アンジェはイリスとカップルになって、最近益々華やかで美しくなってきました。何しろスパニッシュのハンサムボーイですから、愛情表現も豊かで女性が嬉しくなるようなことを、平然と言うのですからね。
たまたまパリから来たスカウトマンから声をかけられて、パリに出て行ってマヌカンになることに決めたのです。まだおとなしくしている年齢ではないようで、花なら見頃の２２～3歳です。
暫くは仕事のスケジュールは、いっぱい入っているそうなので、イリスとは別れることにしたのです。
こんなチャンスは、めったにあるものではありません。世界中で有名な高級ファッション雑誌の所属と、その関係のショーの仕事です。“イリスも一緒に行って、ハウスキーピングしてくれても良いのよ”と言われましたが、さすがにイリス君はきっぱり断っていました。
お互いに一緒に暮らしている間は、イチャイチャしていましたが、ただそれだけのものだったようです。一時はアンジェはミントさんの助手をやって、イリスと結婚しても...と言っていたのですが、もうコロッと方針を変えました。
そう決まってからのアンジェは、残った時間は自由気ままに暮らしています。まだカレッジは残っているので、パリの学校に編入手続きもさっさと済ませました。見事な行動力です。
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アンジェ《みんな早かったのね。私は途中で、ほかのクラスの子達につかまっちゃって！ニュースが早いのよね。
私言いふらしたりはしていないのに、パリに行くの聞かれたわ。説明するのに手間取ってしまってね。
アニー《で、さっそく編入できるような手続きをしてきたのね？やることが早いわね。
フェン《アンジェはマネジャーとかにも向いている性格よね。でもうらやましいわぁ～。行動力があって...。
アンジェ《あらっ、フェンは退学になったんでしょう？まだ帰国しないの？酔っ払いさん。全く別人になってしまって、男子学生を口説きまわってね。通りかかったセージに抱き着いてKissしようとしたりして、軽く外されてバカみたい。
メィス《本当に、アルコールが入ると、とたんに性格が変わってしまうなんて！でも日頃おとなしい人ほど多いそうよね。もう積極的に男子学生を口説きまわってしまうなんてね。子供の時には判らなかったわ！
アンジェの今の性格は、想像がついたけれどね。
アンジェ《私は別に、イリスと喧嘩別れする訳じゃぁ無いし、でも将来への道が違うって判っただけよ。まだ結婚した訳じゃぁなかったしね。
イリスも“一緒にパリにはいかないから！”って言うから、納得して別れるのよ。
メィス《ま、両方とも納得なら、早く解ってよかったんじゃぁないの。誰も傷つく人が居ない様ですしね。両方でつまみ食いしたって言う感じだった訳ね。
アンジェ《そうよ。イリスも遊びに来たかったら、パリに来た時には、うちに泊まれば良いじゃぁない？ 新しい彼が出来ていたら、無理ですけれどね。うふふふ、、、、。
イリス《そんな遊びに行く時間はないよ。これから益々勉強や研究課題などが、増えるだろうからね。今までやってきて、ドロップアウトはしたくないからね。
セージなんて、昔のセージからは想像が出来ないくらいの、良い研究結果を出しているからね。研究者向きだったんだろうなぁ。
アンジェ《フェン、あなたの家はフランスだったわよね？いつ帰国するんでしたっけ？イタリーにも近いって言っていたわよね。
フェン《私は２～３日内に、迎えが来るからそうしたら、帰国するわ。Dr.マリアンヌが一応自主退学という事にしてくれたから、帰国したら何処か学校を探すわ。
アンジェみたいに、綺麗でセクシーで、積極的だったら、誰か彼でも見つけられたんですけれどね。家が決めた人と、結構早くに結婚すると思うわ。
アンジェ《こうなるなら、フェンはセージの事お気に入りだったんだから、積極的に口説き落としたらよかったのに！私は出国前に又セージを誘ってみるつもりよ。私から見ても、彼はなかなか魅力的な存在だったんですからね。
巧い事誘いに乗れば、解らないように浮気位したって、良いんじゃぁないかしら？
Sugarはのんびりしているから、バレないんじゃぁないかしら。セージだって男だから、浮気心くらいあるんじゃぁないかしら？
女性には興味がない奴かと思っていたら、恋していただなんてね。気が付いたんだけれど、まさかとも思ったわよ。あらっ、噂していたら....。
アンジェ《セージ！久しぶりね。今日逢えてよかったわ。私パリに行くことになったのよ。イリスから聞いて知っているでしょう？
あの有名雑誌のマヌカンになる契約を結んだのよ。でもまだ、何日かあるんだけれどね。
セージ《あぁ、そうらしいね。だいたいそういう仕事したかったんだから、良かったんじゃぁないの。ま、夢がかなったんだから、一生懸命やるんだね。
アンジェ《ねぇ、もうそう逢う事も無くなるんですから、思い出に一度くらいデートしない？楽しい思い出くらい有っても良いじゃぁない？
もし私が、有名になったら、セージも自慢できるじゃぁない？男ってそういうのが自慢するでしょう？名前出して言っても、セージなら良いわ。
浮気も男の甲斐性って言うから、バレなければ、お楽しみも良いでしょう？
セージ《なんだよデートってそういう意味なのかい？呆れたやつだなぁ。君は自分が何言っているか、解っているんだろうな？
自分が声かけたら、誰でも尻尾振ってついて来るって、勘違いしているんじゃぁないか？大きな勘違いするなよな。
なんで、君と浮気思い出つくりの浮気するんだよ。冗談もいい加減にしろよな。さんざんSugarには協力頼んだりしていたのに、よくそんな事言えるよな！
以前から言っていただろう、俺の側には寄るなよ。変な真似したら、女だからって許さないからな。ぶっ飛ばしてやりたいけれど、手が汚れるからやらないけれどな。
アンジェ《あらっ、セージがそんな目をして睨むなんて、初めて見たわ。呆れた朴念仁だったわね。もっと粋な奴かと思っていたのに...
伝統とloyaltyの国出身だったわね。でも浮気も盛んな国じゃぁなかったかしらね。
イリス《アンジェ、やめろよな。俺は何と言われようが、どっちもどっちと自覚しているけれど、セージの事はそんな安っぽい言い方はして欲しくないよ。
“こういう結果になって、良かったよな”って思い始めたよ。だけれど、ポプリさんは君の身内の人だぜ。きっと心苦しく思っていると思うよ。
アンジェ《ふん、かっこつけ過ぎよ。もっと気楽に考えれば良いのよ。
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せっかくの美人さんのアンジェですが、すっかり舞い上がってしまって、あと何日かの滞在ですが、確かに自他とも認める今が盛りの、綺麗な女性ではあるのですが、傲慢になっているようです。
まだ数年は、華やかな世界に行っても、輝いて居られることでしょう。でもそんなアンジェを完全無視したセージ君です。セージ君にとっては、見た目も何もかもが、好みではないタイプのアンジェです。
過去にちょこっと付き合った数人の女の子達の方が、まだ品がある女性でしたが、それでも興味がなく、数回の付き合いだけで終わっているのです。
storyteller🐑
