『2015年・冬』突然招待され帰国、スピード婚しました。

昨夕セージ君の実家から連絡うがあり、Mrs.Sugarと一緒に早く帰国するようにとの招待です。両親が帰宅しているので、紹介するように、フォーマルで帰国するようにとの話です。

Nanは優しいのですが、年齢と共にせっかちです。超高齢ですから“明日の事は分からないのよ。それに丁度両親も帰宅しているし、ミント姉妹も帰宅していて、双子の姉のクランベリーが居ないだけなのよ”と言われれば、都合をつけていくしかありません。

セージ君は何時か、両親たちにはMrs.Sugarを紹介するつもりでいました。それにしても忙しない話なので、Mrs.Sugarには申し訳ない話だと思いましたが、彼女は気持ちよく了解です。

今朝は、一番発の飛行機のチケットが取れたので、セージ君お気に入りのピンクのドレスで出かけました。

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Mrs.Sugar《これでよかったかしら？どこか変じゃぁない？セージの家のフォーマルのお呼ばれの程度が分からないわ。

セージ《OKだよ。とってもよく似合っていて、綺麗だよ。悪いねNanには“もう明日は死んでるかもしれないから...。”って、俺は生まれてすぐから言われているんだけれど、まだあれは当分元気だと思うんだけれど、９０歳も過ぎていると、何とも言えないからね。

Mrs.Sugar《それは確かだわ。高齢でなくても、明日の事は判らないものですからね。

Mrs.Sugar《とてもしっかりなさっていて、ミントに聞いたわよ。ミントの方がボケている時があるって、ハッパかけられるんですってね・笑

セージ《あぁ、ミントは特にだよ。俺の事は何時までも一番小さいって、世話焼きたがるんだけれど、ま、それもこの数年、勉強し始めたら、何も言わなくなったよ。
でも、Nanは魔法使いみたいに、よく知っているし、気持ちが悪いくらい未来が判るみたいなんだよ。あと何年かしたら、100歳近くなるんじゃぁないかな？

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バトラー《いらっしゃいませ、おまちかねですよ。セージ様は居間の方で皆様とお待ちください。まずはSugar様とお2人で話されたいそうですから...。
どうぞこちらへ。セージ様は旦那様がお待ちの居間の方へ...。

Mrs.Sugar《初めまして！今日はお招きいただいて、どうもありがとうございます。Sugarと申します。

Nan《まぁまぁ、忙しい思いされたでしょうが、ごめんなさいね。年取るとせっかちになりましてね。息子夫婦が急に用事で帰国しましてね。

又直ぐに仕事に戻るそうなので、ミント達も帰ってこられるというものですからね。皆が揃うことが、なかなか出来ないんですのよ。

孫のセージが、真剣に想っている居る方が、出来たと聞きまして、皆で大変な奇跡だという事で、是非私がしっかりしている時に、お逢いしたいと思いましたのよ。

そう、これはもう今しかないって閃きましたの。急なことで驚かれたでしょう？

Mrs.Sugar《はい、知り合ってからはもう何年も経ちましたけれど、お付き合い始めては、まだそれほど長くはありませんのよ。

Nan《私はセージが猛勉強し始めた時から、何かあるって思っていましたよ。何も言いはしませんでしたけれど、あの子は色々と考えながら、行動し始めていたと思いますよ。

ただ、あなたの事は“大好きな人”と思っていても、それが男女間の大好きなのかどうかは、なかなか気が付かなかったようですね。

きっと本当の恋愛の経験が、あんまりなかったのでしょう。貴女はバツイチだそうですけれど、過去の方とは、もう誰とも連絡は取り合たりはしていませんわよね。

ところで急な話なのですが、もしセージが結婚したいと思っていましたら、あなたは結婚する意志がありますか？本当の所が知りたいのですよ。

Mrs.Sugar《正直申し上げますと、私結婚までは考えていませんでした。年齢差
を考えても、セージは長男ですから、後継ぎが必要だと思われるのが、普通ですよね。

それは希望されても答えられない事ですし、セージはまだ若いですから、いずれ本当に胸がときめく若い女性が出てくると思うんですよ。

その時は契約切れという事で、トラブルことなく別れるつもりいますのよ。でもお付き合いしている間は、私は浮気は絶対に嫌な事ですから...。
恋愛ごっこも、まだギリギリ楽しめる年齢でしたので、OKいたしました。

