今日はセージ君は検査と通院です。

セージ君が狙撃された１０月１５日から２ヶ月少し経ちました。それはセージ君ばかりでなく今日集まったチームにとっても、悪夢のような事件でした。

皆が無我夢中で過ごした期間ですから、あっという間に夏の気配だったのが解放されたら冬になっていたと言う感じです。

今日は最後のチェックを済ませて、セージ君は診療所にやってきました。事件の出来事が嘘みたいに元のままのセージ君に、皆ホッとした顔で迎えました。

１年間は要診守りなのですが、一応回復ですが、完治とは言われません。

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セージ＼お待たせしました。全部済ませてきました。

Dr.マロウ＼よぉ～本当だすっかり元気そうになったなぁ～。

Dr.トーマス＼あぁ、知らなかったら、何もなかったようだな。

怪我した場所も、後ろからだから、傷が完全に治ったら、判らない位に仕上げ
たからな。見るたびに痛々しいのは、堪らんからな。

Dr.ローソン＼退院してから皆に逢うのは初めてだよね？　後リヴェール教授は、ちょっと急に会議が入ったんで、来られなくなったんだ。

セージ＼あっ、検査中に来てくれて、逢いました。

ピエール看護師＼とても心配していましたからね。じゃぁ顔見て安心していたでしょう？

セージ＼あぁ、まるで子供にするみたいに、何度も頭を撫でられたよ。

皆＼Ahahaha、、、、、。そりゃぁよかった。

Dr.リンデン＼チーム１０人がセージの命を預かったチームだよ。

検査技師アレン＼とにかく本当に良かったとしか言えないよな。セージもよくやったよ。

セージ＼１０人？　教授入れても此処に居る９人だろう？、本当にありがとうございました。Sugarも皆さんに宜しくと言って居ました。

Dr.トーマス＼セージ、１０人だろう？離れた処のガラス越しだったけれど、Sugarが現れた時に、記憶には無いかもしれないけれど、お前は生きる道を見つけたんだよ。

Dr.ローソン＼そうだね。それまでは処置は終わっていたけれど、まだどうなるか判らない状態だったんだよ。

でもターナー達は、冬眠状態をギリギリの冬眠にしてあるから、何か感じたのか、Sugarの方を見たんだよ。

それから、脈その他がパワーが加わったように変化したんだよ。

検査技師アレン＼本当にあれは不思議だよなぁ～。見えているとは思えないんだよなぁ～。お前解ったなかい？

セージ＼ううん、最初の方は全く何も記憶に残っていないんだ。ガラス箱から出て隣の小さな部屋に移ってから、少し皆の顔が見えるようになって、ガラス窓の所にSugarが居るのがぼんやり見えたんだ。

