リハビリの後にマダムシャノアールがCafeに寄りました。

今日は皆でプールリハビリでしたが、Mrs.Sugarとマダムシャノアールは、もう少し泳いで帰ると言う、セージ君とエルダー君を残して、Cafeで御茶を飲んで待つことにしました。

エルダー君もセージ君には、泳ぎ方のフォームを治してもらったりしています。カッコマンなエルダー君ですから、やるからにはカッコよくなのです。腰を痛めたから、又フォームが崩れたのではと思って居ます。

なのでMrs.Sugarとマダムシャノアールは先に引き上げてきて、お茶を飲みながらお喋りです。
　
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マダムシャノアール＼随分店の雰囲気が変わったし、お互いに大きな店になったけれど、お客さん達も、ずっとついてきてくれたもんだよねぇ。何だか勝手に安定した、大きな店になっちゃったんだけれどさ。

セルフィーユ＼そんなに昔とは変わったんですか？

ローリー＼私達が手伝い始めてからも、何度か変ったものねぇ～。丁度環境とかが変わる時期だったのよね。

まさか、皆がシェルターに暮らすようになるとは思って居なかったわよね。

Mrs.Sugar＼そうよね。ただの大学や大学院と病院のある学園都市かと思って、移民の申し込みしたのよね。

『環境汚染対策の為に、少々不便な国ですが、自然と気候には恵まれています』と言うので私は全然ＯＫなので、申し込んだのよ。

マダムシャノアール＼アタシだって同じだよ。学園都市って言うけれど、来てみたら“都市は何処？”だったけれどね。

まだ工事中だから、もう少しは都市らしくなるのかと思ったよ。

セルフィーユ＼今だってセンターポイント以外は、十分村って言う感じだよ。でもだからかなぁ？味にこだわったシンプルなスィーツのイメージがわくんだよ。

以前はしゃれたデザインのスィーツばかり考えて居たんだけれどね。

ローリー＼そうね。ここでは皆パンだって、味の良い飾り気のないパンが好まれているでしょう？　

トーストやサンドイッチに向いた、パンなのよね。誤魔化せないわね。

Mrs.Sugar＼何だかこうして、Cafeで話すのも、凄く久しぶりだわ。以前とは変わったのに、アンティックなストーブのせいか“やっぱり昔のイメージのCafeだわ”って思うわ。

シャノだって、凄く店が広くなったのに、相変わらずカウンターだけの小さな店の時と同じ場所に座っているじゃぁない。

マダムシャノアール＼そうなんだよね。晴れて居たら、外の空気を感じるし、太陽の光も感じて、日向ぼっこしながら店番していた頃が懐かしいんだよ。

飛行場からの荷物の受け渡しと、手紙類の発送に、ほんの少しばかりの、飲み物や焼き菓子だけの店でね。

Mrs.Sugar＼そうそう、学生とか来ると、その辺りの空き箱などに座って、ボトルの飲み物飲んでね。

私なんて、シャノの店の前を通らないと、Cafeに来られないからって、サボっ
てシャノところで、お喋りしていたのよね。

Mrs.Sugar＼シャノも張り紙して、Cafeの方に遊びに来て、用がある人が呼びに来てね・笑　誰も文句言う人もいなかったわよね。

暇だから店でもやろうかですものね。考えたらうちの店とシャノと一緒の店にしても良かったわよね。

奥にあるCafeを、２人でシェァした住まいにしても良かったのよね。

マダムシャノアール＼でもさ、そうしていたら、アンタとセージは出会わなかったと思うよ。

ミントは私の店ではなく、Cafeが良くて来るようになったんだからさ。そして、ちょこっと置いてある、Sugarの作った服を見て、気に入って一緒に仕事するようになったんだからね。

