ライモン夫妻の馴れ初めは...

今日は、昔のパーティ仲間でもあったカール領事官が、ミントさんの所にホームウェアを買いに出てくると聞いて、ライモン夫妻も一緒に出てきました。

ライモン夫妻も、置いてあるホームウェアを購入して、丁度用足しに来ていたマルベリーさんと、一緒にCafeにやってきました。カール領事館は、ライモン君とは国が違うのですが、隣の小さな国の国際弁護士です

この国に大使館を作ると言う時に、事務官兼自国の領事兼務でやってきたのです。もう一人のワイスも全く同じで、やはり近隣の小国なので、若い時からの付き合いは、ずっと続いていたので、やはり領事官兼事務官で大使館勤務になりました。

ライモン君としては、最も安心できる職場になりました。持病のあるライモン君なので、念のために大使代理も在任しています。　　
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ライモン《此処はいいよね。セージが居ない時に来ても、Sugarさんと話せるのも楽しいし、ミントにも逢えるしね。ミントは本当に、何歳になっても憧れの的だよ。

カール領事官《おいおい、少しはフェンネルにも気を遣えよ。いくら大学のクラスメイトで、なんでも話してあると言っても、妻の前で初恋の人を前に、うっとり見つめるなんて！

Mrsフェンネル《あらっ、気にしないで、他の女性にうつつを抜かされるよりも、ずっと良いわ。学生時代さんざん話を聞かされていた方ですし、お逢いしてライモンの気持ちがよく解るのよ。

私が男性だったら、やっぱりプロポーズしたくなるような方だったわ。マルベリーさんは初めてお逢いしましたけれど、又素敵な方で驚きました。

MrsSugar《本当に、ミントってとてもお産をした女性には見えないわ。むしろ、やさしく女性的に見える様になったわよね。

本質的には性格は変わらないけれどね・Ahaha、、、。マルはとても聡明で、やさしいのよね。クランとは双子ですから、そっくりですけれど、雰囲気がちがうのよね。

カール領事官《クスクスクス、、、、。ミントさんの性格はそう簡単には変わらないでしょう。いとも簡単に、ライモンのまじめなプロポーズをあっさり無視してね。

でもセージの友達だから、適当に話し相手はしてくれるから、ライモンがあきらめずに何度でもプロポーズをするんだから、まるでコメディみたいだったよな。

マルベリー《まったく、私はミントから話は聞いていたわよ。“私は自分の事で忙しいと言うのに、周りでちょろちょろして、断っても懲りずに告白してくる子がいるのよ。ダンス始めると、途中で調子よくチェンジングパートナーで！仕方が無いから2～3曲踊ると、付き合って欲しいって言うのよ。

セージの友達と言っても、歳は少し上みたいだから、あんまり子供扱いは出来ないし、マナーはキチンとしていたし、ハンサムボーイでもあるけれど、付き合う対象には考えられなかったわ。”

ってよく言って居たわ。要するに、ミントから見たらタイプではなかったのよね。また此処で出会うとはね！

ライモン《たまたま、このメディカルバングルを、僕の知り合いの財団副理事から見せられてね。凄く洒落ているけれど、医療用のデバイスだと聞いて、開発者は凄く若い学生だと言うはなしで、名前を聞いたらセージの名前と同姓同名だったんだよ。

まさか！って思ってさぁ。僕がパーティで出会っていた頃は、まだ子供ぽかったからなぁ。もう何年も逢っていないし、その後僕は体調が悪くなった時、ふと此処の病院の事を聞いたのも、思い出したんだよ。
会員制で、簡単には会員にはなれないという話もね。

でも凄く気になって、最新式のメディカルバングルを、もらったって填めていたラファエル財団副理事には、大きな貸しがあるから“何とかしてくれ！”て、我儘言って何とか会員にしてらえるように言ったんだよ。

駄目元でね。そうしたらOKの返事をもらって、指定病院になってもらって、入院して検査して貰って、先天性の心臓疾患だって言う事で、“ラッキー！僕はきっと何とか良くなる”って勝手に確信したんだ。

で、ミントの事はどこかの大学の付属の、アートカレッジの大学院に居るって話は、聞いていたんだよ。だから、真っ先に此処の大学が、アートカレッジがある変わった医大だと聞いていたので、此処に来たら逢えるんじゃぁないかって思ったんだ。

それで、逢ったら又プロポーズしようかと思ったよ。僕ももう立派な成人男子だからね。そしたら彼女の弟も、一緒に居るらしいって聞いてね。

セージの事はその後に改めて確認したんだ。それを教えて貰ううのには、凄く苦労したよ。皆口が堅くてね。今の時期ここのサナトリウムの存在は、重要だよね。まるで、こんな事が起きると想定していたかの様だね。

Mrsフェンネル《大学時代にも、時々調子が悪いって、病院に検査入院していたわよね。でも少しすると“治ったみたい”って出てきて、私たちは皆で“女遊びが激しすぎるんじゃぁないの”とか言って居たのよ。

仲は良かったから、よく話もしたけれど、最初から身分が違うし、付き合う相手としては考えて居なかったのよね。
“本気になって付き合ったら、女好きだから苦労するわよね”とも言って居たのよ。

確か何人か、もうフィアンセ候補が居たようですしね。“自由に好きな人と、結婚できないのも可哀そうよね”って思っていたわ。
それが、卒業して暫くしたらバッタリ出逢って、丁度時間が有ったから、初めて2人でお茶飲んで話したのよ。

