ライモン君はミントさんに逢って今もわくわくです。

今日は珍しくライモン君が、Mme.シャノアールの店に雑貨の注文をしに出てきました。本来雑貨の注文など他の人がやってくるのですが、今日はプライベートな物の注文なので、散歩がてら出てきました。

ライモン君こそ、ちょっとした外出もできずに、大使館の部屋と、自分達の部屋を往復するだけで、まったく何処にもでられません。
普通の人なら、大ストレスになると思いますが、一応大公継承権を持って居たので、それな
りの教育を受けていたので、一般人よりも隔離された暮らしには、慣れています。

でもこの国に来てからは、プライベートな友達のセージ君達との付き合いが始まったりで、限界はありますが、最も自由で楽しく暮らしています。　　　

そして、ライモン君の初恋の人の、ミントさんとも出逢いました。お互いに結婚もしていますが、今でもミントさんの事は大好きなので、逢うと嬉しくて、わくわくするのです。　　　

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ミント《あらぁ、ライモン珍しいじゃぁない？一人で散歩だなんて！　どうしたの？

ライモン《そうだね。１人で来たのは、多分初めてじゃぁないかなぁ？土曜日のサイクルクラブに行くとき以外は、一人歩きはしていないよ。

たまたま、プライベートな欲しいものがあるから、注文しに来たんだよ。マルベリーも、ミントも姉妹でよく逢うのかい？

とても2人共子供が居る人には見えないよね。相変わらず、とても綺麗だし...。アニーも、まだ学生のように若々しいね。個性的な服が良く似合っているしね。

マルベリー《ま、相変わらずライモンは、女性を喜ばす事を言うのがお上手ね！アニーの事も知り合いだったのね？お目が高いわね。

アニー《そんなのじゃぁ無いわよ。お店に何度か来てくれているので、知り合ったのよ。とっても美しい奥様同伴でね。

ミント《ライモンも、早々と結婚決めちゃったものね。自由な身になったら、即大学時代の仲良しをガールフレンドにして、結婚しちゃったのよね。

ライモン《周囲の気が変わらないうちにね。もたもたしていたら、放棄したと言っても、家の者が決めた人と、結婚って話を蒸し返されたら嫌だからね。

帰国した時に、偶然彼女に出逢って、もうこれは天の声だって思って、お互いにシングルだったから、付き合い始めたんだよ。

只の仲が良い友達の一人だったけれど、よく話はする相手だったからね。セージ夫婦を見ていたから、早く自分が好きな人が出来たら、結婚したかったんだ。

アニー《そうなのよね。私も幼い時からセージを知っていたけれど、セージが本気で女性を好きになるとは、想像がつかなかったわ。

とびっきり綺麗なお姉さん3人もいるから、選ぶスケールが並みじゃぁないでしょうし、見た目よりも、結構シビアな所があるんですものね。

マルベリー《そうね！セージが恋したなんて、奇跡みたいなものですからね！悪い女性に引っかからない内に、さっさと結婚させてしまいましょうってね。

口煩い祖母が気に入れば、巧い事取り図ってしまう事にしたのよ。随分乱暴な話でしたけれど、魔女みたいな祖母ですからね。

ライモン《僕も此処の病院へ入院した時、一人でなく、Sugarさんと一緒に見舞いに来てくれた時は、吃驚したよ。

もうセージが完全にイカレちゃっているのが、目を見たら判ったからね。その後何度か見ているうちに、凄く羨ましくなってね。

ミントも相手が居て、結婚しちゃったしね。僕は何度もプロポーズしたのに、毎回笑って取り合ってくれなかったんだよ。

ミント《だって、プロポーズされたって、最初は１６～７歳位でしょう？冗談にしか思えなかったわ。

只のセージのパーティ友達だとしか思わなかったわ。1度くらいダンスをしたかしら？

マルベリー《まぁ、ダンスはした事が有ったのね・Ahahaha、、、。まぁ若い頃って、歳上の女性がお気に入りだったりするんじゃぁないの？

セージだって、最初は何だかわからないけれど、大好きな人がSugarだったって言う事から、始まったんですからね。

それが一目惚れだって解ったのは、ずっと後になってからの話でね。

只、もっと側に居たいと言うので、此処の大学受験すると決めたのにも、驚いたわ。国の国立大学に進学するくらいの、おつむはあったようですけれど、此処の入学は特殊で大変だっていう学校なのよ。

そんな事もよく解らず、推薦状書いてもらえるぎりぎりに、進学希望校になったんだから、頭がおかしく成ったみたいに勉強を始めたのよ・Ahahaha、、、

皆で大丈夫なのかしら？病気になったんじゃぁないの？なんてね。

ライモン《それは酷いよなぁ～。普通家族なら、何も言わなくても、勉強を始めたんだから、褒めてやる事でしょう？　頭がおかしくなったって、心配するなんてね！Ahahaha、、、。

