サイクルチーム入部希望者

今日は何時もの張り切り男のライモン君は、用事で来られないとの事で、サイクルルームは静かです。セージ君とエルダー君は自転車コースの途中で出会って、ちょっとした競争などしたりして、ひと遊びしてきた感じです。一応他国民のライモン君が居る時は、控える様にしています。

彼は今では大使ですし、病人ですから、刺激するような事はしないようにです。2人でお喋りを始めたらDr.ターナーがちょっぴり仕事を抜けてやってきました。仕事が一段落したと言うので休憩です。

ここでは、教室などと違って、プライベートな話なども出来るのが良いのですね。そして、前々から入部すると言った限のアエンがやってきました。

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Dr.マロウ《おやおや、今日はあの張り切り大使は休みなのかい？　あのなぁ、ちょっと前から話はしていたんだけれど、アレンが仲間に入れて欲しいって言うんだよね。で、取り合えず同じ時間が空いたから一緒に来たんだよ。

検査技師アレン《おはようぅっす。

Dr.ターナー《なんだよ、アレンも自転車好きだったのかい？それは知らなかったなぁ～。同期生なのに、あんまりプライベートな話はした事なかったし、話す時間もなかったものな？

エルダー《あれ、そうなんですか？　エルダーです宜しく。顔は良く合わせているけれど俺も話した事はないんですよね。

検査技師アレン《セージとは、何故か大学入って来る前に、逢っているんだよね。

セージ《やっと来たんだね。ずっと前に入部するって言っていたんだよ。アレンが一番古い知り合いなんだ。最初は時々すれ違う程度の知り合いで.....入学した時には“おめでとう”って言ってもらったけね。

Cafeのパン焼きのパートに来てくれている、アート出身のMrs.ローリーと結婚していたなんてね。

エルダー《えぇ、そうなのかい！そら又偶然なのかい？

Dr.マロウ《だろう、狭い国だから、偶然なんていくらでも転がっているんだよ。

Dr.ターナー《それにしても、何だセージは入学前から顔見知りだって？

セージ《Ahahaha、、、。顔見知りって言うか、うん偶然だけれど、立て続けに出逢ったんだよ。俺がCafeでアルバイトしている時にね。

検査室にコーヒーを届けたことがあるんだよね。その時に出会って、直ぐに次の日大学内の廊下を近道しようと、空いてる教室通り抜ける時に捕まったのが、アレンなんだ。

でもその後も出逢って、ちょこっと話したりしたけれど、名前を知ったのは、今だしMrs.ローリーの旦那様が彼って知ったのは、ちょっと前なんだ。

俺が此処を受験するって話は、その前にしたんだけれどね。“チョロチョロしていると受からないぞ”って言われたりね・笑

エルダー《へぇ～。まぁあんまり上等な知り合い方ではないけれど、セージは受験前に結構此処の人の知り合いが居たんだね。

セージ《俺、一応アルバイトしながら、受験する苦学生の良い子って言う設定だったからね。ってイメージだったでしょう？

検査技師アレン《それは何とも言えない微妙な雰囲気だったなぁ、何処かの腕白坊主って感じの方が当たっているかもだよ。

エルダー《まぁ、それも当たりだよね。俺も最初は、“暢気そうなやつが工学部にも居るんだ”って思ったものな。

神経質そうなイリスが一緒だったから、余計に対照的に見えたかもね。

Dr.ターナー《Wahahaha、、、そうだな、明るくて穏やかだけれど、凄い大人しいとは見えなかったよ。

でも入って来たばかりの時は、イリスの方が大柄な感じだったから、立場は逆のイメージだったけれどな。

Dr.マロウ《イリスは、メィスと知り合うまでは、まったく知らなかったなあ。

検査技師アレン《メィス？イリス？此処のメンバーかい？

セージ《いいや、俺と同じプロジェクトの仲間で、スパニッシュの姉弟なんだよ。
メィスはマロウさんのガールフレンドなんだけれど、イリスと2人は俺の小さい時からの幼馴染なんだ。凄い2人共頭が良いんだよ。

