ゼミの帰りにセージ君はアルバイトにCafeにやってきました。何時もの様にイリス君がくっついてきました。暫くしたら、勉強も有るので、帰るのでしょうが、今日はCafeまでついてきました。
イリス君は、本当にセージ君が大好きなようで、弟の様でもあるし、守ってあげたいと思っているのに、助けられる事の方が多いのです。これは子供の時から変わりません。
最近はセージ君や姉のメィスから、少し自立する様に言われるのですが...。
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ポプリ《あらっ、お帰りなさい。今日は少し遅かったのね?イリス君も今日は一緒なのね。
ゼミとか色々と、6月過ぎまでは忙しいでしょう?セージ君お姉さん達がお待ちかねよ。
イリス《お待ちかねだなんて、お前何かやらかしたのか?セージの所もミントさんは怖いからなぁ~。
マルベリーさんも、姉と言っても講師だしなぁ~。俺語学の講座は取っているんだよ。
英語の授業はマルベリー先生なんだぜ。
セージ《お前英語って、読み書きも話すのも出来るだろう?何で授業受けているんだい?
イリス《読むのは出来るんだけれど、書く方はスペルミスが多いんだよ。これから専門用語も多くなるから、ファンデーションコースの間に何とかしようと、英語講座取ったんだよ。
でもマルベリー先生が、セージのお姉さんだって知らなかったんだよ。逢った事多分なかったもの。ミントさんとは、感じが違うから、姉妹だとは考えもしなかったよ。
セージ《本当だ、2人してSUGARMAMAとお茶しているよ。もしかしたら部屋がみつかったのかなぁ?それともここの2階を借りるのかな?
掃除はちゃんとやってあるんだけれど、何かクレームでもあるのか?
イリス《おい、怖い事言うなよ。俺帰ろうかな!でも此処で急に帰るって言うのも、失礼だよな? 挨拶位してから、今日はもう俺は帰るよ。
セージ《何もおたおたする事はないだろう?お前は何も、やましい事していないんだからさ。俺は何言われても、言おうと思えば言うタネは幾らでもあるからね。
アルバイト休んで、引越しの手伝いでもしろっていうのかなぁ?機嫌は悪そうじゃぁないからな。あの顔は頼み事でもする気かな?
イリス《お前見抜くの早いよなぁ~。言われてみれば確かに有りうる雰囲気かもだよ。結構優しそうな顔の時の姉って言うのは、要注意なんだぜ。人を何かで使う時にあのような顔するからね。
セージ《だろう?女は油断できないんだだよな。あれっ、皆揃ってお茶会しているのかい?マルは部屋が見つかったのかな?
それとも此処を、借りることにでもしたのかい?引越しなら手伝うよ。ゼミなどの時間じゃぁない時ならね。結構毎日登校しているんだけれどさ。
マルベリー《まぁ座って頂戴。部屋は見つからなかったのよ。でもね、皆で相談していたんだけれど、私とミントが女同士ですから、一緒に暮らして、セージが独立して、此処の部屋を借りるのはどうかと思ってね!MAMAに頼んでいたのよ。
SUGARMAMA《私は構わないわよ!って言っていたのよ。セージ君が嫌でなかったら、マルベリーさんがセージ君に代わるだけですからね。
ただ、シャワールームとランドリーは、共同になってしまいますけれどね。そうそう、キッチンもCafeのキッチンを使っているので、不便かもしれないって言っていたのよ。
セージ《本当に!全然、問題ないよ。むしろ俺はシングルライフに憧れていたんだからね。知らない所じゃぁ無いし、もうまったく問題無しで、凄い嬉しい話だよ。
わぁ大好きなMAMAの隣で、シングルライフだなんて、ミラクルだね。夢みたいな話だよ!もう決まりだよ。変更無しだからね。
ミント《セージ、一人になったからって、マナーは守ってよ。Sugarに迷惑かけるような事しては、駄目なのよ。ガードマン代わり位しなくてはね!
ガールフレンドが出来ても、連れ込んでいちゃついたりするんじゃぁないわよ。この年頃の子は、油断も隙も無いんですからね。
SUGARMAMA《むふふふ、ちょっとお気の毒だわね。私が煩い小姑みたいなお邪魔虫で...。私はセージ君なら大歓迎よ。
本当に犯罪など無い国ですけれど“用心に越した事は無いですよ”って、この間注意されたところですからね。ほら、私よく鍵をかけ忘れるじゃぁない?
セミデタッチではなく、此処は奥まった1戸建てですからね。セージ君が構わなければ宜しくね。
イリス《すげぇ、セージラッキーだなぁ~。シングルライフかぁ~。俺はメィスと同居だから、憧れちゃうよなぁ~。
セージ《イリス、わりぃなぁ。凄いラッキーな話でさぁ。まさか夢じゃぁないよな!ミントも俺と一緒でない方が、行儀悪く暮らせて良かっただろう?
ミント《ふんっ、そうね。そう言う部分もるけれど!マルと一緒じゃぁ、完全に家事は当番で、やらなくちゃぁならなくなるわね。
その点では、君を手放すのは、ちょっと残念だけれどね。そうそう、ガールフレンドが出来ても、連れ込んだりはご法度よ。Sugarの好意に失礼ですからね。
もう見慣れてはいるでしょうけれど、Sugarは日本人ですから、目の前で親しい人が、いちゃついているのは、気分良くないと思うのよね。
SUGARMAMA《そうなりそうな、誰かさんと出逢ったのかしら?
ポプリ《それは多分無いでしょうね。今は本当に学校の授業が始まったら、困らないように、見落としていた所の準備の講座や、勉強が忙しいでしょうからね。
新学年始まって、もたもたしないように、下地を整える時期ですからね。新入生は自分ペースで忙しいわよね。
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そんな話し合いになっていた日でした。マルベリーさんのアイディアで、安心して居られる此処の部屋で、独立させる時期には良い時だったようです。
セージ君はスキップしていますから、学年は別として、まだ未成年者の子供なのですからね。Cafeの2階なら安心ですし、責任もたせてボディガードになるのも、悪くないでしょう。
年頃の気難しいところも有るセージ君ですが、大好きなSUGARMAMAの側ですから、変な問題ごとに巻き込まれる事もないでしょう。
実際に勉強とアルバイトで、スケジュール一杯なのも悪く無い事だと、姉達は意見一致で、実家にも報告したのです。無目的に大学へ進学する者はいないでしょう。
storyteller🐑