予定より早くにセカンドカントリーに第一団が出発

まだまだ冬なのですが、気持ち寒さも緩む日が出て来たそうで、セカンドカントリーに出発第一陣は出て行ったそうです。西欧が何やらきな臭い話題が出てきているので、予定を早めたそうです。

だからと言って、Cafe周辺に良く集まる人たちは、最後の出発なので、雰囲気はあまり替わりませんが、医療関係者や研究室によっては、異動もあって、予定よりも多くの人が移動していった者もいるようです。

今日は人も少ないので、手が空いた時間には、Mmeシャノアール達が店にメモを置いてCafeにお茶飲みにやってきました。

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MrsSugar《此処に皆が集まるなんて、初めてじゃぁない？

Mmeシャノアール《あぁ、そうだよね。ルナルなんて近いのに初めて来たんじゃぁないかい。ジャンは休みの日に、セルフィーユの試作品を試食に呼ばれて、何度か
来ているようだけれどね。

MrsSugar《同じ時間に営業しているんですものね。それにシャノの所は荷物の問い
合わせもあったりするでしょう？誰かが居ないと、荷物を調べて答える人が居ないとですものね。
後はアイスクリームやお菓子など、買いに来る人が居るかもよね。

Mmeシャノアール《まぁ、メモ帳置いてきたから、勝手に取ってメモに書いてお金を置いていくだろう。おつり用のばら銭はメモと一緒に箱に入れて置いてきたから...。　ほら、此処は昔のまんまだよ。カード払いなどないしね。

Mrsサフラン《まぁ、昔からそうだったんですか？ズルしてお金払わないで持って
いってしまう人はいないんですか？

MrsSugar《居ないわよねぇ。私たちが此処に移民して、今年で１０年過ぎたのよね。その頃は、まだ病院などの工事も完成していなくて。アートカレッジの学生も多かったわね。

Mmeシャノアール《此処ではアートの学生の、酔っぱらいトラブルや恋愛トラブルが多少遭っても、金銭トラブルや物が無くなったって言うのは、１回外から来た観光客に紛れた泥棒だけだよ。

私たちが店を開けっぱなしで居なくなって、職務怠慢だって言われたくらいだよ。

ポプリ《Ohoho、、、。そうですわよね。私がまだお客でCafeに来ていた頃、２回くらいSugarちゃんが居なかった時がありましたわ。
暫く待っていたら帰ってきましたけれどね。先客も待っていて、本を読んで待っていたんですよ。

セルフィーユ《俺が来た時には、もうポプリさんやMrsサフランが居たから、誰かが必ずいるけれどね。日本は正直で安全な国って言うけれど、同じなのかい？

MrsSugar《そんなことないわよ。確かに基本拾い物や忘れ物はポリスBOXと言うのが有るから、そこに届けたり、店の中ならレジとか、駅なら駅の事務所に届けるでしょうけれど、拾ったものや無人販売などは、お金を入れていかない人多いみたいよ。

最近は他所から入ってきた人が多いでしょうからね。

Mmeシャノアール《そうだよね。本当に犯罪とかが無ければ、ポリスBOXは必要ないからね。此処みたいに、ポリスも軍隊もない国が、やはり安全国家だよ。

一応警備員だけだろう？特に今はまったく、出入国は無いんだからね。

セルフィーユ《来た頃は、却って余りの無防備さに戸惑ってしまったけれど、直ぐに慣れてしまって、これでは帰国したら、社会復帰できないんじゃぁ無いかと思ったよ。

ジャンティ《だから、前は休日はパリまで戻って、リハビリに友達とナンパしたりして、遊んできたんだよ。

ルナル《まったく、ジャンも馬鹿よねぇ。ナンパするのが何でリハビリになるのよ。

ジャンティ《何言っているんだよ。ナンパできないパリジャンなんて、バカみたいな話だろう。あれは、タイミングって必要なんだぜ。観察力とかね。

タイプによって、声のかけ方が違うんだぜ。大体リズム感が無くてダンスが下手な奴は、ナンパも下手なんだよ。

ルナル《呆れた子ねぇ。まるで、ゲームやっているようじゃぁないの！そんなことにうつつを抜かしていたから、今此処に来て、本当のガールフレンドが出来ないんじゃぁ無いの。
口ばっかりで“イケてるセクシーな女が結構いるんだけれど、目移りしちゃうんだ。第一ナンパしても頭良すぎて、話題に困りそうだし”とか言ってね。