名前呼ぼうと思ったんだけれど、口が動かなくて、そのまま又真っ暗だよ。

Dr.ローソン＼傷の痛みとか感じた時が有ったかい？

セージ＼ううん、あまり記憶にないよ。外の病室に移ってから、少し体を動かすと痛い時があったけれどね。

大体それまでは、俺変な恰好でうつぶせに寝ていたよね。途中で横に成ったりしたりして？

Dr.ローソン＼主な深い傷が背中側だからね。うつ伏せになったり、少し横向きになったり出来るベッドに寝ていたんだよ。

Dr.リンデン＼あのベッドはまだ改善の余地があるな。患者は意識が無いだろうけれど、もう少し肌触り良くしないと、負担がかかっているんじゃぁないかな？

ベッドから降ろした後は、支えていたベルトの後が、体にのこっていたからな。

Dr.ターナー＼あぁ、若いセージでさえだから、年齢がいく程に肌肉など衰えていると、もっと食い込むだろうね。

心肺停止になると、直ぐに筋肉などの弾力が失われるようなのが、思って居るよりも早かったね。

Dr.ローソン＼もう少し整理されて、開発が進んだら、もっと巧く使えるようになるだろうね。
安心して、色々な治療に利用できるんじゃぁないかな。

ただしなるべく短時間の使用と言う事でね。ついでに、病室のベッドも改善出来るだろうな。

セージ＼あのさ、俺はもう死なないからね。

Dr.リンデン＼Wahahaha、、、。そうだよな。でもこれから先、君も年取っていくんだし、その前に今の所国民の健康状態はよいけれどね。

加齢により色々な症状も出てくるだろうし、俺達だって今後どんな病気になるか判らないからね。

医療関係者は、放射能や超音波や、医療機器から出る、電磁波など結構浴びているからな。

検査技師アレン＼自分たちの身を守るためにも、どうすることが良いか、研究は進めないとな。検査室も、見直しが必要だと思うよ。

スコット＼僕達薬局の方も、もっと勉強して、薬害を減らすように考えないとだよ。漢方薬も、ちょくちょく問い合わせて聞いているんだけれどね。

まったく薬害がないわけではないんだからね。

ピエール看護師＼僕も今回はセージ君に張り付いて、色々反応など見て来たけれど、今の段階では、治療方法は実にスムーズに言ったのは、患者の状態もとても良かったし、狙撃された弾丸の入った場所も良かったんだよ。

普通はこうはいかないと思うんだよね。作品一があんまりにも、良い条件が揃い過ぎていたからね。

Dr.ターナー＼しかし、近しいものの治療は、もっと冷静にやらなくてはと反省したよ。精神力のトレーニングが必要だね。
例え身近な者であっても、他の患者と同じ気持ちで、仕事はしないとな。

Dr.ローソン＼それは僕も感じたよ。でも此処に居る限りは、今の所このチームがメィンだから、早くにもう２チーム位育てておかないとな。

検査技師アレン＼他にも同じチームが有れば、近しいもの後量やオペは、やはり親しくない者がやるのが良い場合があるだろうね。

安定してからの、看護は身内が患者の精神的な状態は良いかもしれないし、反対にまったく隔離してしまった方が良いと言う場合もあるかもしれないよ。

セージお前はどう思った？　Sugarさんの事は考えずに、治療班に関してだけ考えたらだぜ。

セージ＼俺は知った人ばかりだから、凄く安心できたよ。目を開けてなくても、聞きなれた声は聞こえるから、誰が居るかぼんやりでもわかったからね。

Dr.ターナー＼ま、今回は本当にテストケースだよな。普通は知らない患者の治療につかうんだろうからね。

もっとポピュラーに使うようになったら、又別だけれどな。
その内他に研修にも行かないとな。

ピエール看護師＼僕も男性看護師を、トレーニング強化しなくてはだね。只の看護師でなく、マッサージなどは利用すると良いと思うよ。

Dr.トーマス＼それと、今回は気温が低い時期だったのも良かったよな。温暖化に寄って、色々な細菌が増えるだろうと思うんだよ。

せっかく蘇生しても、体力などない時に、感染症などど発症する可能性はふえるからね。覚醒してからが不安だよな。

セージ＼あのさ、それでもう俺は、全く普通の暮らしに戻っても、良いって言う事なのかい？

Dr.ローソン＼そうだね、一気に一度にではなく、毎日ひとつ戻したら、次の日は様子見て、問題が無かったら、もう一歩かな！

検査技師アレン＼そうそう、今は皆お勉強メインの時期なんだから、そう急ぐことはないだろう？　まずは今年はささやかでも、カジュアルなクリスマスパーティを、やろうって言っているんだからさ。

Dr.ローソン＼そうだね。明日のイヴはゆっくりして、２５日にはSugarとパーティに出てみたら良いんじゃぁないのかい。

一応回復したと言う事でね。Sugarもきっと気分転換になって、喜ぶんじゃぁないかな？

セージ＼そうなんだよね。きっとSugarが疲れて居るんじゃぁないかと思ってさ。パーティに行きたいって言ったら、行って見るよ。

交代で、皆も行くんだろう？

検査技師アレン＼うちはもう行く気でいるから、午後上りで次の日は休みだよ。

スコット＼うちも、今年は３歳だけれど育児室に預けてパーティに行くつもりだよ。来年はもう３歳過ぎるから、連れて行くけれどね。

Dr.ターナー＼俺は留守番するから、皆行って来いよ。マロウはメィスはダンスが巧いからリードされて踊って来いよ。
トーマスも、クランさんと行けば良いんじゃぁないか？

