『2016年秋』気が付けば秋も早くに通り過ぎて...紅葉

数日前にセージ君は森林管理人達から、森の外側の方はもう紅葉が始まっていると聞きました。夜がグンと気温が下がってきましたし、森の北側奥の方の広葉樹の所から、綺麗だと聞いたのです。

早速Mrs.Sugarと見に行くことにしました。管理人達から、奥まで行って迷子にならないように、注意されました。時々散歩に入って行って、森が深いので迷子になる人が居るのです。

セージ君は、ちゃんと目印を付けながら入っているので、道は解っていますが、Mrs.Sugarには注意してあります。彼女は森の中の散歩は大好きなのです。
あれこれ色々な樹木や下草を見ながら歩いていると、何処にいるか判らなくなります。計画的に植林したりもして、針葉樹の森と広葉樹の森と整理して植えこんであるのだそうです。

この森が国教となって、この国を守っても居るのです。出来る範囲では、文明の利器も使って、軍隊や警察も無い国を守る対策は一応してあるのです。

とても深い森は道を覚えにくくしてありますし、磁石が使えないように、磁場が狂う装置なども使ったり、超音波などで、動物や人が聞くと不快な周波数の音が、流れる地区なども使っているらしいと聞きました。テロや難民や、あるいは病原菌を媒介する動物などが入り込まないような装置です。

どれも実際には傷つけるものではなく、不快感などで入って来ないよう名装置で撃退です。ですから、森林管理人が、チームになって常に巡回している事で、国を守って居るのです。

そんな自然界では一番逞しいのではと思われる、植物達の深い森ですが、四季に寄って素晴らしい景色も見られるのが魅力です。

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Mrs.Sugar《わぁ～本当に、緑からオレンジまでグラデーションになっているのも、綺麗で素敵ね。
これなら、もしまた時間が出来たら、凄い華やかになった時にも見に来られるかもしれないわね。この季節が、華やかで私は一番好きだわ。落ち葉を踏んだ時の音や、紅葉の時期独特の乾いたような匂いも好きなのよ。

セージ《そうだね。でも天気次第で、タイミング悪いと、風が強い日などあっ
たりすると、一気に葉が落ちてしまったりするよね。
一番美しい季節を、忘れないようにしなくっちゃぁって思うけれど、毎年微妙に違うからなぁ。エルダーも来たいって言っていたからね。

Mrs.Sugar《エルダー君の国北欧は森の多い国でしょう？森の匂いが懐かしいにかも知れないわね。この匂いが大好きなのよね。乾いた匂いでね。

でも私は、芽吹きが盛んな時の森の匂いは苦手なんですけれど...。

むせかえるようで、植物のエネルギーが強くて、息苦しいような嫌な時なのよ。アハハハ、、、。勝手な事言っちゃって、木々に怒られるわね。

セージ《わかるよ。生臭いような匂いがするんだろう？俺も以前感じた時が有
ったよ。それで、ビックリしたんだ。

植物って力強くて、穏やかそうだけれど、雑食でもあるんだよね。あらゆる物を養分にして育って行くしね。動物よりも恐ろしいとも思った事があるよ。

Mrs.Sugar《でしょう？私もね。植物って動物など死んで倒れたら、養分にして、吸収してしまうでしょう？雑食よね。

ある意味倒れた木も養分にしちゃうから、共食いもしているって事ですものね。一番逞しく生き残るわね。
日本の桜の木って、可愛いピンクの花なんですけれど、葉よりも先に花が咲く木で、春にはお花見で、人が沢山集まるんだけれどTVのニュースで見たでしょう？

あの木は昔ね、何の本で読んだのか忘れたけれど、桜の木の下には、人の死体があるって言うのよね。それを養分にしているから、あんなに見事に花が咲くんだってね。

セージ《Ahahaha、、結構サイコな話だよね。で、Sugarは散る時が好きなんだって言うんだね。もう生気がなくなっているだろうからね。

Mrs.Sugar《なぁんて話をすると、こむぎさんなどからはよく“あなたは変だ”って言われたのよ。それからある時、植物学者の人に案内されて、大きな植物園を回ったら“皆は花を見て、可愛いとか綺麗だとか言うでしょう。でもね花は植物の生殖器なんだよ。あちこちに匂いを振りまいているのさ。

果実を沢山付けている植物は、さしずめ熟女かな？芳醇な香りを放って、虫や鳥、人間まで虜にしてね。最終的には実が熟成して、お酒みたいになった時が魅力的で、一番美味いんだよ”って聴いたら、確かにって思ったけれど、研究者って考え方が違うんだわぁ～って思ったけれど、全然ロマンチックじゃぁないわよね。

セージ《Ahahaha、、、確かに！医学部だってそうだろう？普通の人ならいやらしいような性的な事平気で話されても、医学的に考えていると全く違う感覚で話しているだろう？