本当にこじんまりした、小さな可愛いCafeでさ、いかにもSugarらしい店だったんだよ。

うちから見えるんだけれど、程よく離れて居て、坂を上って行った一番上にある店だったんだよ。

セルフィーユ＼あぁ～！２人して、まるで老人の昔話みたいだよ。

ローリー＼でもさ、８年くらい前の話なんて昔話よね。世の中はあっという間に今は変わってきているじゃぁないの？

きっと久しぶりにパリに帰ったら、私何てついて行けないんじゃぁないかしら？
武装した人が彼方此方に居るみたいですしね。

ロマンチックな街とは言えなくなっていると思うわ。

マダムシャノアール＼本当だよね。私何て良い時に此処へ来たと思うよ。今の情勢じゃぁ、田舎に行っても、なんだか落ち着かない雰囲気じゃぁないかと思うんだよね。

セルフィーユ＼でも、その内治まるか、とんでもなくなるかだよな。レジスタンス気質は変わらないだろうからね。

だから、国交でも自己主張が結構強いんじゃぁないかなぁ～。政権が変わっても、気質は変わらないんじゃぁないの？

ローリー＼愛を囁き合いながら、デモ行進したりしてねえ。時間が来ると、皆集まってきて座り込んでいるみたいよ。

Mrs.Sugar＼ヨーロッパは、大変よね。周辺国との摩擦も半端ないでしょうしね。

マダムシャノアール＼そうだよ。昔はその政治の為に結婚したりしていたからね。

何処の国も贅沢三昧の貴族が集めた美術品や、建物やが、今は観光の目玉になっているのも皮肉だよね。

Mrs.Sugar＼マリーアントワネットなんて、まだ凄く若いのに政略結婚したんでしょう？

あげくコンコルドで斬首されたなんてね。凄い時代よね。

マダムシャノアール＼でも、よくある噂とは違うらしいよ。凄い浪費家だったって言うけれど、当時の貴族たちは皆凄い浪費家ばかりがはびこっていたんだよ。

彼女一人の浪費で、国が困窮するほど貧しかった訳じゃぁ無いって聞いたよ。確か一番浪費したのは、軍事費だったそうだって話だよ。

歴史は結構何処も、大衆が喜ぶように創作されて伝わるもんだよ。まったくのでっち上げじゃあないだろうけれどね。

Mrs.Sugar＼それは日本の歴史も、よく『真実はこうだった』なんて言う番組をよくやるけれどね。

一般に知られていた事より結構違って居たりするみたいだわ。

Mrs.Sugar＼今は大企業や政界の贈賄事件や、スポーツ界や芸能界のスキャンダルなどで、騒いでいるけれど、昔からあった事なのよね。

ただ、それを知っている人や、マスネディアが、変な言い方だけれど、必要悪みたいに見なかったふりして、騒ぎ立てなかっただけだと思うわ。

マダムシャノアール＼それはあるね。皆身に合ったマナーみたいなのが有ったんだよ。例えそれが拙い事だったとしてもね。

よっぽどの事でなかったら、表面化させなかったし、させないだけのやる事もやる大物はＴＯＰには居たんだよ。何でも暴露すればよいとは限らないだろうしね。

何だか細かい事まで、つつきだしてさ、報道されるほうも、するほうも、女々しくて段々やり方が陰湿になってきたよね。

ローリー＼その点此処は、大方方針が決まると、主だった人は自由参加で、デスカッションして、採決をとって、多数の意見を絞ってから、その中のどれかを採用するみたいよ。

後は今回も有ったらしいけれど、セージ君達が少し怪我とかしたみたいだけれど、そんな巻き込まれた事故の様な事が、有るかもしれないからって言う話があったそうよ。

Mrs.Sugar＼そうなんですってね。もう巻き込まれたら、医療と学問でしか戦うすべはないから、もう壊滅状態になる事も、有るかもしれないから、皆に今後の事は考えて、他国で生きるか、此処に居残るか決めるように言われたらしいわ。

移りたい人には、推薦状を書いてくれるそうですからってね。

マダムシャノアール＼そうそう、私はもうここから離れる気はないからそのように言ったよ。

セルフィーユ＼俺も、此処がいつの間にか大好きになったからね。パリに戻っても安全と言う保証はないしね。

Mrs.Sugar＼とにかく争い事は嫌だし、若い人は殺人者になる事無く、最後まで健康な精神で、次の世代にへ和であることだけくらいは繋いで欲しいわね。

戦争が無くなり、乗り物類の利用の仕方など、ちょっと手間を惜しまないで暮らすだけでも、色々な事が収まってくるような気がするわ。

爆薬や、飛行機や便利用品の使用による、大気汚染の量は半端ないでしょうしね。

って詳しい事は解らないんですけれどね。ＴＯＰサイドが、勝手に喧嘩して殺し合いを推奨しているような気がするんだけれどね。

マダムシャノアール＼アタシもよく解らないけれど、国が違っても同じ人間だからね。

何人かの頭のおかしい、指導者がいる為に、その他がまきこまれているんだと思うよ。
個人的には一般人は、何人も恨らんじゃぁいないし、息子や夫を戦場には出したくないと思うんだよね。さて私は、店に戻って早い目に家に帰るよ。

Mrs.Sugar＼そうそう、ＴＯＰの指図している人だけが、喧嘩したら良いんじゃぁないの。

なるべく相手の良い所を見つけて、基本自分の国の中だけ、穏やかに良くなるように考えたら良いと思うんだけれど・・・

考え方が違う同士が居ても当たり前ですから、話合ったり、譲り合ったり出来ないのかしらね。

Mrs.Sugar＼わざわざ殺し合わなくても、人はどうせいつか死ぬんだしね。

セルフィーユ＼Sugarさんの考え方は、実にシンプルだよね。皆がそう思ったら、世の中今とは全然違うと思うよ。

Mrs.Sugar＼でも、本当よ。若い人は特に元気に、一生をある程度の年齢までは、生きて欲しいわ。何だかの建前の元に、殺人者にはなって欲しくないですものね。

そう言うのが通るのは、この国だけなのかしらね。多くの人が、同じ思いだと思うわよ。私はセージが、この国に残るって決めてくれて良かったわ。

うちには子供はいないけれど、何かが有れば、赤ちゃんから、若い人達までが、暴力では戦わないと言う精神で戦うって決めたのよね。

絶滅危惧種の精神かもしれないけれど、冗談でなく最後の時には皆でコーラスでも歌って、戦争と言う言葉と向き合おうかってセージと話して居たのよ。

知恵のあるはずの、人間が一番愚かな殺し合いをするなんてね。
良いと思わない、大コーラスで立ち向かうのよ。さぁ殺せばってね。甘ちょろい考えだと言われたって良いじゃぁない？

胸を張ってやられればね。『殺さなければ、殺される』って言うなら、胸を張って殺される側になった方が良いわ。　　　　

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今日はそんな話をしながら、セージ君が迎えに来るのを待っていました。若い世代のセルフィーユもこの国に残ったのですから、同じ考えなのでしょう。

価値観が違う人が沢山いるでしょうから、どれが正しいのかはわかりませんが、とりあえずこの国の国民は、人の命を健康に保っるアドバイスをしたり、病気や怪我を治したりに徹底する事にした国なのです。