本来はまだ特別治療室に居るはずなのですが、此処診療所の奥にある病室には設備が整っているので、その部屋に移されました。この部屋は、無菌状態になっていますし、入室するものは滅菌室を通って入室です。
昨晩はセージ君は、診察用ベッドで横になり、泊まり込みでした。泊り当番はDr.ターナーだったので、セージ君の精神安定の為にも良いと思われたからです。
Mrs.Sugarの意識が何時戻るか分かりませんし、その他もかろうじて安定してきたようです。
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Dr.ターナー《どうだ、少しは休めたかな?家で一人でいるよりは、安心できただろう?Sugarさんはまだ意識は戻らなくてもな。
セージ《はい、少しは安心できる状態になってきているんですか?
Dr.トーマス《ハッキリ言って、何とも言えない状態だね。頭を打っているし、擦過傷から出血はしたけれど、ま、どうであっても気休めは言えないよ。
セージ君も、しっかり見守れると言うから、今側に居られるんだからね。本当ならまだ
集中治療室の中だからね。
Dr.ローソン《セージ君、大変な事になってしまったなぁ。ま、でもこの特別室は必ずドクターが脇の部屋に居るからね。ここなら逢いに来られるからね。
セージ《はい、宜しくお願いいたします。
Dr.ターナー《俺は家に戻るけれど、代わりの者がいるからね。今日はDr.ローソンもいるし...。お前俺の家に来て少し一緒に寝るか?
側に居たい気持ちはわかるけれど、ずっと寝ずの番していたからって、今はどうなるかわからんからな。何かあれば、直ぐに連絡がくるからよぉ。
Dr.ローソン《そうだね、家で一人で待っていても、落ち着かないし不安だろうから、一旦家に帰って、シャワーでも浴びて、着替えたらターナーの部屋へ行くと良いね。
セージ《わかりました。もう少ししたら、そうしますから...。少し手に触れても良いですか?
Dr.ローソン《あぁ、やさしくな。滅菌室に入ってきたとはいえ、まだ普通なら此処の部屋ではない状態だからね。集中治療室に入っていたら、セージ君は見ることも出来ないからね。
この部屋だから特例で、手を握るくらいはOKだよ。話しかけるのも悪くないよ。
セージ《Dr.ローソン、俺今何も考えられないんですけれど、どうしてら,Sugarが少しでも良くなる方向に向かうんでしょうか?
Dr.ローソン《皆が手を尽くして、出来る限りの事はしたから、後は静かに待つことしか出来ないんだよ。
Sugarさんは、長時間意識不明だから、意識を取り戻しても、その後の生活で様子がお
かしいと感じる場合がありますから、慌てないで普通に話すんだよ。
もの忘れが酷くなったり、ぼんやりしていたりしていたりね。しばらく健忘状態が継続
するようであれば、脳挫傷によって脳が損傷を受けている可能性があるんだよ。
セージ《俺の事が判らなくなるって言う事も、あるのかな?ずっと意識が戻らないままって言う場合も...。
Dr.ローソン《もちろんそういう事もあるんだよ。又は数日して亡くなる場合もね。何年もしてから、意識が戻った人もいるしね。
そうそう、彼女を突き飛ばして逃げた、入国禁止だった彼女は、パリで傷害罪で逮捕されたからね。こんな時にって思うかもしれないけれど、大事な事だから、弁護士と話す事になるからね。
セージ《はい、わかりました。Sugar・・・・・。こんなに手が小さいって思わなかったよ。
セージ《俺の事が、わからなくならないで欲しいよ。他の事がぼんやりしてしまってもさ。今は俺もぼんやりしているんだ。
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セージ君は暫くすると、のろのろと立ち上がり、Dr.ターナーに促されて、一度家に帰る事にしました。Dr.ターナーが結局は付き添って、家まで一緒に行き、着替えを持って、Dr.ターナーの部屋に一緒に行きました。
今日は一緒に過ごして、ターナー宅の部屋に泊まり込みです。
storyteller🐑