Nan《ま、正直な方ね・笑　でも、もしセージが結婚を望んだら、直ぐに結婚するのは嫌ですか？　今直ぐに結婚することになっても、よいと思われます？将来ではなく今どう思うか聞きたいのですのよ。

Mrs.Sugar《今の私達は、すべてセージ君にお任せしているんです。習慣も違う国同士ですから、まだ私達軽いハグと、少し前に軽いKissしかしたことがないんです。
私が年甲斐もなく自分の事となると、そう言う習慣が無い国出身でしたから、緊張してしまうので...。見慣れてはいるのですけれどね。すべて若い彼の都合に、任せています。

Nan《セージ、Dad達と話しましたか？ミント達から聞いた以上に、とっても率直で、良い方のようですね。笑顔が可愛くて、なかなか賢い女性だわ。

彼女がセージの、好みのタイプの女性だったのね。良く見つけたものだわ。簡単には見つからないタイプかもしれないわね。

それでセージは彼女とは、将来の事も考えているのかしら？今はまだ何も考えていないで、お付き合いを楽しんで、進めていくだけの相手かしら？

セージ《Nan、僕は本当にSugarの事が大好きなんだ。毎日大好きになるメータ
ーが少しずつ上がって行くような気がするよ。
可愛いし愛しいし、時々どうしたら良いかわからないくらい、大好きな気持ちになるんだ。　本当は思い切り抱きしめたいんだけれど、日本人の習慣では、はあんまり情熱的に、愛情表現はしないと聞いているから、我慢しているんだよ。

様子見て少しづつ慣れてもらおうと、思っているんだよ。Sugarは“僕のペースに任せるわ”って言ってくれているから...。

でも、卒業したら結婚したいと思っているんだ。僕が働いて、その収入で2人で暮らせるようになったらね。

Nan《セージには、毎月使える生活費があるでしょう？あのね。結婚したい気が
あるなら、今すぐに結婚した方が良いと思うわ。

先延ばしにしたら、結婚は出来ないと思うのよ。それはね、今なら彼女はまだパワーがあるから、申し込んだら結婚してもよいと思うでしょうけれど、年々年取ってきて、パワーが無くなったら“結婚はしないわ”と言うと思うのよ。

貴方はまだ若いから、考えもしないでしょうけれど、極端な話、近い将来もう介護の暮らしになるかもしれない年齢でしょう？　

セージ《それは覚悟の上だよ。第一若い相手だって、何かのトラブルで、介護
しなければならない場合だってあるだろう？

俺の方がってことだってあるかもしれないんだしね。Sugarと結婚まで話したことは無かったけれど、でもNanが見て、早い方が良いと思えるなら、俺は直ぐに結婚したいよ。知り合って間もない訳でなく、もう何年も色々話していて、何時も“もっと一緒に居て話をしたい”って思った初めての人だからね。そう言うのが恋って言うとは、気が付かなかったんだよ。

Nan《では、今日家族が一番揃っていますから、私は任されたので、セージが結婚したいって思っているなら、これから家族婚をいたしましょう。
何か異論があるかしら？Sugarさんには全面的に任されているのよ。

そのつもりで、ミント達にも帰ってきてもらったのよ。式その他はいずれすればよいのですからね。

セージ《わかったよ。僕もNanの計画に任せたよ。どうせもう決めてあるんだ
ろう。絶対に何かあると思っていたけれど、今日結婚するとは、さすがに思わなかったね。でも、僕はすごく嬉しいよ。

ミント《Congratulations～♪思った通りになったわね。セージ責任もってSugarの事大事にしてね。私にとっても大事な友達なんですからね。

Dad《僕たちが良いタイミングで帰国したようだね。これでセージも一人前の男になったというわけかな？待っている間、久しぶりにセージと色々話したけれど、しっかり育ったようだしね。背も随分伸びたので驚いたよ。