ジャンティ《だから、アートカレッジの子を、見ているんだけれどね。ちょっと良さそうな子は相手がいるようだしなぁ。皆見逃さないよな。

狭い世界だから、やっぱり無責任な事は出来ないしね。そう思うと、ナンパするっていうゲームは成立しにくいんだよ。

MrsSugar《ねぇ、セカンドカントリーに行った人達は、ヘリではなく、大きな船で行ったんですってね。川しか無いのに、どうやって大きい船に乗ったのかしら？

セルフィーユ《大型長距離病院用フェリーを何所高の国から借りたんだそうで、フエリーだから、この国のからの鉄道や車ごと船に積み込めるんだよ。

一部の患者さんもそのまま院内を移動するように移動していったんだよ。特別病院鉄道もあるし、ドクターヘリも一緒に移動したんだってよ。

ほら、なんだかややこしい問題が起きたから、予定よりも早く患者さんも移動だそうだよ。それだけでなくニュースでは、あの有名な日本の自動車会社関係が、ランサムに狙われたって、発表されたね。ネットニュースで見たよ。発表されたって事は、身代金は払わなかったんだろうね。

1回でも払ったら、執拗に払わされることになるって聞いたぜ。

Mmeシャノアール《まったく物騒な世の中になってきたもんだよねぇ。セカンドカントリーは、此処以上に安全対策取られているそうだからね。

そんな便利な船が有ったんだね。全然知らなかったわよ。それって、やっぱり最先端医療って言うやつなのかい？

ポプリ《そんなことばかりでは無いようですよ。システムは新しそうですけれど、内容は丁寧に人の手をたくさんかけて、でも効率よく患者さんも、色々な荷物も引っ越ししたんだそうですよ。

ジャンティ《大体、俺も此処に来たから知ったんだけれど、あのリヴェール教授達って、考え方が斬新だし、速攻出来ることは行動するのが、感心するよな。

考えは経験年数が物言うだろうし、若いドクターなどの考えも良ければすぐに取り入れて、皆で検討してOKなら、速攻行動するのは、若者よりも決断が速いそうだよ。

MrsSugar《ちょっと超高速フェリーだなんて、乗ってみたいわね。昔私１回だけフェリーって乗ったことあるんだけれど、それっきりよ。

Mmeシャノアール《へぇ～そうなのかい？フェリーに乗って、何所に行ったんだい？私は一度も乗った事ないんだけれどね。

Mrsサフラン《あらぁ、私も船って乗った事ないんですよ。どんな感じでした？

MrsSugar《う～ん、どうなのかしら？　私が乗ったのは停泊しているフェリーに、見学で乗ったのよ。だからどこかに居たんじゃぁ無くて、見学しただけよ。

それ以外は海外で無人島に行くのに、漁船をチャーターして乗ったのと、もう１回はカモメに餌をあげるツァーでやぱり少し大きめの漁船？に乗ったきりだわ。

無人島に行く漁船は、漁港もないので、ギリギリ泊れるところまで行って、その後はゴムボートで島に上陸したのよ。何十年も昔なのに、無人島はプラスチックごみだらけで、アルバイト漁師の若い人はゴミ拾いをしていたわ。

すでに、海が汚れていて、魚が激減していたし、体が変な魚も居るって聞いたのよ。だから、目には見えないけれど、汚染された結果だったようよ。

リヴェール教授が、予定よりも早くに大気汚染その他を考えて、予定を早めているのは、正しい判断だと思うわ。セカンドカントリーは港があるのね。

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そこで、又MrsSugarやMmeシャノアール世代とジャンティ経ち２０歳代の若い世代は、あれこれ一緒に、未来の事を話したのでした。出来れば、やはり外の空気を吸って、暮らしたいですからね。

でも現実として、２０歳代の若い世代は、想定以上に早くに、完全にシェルター内での暮らしになるでしょうね。何時までも、戦争や内乱で、爆発物を際限なく使っている国があります。今のニュースでも、武器その他を援助したりもしていると言いますから、皆でどうなっているのか、本当の所は良くわからない国交問題だと言う事に、落ち着きました。

オール電化などにして、消費エネルギー量は増えるばかりだとか、電気自動車等にしても、原子力発電など使って、使用済みのリサイクルの聞かない廃棄物が増える一方ですからね。世界中が何だか色々影響をしあって、とんでもない被害が出たりもあるでしょう。『手間がかかっても超アナログで済むことは、そのように！』と言うのは変わらない国です。

　　　　　　　　　　　　　  storyteller@Sugar