Dr.マリアンヌなんて、産婦人科や小児科だから、下半身の話平気でするだろう。本人
はそんな事意識していないのさ。まったく別事って割り切っているんだろうね。

Mrs.Sugar《そうそう、母親の愛情も人は複雑な感情が入るけれど、ホルモンがなせる業なんだって言うわよね。

だから、次の繁殖期が来ると、動物は大概は、さっさと子離れするんですって！人間だけは、シーズンが動物みたいに決まっていないから、余計な考え方などして、何時までも子離れしない人も居るのだそうよ。

セージ《あぁ、そうだね。それに人間は大概は、相手を決めるのは雄の方だし、力を示すためには綺麗に羽広げたり決闘して、強い雄がモテたり種によってはハーレム作っているしね。

でもそんな動物だって、自分のファミリーを守るためには、命かけて戦うんだからね。人間の男も、もっと強く賢くなって、愛する女性は守らないとね。

Mrs.Sugar《でもね、雌は雄が一緒に居ても、特に子育て中は危険が迫ると、子供連れてさっさと逃げてしまうんですって！

だから捕獲する時は雌を捕まえたら、雄は周りをウロウロしているから、ゆっくり後から捕まえれば良いんですってよ。育児中は特に子供がナンバーワンになるのね。

セージ《クスクス、、、、。考えたらさ、こんな話も話す相手によって、不快な話に聞こえたり、時には下品な話に聞こえたりかもね。

でもSugarとだと、全然普通の興味深い自然な事として話せるのが、良いんだよね。俺は子供がナンバーワンの時期は、ナンバー２になったりするのは、嫌だから子供は欲しく無いのかもしれないよ。

Mrs.Sugar《そうよね！考えたら私なんて、マリアンヌと話していると、婦人科医だからか、かなりきわどい話をしているわ。
犬猫のブリーディングしていたことがあるからね。ドッグショーやキャットショーに出したくて、凄く勉強したのよ。考えたらかなり酷い話でもあるのよね。

結構勉強して、色々ともに暮らした結果、動物が好きならペットにして買うのは良くないと思ったのよね。犬は仕事が有れば、そのように躾ければ結構満足みたいですけれどね。猫は野良で暮らすのが好きみたい。

外に出られれば、１匹で何軒かの家の猫になって暮らして居たりするのよ。各家で違う名前で呼ばれていたりしてね。結構厚かましいしね。

セージ《そう言ったらさ、ニュースで見ていたら、日本人って直ぐに平気で結婚したら“子供は何人が希望ですか？”とか聞くだろう？凄いよね。何時だったか“子作りに励むので、休業します”とかどうどうと言って居るのも観たぜ。

Kissとかハグするのを、いやらしい事みたいに言うけれど、王族や芸能人などに、平気でリポーターが聞くのが不思議だよ。
最もプライベートな事を、立ち入って聞いているとは思わないのかなぁ？

Mrs.Sugar《そういえばそうよね。こむぎさんたちに聞いたの？私セージとこんな話したの、今が初めてでしょう？若い男の子に、そんな話は私はしないわよ。

特に語学は自信ないんだから...。でも話せばこむぎさんなんて英文科卒業ですからね。入り込んだ話は出来ませんからね。

只生活自体は、多少外国人と関りが多かったから、知ってはいましたけれどね。

セージ《そうだよ。いつだったか、Cafeのネット見ていて、日本のニュースやって居た時に、皆で話したときに、教えてくれたんだよ。

だから、俺はちょっとびっくりしたんだよ。俺にも平気で聞いてきたからね。よく解らない日本式マナーだなぁ～って思ったよ。

だからSugarと付き合い始めた時は、嬉しかったけれど、慎重によく話し合いながら付き合わないと、嫌われてしまったら困るからって思っていたよ。

Mrs.Sugar《だから、言ったでしょう。付き合うって決めたら、セージの好きなようにして良いのよって、嫌な事は嫌だって意思表示はするからってね。

あぁ～、紅葉見てなんだか、おかしな話になったわね。ま、私たちは何時もの事ですけれどね。
セージも医工学だから“医学的な事ももっと勉強しなくっては！”って言っていたでしょう。きっと人間の事って、興味深くて楽しい勉強になるわよ。

医学って人の暮らしを守っていく事じゃぁない？でも生きていく営みって、言い換えたら、性的な事も人の生理現象ですから、結構絡んでくるものなのよね。

教養が無いと、下品な下ネタ話にしかとらえられないでしょうけれどね。只微妙な話題ですから、状況を考えて話さなくてはよね。夫婦は自由に何でも話せて良いわね。

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Mrs.Sugarも結構あけっぴろげに、今では夫婦になったセージ君相手ですから、思いついた事を話します。そうでなかったら、思う事は同じでも、マナーとして気を使って、話さなくてはならないのですが、これも日本人の夫婦とは少し違うかもしれません。

少なくとも夫婦になったら、こんなに2人で色々と、お喋りはしなくなりますしね。セージ君も根気よく、良い関係を築いていけるように、Mrs.Sugarと何でも話してしまいます。
そういう風に話せる相手だから、大好きになり結婚もしたのです。凄い年の差は後から気が付いたようなものですからね。そんな話をしながらですけれど、充分に紅葉した森の中の散歩を楽しみました。

　　　　　　　　　　　　　　 storyteller🐑