くべきね。
セージ《なんでもさ、出来そうだったら、やれるだけやっておくと良いよね。絶対に無理なこと以外は、やってみないと分からないし“その内に！”って思っている事だったら、次のチャンスは、わざわざ作らないと時間が無かったりね。
メィス《だからって、セージはいつの間にかスキップもしたりしていて、私の横に座る用になったのね・笑
そして、SUGARMAMAの事も、巧くいったみたいで良かったわね。でも、素早く行動したから、良かったんじゃぁないの？
でないと、あれもこれも忙しなって、その内なんて思っていたら、タイミングをはずしてしまったんじゃぁない？
セージ《うん、まぁ、自分でも考えてはいたんだよ。そんな時に皆に言われた
からね。駄目もとで、言ってしまおうって思たんだよ。
イリス《こいつ早速Sugarなんて呼んじゃってさ。すごく幸せそうな顔しちゃうんだぜ。まさかセージがなぁ～。考えられない事だったよ。
メィス《そうね、私もセージを見ていて、一生独身じゃぁないかと思ったわ。ま、若いから、つまみ食い程度のガールフレンドくらいは作るかも...とは思ったけれど
ね。一応年頃の健康な青少年ですからね。
エルダー《おいおい、何？Sugarって、CafeのSUGARMAMAの話をしているのかい？どういう事よ。
セージ《うん、俺ステディな相手として付き合うことにしたんだよ。もともと初めて逢った時から、好きな人だったんだけれど、恋愛対象とは思っていなかったんだ。
でもね、よく考えたら、普通の恋愛とは違うような感じがするけれど、一目惚れだ
たのかもしれないんだ。プラス精神的には初恋かも・・・。
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皆が気楽にそのような話に興じられる、雰囲気もあるターナー教室誕生です。Dr.ターナーは、一人でなんとなくニヤニヤしながら、話を聞いていました。
彼にしたら、皆があまりに若くて、活き活きとしているので、良い教室になるような予感がしたのです。
Dr.ターナーさえまだ若い２０歳代後半なのですが、皆と比べたら、歳をとった気分になってきたりもしました。彼らが伸び伸びと研究開発できるように、見守っていこうと思った日でした。
storyteller🐑