Dr.マロウ＼独り者が行って、相手を見つければ良いんじゃぁないのかい？華の３０歳代のバチュラー族はチャンスだぜ。

Dr.トーマス＼ま、行けばカップルが出来るとは限らないけれどな！でも、ターナーは君がその気になれば、いくらでも候補者はいるんじゃぁないのか？

Dr.ローソン＼ま、カップルが成立するのは両者のタイミングが合った時だからね。雰囲気に流されて、相手を決める歳でもないだろうからな。

しかし、３０歳代のバチュラ―は多いよなぁ。注文が多い割にはセージは１発で相手決めたのになぁ。タイミングの問題でしょう。

僕だってまさか、自分が結婚するとは思って居ませんでしたからね。

Dr.ターナー＼いいんだよ。俺は忙しくて相手が居ても、結婚生活は巧く行かないと思うよ。今やりたいことがいっぱいあるからな。

セージ＼プロジェクトの中では、ターナー先輩だけが独り者だからね。皆結婚して居なくても相手が居るからね。

でもさ、自分の隣が空いているもんだから、往診に来たときにさ“ボサっとしていたら、Sugarの事取っちゃうぞ”なんて、酷い事言うんだよね。

俺が弱っているって言うのにさ！ローソンはそれ聞いて大笑いするしさ。
まったく酷い主治医なんだよ。

Dr.マロウ＼おや、セージ君本気かもしれないぜ！世の中、安心しきっていると、何があるか判らないんだからな。

親しいからこそ、盗られちゃうこともあるかもしれないんだぜ。

セージ＼止めてくれよ。皆して直ぐに俺がドキドキしちゃうこと言うんだから...。これで、具合が悪くなるかもしれないんだからね。

やっと最近、俺はSugarから、少し距離を置いて付き合うように、慣れたんだからね。これでも夫婦として巧く仲良くやっていけるように、努力しているだよ。

Dr.ローソン＼そうそう、セージももうドンと構えて、まずは自分の愛情に自信を持つんだね。Sugarは落ち着いたものだろう。

多少の事があっても、おおらかなもんじゃぁないか！

セージ＼そうなんだよね。だから、俺も少し変わらなくちゃぁって思って居るんだよ。もっと大人の男にならなくちゃぁってね。

理屈ではよく解っているんだけれどさ、今回の事故で、これでも自分なりに、結構変わったって思うんだよ。

検査技師アレン＼意識しすぎる所が、子供っぽいんだよ。お前若いのは若いんだから、背伸びするこたぁないんだよ。

スコット＼そうそう、年齢なりで良いんだよ。

Dr.ローソン＼そう言えば看護師の学生を今度こちらで、研修させようと思って居るのが、居るんだけれど、セージと同じ年齢位だと思うよ。

アジア人だから、小柄で若く見えるけれどね。え～とタイだったかなぁ？入学は一緒くらいじゃぁないかと思うんだよ。

普通に進んできたから、今大学院生だと思うんだけれど、実習に出てきているんだよ。顔見知りかもしれないぞ。

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又少し所属教室などが変わって、こちらの北側に、移動してくる人が出てきたようです。

まったく奥の南側の方とは、行き来していませんでしたが、南側は外来を隔てて、入院病棟側なので、結構現場で仕事して居る人が多いのです。

北側はこの国の上層部関係者が多く、それで仕事場と言っても、何となくアットホームな感じです。

シェルター暮らしになっても、南と北は何も隔てる物はないのですが、ボーダーラインがあるかのように別れてしまうのです。