Nan《でもね、まだこの2人はプラトニックラヴで、本格的に身も心も愛し合っ
てはいないようですよ。まだ半人前の恋人同士なようですよ。

Mrs.Sugar《すみません。セージがきっと、日本の習慣を聞いて、私に合わせてくれて、凄く気を使ってくれていたようなのです。

セージ《だって、Sugarに代わる相手は見つからないからね。嫌われない様に
Sugarの国の習慣も、大事にしなくっちゃぁね。
まさか今日結婚とは思わなかったけれど...。僕は早く決まって良かったよ。いずれ申し込むつもりだったからね。全然ロマンチックじゃぁない雰囲気だけれどね。

Dad《セージは一生Sugarを愛さないとだめだぞ。君が勉強家に変われて、素晴らしい将来の道が見つかったのは、彼女と知り合ったからのようだからね。
最大限、良い方に変わったようだしね。

Sugar、セージは時期が来るのを待つつもりのようだけれど、僕たち夫婦のように、時には情熱的に彼を、愛してやってほしいね。

今でも僕達は毎日こうして、愛を確かめ合っているんだからね。模範を見せようかな。

Nan《そんな事は、見飽きるほど見ていますよ。貴方たちは何時ものことじゃぁないですか！セージだって、もううんざりするくらい見せつけられているわよね。

ミント《セージは判っているわよ！Sugarがこういう習慣に、慣れれば大丈夫じゃぁないの。きっとセージは我慢して待っているだけだと思うから、Sugar嫌がらずに付き合ってやってね。

セージ《Sugar、何があっても一生、大事にするからね。嫌なことは嫌だ
って、言ったら気を付けるからね。

Mrs.Sugar《セージ、ごめんなさい。大丈夫よ。忘れてしまう時があるかもですけれど...。嫌な訳ではないのよ。

マルベリー《忘れてしまうというのが傑作よね。下手したら、愛情不足で、巧く行かないっていう事も有りよね。

ミント《ほんと、日頃からいちゃつくのは、あまり好きじゃぁないセージだったからピッタリの相手だったわね。それでもまぁ、気長に我慢していたものよね。

Dad《セージ、本当に可愛い妻を見つけられてよかったなぁ。僕も気に入っ
たよ。なかなかチャーミングで魅力的な人だよ。

妻が居なかったら、プロポーズしたかもって思う女性だよ。ま、お前の妻だから、義理の娘になってしまったんだけれどね。

セージ《Dad,危ない事言うなよ。僕は絶対Dadは気に入ると思っていたよ。あまり、Sugarにくっついていると、Mumが睨らんでいるよ。女同士はややこしいって聞いているからね。やきもち焼いて、意地悪されてもこまるからね。

Nan《それでは、今日は皆がお小遣いを出し合って、いつも利用するホテルの部屋をお祝いに取ってありますから、1泊して帰りなさいね。

ハネムーンという事で、バトラーや庭師や皆が、お祝いにってお金を出して借りたホテルよ。皆がセージたちが幸せな夫婦で居られるように、願っての事よ。

先ほど予約しましたよ。

セージ《えぇ～。俺今日帰国する予定だったんだけれどな。ホテルに泊まるのかい。

Mrs.Sugar《い～え、どうもありがとうございます。喜んで今日は泊まらせて頂
いて帰ります。

皆《本当におめでとう。幸せにね。

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という事で、突然ですが、2人は家族の前で愛を誓い、結婚したのです。国際結婚の手続きが、面倒な国なので、この時はまだセージ君はUKの国民ですので、手続きはNan達に頼んで、Mrs.Sugarはとりあえず2重国籍という事になるのでしょう。

ホテルは伝統的な有名ホテルですから、クラシックな良いホテルです。ちょっぴり自分の予定が変更されたので、セージ君はブツブツ言っていましたが、Mrs.Sugarの言葉に納得して、皆に感謝してホテルに今日はハネムーンという事で、宿泊したのです。

                                                          storyteller🐑