メィスはよっく見て見たら、結構美人でセクシーでもあってね。

エルダー《クスクスクス、、、、うんうん。

検査技師アレン《で、俺もチームメイトにしてくれるかい？

セージ《いいんじゃぁないの。最後の一人でさ。あまり沢山居ると、ややこしくなるから6人くらいまでって決めたんだよ。もし遊びで、ロードレースに参加ってなっても、確か今は6人になったはずなんだよ。

エルダー《そうそう、で俺達は真面目にトレーニングしているんだ。

Dr.ターナー《おいおい、そんな話に何時なったんだ？初めて聞いたぜ？マロウ知って居たかい？

Dr.マロウ《いや、今初めてだよ。それで色々な案内書が来ているのかい？

セージ《知らないはずだよ。今初めて言ったんだもの。エルダーと2人で、チャンスが有ったら、そう言うのも面白いかもって話していただけだからね。

エルダー《話だけだよ。アマチュアレースだって、皆物凄い体つくりして、トレーニングしているんだからね。ロードレースを馬鹿にしちゃぁいけないよ。

って、俺も最近知ったんだけれどね。体が変形するくらいの筋肉だよ。

Dr.マロウ《驚かすなよなぁ～。今やっと週1回セージが居そうなときにプール行ったりするようになった所なんだからな。

Dr.ターナー《まずは俺達が、体つくりして、健康な医者にならないとな。最近腹が出て来たからなぁ～。セージに教わった、チューブでトレーニングとかも、チョコチョコやるようになったんだぜ。

セージ《あれね、気軽に出来て良いでしょう？　ポケットに入れて置いたら、休憩時間とかにも、ちょこっとやれば良いんだからね。

エルダー《結構筋肉作りになるんだよね。俺だって肩甲骨辺りを見せたいくらいだよ。鏡見るとさ、良い感じになってきたんだぜ。
アニーには、評判悪いんだけれどね。ナルシストなんじゃぁないの？ってね。

検査技師アレン《やれやれ、入った途端に、恐ろしい話を聞かされたものだよ。自転車は確かに面白いからツールなどは見るけれどね。厳しいトレーニングはなぁ～。

俺だって休みの日に妻とジムとプールに行く事にはしたんだよ。ひとりで黙々とトレーニングって、なかなか勢いがつかなくてよぉ。

でも、ターナー、俺達も30歳代突入で、拙い年齢になってきたからなぁ～。信じられないよな。

Dr.ターナー《俺なんて、もうプロジェクトの責任者になった途端に、フランツが同じ歳だけれど、皆ずっと歳下でさ。ジェネレーションギャップを感じたよ。

セージとは9歳違うんだぜ。エルダーなんかは２～3歳違いくらいだから、何も感じないだろうけれどな。

エルダー《まぁ、でも国民性の違いとかかもだけれど、違いは結構あるよ。育ち方もあるしね。でもまぁそれは皆が違うだろう？

セージ《マロウさんなんて、メィスと付き合って、焦らない？まぁ適当に歳が離れて居るから、丁度良いのかな？普段だってメィスは言い方だって激しいんだからなぁ・・・大人っぽいから丁度良いのか？

Dr.マロウ《こらこら、セージ何を言うんだよ。皆が変な事想像するだろうが！

Dr.ターナー《こちらが男だけれど、やっぱり国に寄って違うからなぁ～Wahahaha、、、。考えただけでお疲れさんで！　エルダーだって、彼女はフランス人だから、けっこう習慣が違う所があるだろう？

エルダー《あぁ、それはね。でもうちは案外あっさりしている方だと思うよ。セージの真似して、何でもその場で話し合う事にしているしね。

俺は俺で北欧スタイルってのが有るからね。

セージ《でね、今日は来ていないけれど、ライモンて言う大使館の、大使をやっているメンバーが居るんだよね。えーとエルダーと同じ歳だとおもうけれど！

検査技師アレン《あぁ、聞いたよ。セージの子供の時の遊び仲間だったって？ターナーの患者でもあるんだろう。何か気を付けた方が良い事でもあるのかい？

エルダー《特にこの国はそれほどシークレットは無いんじゃぁないのかなぁ～。大人の常識程度で、彼は婚約者が一緒に来ているんだけれど、女好きなくらいだよね。それと、今は工具を見せて、使い方を教えている所だよ。

