又々、時計は止まることなく、カレンダーがあと僅かになってきました。イリス君も忙しく他国の研修会に出席したりも今は少し増えて来ました。
そして、フランスに行ったときにふとCafeで隣り合わせになった女性と、挨拶をしたら、講習会の休憩時間と、彼女の休憩時間が同じで、顔を合わせることが続いたので、話をするようになり、当然デートするようになりました。
海外の講習会に行くのは億劫がるイリス君が、せっせとまめに、出席するようになったと思っていたら、なんと彼女と意気投合したようで、カップル成立したのです。
そして、そのフランス人女性は、此処の国にやってきて、滞在するようになりました。控えめな彼女ですが、悪い感じではありません。スペイン語も自由に話せるので、イリスとの会話はスペイン語です。イリス君は益々そのやさしさに惹かれていったようです。
それで落ち着くかと思っていましたら、なんと入国禁止のアンジェが、個人ではなく撮影隊のスタッフとして、どさくさに紛れて、撮影で入国してきたのです。
この国の森の中でファッション撮影をして、そっと帰国するはずが、懐かしさもあり、イリス君のその後も知りたかったようで、帰国する少し前の時間にイリス君と暮らした家までやってきたのです。
丁度イリス君が教室に出ていくときで、家から女性と仲睦まじく出てきたので、アンジェは素早く隠れてみていました。
そして、途中まで送って出てきた彼女と、熱烈なお別れの挨拶を目撃して、勝手な事なのですが、頭に血が上ってしまったようなのです。
自分も今では、アラブ人の凄いパトロンを見つけているのですが、これは又別物だったようです。
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アンジェ《な、何なの、あの家に女を連れ込んでいたなんて...。それも、又呆れるくらい熱烈ラブシーンじゃぁ無いの！
イリス《じゃぁ、マーシュいってくるからね。暇になったらCafeにお茶でも飲みに行くと良いよ。Te amo con todo mi corazon.Eres lo más importante en mi vida.
マーシュ《わかったわ。Estoy loca por ti.Me dejas sin aliento.
アンジェ《ちょっと、アンタ何なの？イリスとスペイン語で囁き合っちゃって！物凄い気分が悪い女ね。いつから一緒に暮らしている訳！図々しい。
どう言ってイリスを誑し込んだのよ。
マーシュ《ま、待って！あなたは誰なの？まさか・・・入国禁止になった？
アンジェ《ふん、白々しい。私はこの間まで此処の家に一緒に暮らしていたのよ。私は、スカウトされて、マヌカンになるので、パリに行くので別れたのよ。
あんたスパニッシュなの？
アンジェ《不細工なくせに、スペイン語で囁いちゃって、何だって言ってたのよ。嫌らしい事言って、誘ったんでしょうが！
マーシュ《あ、あなたが前にイリスが付き合っていたって言う...乱暴はやめて頂戴。美人なだけに、余計に見苦しくて、卑しくみえるわ！
Mrs.Sugar《ちょ、ちょっと、あなたアンジェなの？なんでここに居るのかしら？入国禁止なんじゃぁないの？
アンジェ《Sugar、邪魔しないでよ。この女いつの間にか入り込んで...。出ていきなさいよ。
マーシュ《乱暴するのはやめて頂戴。下品な人ね。
アンジェ《このぉ！ひっぱたいてやるわ。冗談じゃぁないわよ。
Mrs.Sugar《やめなさい。アンジェ、何しにここへ来たの？
アンジェ《此処の森で写真撮影にやってきて、今日は帰国する所なのよ。スタッフと一緒に入国したのよ。もう出国するけれど、少しだけ時間があったから、見に来たのよ。そうしたら、2人でいい調子で、いちゃつきやがって！
イリスもなんだってこんな女を...。
Mrs.Sugar《アンジェ、あなたがおかしいわよ。あなたの都合で別れたんでしょう。もう関係ないんじゃぁないの。
彼女はイリスが、自分の意志で見つけたパートナーなのよ。あんまり勝手な事言っては駄目よ。それに入国禁止なのに、出歩いていたら、犯罪になるわよ。
早く戻った方が良いわよ。
アンジェ《何発かひっぱたいてやらないと、収まらないわ.Sugarはどいていてよ。
マーシュ《ほかの人に見つかったら、つかまるわよ。私はあなたに文句言われることは、何もしていないわよ。Sugarさん危ないわ。乱暴な人だわ。
Mrs.Sugar《あぁ～・・・・
マーシュ《きゃぁーーーーーーーーー、側溝に突き飛ばして、Sugarさ～ん。
アンジェ《あっ、Sugarが...。知らないっ！行くわ。見つかったら拙いわ。
マーシュ《ちょっと、あなたMrs.sugarを助けないと、側溝は狭いけれど深いのよ。大変だわ。誰かぁーたすけてくださーい！
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アンジェはそのまま、助けもせずに、トランクをもって飛行場に逃げていきました。搭乗時間も迫ています。Mrs.Sugarは細い側溝に頭から落ちて、すっぽりはまってしまい。身動きが取れませんし、頭を打ったのか、意識がないようです。
マーシュは直ぐに道路に出て、通りすがりの研究員に助けを求めたので、直ぐに手分けして、助けに走ってくれた人と、救急隊を呼びに走った人と別れました。
マーシュは座り込んで、ガタガタ震えて座り込んでしまいました。まもなくストレッチャーを押して、助けの人たちが来て、病院へ連れて行きました。側溝が狭くて深い目なので、きっちりはまっていて、体の大きい男性は、体がなかなか入らなくて少し時間がかかってしまいました。
側溝には蓋がしてあるのですが、たまたま少しずれていたようで、隙間が有ったので、激しく突き飛ばされたので、蓋が飛んで頭から落ちてしまったのです。かなり出血もしていたようですが、どうなったでしょうか。
マシューが救助に来た人に色々聞かれましたが、酷く震えてしまって、答えられないでいるので、一緒に病院へ連れていかれました。安定剤を打たれて、ベッドで少し休みました。
storyteller🐑
