急に駆け足で冬がやってきました。秋らしさはほとんど体験しないで、冬になったようです。寒いのは好きなのですが、セージ君のヌードで過ごす予定は、少しストップです。
部屋は寒くはないのですが、特に今日は後で、気晴らしにセンターポイントの、ショッピングモールに行こうと言う事になったのです。
家とCafeの往復ばかりで、刺激を受けなさ過ぎも、精神には宜しく無いと思ったからです。特に日々高齢化に向かって行くMrs.Sugarは、時々ウィンドウショッピングや、デリバリーばかりでなく、スーパーに買い物に行くのも刺激です。1年ぶりでしょうかしらね？
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Mrs.Sugar《ちょっと待ってね。えーと、私もパートで働いた分の、帳簿を付けるくらいやらないとね。本当に、こういうのって大嫌いだわ。
でもね、シャノに言われたのよ“苦手で嫌な事もやらないとボケるわよ！”ってね。もうずっと前からセージ頼りだったけれど、心を入れ変えないとね。
こういうのも、大した金額では無いんだから、ちゃんとやる事にしたわ。
Mrs.Sugar《お待たせぇ～。今日は“ちょっとセージ見てみて！”って言わなかったでしょう？もう面倒に感じ出すと、果てしなく嫌になってしまいますからね。
嫌な事も時には無いと、バランスが悪くなって、宜しく無いわね。今の私って、嫌な事も我慢する事も何もなくって、却って不安になるわ。
セージ《そうなの？今日はセンターポイントまで出かけるから、刺激が有って良いと思うよ。でもそれはもう少し後で、暫くニュース見たりしてから行こうよ。こちらでたまにはニュースでも観ようよ。
感染症が拡大しだしてからは、ニュース見なくなっただろう？それに、嫌な事や辛い事が無いからって、Sugarは俺が大怪我して、スペシャルで嫌な時期があったし、１ヶ月以上離れて暮らして、俺はまだ帰って来たばかりだぜ。
Mrs.Sugar《あはっ、そうだったわね！何だかもうあれは、夢だったような気がするわ。私ってめげない性質なのよね。今こうして幸せにして居られるんですからね。
だって、私は本当に１ヶ月以上セージと離れて暮らして居ても、もう逢えなくなるなんて思わなかったし、夫が長期出張で留守なんて、何時もの事でしたからね。
２０年くらい結婚していたことになっているけれど、実際は１年分位しか、一緒に居なかったんじゃぁないかしらね！名義だけ夫婦でね。
セージ《単身で出張は何処の国でもあるけれど、そんなに共に過ごさないで、良く夫婦で居れたよね。完璧ハウスキーパーじゃぁないか！そう言うので威張っている男に、腹が立つよ。よく我慢したね。
俺としては過去の事聞いても、却ってよかった！って思ったけれどね。俺と結婚するためのリハーサルみたいなものだったって思えるよ。
やっぱり、運命だったんだよ。俺が生れて大きくなるまで、待っていてくれたんだよ。俺も心配かけているから決して良い夫とは威張れないんだえれどさ。
でも自分でも抑えられない位、愛して居るよ。Sugarが楽しく暮らしてくれたり、喜んでくれるなら、離れて過ごす以外なら、何でもやるよ。でも押し付けにならない様に気を付けているよ。鬱陶しく思われたくないからね。
Mrs.Sugar《そうね。でも私にとっては、セージと結婚したのが、今でも信じられない気持ちと、この結婚の為の今までだったような気もするのよね。
日本人でも呆れるくらい、自分本位の夫だったから、別れることになっても、全然精神的にはダメージ受けなかったわ。兄弟姉妹も多い人だったから、その他の色々も無くなって、サバサバして、自由になれた気がするの。
セージ《せっかく自由になったのに、又俺の姉達が側に来てしまって、煩わしいんじゃぁないかって気になるんだよね。
最近結婚した人も増えて来たから、色々話を聞くからね。うちは皆女は強いし、あのNanも超長生きで、魔女じゃぁないかと思うくらいだよ。
頑固ジジィが迎えに来ないからね。だいたい、強制的に初めて俺の家に行って、家族殆どと逢って、その場で結婚だなんてさ...。
俺は良かったんだけれど、Sugarは巧い事受けてくれたけれど、ずっと心配だったんだよ。本当はそんな気が無かったのに、そうなってしまったんじゃぁないかってね。