自転車はこれから用意するのかい？

Dr.マロウ《いや、彼は自家用車を持っているんだそうだよ。部屋のオブジェになって居るから、此処にはいれば、やっと仕事にありつけるって事だよ。

セージ《わぁ～そうなんだぁ～。何持っているの？フランスも良い自転車があるんだよなぁ～。でもコレクションしても仕方が無いしね。

うちなんて狭い家だからね。１LDKだからさ。夫婦だけだし、ロッジスタイルにしたから、ベッドルームは無いんだよ。

検査技師アレン《俺もレーサーになる訳じゃぁないから、実用的なラピエールのCROSSHILL 500だよ。持って来て良かったよ。

時々は乗るんだけれどさ、停める所考えたりするなら、歩いた方が早いって歩いていたんだけれど、今度から乗って来るよ。

うちは一応結婚した時に、2ベッドルームにしたんだけれどね。一部屋はだから俺の書斎になっているんだよ。

勉強する時もSugarさんと一緒の部屋なのかい？気が散らなかったのか？女は直ぐに話しかけて来るだろう？

Dr.ターナー《セージは特別仕様の奴なんだよ。彼女が側に居た方が、捗るんだとよ。見えなくなると気になって仕方ないらしいよ。
直ぐに手の届くところに、居てくれた方が良いんだと！

検査技師アレン《それは又面倒な奴だなぁ～。Sugarさんが鬱陶しがらないかい？うちも同じころに結婚しているから、もうまる3年くらい経ったんじゃぁないのかい？

セージ《でも全然そんなに一緒に過ごした気がしないよ。去年までは試験に追われていたから、食事の時と寝ている時だけ一緒って感じで、後は休憩のお茶の時間に少しはなしたりはしたけれどさ。

Dr.マロウ《彼女が事故や病気にもなったから、看護もして、看護のベテランにもなったしな・笑

Dr.ターナー《そうだなぁ、考えたらセージのこの3年間は、特にドラマチックな事がいっぱいあったし、勉強だらけの3年間だったな。

検査技師アレン《そうか、それは大変だったなぁ～。まぁ、病気などして大変だったとは妻には聞いていたけれど、詳しくは知らなかったよ。

セージ《その代わりみたいに、俺は皆が凄い良くしてくれて、試験とかその他の方は、怖いくらいラッキーな事になっちゃったんだよ。

だから、これからは、地道にコツコツとの人生なんだよ。

エルダー《でもさ、お陰で良い刺激剤になって、俺達も勉強とか、暮らし方も出来るだけ誠実に一生懸命やらなくちゃぁって気になったんだよ。

皆が研究課題など結果が良くなったんだよ。影響されちゃってね。卒業時の研修の単位を取りに出て行かないと足りないので、皆で出て行っちゃって！

その間セージがほとんど一人でプロジェクトを回してもいたんだよ。本当なら、文句言われても仕方が無いのに、セージは文句とか不満をあんまり言ったの聞いた事ないからね。若くても忍耐強いしね。時々すっとぼけた事もやってくれちゃうけれどね。

Dr.マロウ《まぁ、皆が仲が良いんだよな。本当に良い意味で『お互い様』なんだよ。

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という事で、検査技師のアレンも参加する事になりました。これで、部屋も狭いし、メンバーは閉め切りで、地味に活動する同好会になりました。

実際は勝手にそれぞれが運動になる程度にコースを回り、帰ってくると自転車の手入れをして、その後はお喋りや一寸ゲームやったりして、遊んで解散です。これが、皆のかなりストレス解消にもなって居るようです。

女性達は又。内々の親しい人でレディスクラブを作って、集まってお茶飲み会をしたりしていますので、カップルはお互いにが、良い日でしょう。