それがきっかけで、2人で逢うようになって、継承権放棄をしようと思って、帰国したけれど、此処の国に居るって話などするようになって...。

でも付き合うようになるとは、思っていなかったんだけれど、私は完全に同情が愛情に変わっちゃったのかしらね。それほどロマンチックなドラマはなかったわね。

MrsSugar《偶然外で何度か出逢ったなんて、それも良いタイミングでは、きっと
運命の人だったのよね。そう言うのも素敵な話だわ。ライモンさん幸せね。

綺麗な奥様ですし、色々な話がたくさん出来る人がパートナーと言うのが、楽しくて良いわよね。お付き合いが決まって、デートしたときはそれなりに、ロマンチックな気分だったでしょう？

マルベリー《そういえば、セージとSugarはロマンチックなデートってした事無いんじゃぁないの。ずっとセージは勉強が忙しい時ばかりですし、Cafeの中だけで...。

セージがもっと早く、自分の気持ちに気が付いたら、随分違ったでしょうけれどね。やっぱりあの子は何所かズレて居るというか、抜けているのよね。

ま、私の弟だから、ずば抜けて頭が良い訳じゃぁないでしょうからね・Ohoho、、、。
偶然、ミントが居るカレッジの本体の、医大の中の医工学部受験するって言うから、かなり特殊で勉強が大変って聞いていたので、駄目じゃぁ無いかって思っていたのよ。

急に狂ったように勉強始めて、でも入れたから、やればできる子だったみたいね。

カール領事官《セージが研究者になるとは、想像も出来なかったですよ。考えたら一番最高なセージの持ち味に合った仕事に就いた気がしますよ。

ミントさんのお姉さん達も、皆この国に居るんでしょう？もう一人のお姉さんも、昔と変わらずに、また違った魅力で、聡明で美しいですよね。

ベターハーフが全員医療関係者だったというのも、遺伝ですかね。それとも大昔の薔薇戦争辺りから、因縁の発端があったのかもだね。

此処の国民はUKやフランス、北欧やドイツなど、良くも悪くも関りがある国だったんじゃぁないかな。

ライモン《そうそう、西欧の歴史はややこしいからね。僕はミントばかりに気が行って居たけれど、お姉様達もパーティで出逢って、色々な人達に本気で、プロポーズされたでしょうね。

今みたいな世情になると、結婚相手の国の事情で、悲しい事になる場合もあるよね。でも当時は、僕たちが相手に出来るような雰囲気では無くて、もっと大人のレディとして、パーティに出ていらしたでしょう？　チラッと見かける位の位置に居ましたからね。

Mrsフェンネル《あらっ、年齢によって同じパーティでも居る位置が違うの？凄く格式が高いのね。そのような、パーティには、出た事が無いわ。

考えたらクラスメィト感が強くて、でも私凄い身分の人と結婚してしまったのね。

ライモン《ま、僕も昔のままなら、君と付き合う事は無かったと思うよ。でもね此処でセージと出逢って、Sugarさんと一緒に居る時を見る様になって、あんなに仲良く話している、夫婦が本当の幸せな夫婦なんじゃぁ無いか！って思ったんだよ。

家同士が決めて結婚して、巧く愛し合えるようになったとしても、何かが違うんだ。結婚の目的が政治だったり、子供を作るためにベストな相手が目的じゃぁね。

愛人を作っても、表ざたにはしないし、むしろ家系を継ぐのに良い子供が何人も居ても良いなんて、僕自身の存在は何なんだろうって思うようになったんだよ。

Mrsフェンネル《ま、私は大恋愛ではなかったけれど、そこそこ友情と言う愛は有ったものね・笑　偶然出逢ってからは、よく言うように友達以上、恋人以前な感じになって、急接近して話し合って、結構スピード結婚したんですよ。

男女の中って、どうにでもなるもんだわって、実は笑ってしまった事もあるんですよ。

カール領事官《あんまりロマンチックな甘い雰囲気は感じませんが、仲が良いので側に居ても気楽です。それも又、立場上悪くない夫婦だと思いますよ。

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そんな話を聞いて、MrsSugarも勉強になりました。愛の形は色々な夫婦が居ても良いし、問題は信頼出来て、仲良く色々な話が出来る夫婦が良いのでしょう。

マルベリーさんもこの国に来て、バツイチ同士の出会いがあって、Drローソンと結婚しました。クランベリーさんは風土病の研究者Drトーマスと、ずっと以前、クランベリーさんが入院した病院で、患者とDrとして出逢って結婚しました。

優秀なナースだったクランベリーさんでしたが、子宮全摘オペで入院して、少々落ち込んでいる時に支えてくれたのが、Drトーマスで愛し合う様になったのです。

その後ミントさんも、昔セージ君のボーデンスクール時の、寮長をしていた薬学者になったスコットさんと少し付き合って、別れてしまったのですが、この国に転任してきて、再会して又付き合う事になり今度はスムーズに結婚しました。

この国の雰囲気が、そうなってしまう安心感？穏やかさのある国なのでしょうかね。ま基本国民は一生勉強の仕事の人が多いのですが...。
その雰囲気も、違う職業で国民になった人たちにも、影響を与えているようで、先天的持病を持ちながらも、ライモン君も、勉強することも考えています。

                      　　　　　 storyteller@Sugar