でも僕もセージは知らない仲じゃぁないから、皆の気持ちは解るけれどね。一見大らかに見えるけれど、セージほどマイペースで、シビアな所もある性格もないよね。

誰でも色々な面を持っているけれどさ。それが大変身して、本当にあんな幸せそうな夫婦は見たことが無いくらいだよ。

ミント《そうなのよね。私も多少観ていて、刺激を受けていたのか、結婚も悪く無いかも...。って思いだしたらスコットと出逢って、焼け木杭に火が付いちゃったのよね。タイミングもよかったのね。

マルベリー《そうそう、私も弟から影響を、受けるとは思わなかったけれど、ウィルに出逢って！ウィルは誠実な人ですからね。

偶然バツイチ同士ごく自然に、信頼するようになって、結婚してしまったわ。今回は、本当に幸せな結婚なのよ。親は親しい家同士だったのに、巡り合わなかったのよね。

アニー《此処は不思議な国よね。たまたま私も幼馴染も居るしって、此処の付属芸術学部のカレッジに入ったらエルダーに出逢って...。

でも話の中心には、セージの存在があるのよね。だから結婚したのよ。

ライモン《そうだね。僕も妙な話から、名前を聞くことがあって”同姓同名なのかもしれない“と思いながら心に残って、色々手を回してもらって、病院の会員にしてもらって入院したんだよ。

ちょっとずるい事しちゃったようだけれど、一応小国ながら大公の継承者だったからね。結局は辞退して、もう昔の仲間と知恵の出し合いで、大使館設立だよ。

ミント《大使館員は皆、国籍が違って、事務官だけれど、各国の領事なんですってね？まだ若いのに、遊び仲間だと聞いたけれど、優秀な人たちなのね。バハマのパーティの時に、バルコニー近辺に集まっていた、男の子達でしょう？

何時も”セージったら、馬鹿みたいなところが在るわ“って思っていたけれど、優秀だったのね・笑　Sugarに出逢わなかったら、ただのちょっと馬鹿なところが在る、普通の紳士顔した、お坊ちゃま？で退屈な暮らししていたわね。

マルベリー《そうよね。出逢いって大事よ。ラッキーアイティムになる人と、繋がれたらチャンスなのよね。それをタイミングよくつかむかどうかよね。

勘を磨いておかないと、せっかくのチャンスなのに、逃してしまったら、そう何度も来ないと思うのよ。

ライモン《そうだね。僕もセージに”夢があったら、待っているだけでは手に入らないよ。迎えに行かないとね！俺はダメもとでチャレンジしたんだよ“やってみないと判らないだろう？

駄目だった時は、その時又考えれば良いんじゃぁないの“って言われたんだよ。

ミント《あの子は祖父から、忍耐する事や、その他色々な事を、本当に可哀そうになるくらいビシビシ躾けられた子なのよ。
3歳位になったら、やるならスパルタで、中途半端は無いってね！

Sugarに聞いたら、日本ならまだ2歳なんですってね。赤ちゃんの仲間で甘えているんじゃぁないかしら？って言っていたわ。
セージは祖父から、きっと付き合う人達の選び方なども、知らないうちに教わっていたんだと思うわ。

”自分を高めてくれる人を、友人に選ぶと良い“って何時も言っていたわね。

アニー《腐れ縁はイリスだけね・笑　でもイリスも勉強はよく出来るわ。男らしくない女々しい性格だけれど、彼はスペインの貴族なのよね。

確か！メィスはイリス以上に、賢い女性ね。個人差はあると思うけれど、スパニッシュは凄く情熱的なのよ。UKで育ったから、多少は控えめだけれどね。

情熱の血が騒ぐ時があるんじゃぁないかしらね。口説かれた彼はイチコロだったんじゃぁないかしら？セクシーで、美人だしダンスは上手ですし性格も良いわ。

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今日も皆共通の話題になるのは、セージ君の話になってしまいます。ちょっと威張ってみたいミントさんは、そもそもミントさんが、此処のカレッジの大学院に入ったから、始まった事なのだと、主張しはじめました。

此処の話を聞いて、メィスも入学願書を取りに来ようかと言う気になって、入学してきたのですから、最初の1歩は確かにミントさんだったかもしれないですね。

もっとほりだげれば、偶然の始まりは、リヴェール教授とDr.ローソン兄弟の家は代々医者の家系で、祖父達の世代前から、セージ君の家の主治医で友人だった事がルーツなのです。
人は何処で繋がって居るか判らないものですから、やはり出逢いは大事ですね。

　　　　　　　　　　　　　storyteller🐑