ミントは”大丈夫よ！Sugarは嫌になったら、嫌だからってハッキリ言うと思うわよ。
その前にちゃんと話し合うでしょうしね。でもま、女は嫌いになったら、側にもよりたく無いし、一緒の空気も吸いたくなくなるわ“なんて、怖い事言うんだぜ。
Mrs.Sugar《それはそうよね。こんなに何時も寄り添って過ごすのは、私産まれて初めてだわ。でもピッタリくっ付いて居て、セージの体温を感じるのが、凄く心地よくて、くつろげるのが初めての経験だわ。
自分で言葉に出して、言うからかもしれないけれど、セージの事は愛して居るって自覚しているわ。家族としてもですけれど、男性としても最近は、特に男らしくて素敵よ。
セージ《本当にそう思ってくれるなら、凄く嬉しいよ。俺も自分が何処にこんな気持ちがあったのか！って、吃驚するくらいにSugarが大好きで、何時も抱きしめていたいくらいに、愛しくて、凄く可愛い妻だと思っているよ。
自分で自分の心に戸惑ってしまって、持てあます時があるんだ。それでさ、身近な奴には言われるんだよ“それでは、疲れてしまって、何時か飽きてしまったり、余計に苦しんだりってなるんじゃぁないか”とか“愛されている方も、重たくてうんざりされてしまうかも...。”とかね。
理屈としては、よく解っているんだよなぁ～。結婚したらSugarが風邪移ったり、重篤な病気や怪我をした時も、まさかと思ったんだけれど、自分で看護したいって思ったしね。人に看護させたくないってね。
クランなどに“きれいごとだけでは無くて、何もかもやらなくてはならないのよ！”って、言われたんだ。
でもSugarの事世話できるのが、正直忙しい時期で、時間的には大変だったけれど、俺はまったく嫌な事って思わなかったよ。大きな赤ちゃんの世話しているみたいでさ。
Mrs.Sugar《そうね。私もセージが世話してくれるままに、とても嬉しかったわ。夫が居るのって素晴らしい事だって思ったのよ。
私もセージの事を、ずっと前よりも好きになったわ。何の気を遣う事もなくってね。
セージ《俺も大怪我した後はSugarが看護してくれて、言葉では言えない位に嬉しかったよ。まったく空白の時間があるんだけれどさ。
臨死体験とか聞くけれど、何にも判らないだけだったよ。頭が少しハッキリしてきた時に、Sugarが見えない時は、不安だったけれど、直ぐに側に来てくれたから、安心出来たしね。俺ミイラみたいにグルグル巻きだっただろう？夢見ているみたいだったよ。
Mrs.Sugar《又新シェルターへの移動で別れてしまったしね。もう絶対に離れないって思っていたのよ。その為には、健康管理も面倒じゃないわね。
面倒がる人は、死ぬほどの病気やけがをしていないのよ。明日死んじゃうかもしれないんですからね。熱中症なんて突然死よ。
セージ《此処の人達は偉いよね。そんな経験して居なくても、リヴェール教授の決めた引っ越しや、将来に向かっての対策その他を、笑う者などいなくて迅速に、此処の国民になった時の、注意事項をきちんと実行しているからね。
特に最初はシェルターへの引っ越しは、テロ対策と、汚染問題もあったけれど、まだここでは何も起きて居ないのに、空港閉鎖、入出国も厳しくなったしさ。
すでに昨年中にケーブルの方の工事なども、始まっていたそうだから、食品その他の輸入はさっさと切り替えていたなんてね。凄い久しぶりの外出だね。出かけようか？
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シャルターで暮らして色々と解ってきたので、以前から交渉中だった、島の購入も済ませて、新シェルターの工事も、まだ半端なのでやっていますが、島の方も勧めているのです。
職人はこの時期なので、優秀な人が感染症の心配もない安心もありますから、手不足はありません。
日頃はつましくしていますが、必要な支払いは、お金を出します。安い職人はそれなりの者しかでないと言うのです。でもこの時期ですから、良い職人が安い料金で働いてくれるのだそうです。工事を仕切ってくれる業者が、良い業者が進んで引き受けてくれたのだそうです。
そんなですから、皆国のトップを尊敬もしていますし、信頼もしているのですね。そんな話もしながら、セージ君はMrs.Sugarと手を繋いで、今日は数時間外出でした。
storyteller🐑
